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#225 [Mr.RabbIts!]
 

今度こそラス1のタコさんウィンナーを自分の箸で摘んだところで、ふと疑問に思っていたことを諒に問う。
 
「あれ?遙は?」
 
諒が口を開きかけた時、後ろから甘ったるい匂いが鼻を掠めたと同時に、今話題に出ていたヤツの声が耳元でした。
 

⏰:08/04/04 12:17 📱:D902i 🆔:4rRsnQIQ


#226 [Mr.RabbIts!]
 

「お待たせ♪」
 
俺は勢いよく後ろを振り返った。
 
そこには満面の笑みの遙。
 
「なになに〜?オレが居なくて寂しいかった?」
 
そう言って嫌味の無い笑顔ですり寄ってくる。
 
…コイツの方が小動物みてぇ
……デカいけど。
 
そんなことを考えながらタコさんウィンナーを口に運ぶ。
 

⏰:08/04/04 12:23 📱:D902i 🆔:4rRsnQIQ


#227 [Mr.RabbIts!]
 

あわわっ
 
遙のセリフ
『寂しいかった?』

『寂しかった?』
ですねっ
 

⏰:08/04/04 12:26 📱:D902i 🆔:4rRsnQIQ


#228 [我輩は匿名である]


今更なんですけど
登場人物の名前
なんてよむんですか

更新の邪魔して
本当ごめんなさいっ

すごくおもしろいので
これからも頑張って
くださいねっ´ω`

⏰:08/04/04 12:30 📱:SH903i 🆔:NU3Xd1Fs


#229 []
たのしすぎる
バンドとかあんまり興味ないほうなのにハマった
がんばれ

⏰:08/04/04 15:59 📱:F905i 🆔:JeTTsnW6


#230 [Mr.RabbIts!]

 
〒匿名さん
 
いえいえ
こちらこそすみません
 
ついでに年齢と名字も
 

⏰:08/04/05 00:07 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#231 [Mr.RabbIts!]

 
若松 晴樹(ヒロ)
わかまつ はるき
≫18
 
海堂 雄琉
かいどう たける
≫19
 
遠藤 遙
えんどう はるか
≫18
 
香坂 諒
こうさか あきら
≫19
 

⏰:08/04/05 00:11 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#232 [Mr.RabbIts!]
 

さん▽
 
そうですか
ありがとうございます
 
私すごく
バンドとか好きで
 
だからうれしいです
すごく
 

⏰:08/04/05 00:15 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#233 [Mr.RabbIts!]
 

「おっ?おいしそ♪」
 
パクッ
 
…パクッ?
 
俺がゆっくり手元に視線を移すと、さっきまで箸に摘まれていたタコさんウィンナーが…消えていた。
 

⏰:08/04/05 02:01 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#234 [Mr.RabbIts!]
 

俺がジィッと箸の先端を見つめている中、
 
「んー、うまい!さすが諒☆」
 
と、タコさんウィンナーを食べた本人なのであろう遙は満面の笑みを浮かべている。
 
諒はというと
 
「あれマジなラス1だったのに…」
 
と言った後で、ハァーとため息を漏らした。
 

⏰:08/04/05 02:06 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#235 [Mr.RabbIts!]
 

そして遙に一言。
 
「やっちゃったね…」
 
遙は不思議そうに諒を見ている。
 
「なにが…」
「やっちゃったよ、遙クン。」
 
俺は遙の言葉を遮って呟いた。
 

⏰:08/04/05 02:10 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#236 [Mr.RabbIts!]
 

「へ?」
 
このままだとまた「なにが?」と言い出しそうな遙をこれでもかってくらいに睨む。
 
「なに?そんな見つめちゃってー///照れるジャン…」
 
目の前で少し頬を赤らめているコイツは完全に馬鹿だ。
 

⏰:08/04/05 12:21 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#237 [Mr.RabbIts!]
 

「だ!れ!がっ!!見つめるかっ!この、あほんだらー!!」
「きゃー怖いっ!ヒロ言葉使い変になってるぅ!」
 
遙はリビング中を逃げ回る。
俺はそれを追いかける。
諒は苦笑いを浮かべ、食器をキッチンへ運びにリビングを出ていった。
 

⏰:08/04/05 12:26 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#238 [Mr.RabbIts!]
 

「だからっヒロは何そんな怒ってるの〜!?」
「オマエ〜!自分がした事の重大さに気づけー!!」
 
あと少しで遙を捕まえられる、という所で寝室の扉が勢いよく開いた。
 
俺と遙がその体勢のまま振り向くと、なにやら眉間に皺を寄せた雄琉がこっちを睨んでいる。
 

⏰:08/04/05 12:31 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#239 [Mr.RabbIts!]
 

「うるっせぇんだよっ!集中できねぇだろ!!」
 
俺がは?って顔してると雄琉が俺に視線を移した。
 
途端に何か企んだような笑みを浮かべる。
 
「そうだ。ヒロにも手伝って貰わないとな!」
 
とかなんとか言って、俺は雄琉に寝室に引っ張られていった。
 

⏰:08/04/05 15:30 📱:D902i 🆔:4sGJitLQ


#240 [Mr.RabbIts!]
 

「なんだよっ!?離せっ」
 
そう言うとやっと俺の腕は解放された。
 
今はカナリ不機嫌なのと、タコさんウィンナーの窃盗を犯した恨みを込めて雄琉を睨む。
 
「…んだよ。そんな見つめんなっつーのっ///」
 
なんかオカシイよねー
ココの人たち、完全にズレてる気がする。
 

⏰:08/04/06 21:55 📱:D902i 🆔:pfYAMTq.


#241 [Mr.RabbIts!]
 

「睨んでんだっつーの!!」
 
俺が威嚇してやると、雄琉は何やらボソボソ呟き出した。
 
「まぁまぁ。んな警戒しなくても、ナニもしねーから…」
 
俺は雄琉の言葉に激しく反発した。
 
「はぁ!?なんもしねぇなら俺を呼ぶなよっ!」
 
雄琉はなぜか目をパチクリさせて俺を見ている。
 

⏰:08/04/06 22:03 📱:D902i 🆔:pfYAMTq.


#242 [Mr.RabbIts!]
 

なんだ?と思っていると、雄琉は俺からパッと目をそらしながら何かモゴモゴと言い始めた。
 
「いや、ナニもしないってのは…なんもしないってゆーのとは違うくて……いや!!決して変なことスルとかで寝室呼んだんじゃなくて!!」
 
自分の顔が理解に苦しみ歪んでいくのが解る。
 
「……………??」
「コホンッ!つまり―…」
 
雄琉はどうやら結論を導き出せたようだ。
 
「曲、一緒につくろうと思ったんだけど」
 

⏰:08/04/06 22:13 📱:D902i 🆔:pfYAMTq.


