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#251 [我輩は匿名である]
あげ☆

⏰:08/04/13 03:00 📱:F705i 🆔:☆☆☆


#252 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん
 
あげありがとうございます
 
また後で更新しますねっ
 

⏰:08/04/13 10:41 📱:P704i 🆔:zIoxnxCY


#253 [Mr.RabbIts!]
 
 

―――
 
そんなことを思い出して、口元が無意識に緩み出したとき、雑音が入り始めた。
 
雑音の正体は遙とヒロがじゃれあっている声。
それがわかったときには、先程まで緩んでいた俺の口はへの字に結ばれていた。
 

⏰:08/04/13 22:09 📱:D902i 🆔:U3ZaQRLs


#254 [Mr.RabbIts!]
 

初めは「そのうち静かになるだろう」と考え、曲づくりに専念していたが…
 
「よけーうるさくなってんじゃねーかよ」
 
暫く堪えていたがじゃれあう声に加えて、ドタドタ走り回る音までし出した。
 

⏰:08/04/13 22:14 📱:D902i 🆔:U3ZaQRLs


#255 [Mr.RabbIts!]
 

我慢の限界に達した俺は寝室の扉を勢いよく開いた。
 
「うるっせぇんだよっ!集中できねぇだろ!!」
 
俺がそう叫ぶとそのままの体勢でピタリと止まるヒロと遙。
 
不意にヒロに目を向けると、ナイスアイディアを思いついた。
 

⏰:08/04/14 22:37 📱:D902i 🆔:nQCWEnLI


#256 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロにも曲づくり手伝わせよう!
そう考えた俺は満面の笑みを浮かべてヒロに近づいていった。
 
「そうだ。ヒロにも手伝って貰わないとな!」
 
有無を言わせずズルズル寝室へとヒロを引っ張っていった。
 

⏰:08/04/14 22:40 📱:D902i 🆔:nQCWEnLI


#257 [Mr.RabbIts!]
 

「なんだよっ!?離せっ」
 
ヒロにそう言われて初めて気づいた。
自分がヒロの腕を握っていたこと。
 
なんだか恥ずかしくなって、スグに手を放した。
 
…つか、オトコ相手になに?
恥ずかしいとか…
自分がわかんねー
 

⏰:08/04/16 23:27 📱:D902i 🆔:.TX/rmoo


#258 [Mr.RabbIts!]
 

自分の感情に戸惑いながらヒロをちらっと盗み見るつもりが、思わず見入ってしまった。
 
怒っているのか軽く頬が赤く、身長差があるため上目遣いに俺を見上げるクリクリでキラキラした瞳。
眉間に皺を寄せてみても、不機嫌に見えることは無く、なにかを強請り媚びるような色っぽさがあるヒロ。
 

⏰:08/04/16 23:34 📱:D902i 🆔:.TX/rmoo


#259 [Mr.RabbIts!]
 

思わずトキメいてしまっている俺。
 
「…んだよ。そんな見つめんなっつーのっ///」
 
やっと口をついて出てきた言葉も明らかに不自然なもの。
 
これ以上ヒロを見ていると、危ない気がしたからさりげなく視線を別の空間に泳がす。
 

⏰:08/04/16 23:39 📱:D902i 🆔:.TX/rmoo


#260 [Mr.RabbIts!]
 

「睨んでんだっつーの!!」
 
あっ睨んでたんだ〜
誘ってるようにしか見えなかったし
 
…って、オイ!!
相手はオトコだ!
しっかりしろ、俺ー!!!
 
「まぁまぁ。んな警戒しなくても、ナニもしねーから…」
 
……………。
なに言ってんだ?俺は…。
 

⏰:08/04/17 23:56 📱:D902i 🆔:5VHq4rAw


#261 [Mr.RabbIts!]

 
言った事を後悔しながら、ヒロの反応を窺う。
 
あー、やっぱ何言ってんだ?コイツ。みたいな顔して…
 
「はぁ!?なんもしねぇなら俺を呼ぶなよっ!」
 
俺はヒロの言葉に驚いた。
 
意外過ぎる返答。
 
なに、君は天然ですか…?
天然なんですかァアー
 

⏰:08/04/21 22:19 📱:P704i 🆔:.beSghlU


#262 [Mr.RabbIts!]

