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#11 [Mr.RabbIts!]
           

住宅街を抜け、ビル街へと
足を運んだ。
           
ゆっくり歩いていたせいか、
さっきまで白んでいた空には
すっかり太陽が昇っている。
           
目の前は人、ひと、ヒト。どいつもこいつも忙しなく歩いてる。
そいつらに呑み込まれないように、
俺はゆっくりゆっくり大股に歩く。
           
―そういえば、
此処に来るまで一度も
後ろを振り向かずに
歩いてきた事に気付く。
           
上出来だ。
このまま前だけ見て
進んで行けばいい。
           
そんな俺の考えを打ち砕くような
瞬間はすぐそこまで来ていた。

           

⏰:08/01/13 08:58 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#12 [Mr.RabbIts!]
           
「フー…」
           
煙草も漸く見つかって
ビルとビルに挟まれて
日が全く当たらない場所で
暫し休憩+一服。
           
―これからどうするか…。
           
取り敢えずビジネスホテルでも…
と考えて煙草を靴で揉み消し
再びアノ忙しない人混みに
飛び込もうとした時、
           
「ちょっと!君っ」
           
いきなり後ろから呼び止められた。
           

⏰:08/01/13 09:07 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#13 [Mr.RabbIts!]
           

…は?俺か?
まぁ、いいや。
面倒事には関わりたく無い。
           
俺は気付かないフリをして、
その場を立ち去ろうとする。
           
「ちょ、え?無視!?」
           
先程と違い、間抜けな声が
響いた。
またオッサンが説教垂れるのかと
思っていたが、声色からして
若そうだ。
           
絡まれんのかな…、とか
思いつつ振り返った。
           

⏰:08/01/13 09:13 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#14 [Mr.RabbIts!]
           

そこには…
んーと、柄は悪く無さそうだけど
カナリ明るい金髪の外人っぽい
兄ちゃんが立っていた。
           
「あっ、気付いてくれた」           
そう言って子供っぽくニィッと
顔全体で笑った。
           

⏰:08/01/13 09:19 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#15 [Mr.RabbIts!]
           

「…あの、何すか」
           
俺はさっさと用件を聞き出して
事を早く終わらせたい。
しかし、俺の思いとは裏腹に
目の前のハーフ?さんは、話を全く別の方へ導き出した。
           
「おぉー!君、可愛い顔なのにいい声してんだねー」           
「………。」
なんだコイツ。
世間話する為に俺を
呼び止めたのかよ?
           
イライラし出した俺にも構わず、
質問を続けるハーフさん。           
「声変わりしたの?何歳?」
           
「…声変わりはしたよ。18歳」
           
何で、んな事答えなきゃ
なんねーんだよ。
律儀に答えてる俺もアレだけど。
           
「ふーん。じゃあ未成年だよね?…煙草、ダメじゃん?」
           
…ハメられた。

           

⏰:08/01/13 09:30 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#16 [Mr.RabbIts!]
           

取り敢えず、
           
「煙草?」
           
しらばっくれてみる。
           
「吸ってたでしょ?俺、この青い瞳でしっかり見てた」
           
「…何だよ。お兄さんケーサツなワケ?補導員?」
           
「そんな風に見える?」
           
全然見えません。
っつーか、どっちかって言うと
補導される側に見える。
           
「あ、君失礼な事考えてたでしょっ?」
           
何なのこの人。エスパー?

           

⏰:08/01/13 12:44 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#17 [Mr.RabbIts!]
           

「…で?」
「………で??」
           
暫くの沈黙を破った
俺の言葉の意味が
理解出来ないのか金髪の
兄ちゃんはきょとんとして
俺の続く言葉を待っている。
           
俺は軽く溜め息を吐き、
言葉を続けた。
           
「で、結局お兄さんは何で俺を呼び止めたの?」
           
そこまで言うと、
間抜け面の金髪は(酷)
「あぁ!」と声を上げた。
やっと理解してくれたのか、
と安堵の息を漏らしたのも
束の間。
           
間抜け面の〜(以下省略)の
言葉でまた話は
振り出しに戻される。

           

⏰:08/01/13 12:56 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#18 [Mr.RabbIts!]
           

「あ、うん。だって君、煙草吸ってたでしょ?」
           
「………はあ?」
           
俺は何度コイツに
驚かされるのだろう。
           
「いや、はあ?じゃ無くて」
           
いやいや、はあ?だろ。
何?未成年が煙草吸ってた
ごときで初対面の奴
呼び止めるか?フツー。
           
「お兄さん。まさか、それだけで俺を呼び止めた…?」
           
「え?まさか!!」
           
おっ、よかった。
喫煙ごときで
呼び止められてたんじゃ、またニコチン切れてイライラして
喫煙してー…の繰り返し
じゃねーかよ。
           
「…で、お兄さん何の用件があって俺を呼び止めたの?」
           
俺はまだ分かっていなかった。
目の前のコイツが俺の予測範囲を
完全に飛び越えている
常識外れだという事を。

           

⏰:08/01/13 13:08 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#19 [Mr.RabbIts!]
           

「俺さー、君にヒビビッとキちゃったんだよねー」
           
「……………は?」
           
言ってる意味がわかんない。
ビビビッ?コイツは大丈夫か。
           
「だからー、運命っての?感じちゃったー」
           
いやいやいや、感じちゃったー、
て危ない事をサラッと
言わないでよ。
           
「な…何言ってるのか、さっぱり分かんねーんだけど?」
           
俺が怪しいモノを見るような目で
見ているのに気付いたのか、
気付いていないのか、
コイツは更に謎を深める。
           
「ま、取り敢えず俺に付いてきて?」
           

⏰:08/01/13 20:25 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


#20 [Mr.RabbIts!]
           

ぎゃーっ
           
『ヒビビッ』って何?!もういやー

           

⏰:08/01/13 20:28 📱:P704i 🆔:wm6CAhHg


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