#243 [Mr.RabbIts!]
 

雄琉の言葉に俺は思わず聞き返した。
 
「……曲?」
 
そんな俺に雄琉は笑顔で説明し出した。
 
「おぅ!ヒロだってメンバー入りしたんだし、それに…」
 
雄琉の言葉の続きが気になり、先を急かした。
 
「それに…?」
 

⏰:08/04/07 22:54 📱:D902i 🆔:hnmyqA3M


#244 [Mr.RabbIts!]
 

「ボーカルはお前なんだ!“自分”を歌たった方が、絶対いい!!」
 
その雄琉の言葉がなんだか嬉しくて、少し照れくさくて頬が少し熱くなっていくのがわかった。
 
ボーカルは俺…
“自分”を歌う…
 
「…うん。やってみたい」
 

⏰:08/04/07 23:00 📱:D902i 🆔:hnmyqA3M


#245 [Mr.RabbIts!]
 

――雄琉サイド
 
 
昨日はライブが終わった後
そのまま諒んトコ泊まって、
今は諒に起こされて眠気眼での朝食ターイム★(寝起きのテンション)
 
まだ完全に目が覚めていない俺の横で、元気よく朝食のタコさんウィンナーにかじりつくヒロ。
 

⏰:08/04/11 22:01 📱:D902i 🆔:xEK5Q4uw


#246 [Mr.RabbIts!]
 

なんとなく癪に障ったので、ヒロより早く食べ終わって最後の一個のタコさんウィンナーを横取りしてやった。
 
「あーーっ!それ俺の!!」
 
ぶはっ!予想通りの、いい反応…
 
「ケチケチすんな」
 
そう言って俺は意地悪く微笑んで、タコさんウィンナーを口の中に放り込んだ。
 

⏰:08/04/11 22:08 📱:D902i 🆔:xEK5Q4uw


#247 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロは相当悔しかったのだろう、朝から大声を出して不満をぶつけた。
 
「!!諒っ雄琉が俺の朝飯食ったぁ〜!」
 
そんなヒロに俺はしれっとした態度で返す。
 
「だってヒロのだと思わなかったしぃ〜、
食われたくねぇんなら、
今度から名前書いとけよ」 
返す言葉につまっているヒロを置いてニヤニヤしながら寝室に退散した。
 

⏰:08/04/12 10:20 📱:P704i 🆔:rHEc5k5A


#248 [Mr.RabbIts!]
 

あれからずっと寝室に籠って曲づくりをしているが…
 
「…駄目だ。」
 
昨日のライブの事が頭にこびりついてて、全然曲づくりに集中出来ない。
 
…楽しかったな、
今までで一番盛り上がってたかも。
 
てゆーか、
俺が最初からテンション高かった…
 

⏰:08/04/12 13:41 📱:P704i 🆔:rHEc5k5A


#249 [Mr.RabbIts!]
 

目を閉じると、昨日のライブの映像が流れる。
 
―――
 
ステージの中央に立つと、客席から俺を見つめるヒロと目が合った。
 
その瞬間カラダ中が熱くなり、気付けばマイクも使わず叫んでいた。
 

⏰:08/04/12 13:48 📱:P704i 🆔:rHEc5k5A


#250 [Mr.RabbIts!]
 

「生での俺らの"音"、よく聴いとけよ!!」
 
俺の叫び声に客席は言葉になっていないような叫び声で返す。
 
「うっし」
 
見てろよ。
俺らのつくり上げてきた全部、見せてやるから。
 
次からはオマエが此処に立つんだぞ…ヒロ。
 
俺がステージの中心からメッセージを奏でるのは、今日で最後だと考えながら、最後の最後まで全力で突っ走った。
 

⏰:08/04/12 14:01 📱:P704i 🆔:rHEc5k5A


#251 [我輩は匿名である]
あげ☆

⏰:08/04/13 03:00 📱:F705i 🆔:☆☆☆


#252 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん
 
あげありがとうございます
 
また後で更新しますねっ
 

⏰:08/04/13 10:41 📱:P704i 🆔:zIoxnxCY


#253 [Mr.RabbIts!]
 
 

―――
 
そんなことを思い出して、口元が無意識に緩み出したとき、雑音が入り始めた。
 
雑音の正体は遙とヒロがじゃれあっている声。
それがわかったときには、先程まで緩んでいた俺の口はへの字に結ばれていた。
 

⏰:08/04/13 22:09 📱:D902i 🆔:U3ZaQRLs


#254 [Mr.RabbIts!]
 

初めは「そのうち静かになるだろう」と考え、曲づくりに専念していたが…
 
「よけーうるさくなってんじゃねーかよ」
 
暫く堪えていたがじゃれあう声に加えて、ドタドタ走り回る音までし出した。
 

⏰:08/04/13 22:14 📱:D902i 🆔:U3ZaQRLs


#255 [Mr.RabbIts!]
 

我慢の限界に達した俺は寝室の扉を勢いよく開いた。
 
「うるっせぇんだよっ!集中できねぇだろ!!」
 
俺がそう叫ぶとそのままの体勢でピタリと止まるヒロと遙。
 
不意にヒロに目を向けると、ナイスアイディアを思いついた。
 

⏰:08/04/14 22:37 📱:D902i 🆔:nQCWEnLI


#256 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロにも曲づくり手伝わせよう!
そう考えた俺は満面の笑みを浮かべてヒロに近づいていった。
 
「そうだ。ヒロにも手伝って貰わないとな!」
 
有無を言わせずズルズル寝室へとヒロを引っ張っていった。
 

⏰:08/04/14 22:40 📱:D902i 🆔:nQCWEnLI


#257 [Mr.RabbIts!]
 

「なんだよっ!?離せっ」
 
ヒロにそう言われて初めて気づいた。
自分がヒロの腕を握っていたこと。
 
なんだか恥ずかしくなって、スグに手を放した。
 
…つか、オトコ相手になに?
恥ずかしいとか…
自分がわかんねー
 

⏰:08/04/16 23:27 📱:D902i 🆔:.TX/rmoo


#258 [Mr.RabbIts!]
 

自分の感情に戸惑いながらヒロをちらっと盗み見るつもりが、思わず見入ってしまった。
 
怒っているのか軽く頬が赤く、身長差があるため上目遣いに俺を見上げるクリクリでキラキラした瞳。
眉間に皺を寄せてみても、不機嫌に見えることは無く、なにかを強請り媚びるような色っぽさがあるヒロ。
 

⏰:08/04/16 23:34 📱:D902i 🆔:.TX/rmoo


#259 [Mr.RabbIts!]
 