 
…いやいや、男同士なんだから自然な話の流れか?
うん、まあ、そうしよう。
 
つか、俺の考えが異常なだけだから〜
 
「いや、ナニもしないってのは…なんもしないってゆーのとは違うくて……いや!!決して変なことスルとかで寝室呼んだんじゃなくて!!」
 
駄目だ。
完全に変な奴見るよーな目で見られてるし、俺。
 

⏰:08/04/21 22:25 📱:P704i 🆔:.beSghlU


#263 [Mr.RabbIts!]

 
つか、んな見つめんなっ! 
ヒロは俺の言葉の意味がわかんないのか、軽く首を傾げて眉がハの字に下がってる。
そして長い睫毛の奥の瞳が俺を見上げている。
 
…あーもう!
誘ってんのかって
 

⏰:08/04/21 22:28 📱:P704i 🆔:.beSghlU


#264 [Mr.RabbIts!]

 
「コホンッ!」
 
危ねぇ、そうじゃなくって…
 
「つまり―…」
 
ヒロがこちらを不思議そうに見つめる。
 
「曲、一緒につくろうと思ったんだけど」
 
「…………」
 
え、無反応ですか?
ぜってぇ食い付いてくると思ったのにな…
 

⏰:08/04/22 23:00 📱:P704i 🆔:Osph5EjE


#265 [Mr.RabbIts!]

 
そう心の内で呟いて軽くショックを受けていると、ヒロが小さくぼやいた。
 
「……曲?」
 
キタァ!!
 
「おぅ!ヒロだってメンバー入りしたんだし、それに…」
 
俺はヒロが興味を示してくれた事に喜び、早口に続ける。
 
「それに…?」
 
そう聞き返してきたヒロの表情は明るくなってきていた。
 

⏰:08/04/22 23:05 📱:P704i 🆔:Osph5EjE


#266 [Mr.RabbIts!]
 

「ボーカルはお前なんだ!“自分”を歌たった方が、絶対いい!!」
 
そう言ってフフンと笑ってやると、ヒロの眼が輝き出した。
 
その後に頬を軽くピンク色に染めて遠慮がちに呟いたヒロの言葉に、俺は心の中でガッツポーズをした。
 
「…うん。やってみたい」
 
っき…キタアァッ!!!
 

⏰:08/04/28 23:25 📱:D902i 🆔:6J/YgfUY


#267 [Mr.RabbIts!]
 

取り敢えずヒロをベット…の横の椅子に座らせる。
 
ヒロが座っている椅子の、前にある机に紙とペンを置く。
 
「んー…まずは、どういう歌にしたいか、だよな」
 
そうは言ってみるが、ヒロは目の前に置かれた紙とペンをジィっと見ている。
 

⏰:08/05/05 12:08 📱:P704i 🆔:9yUn0mUc


#268 [Mr.RabbIts!]
 

「ラブソングとか、書いてみるか〜?」
 
そうやって冗談めかして聞いてみると、予想外の返事が返ってきた。
 
「俺、恋愛経験…無い」
 
そう言って俯くヒロが可愛かった。
抱き締めたい衝動を必死に抑えていると、ヒロがこちらを向いて苦笑した。
 
「俺さ…人のこと好きになったことねーんだ。だからラブソングは勘弁、な?」
 
そう言ってへへ、と笑うヒロ。
気付けば俺とヒロの距離は無に等しくなっていた。
 
俺はヒロを抱き締めた。
 

⏰:08/05/06 11:02 📱:P704i 🆔:dhwTakj2


#269 [Mr.RabbIts!]
 

抱き締めてわかった事が一つ。
 
「…オマエ、見かけ以上にちっせぇのな……」
 
そうヒロの頭の上で呟くと、ヒロがぴくりと反応した。
 
「なんだって…?」
 
そう文句を言おうとヒロが顔を上げた。
俺もヒロを見ていたので、二人の視線がカナリの至近距離でかち合う。
 

⏰:08/05/09 21:46 📱:P704i 🆔:AYf36kPY


#270 [我輩は匿名である]
この小説やばいおもしろい

⏰:08/05/09 22:01 📱:D705i 🆔:JnZVxjhc


#271 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
ありがとうございます
 
更新しますねー(=ω=)
 

⏰:08/05/10 14:37 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#272 [Mr.RabbIts!]
 