思わずトキメいてしまっている俺。
 
「…んだよ。そんな見つめんなっつーのっ///」
 
やっと口をついて出てきた言葉も明らかに不自然なもの。
 
これ以上ヒロを見ていると、危ない気がしたからさりげなく視線を別の空間に泳がす。
 

⏰:08/04/16 23:39 📱:D902i 🆔:.TX/rmoo


#260 [Mr.RabbIts!]
 

「睨んでんだっつーの!!」
 
あっ睨んでたんだ〜
誘ってるようにしか見えなかったし
 
…って、オイ!!
相手はオトコだ!
しっかりしろ、俺ー!!!
 
「まぁまぁ。んな警戒しなくても、ナニもしねーから…」
 
……………。
なに言ってんだ?俺は…。
 

⏰:08/04/17 23:56 📱:D902i 🆔:5VHq4rAw


#261 [Mr.RabbIts!]

 
言った事を後悔しながら、ヒロの反応を窺う。
 
あー、やっぱ何言ってんだ?コイツ。みたいな顔して…
 
「はぁ!?なんもしねぇなら俺を呼ぶなよっ!」
 
俺はヒロの言葉に驚いた。
 
意外過ぎる返答。
 
なに、君は天然ですか…?
天然なんですかァアー
 

⏰:08/04/21 22:19 📱:P704i 🆔:.beSghlU


#262 [Mr.RabbIts!]

 
…いやいや、男同士なんだから自然な話の流れか?
うん、まあ、そうしよう。
 
つか、俺の考えが異常なだけだから〜
 
「いや、ナニもしないってのは…なんもしないってゆーのとは違うくて……いや!!決して変なことスルとかで寝室呼んだんじゃなくて!!」
 
駄目だ。
完全に変な奴見るよーな目で見られてるし、俺。
 

⏰:08/04/21 22:25 📱:P704i 🆔:.beSghlU


#263 [Mr.RabbIts!]

 
つか、んな見つめんなっ! 
ヒロは俺の言葉の意味がわかんないのか、軽く首を傾げて眉がハの字に下がってる。
そして長い睫毛の奥の瞳が俺を見上げている。
 
…あーもう!
誘ってんのかって
 

⏰:08/04/21 22:28 📱:P704i 🆔:.beSghlU


#264 [Mr.RabbIts!]

 
「コホンッ!」
 
危ねぇ、そうじゃなくって…
 
「つまり―…」
 
ヒロがこちらを不思議そうに見つめる。
 
「曲、一緒につくろうと思ったんだけど」
 
「…………」
 
え、無反応ですか?
ぜってぇ食い付いてくると思ったのにな…
 

⏰:08/04/22 23:00 📱:P704i 🆔:Osph5EjE


#265 [Mr.RabbIts!]

 
そう心の内で呟いて軽くショックを受けていると、ヒロが小さくぼやいた。
 
「……曲?」
 
キタァ!!
 
「おぅ!ヒロだってメンバー入りしたんだし、それに…」
 
俺はヒロが興味を示してくれた事に喜び、早口に続ける。
 
「それに…?」
 
そう聞き返してきたヒロの表情は明るくなってきていた。
 

⏰:08/04/22 23:05 📱:P704i 🆔:Osph5EjE


#266 [Mr.RabbIts!]
 

「ボーカルはお前なんだ!“自分”を歌たった方が、絶対いい!!」
 
そう言ってフフンと笑ってやると、ヒロの眼が輝き出した。
 
その後に頬を軽くピンク色に染めて遠慮がちに呟いたヒロの言葉に、俺は心の中でガッツポーズをした。
 
「…うん。やってみたい」
 
っき…キタアァッ!!!
 

⏰:08/04/28 23:25 📱:D902i 🆔:6J/YgfUY


#267 [Mr.RabbIts!]
 

取り敢えずヒロをベット…の横の椅子に座らせる。
 
ヒロが座っている椅子の、前にある机に紙とペンを置く。
 
「んー…まずは、どういう歌にしたいか、だよな」
 
そうは言ってみるが、ヒロは目の前に置かれた紙とペンをジィっと見ている。
 

⏰:08/05/05 12:08 📱:P704i 🆔:9yUn0mUc


#268 [Mr.RabbIts!]
 

「ラブソングとか、書いてみるか〜?」
 
そうやって冗談めかして聞いてみると、予想外の返事が返ってきた。
 
「俺、恋愛経験…無い」
 
そう言って俯くヒロが可愛かった。
抱き締めたい衝動を必死に抑えていると、ヒロがこちらを向いて苦笑した。
 
「俺さ…人のこと好きになったことねーんだ。だからラブソングは勘弁、な?」
 
そう言ってへへ、と笑うヒロ。
気付けば俺とヒロの距離は無に等しくなっていた。
 
俺はヒロを抱き締めた。
 

⏰:08/05/06 11:02 📱:P704i 🆔:dhwTakj2


#269 [Mr.RabbIts!]
 

抱き締めてわかった事が一つ。
 
「…オマエ、見かけ以上にちっせぇのな……」
 
そうヒロの頭の上で呟くと、ヒロがぴくりと反応した。
 
「なんだって…?」
 
そう文句を言おうとヒロが顔を上げた。
俺もヒロを見ていたので、二人の視線がカナリの至近距離でかち合う。
 

⏰:08/05/09 21:46 📱:P704i 🆔:AYf36kPY


#270 [我輩は匿名である]
この小説やばいおもしろい

⏰:08/05/09 22:01 📱:D705i 🆔:JnZVxjhc


#271 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
ありがとうございます
 
更新しますねー(=ω=)
 

⏰:08/05/10 14:37 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#272 [Mr.RabbIts!]
 

鼻と鼻がくっつきそうなくらいの距離。
俺の身体が熱くなったのがわかった。
 
「………っ!!///」
「あ、わりぃ…///」
 
そう言って俯き、視線を外したヒロの耳は真っ赤だった。
 
また愛しさが込み上げてくる。
俺はそっとヒロの、赤みがさした頬に手を添えた。
 

⏰:08/05/10 14:45 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#273 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロは驚いたようにパッと顔を上げた。
 
再び視線が絡む。
 
俺の突然の行動に、ヒロの瞳は不安気に揺れている。
困惑した表情で俺を見つめ返してくる。
 

⏰:08/05/10 14:55 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#274 [Mr.RabbIts!]
 

 
共に顔は真っ赤。
 
「…ヒロ、」
 
俺はすがるように見つめるヒロの瞳に吸い込まれるように、目を閉じた。
 
縮む二人の距離。
 
「…た、ける……?」
 
ヒロの戸惑った声が俺の耳を突く。
 
そのすぐ後に耳に飛び込んできたのは、寝室の扉が勢い良く開いた音だった。
 

⏰:08/05/10 15:01 📱:P704i 🆔:.cZeimww


#275 [Mr.RabbIts!]
 

バターン!
 
「ヒロー!スティンがぁっ!!……って、あれ?」
 
今の状況。
 
寝室に飛び込んできた遙。
咄嗟に雄琉を突き飛ばしたヒロ。
ヒロに突き飛ばされてベットに突っ込んだ雄琉。
 
「雄琉、ナニおもしろい格好してるの?」
 
そう言った遙には全く悪気は無いが、雄琉の機嫌は最悪なものになった。
 

⏰:08/05/11 21:12 📱:P704i 🆔:o2Ntve1U


#276 [Mr.RabbIts!]
 

「てめぇ…」
 
そう言って遙を睨む雄琉。
遙は不思議そうに首を傾げる。
 
「は、遙!スティンがどうしたって!?」
 
気まずい空気を変えるためにか、ヒロはわざとらしく大きな声を出したように聞こえた。
 

⏰:08/05/18 01:00 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#277 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロの言葉で思い出したのか、遙は一気に話始めた。
 
「そうだ!そうだよ!!
スティンがね、ヒロが雄琉に連れてかれてから、ずっと可笑しいんだー」
 
俺もヒロも遙の言葉に
首を傾げる。
 
「…変って?」
 
ヒロが訊ねると、遙はうーんと唸って再び口を開いた。
 

⏰:08/05/18 01:04 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#278 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロの最後の台詞
 
「…変って?」
 

 
「…可笑しいって?」
 
ですね(;ω;)
 
すんません
 

⏰:08/05/18 01:07 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#279 [Mr.RabbIts!]
 

「何かね、ピリピリしてるってゆーか…
クッション引っ掻いたり
コップ倒したり、とにかく
いつものお利口なスティンじゃ
無いんだよー!」
 
「へぇ…スティンがねぇ」
 
いつも猫の割には利口というか、キチンと躾られているスティンが暴れるとは。
 
俺が少し驚いていると、
開けたままの寝室の扉から
当のスティンが入ってきた。
 

⏰:08/05/18 01:12 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#280 [Mr.RabbIts!]
 

ふとスティンと目が合うと、スティンは尻尾をぴんと立てて、歯をギリギリと噛み合わせ始めた。
 
…なんか、怒ってる?
 
ほんの少しだけ俺がビビっていると、ヒロが横でスティンを呼んだ。
 
「スティン!」
 
すると、尻尾は垂れ下がりゆるりと左右に振られる。
ニャーとご機嫌そうに一回鳴くと、座っているヒロの膝の上に上った。
 

⏰:08/05/18 03:29 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#281 [Mr.RabbIts!]
 

「なんなんだ、一体…」
 
俺と遙は目を丸くして、ヒロに擦り寄るスティンを見つめる。
 
「雄琉そうとう嫌われてんね」
 
遙がそう言うと、言葉が解るハズもないのにスティンはちらりとこちらを見た。
 
そして鼻を鳴らして俺を小馬鹿にしたように笑った。ように見えた。
 

⏰:08/05/18 11:35 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#282 [Mr.RabbIts!]
 

「なっ!今、俺のこと見て鼻で笑ったぞ、コイツ!!」
 
そう叫んでスティンを指さすが、当のスティンは甘えるような鳴き声を出してヒロを見つめている。
 
そんな俺とスティンを見比べて、ヒロは頬を膨らませた。
 
「雄琉っ、なんかスティンに悪いことしたんだろ!?」
 
「ち、ちげーし!コイツが…」
 
「コイツじゃない!スティン!!」
 
ヒロにたしなめられて、俺は少したじろいた。
 

⏰:08/05/18 11:40 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#283 [Mr.RabbIts!]
 

「う、スティンが勝手に…」
 
そこまで言うと、鋭い視線を感じそちらに目を向けると、スティンが俺を睨んでいる。
「気安く呼ぶな」とでも言いたげに。
 
俺も負けじと睨み返す。
 
「くっそ。なんだこの猫、感じ悪ぃな」
 
そう呟くとスティンにぷいっと顔を背けられた。
 
カッチーン
 

⏰:08/05/18 11:45 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#284 [Mr.RabbIts!]
 

「なんだコイツ!喧嘩売ってんのか!!」
 
そう叫んでスティンを引っ捕まえようとしたが、その前にヒロがスティンを抱き締めてそれを阻止した。
 
「なにやってんだよ!動物虐待とか信じらんねぇ!!」
 
そう言ってヒロに睨まれると、なにもできなくなる。
 
「…だってよ、コイツが…」
 
「スティン!!」
 
「……………この猫がよ、俺のこと馬鹿にしやがるし、なにより―…」
 
そこまで俺が言うと、ヒロが「あっ」と声をあげた。俺が隙を狙ってスティンを引っ掴んでヒロから引き剥がしたためだ。
 

⏰:08/05/18 11:54 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#285 [Mr.RabbIts!]
 

「お前はヒロにべたべたしすぎなんだよ!」
 
猫掴みしたスティンを自分の顔の前まで上げ、そう言ってやるとスティンは不満気に俺を睨む。
 
睨み方がヤクザのようだ。
下から睨み上げる感じ。
 
「ヒロにべたべたしていーのは、俺だ・け・な・の!!わかったか、ヤクザ猫」
 
「なに言って…!///」
 
ヒロが照れてるのを横目で見て、かわいーとか思って油断していると…
 
―ガリッ!!
 
「いって!」
 

⏰:08/05/18 12:03 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#286 [我輩は匿名である]
>>1-1000

⏰:08/05/18 14:28 📱:SH904i 🆔:Yc3bd0RU


#287 [我輩は匿名である]
>>225-500

⏰:08/05/18 15:07 📱:SH904i 🆔:Yc3bd0RU


#288 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
アンカー
あリがとうございます
(^Д^)
 

⏰:08/05/18 22:44 📱:P704i 🆔:d6StmDrg


#289 [Mr.RabbIts!]
 

なにが起こったのかは、左頬に感じた痛みで、だいたい把握できた。
 
その痛みで、反射的に掴んでいたヤクザ猫を放してしまった。
 
「大丈夫か!?雄琉!」

 
再び擦り寄ってきたスティンを完全にスルーして、俺のもとへ来てくれるヒロ。
 
フン。勝ったぜ
 

⏰:08/05/20 21:37 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#290 [Mr.RabbIts!]
 