鼻と鼻がくっつきそうなくらいの距離。
俺の身体が熱くなったのがわかった。
 
「………っ!!///」
「あ、わりぃ…///」
 
そう言って俯き、視線を外したヒロの耳は真っ赤だった。
 
また愛しさが込み上げてくる。
俺はそっとヒロの、赤みがさした頬に手を添えた。
 

⏰:08/05/10 14:45 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#273 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロは驚いたようにパッと顔を上げた。
 
再び視線が絡む。
 
俺の突然の行動に、ヒロの瞳は不安気に揺れている。
困惑した表情で俺を見つめ返してくる。
 

⏰:08/05/10 14:55 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#274 [Mr.RabbIts!]
 

 
共に顔は真っ赤。
 
「…ヒロ、」
 
俺はすがるように見つめるヒロの瞳に吸い込まれるように、目を閉じた。
 
縮む二人の距離。
 
「…た、ける……?」
 
ヒロの戸惑った声が俺の耳を突く。
 
そのすぐ後に耳に飛び込んできたのは、寝室の扉が勢い良く開いた音だった。
 

⏰:08/05/10 15:01 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#275 [Mr.RabbIts!]
 

バターン!
 
「ヒロー!スティンがぁっ!!……って、あれ?」
 
今の状況。
 
寝室に飛び込んできた遙。
咄嗟に雄琉を突き飛ばしたヒロ。
ヒロに突き飛ばされてベットに突っ込んだ雄琉。
 
「雄琉、ナニおもしろい格好してるの?」
 
そう言った遙には全く悪気は無いが、雄琉の機嫌は最悪なものになった。
 

⏰:08/05/11 21:12 📱:P704i 🆔:o2Ntve1U


#276 [Mr.RabbIts!]
 

「てめぇ…」
 
そう言って遙を睨む雄琉。
遙は不思議そうに首を傾げる。
 
「は、遙!スティンがどうしたって!?」
 
気まずい空気を変えるためにか、ヒロはわざとらしく大きな声を出したように聞こえた。
 

⏰:08/05/18 01:00 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#277 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロの言葉で思い出したのか、遙は一気に話始めた。
 
「そうだ!そうだよ!!
スティンがね、ヒロが雄琉に連れてかれてから、ずっと可笑しいんだー」
 
俺もヒロも遙の言葉に
首を傾げる。
 
「…変って?」
 
ヒロが訊ねると、遙はうーんと唸って再び口を開いた。
 

⏰:08/05/18 01:04 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#278 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロの最後の台詞
 
「…変って?」
 

 
「…可笑しいって?」
 
ですね(;ω;)
 
すんません
 

⏰:08/05/18 01:07 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#279 [Mr.RabbIts!]
 

「何かね、ピリピリしてるってゆーか…
クッション引っ掻いたり
コップ倒したり、とにかく
いつものお利口なスティンじゃ
無いんだよー!」
 
「へぇ…スティンがねぇ」
 
いつも猫の割には利口というか、キチンと躾られているスティンが暴れるとは。
 
俺が少し驚いていると、
開けたままの寝室の扉から
当のスティンが入ってきた。
 

⏰:08/05/18 01:12 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#280 [Mr.RabbIts!]
 

ふとスティンと目が合うと、スティンは尻尾をぴんと立てて、歯をギリギリと噛み合わせ始めた。
 
…なんか、怒ってる?
 
ほんの少しだけ俺がビビっていると、ヒロが横でスティンを呼んだ。
 
「スティン!」
 
すると、尻尾は垂れ下がりゆるりと左右に振られる。
ニャーとご機嫌そうに一回鳴くと、座っているヒロの膝の上に上った。
 

⏰:08/05/18 03:29 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#281 [Mr.RabbIts!]
 

「なんなんだ、一体…」
 
俺と遙は目を丸くして、ヒロに擦り寄るスティンを見つめる。
 
「雄琉そうとう嫌われてんね」
 
遙がそう言うと、言葉が解るハズもないのにスティンはちらりとこちらを見た。
 
そして鼻を鳴らして俺を小馬鹿にしたように笑った。ように見えた。
 

⏰:08/05/18 11:35 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#282 [Mr.RabbIts!]
 