そう眼で挑発してやると、ヤクザ猫は意外とあっさり負けを認めたのか、尻尾を垂れ下げて寝室から退散していった。
 
それを見て優越感に浸っていると、下から「おい!」と言う不満そうな声が聞こえてきた。
 
顔をその方向に向けると、眉間に皺を寄せていたヒロの膨れっ面が、一気に青ざめる。
 
「…おっお前、血……!!」
 

⏰:08/05/20 21:42 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#291 [Mr.RabbIts!]
 

「え?」
 
疑問に思いながら痛みを感じる自分の左頬に触れて見ると、ヌメっとした液体が指に付いた。
 
その指を見てみると、やはり血、だった。
 
俺が顔色一つ変えずに、「あ〜血だね」とか言っていると、いきなりヒロに手を掴まれた。
 
え、なに。
 

⏰:08/05/20 21:45 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#292 [Mr.RabbIts!]
 

「とっとにかく、バンソーコ?…の前に!消毒!!」
 
一人でブツブツ言いながら、俺を凄いチカラで引っ張っていくヒロ。
 
つか、慌てすぎじゃね?
 
「…なー。んな慌てなくても、ほっときゃ治るぞ。こんなもん」
 
そう言った瞬間に、ヒロがすんごい速さでこちらを振り向いたので、軽くビクってなった俺。
 

⏰:08/05/20 21:49 📱:P704i 🆔:UuLdB8kE


#293 [Mr.RabbIts!]
 

そして振り向き様に、罵声を浴びせられた。
 
「なに言ってんだよっバカ!」
 
…ば、バカ!?
 
「ちゃんと消毒しないとっ!大変なことになっても知らねーぞ!!」
 
いや、だから…んな大した傷じゃ……
 
と言おうとして口を開きかけたが、すぐ閉じた。
 

⏰:08/05/21 23:27 📱:P704i 🆔:uw6EZ/0E


#294 [Mr.RabbIts!]
 

俺の腕を掴むヒロの手が微かに震えている。
 
「…ヒロ?」
 
名前を呼ぶと更にカタカタと体を震わせ始めた。
 
さすがに心配になった俺は「どうした?」と言おうとしたが、先にヒロが口を開いた。
 

⏰:08/05/23 21:22 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#295 [Mr.RabbIts!]
 

「…お、俺もう…無理……」
 
そう力無く呟くとヒロはペタンとその場に座り込んでしまった。
びっくりして俺は手を差し伸べる。
 
「だ大丈夫かよ!?つかなん…」
 
「ぎゃあぁっ!触んなっ!!」
 
差し伸べた手を思い切り振り払われてしまった俺は、ただただ呆然とする。
 

⏰:08/05/23 21:26 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#296 [Mr.RabbIts!]
 

…あれ、俺ってこんな嫌われてたのか?
 
「ぎゃあぁっ!」ってアンタ。
「触んなっ!!」ってアンタ。
 
ガーンと効果音が付きそうなくらい、自分の差し出した手を見つめ続けていると、ヒロがなにかを言った。
 
聞き取れなくて「え?」と聞き返すとヒロは拗ねたように、だけどなぜか涙目で半ばヤケクソのような言い方で話し始めた。
 

⏰:08/05/23 21:30 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#297 [Mr.RabbIts!]
 

「だから!俺、血とか無理なんだって!!」
 
「……ち?」
 
「…怖ぇーんだよ!なんか文句あんのかっ」
 
そう叫ぶだけ叫んでヒロはそっぽを向いてしまった。
 
こんな可愛くない態度をとられても、可愛いと思ってしまう俺は相当な重症のようだ。
 

⏰:08/05/23 21:35 📱:P704i 🆔:4JpmkUgc


#298 [Mr.RabbIts!]
 

さっき差し伸べた血が付いていた手を引っ込めて、もう片方の手を差し伸べる。
 
「ほら」
 
「へ?」
 
「…こっちの手なら、血付いてねぇし。」
 
「…………。」
 
なかなか手をとらないヒロの腕を掴んで、リビングへと向かう。
 

⏰:08/05/25 12:41 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#299 [Mr.RabbIts!]
 

「諒〜マキロンとバンソーコ」
 
俺がキッチンに向かってそう言うと、諒が薬箱を片手にいそいそとリビングに入ってきた。
 
「なに?どーした」
 
「さーんきゅっ」
 
礼だけ言って薬箱を受けとり、消毒しようと試みるが上手く傷口を見つけられない。
苦戦していると、マキロンをふんだくられた。
 
「貸せっ」
 
声の方向を見ると、もう落ち着いた表情をしているヒロがいた。
 

⏰:08/05/25 13:35 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#300 [Mr.RabbIts!]
 

「え、おまえ…」
 
「いーから、あっち向け」
 
言葉を遮られた上に、顔を無理やり右に向けられた。
 
「…いって!」
 
油断していた俺に容赦無く消毒を施すヒロ。
 
「ちょ、お前もーちょいソフトに出来ねぇのか?!」
 
「うるせーな。男がピーピー泣き言ゆうなっ」
 
そう言ってまたマキロンを傷口に吹き掛けられた。
 

⏰:08/05/25 13:40 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#301 [Mr.RabbIts!]
 

「〜いっつ!しみる!しみる!!」
 
「ほい、出来た〜」
 
そう言って絆創膏をペタリと左頬に貼られた。
 
「…なんつー乱暴な消毒の仕方だよ」
 
そう言って文句をたれる俺に、ヒロはふんっと鼻を鳴らす。
 
「ありがたく思いやがれ」
 
くっそ
さっきまで可愛いかったのに
 

⏰:08/05/25 13:45 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#302 [Mr.RabbIts!]
 

まぁ、でも…
 
「…ありがと、な」
 
あんなに血を見てビビっていたのに、消毒をしてくれたヒロを見たらいつになく素直にお礼の言葉が出てきた。
 
そんな俺をヒロは気持ち悪いものを見る目でしばらく見つめるが、俺がニカっと笑うと突然顔を赤らめた。
 
かわいー…とか思っていると、ヒロは耳まで赤くして言った。
 
「なんだよ!〜っんな見んな!!///」
 

⏰:08/05/25 22:21 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#303 [Mr.RabbIts!]
 

「いや、可愛いーなと思って」
 
また素直な気持ちが言えた。
そんな俺の言葉に、さらに顔を赤くさせるヒロ。
 
「はっ?!かわい…?///ふっふざけんなっ!!」
 
「ふざけてねーし、真剣だし。だって血が怖くて腰抜かすとか、可愛いすぎだろ…」
 
「な!腰なんか抜かしてねーし!!///」
 
そう言って俺を睨み付ける。
でもどうしても上目使いになり、見つめているようにしか見えない。
 

⏰:08/05/25 22:27 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#304 [Mr.RabbIts!]
 