「なっ!今、俺のこと見て鼻で笑ったぞ、コイツ!!」
 
そう叫んでスティンを指さすが、当のスティンは甘えるような鳴き声を出してヒロを見つめている。
 
そんな俺とスティンを見比べて、ヒロは頬を膨らませた。
 
「雄琉っ、なんかスティンに悪いことしたんだろ!?」
 
「ち、ちげーし!コイツが…」
 
「コイツじゃない!スティン!!」
 
ヒロにたしなめられて、俺は少したじろいた。
 

⏰:08/05/18 11:40 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#283 [Mr.RabbIts!]
 

「う、スティンが勝手に…」
 
そこまで言うと、鋭い視線を感じそちらに目を向けると、スティンが俺を睨んでいる。
「気安く呼ぶな」とでも言いたげに。
 
俺も負けじと睨み返す。
 
「くっそ。なんだこの猫、感じ悪ぃな」
 
そう呟くとスティンにぷいっと顔を背けられた。
 
カッチーン
 

⏰:08/05/18 11:45 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#284 [Mr.RabbIts!]
 

「なんだコイツ!喧嘩売ってんのか!!」
 
そう叫んでスティンを引っ捕まえようとしたが、その前にヒロがスティンを抱き締めてそれを阻止した。
 
「なにやってんだよ!動物虐待とか信じらんねぇ!!」
 
そう言ってヒロに睨まれると、なにもできなくなる。
 
「…だってよ、コイツが…」
 
「スティン!!」
 
「……………この猫がよ、俺のこと馬鹿にしやがるし、なにより―…」
 
そこまで俺が言うと、ヒロが「あっ」と声をあげた。俺が隙を狙ってスティンを引っ掴んでヒロから引き剥がしたためだ。
 

⏰:08/05/18 11:54 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#285 [Mr.RabbIts!]
 

「お前はヒロにべたべたしすぎなんだよ!」
 
猫掴みしたスティンを自分の顔の前まで上げ、そう言ってやるとスティンは不満気に俺を睨む。
 
睨み方がヤクザのようだ。
下から睨み上げる感じ。
 
「ヒロにべたべたしていーのは、俺だ・け・な・の!!わかったか、ヤクザ猫」
 
「なに言って…!///」
 
ヒロが照れてるのを横目で見て、かわいーとか思って油断していると…
 
―ガリッ!!
 
「いって!」
 

⏰:08/05/18 12:03 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#286 [我輩は匿名である]
>>1-1000

⏰:08/05/18 14:28 📱:SH904i 🆔:Yc3bd0RU


#287 [我輩は匿名である]
>>225-500

⏰:08/05/18 15:07 📱:SH904i 🆔:Yc3bd0RU


#288 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
アンカー
あリがとうございます
(^Д^)
 

⏰:08/05/18 22:44 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#289 [Mr.RabbIts!]
 

なにが起こったのかは、左頬に感じた痛みで、だいたい把握できた。
 
その痛みで、反射的に掴んでいたヤクザ猫を放してしまった。
 
「大丈夫か!?雄琉!」

 
再び擦り寄ってきたスティンを完全にスルーして、俺のもとへ来てくれるヒロ。
 
フン。勝ったぜ
 

⏰:08/05/20 21:37 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#290 [Mr.RabbIts!]
 

そう眼で挑発してやると、ヤクザ猫は意外とあっさり負けを認めたのか、尻尾を垂れ下げて寝室から退散していった。
 
それを見て優越感に浸っていると、下から「おい!」と言う不満そうな声が聞こえてきた。
 
顔をその方向に向けると、眉間に皺を寄せていたヒロの膨れっ面が、一気に青ざめる。
 
「…おっお前、血……!!」
 

⏰:08/05/20 21:42 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#291 [Mr.RabbIts!]
 

「え?」
 
疑問に思いながら痛みを感じる自分の左頬に触れて見ると、ヌメっとした液体が指に付いた。
 
その指を見てみると、やはり血、だった。
 
俺が顔色一つ変えずに、「あ〜血だね」とか言っていると、いきなりヒロに手を掴まれた。
 
え、なに。
 

⏰:08/05/20 21:45 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#292 [Mr.RabbIts!]
 

「とっとにかく、バンソーコ?…の前に!消毒!!」
 
一人でブツブツ言いながら、俺を凄いチカラで引っ張っていくヒロ。
 
つか、慌てすぎじゃね?
 
「…なー。んな慌てなくても、ほっときゃ治るぞ。こんなもん」
 
そう言った瞬間に、ヒロがすんごい速さでこちらを振り向いたので、軽くビクってなった俺。
 

⏰:08/05/20 21:49 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#293 [Mr.RabbIts!]
 

そして振り向き様に、罵声を浴びせられた。
 
「なに言ってんだよっバカ!」
 
…ば、バカ!?
 
「ちゃんと消毒しないとっ!大変なことになっても知らねーぞ!!」
 
いや、だから…んな大した傷じゃ……
 
と言おうとして口を開きかけたが、すぐ閉じた。
 

⏰:08/05/21 23:27 📱:P704i 🆔:uw6EZ/0E


#294 [Mr.RabbIts!]
 

俺の腕を掴むヒロの手が微かに震えている。
 
「…ヒロ?」
 
名前を呼ぶと更にカタカタと体を震わせ始めた。
 
さすがに心配になった俺は「どうした?」と言おうとしたが、先にヒロが口を開いた。
 

⏰:08/05/23 21:22 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#295 [Mr.RabbIts!]
 

「…お、俺もう…無理……」
 
そう力無く呟くとヒロはペタンとその場に座り込んでしまった。
びっくりして俺は手を差し伸べる。
 
「だ大丈夫かよ!?つかなん…」
 
「ぎゃあぁっ!触んなっ!!」
 
差し伸べた手を思い切り振り払われてしまった俺は、ただただ呆然とする。
 

⏰:08/05/23 21:26 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#296 [Mr.RabbIts!]
 

…あれ、俺ってこんな嫌われてたのか?
 
「ぎゃあぁっ!」ってアンタ。
「触んなっ!!」ってアンタ。
 
ガーンと効果音が付きそうなくらい、自分の差し出した手を見つめ続けていると、ヒロがなにかを言った。
 
聞き取れなくて「え?」と聞き返すとヒロは拗ねたように、だけどなぜか涙目で半ばヤケクソのような言い方で話し始めた。
 

⏰:08/05/23 21:30 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#297 [Mr.RabbIts!]
 

「だから!俺、血とか無理なんだって!!」
 
「……ち?」
 
「…怖ぇーんだよ!なんか文句あんのかっ」
 
そう叫ぶだけ叫んでヒロはそっぽを向いてしまった。
 
こんな可愛くない態度をとられても、可愛いと思ってしまう俺は相当な重症のようだ。
 

⏰:08/05/23 21:35 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#298 [Mr.RabbIts!]
 

さっき差し伸べた血が付いていた手を引っ込めて、もう片方の手を差し伸べる。
 
「ほら」
 
「へ?」
 
「…こっちの手なら、血付いてねぇし。」
 
「…………。」
 
なかなか手をとらないヒロの腕を掴んで、リビングへと向かう。
 

⏰:08/05/25 12:41 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#299 [Mr.RabbIts!]
 

「諒〜マキロンとバンソーコ」
 
俺がキッチンに向かってそう言うと、諒が薬箱を片手にいそいそとリビングに入ってきた。
 
「なに?どーした」
 
「さーんきゅっ」
 
礼だけ言って薬箱を受けとり、消毒しようと試みるが上手く傷口を見つけられない。
苦戦していると、マキロンをふんだくられた。
 
「貸せっ」
 
声の方向を見ると、もう落ち着いた表情をしているヒロがいた。
 

⏰:08/05/25 13:35 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#300 [Mr.RabbIts!]
 

「え、おまえ…」
 
「いーから、あっち向け」
 
言葉を遮られた上に、顔を無理やり右に向けられた。
 
「…いって!」
 
油断していた俺に容赦無く消毒を施すヒロ。
 
「ちょ、お前もーちょいソフトに出来ねぇのか?!」
 
「うるせーな。男がピーピー泣き言ゆうなっ」
 
そう言ってまたマキロンを傷口に吹き掛けられた。
 

⏰:08/05/25 13:40 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


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