「…ソレ、やめろ///」
 
そう言ってヒロの頭の上に手をのせて、視線を遮る。
まだギャアギャア言っているヒロの耳元に、俺はそっと唇を寄せて囁いた。
 
 
「ラブソングなら、俺が書かせてやるよ」
 
耳から唇を離し、ヒロの顔を見ると…見事に真っ赤。
 
なんだか可愛くて、笑ってしまった。
 
するとヒロが不満そうに叫ぶ。
 

⏰:08/05/25 22:33 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#305 [Mr.RabbIts!]
 

「か、からかうなぁ!!///」
 
「マジだよ、マジ」
 
「じゃあ、何で半笑いなんだよっ!?」
 
「それは、ヒロが可愛いすぎて…」
 
「だあぁーっ!もういい!!」
 
俺の言葉を遮ると、ヒロは俺に背を向けてズンズン歩いていく。
 
「おい、ドコ行くんだよ?」
 
「寝室!ちゃんと歌考える!」
 
俺に背を向けたままそう答えると、ヒロの姿はバタン!と音を立てて寝室の扉の向こうに隠れて見えなくなってしまった。
 

⏰:08/05/25 22:39 📱:P704i 🆔:mHUiyxVE


#306 [Mr.RabbIts!]
 

「んじゃ、俺も歌つくるの手伝って…うお!?」
 
俺がそう言って、ヒロが入っていった寝室に向かおうとしたら、後ろからすごい勢いで引っ張られた。
 
急いで後ろを確認すると、諒が俺の服の首元を掴んでいる。
 
「なんだよ?いてぇだろ!?」
 
「詞はヒロに任せて、雄琉は曲、頼むな?」
 
そう言って微笑む諒に、俺は不満そうに口を尖らせてみせた。
 

⏰:08/05/31 18:53 📱:P704i 🆔:eDX2J.Sc


#307 [Mr.RabbIts!]
 

「じゃあ、寝室で考えるから…」
 
「駄目」
 
諒は俺の言葉に間髪入れずに否定した。
 
「なんでだよ?!」
 
「…ヒロと居たら雄琉、曲どころじゃ無いでしょ?」 
あぁ。俺の魂胆は見え見えってわけね。
 
俺は無言でスタジオにこもることにした。
 

⏰:08/05/31 21:59 📱:P704i 🆔:eDX2J.Sc


#308 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロ サイド――
 
 
寝室に入ってから一時間。
 
何を書けばいいのか分からず、ベットに寝転がった。
 
…リバースでの曲なんだから、今までのイメージとかもあるだろうし。
 
「んあーっ!難しい!!」
 
頭が混乱してきた。
だいたいいきなり紙とペン渡されても…
 

⏰:08/06/01 10:22 📱:P704i 🆔:LQvRxPnY


#309 [Mr.RabbIts!]
 

「あ!いいこと思いついたっ」
 
そう叫ぶとベットから勢いよく起き上がって、寝室から出た。
 
寝室から出ると遙と、その膝の上ですっかりご機嫌になったスティンがソファーに腰かけていた。
 
そこに諒もリビングに入ってきた。
 
「どうした?」
 
諒の問い掛けに、ヒロは満面の笑みで返す。
 

⏰:08/06/01 10:27 📱:P704i 🆔:LQvRxPnY


#310 [Mr.RabbIts!]
 

「歌つくるの、やっぱリバースの曲になるわけだし、今までのリバースの曲聴いてみて考えようかなーと思って」
 
一気に用件だけ伝えると、急いでリバースの今までのCDがあるスタジオまで駆けていった。
 
スタジオの扉に手をかけてから、クルリと諒たちの方を振り返って「じゃ、借りるからねー」とだけ言い残してスタジオに入った。
 

⏰:08/06/01 10:32 📱:P704i 🆔:LQvRxPnY


#311 [Mr.RabbIts!]
 

―バタン
 
スタジオの扉が音をたてて閉まって数秒後、遙が「あっ」と短く叫んだ。
 
「なんだ?」
 
諒がそう言って遙の方を向くと、遙は眉を寄せてスタジオの閉まった扉を見つめていた。
 

⏰:08/06/01 21:54 📱:P704i 🆔:LQvRxPnY


#312 [Mr.RabbIts!]
 

「…いや、雄琉もスタジオ入ってるよなーって思って」
 
「あ。」
 
諒も口を開いてスタジオの扉に目を向けた。
 
「…あーぁっ」
 
遙がつまらなそうにそう呟いてスティンをちらっと見ると、またしても不機嫌そうに毛を逆立ててスタジオの方向を睨んでいた。
 

⏰:08/06/01 21:55 📱:P704i 🆔:LQvRxPnY


#313 [Mr.RabbIts!]
 

「「あ。」」
 
スタジオに足を踏み入れて扉が閉まるのと同時に、スタジオ内に視線を配ると、さっき見たばかりの顔があった。
 
「なんだよ♪結局、俺が恋しくなっ…」
 
「お邪魔しましたー」
 
そう言ってスタジオを出ようと扉に手をかけるが、素早く後ろからその手を掴まれる。
 

⏰:08/06/05 00:08 📱:P704i 🆔:lQ7hnIrU


#314 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロの頭の中で、寝室で抱き締められたことがフラッシュバックする。
 
「は…///っはんなせっ!(離せっ!)」
 
「いーじゃん。別に」
 
腕を振って抵抗を試みるが、後ろから腕が伸びてきて丸め込まれてしまった。
 
後ろから抱き締められた姿勢に、ヒロの耳は真っ赤に染まっていった。
 

⏰:08/06/05 00:12 📱:P704i 🆔:lQ7hnIrU


#315 []
>>100ー200

⏰:08/06/06 22:28 📱:D904i 🆔:W67FFnvc


#316 []
>>100-200

⏰:08/06/06 22:28 📱:D904i 🆔:W67FFnvc


#317 [Mr.RabbIts!]
 

さん▽
 
アンカ−
あリがとうごさいます!
 
更新遅くなリました
 

⏰:08/06/08 12:04 📱:P704i 🆔:/20noD3s


#318 [Mr.RabbIts!]
 

頭の上から雄琉の低く、甘い声が降ってくる。
 
「…何しに来たんだよ?ヒロ」
 
その声で名前を呼ばれ、ゾクリとする。
 
「////」
 
耳まで真っ赤に染まった俺の反応を見て、クスリと笑うとさらに質問を続ける雄琉。
 
「俺がここに居るって、知ってて来たのかよ?」
 

⏰:08/06/08 12:10 📱:P704i 🆔:/20noD3s


#319 [Mr.RabbIts!]

 
「しっ知らねぇよ!///お前が居るのわかってたら、来るわけな…!」
 
そこまで一気にしゃべると、首筋に違和感が。
 
状況が掴めた時には、雄琉がじゃれるように俺の首筋に顔を埋めていた。
 
「っふぁ、ちょ…っ///」
 
変な感覚にとらわれ、体を懸命にくねらせて、逃れようともがく。
 

⏰:08/06/08 12:16 📱:P704i 🆔:/20noD3s


#320 [Mr.RabbIts!]
 

「…ヒロ」
 
「っん…!ちょっ、いい加減にしっろ!!///」
 
ダンッ!
 
左足のかかとで、思い切り雄琉の足を踏んでやった。 
雄琉は小さくうめくと、俺から少し離れた。
 
「いってぇー…ったく、凶暴なヤツだな」
 
「ううううるせー!!///俺に今後一切近づくなっ!いいな!?」
 

⏰:08/06/08 12:23 📱:P704i 🆔:/20noD3s


#321 [Mr.RabbIts!]

 
「えー」
 
「えーじゃねぇよ!近づいたら噛みつくからなっ」
 
「プッ…犬か、お前は」
 
「〜〜〜〜っ///」
 
ぐあーっ!腹立つ!!
 
「…っか、ホントなにしにきたわけ?此処に。」
 
ふん。
むかつくからシカトしてやろ
 
「……。別にシカトしてもいいけど、襲うよ?」
 
「なっ、はぁっ?!///なんでそーなるんだよっ」
 

⏰:08/06/08 12:29 📱:P704i 🆔:/20noD3s


#322 [Mr.RabbIts!]
 

「んな照れんなって。俺に会いに来たんなら素直になればいいのに…」
 
「だあぁーっ!違ぇよ!!あほかっ///リバースの曲、聴きにきただけだっつーの!」
 
……………。
え?無反応??
 
自然にそらしていた視線を雄琉に向けると…なんだか、あからさまに傷ついた顔してるんですが。
 

⏰:08/06/08 20:58 📱:P704i 🆔:/20noD3s


#323 [Mr.RabbIts!]
 

「…なに。ホントに俺がお前に会いにきたと、思ってたわけ?」
 
俺が軽くバカにしながら聞くと、雄琉は拗ねたように口を尖らせた。
 
「…だってあんな可愛いー反応されたら、そう思うだろ。フツー」
 
っホントにコイツって奴は…
 
「あのなぁ!フツーは男相手に可愛いーなんて感情は抱かねぇの!!」
 
「だってよー…」
 
「だってじゃない!!つか俺ココ使うからお前、出てけ」
 

⏰:08/06/08 21:09 📱:P704i 🆔:/20noD3s


#324 [Mr.RabbIts!]
 

「えー。俺だって作曲…」
 
「つかリバースの曲かけたいから、横でギター弾かれちゃ困る…」
 
二人の意見が噛み合わず、うー…と唸っているとスタジオの扉が勢いよく開いた。
 
二人してそちらに顔を向けると、遙がいつになく真剣な表情でスタジオに駆け込んできた。
 

⏰:08/06/09 23:22 📱:P704i 🆔:xrGfE4cc


#325 [Mr.RabbIts!]
 

その遙の様子を見ると、雄琉は何も言わずヒロの手を取ってスタジオを出ようとした。
しかし、ヒロがその場に踏み止まる。
 
「…なに、なんで出てこうとしてんの?」
 
そう雄琉に問いかけると同時に、後ろでベースが鳴り始めた。
 

⏰:08/06/09 23:25 📱:P704i 🆔:xrGfE4cc


#326 [Mr.RabbIts!]
 

その音の方を振り返ると、遙が夢中になってベースを掻き鳴らしていた。
 
俺が遙に釘付けになっていると、雄琉が再び手を引いてきた。
今度は逆らわずに、スタジオを出た。
 

⏰:08/06/09 23:29 📱:P704i 🆔:xrGfE4cc


#327 [Mr.RabbIts!]
 

「………スゲェ」
 
知らず知らずのうちに呟いた俺の言葉に、雄琉も深く頷いた。
 
「なんか良いフレーズ思い付いたら、いつもあぁだ。…暫くスタジオは遙に占領されたも、同然だな」
 
「なに。ずっとこもる気か?アイツ」
 
「作曲途中で邪魔なんかしよーモンなら、えらいことになるぞ」
 
え、遙ってそんな怖い奴だったわけ…?
 

⏰:08/06/09 23:33 📱:P704i 🆔:xrGfE4cc


#328 [Mr.RabbIts!]
 

雄琉はリビングのソファーにどっかりと腰を下ろした。
 
「さーて。どうすっかなー」
 
いきなり暇になってしまった。
 
…コイツと居るのも嫌だし、てか危険だし。
諒の家事の手伝いでもしてこよーっと。
 
そう考えて諒を探したが、…どこにも居ない。
 
「……なんで…?」
 

⏰:08/06/09 23:38 📱:P704i 🆔:xrGfE4cc


#329 [Mr.RabbIts!]
 

リビングに戻って、呑気にテレビを見ている雄琉に訊ねてみる。
 
「…なぁ、諒は?」
 
すると雄琉は俺をチラっと見ると、ソファーの前にあるテーブルを無言で指さした。
 

⏰:08/06/14 23:45 📱:P704i 🆔:GeGEuw9g


#330 [Mr.RabbIts!]
 

「…………?」
 
テーブルの上には紙切れが。
 
そこには、
 
『コインランドリー行って乾燥かけてくるついでに、買い物もしてくる 諒』
 
と書かれていた。
 

⏰:08/06/14 23:47 📱:P704i 🆔:GeGEuw9g


#331 [Mr.RabbIts!]
 

急いで窓の外を見てみると、ひどい嵐。
 
「諒、大丈夫なのかよ?」
 
荒れ狂う天候を見て不安になり問いかけると、雄琉も少し眉をしかめた。
 
「車だし安全だろーけど。…まぁ、帰りは遅いだろうな」
 

⏰:08/06/14 23:53 📱:P704i 🆔:GeGEuw9g


#332 [Mr.RabbIts!]

 
ちょっと待てよ?
 
遙はずっとスタジオこもってるだろうし。
 
諒は買い物もしてくるっつーし、この嵐だし…
 
ってことは、俺コイツと暫く二人きり…?
 
マジで…?
 

⏰:08/06/14 23:54 📱:P704i 🆔:GeGEuw9g


#333 [ハル]
続ききになる
頑張って下さい

⏰:08/06/15 11:27 📱:911T 🆔:it/aKFyY


#334 [我輩は匿名である]
>>01-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800

⏰:08/06/15 13:12 📱:W44K 🆔:TOq/A1Zo


#335 [Mr.RabbIts!]
 

〒ハルさん▽
 
あリがと−ございますっ
 
今から更新しますね.
 
〒匿名さん▽
 
アンカ−どうもです
 
また読んでくださいね
(^Д∩)
 

⏰:08/06/15 20:25 📱:P704i 🆔:jamywmH2


#336 [Mr.RabbIts!]
 

あっ!まだ居るじゃんか!!
俺の味方が…!
 
「そうだよ!!スティン…」
 
「なら、そこで寝てんぞ」
 
雄琉が顎でしゃくった方向に目を向けると、スヤスヤ気持ちよさそうに体を丸めて眠っているスティンの姿が。
 
「ちょ!起きろよ〜スティン〜〜!!」
 
そう言って体を揺さぶってみるが、あいかわらず眠ったままのスティン。
 

⏰:08/06/15 20:31 📱:P704i 🆔:jamywmH2


#337 [Mr.RabbIts!]
 

「そのバカ猫、一度寝るとちょっとやそっとじゃ起きねーぞ」
 
そう言って何故かニヤリとする雄琉に、なんとなく悪寒が走った。
 
「…お、俺寝室で歌詞考えてこよ〜っと……」
 
誰に言うでもなく弱々しく一人呟いて、さっさと寝室に退散しようとした時―… 

⏰:08/06/15 20:36 📱:P704i 🆔:jamywmH2


#338 [Mr.RabbIts!]
 

ピカッ…!!
 
カーテンを開け放してある大きな窓から、一瞬の明るすぎる閃光が部屋に影のみをつくった。
 
「え。なにな…」
 
―ガバッ!
 
状況を把握しようとキョロキョロしていると、後ろから雄琉が覆い被さってきた。
 

⏰:08/06/16 23:42 📱:P704i 🆔:zDWShJ96


#339 [Mr.RabbIts!]
 

「…ちょっ///はなせ…!!」
 
バリバリバリ―!!
 
「うぎゃあぁぁっ!!」
 
雷がどこかに落ちたな〜。
 
てか、あれ?
なにさ『うぎゃあぁぁっ!!』って…
 
イマイチ状況が掴めなかった俺だが、背中の方でカタカタ震えているところをみると、どうやらさっきの叫び声は……雄琉のようだ。
 

⏰:08/06/16 23:47 📱:P704i 🆔:zDWShJ96


#340 [Mr.RabbIts!]
 

「…何、おまえ雷ダメなの?」
 
首だけ振り向いて訊ねると、さらに震えが酷くなる始末。
 
かなりの重症だな…
 
なんてノンキに考えていると、雄琉は俺を見てハッとしたような表情を見せ、俺を突き飛ばした。
 

⏰:08/06/16 23:51 📱:P704i 🆔:zDWShJ96


#341 [Mr.RabbIts!]
 

いきなりだったのでバランスをくずし、少しよろけてしまった。
 
てか、
 
「なんなんだよ?!いきなり突き飛ばしやがって!!」
 
無意識の内に雄琉に掴みかかろうと、手を伸ばしたら雄琉が叫んだ。
 
「ば!バカ!!近寄んなっ!」
 

⏰:08/06/16 23:54 📱:P704i 🆔:zDWShJ96


#342 [Mr.RabbIts!]
 

思わず、手を差し出したままの姿勢で固まる俺。
 
え…触んなって……
今まであんなにベトベトしてきたくせに。
 
なんとなくモヤモヤしていると、雄琉が気付いたのか説明し出した。
 

⏰:08/06/16 23:57 📱:P704i 🆔:zDWShJ96


#343 [Mr.RabbIts!]
 

「…だって、ヒロ。おまえのさ、ソレとそれ。危ないんだって〜」
 
雄琉は『ソレとそれ』と言った時に、中指にしていたゴッツイ感じの指輪と、シルバーのシンプルなピアスを指さした。
 

⏰:08/06/17 00:01 📱:P704i 🆔:Vb..fUz2


#344 [Mr.RabbIts!]
 

俺がなにも言わずに雄琉を見ていると、雄琉は「う〜」とか唸ってモジモジし出した。
 
たぶん恥ずかしさを隠すためだろうと思われるその行動に、自然と口元が緩み堪えきれず吹いてしまった。
 
そんな俺を、拗ねた子供のように唇を尖らせて恐怖で軽く潤んだ瞳で睨む雄琉。
 

⏰:08/06/19 22:39 📱:P704i 🆔:3Tj7q8jg


#345 [Mr.RabbIts!]
 

「…バカにしてんだろ」
 
そう悔しそうに呟く雄琉。
 
「してないよー?」
 
最高にバカにした笑顔を向けてやると、雄琉がなにか言おうと口を開いた。
 
…ピカッ!
 
「ぎゃぁぁあっ!」
 
また稲妻が光り、その場にしゃがみこむ雄琉。
 

⏰:08/06/20 00:15 📱:P704i 🆔:wrN8t1Pg


#346 [Mr.RabbIts!]
 

暫くすると、さっきより激しく雷が落ちる音が響いた。
 
雄琉は顔を青ざめて、言葉さえ発さなくなってしまった。
 
自分より広い肩が小刻みに震えているのを見て、なんとも言えない気持ちになった。
 

⏰:08/06/20 00:18 📱:P704i 🆔:wrN8t1Pg


#347 [Mr.RabbIts!]
 

一つ息を吐くと、先ほど雄琉に指摘された金物の指輪とピアスをそっと外し、机に置いた。
 
雄琉はしゃがみ込んだまま固く目を閉じ、耳を塞いで必死に耐えている。
 
その前に立ち、雄琉の前に静かに膝立ちになった。
 

⏰:08/06/20 00:22 📱:P704i 🆔:wrN8t1Pg


#348 [Mr.RabbIts!]
 

「雄琉」
 
名前を呼ぶとピクリと反応を示した。
どうやら耳を塞いでいる意味は無さそうだ。
 
「…なに」
 
怨めしげに俺を見上げる雄琉の目の前に、先ほどまで指輪をしていた中指を立ててやる。
 

⏰:08/06/20 00:24 📱:P704i 🆔:wrN8t1Pg


#349 [Mr.RabbIts!]
 

「外した…から」
 
「…は?」
 
今度は俺がう〜と唸る。
軽く睨んでみるが、雄琉は意味がわからないらしく、きょとんとしている。
 
「…もう金物付けてないし、だいじょーぶ……だからっ///」
 
なぜこんなに照れているのか、自分自身が一番不思議だ。
 

⏰:08/06/21 13:58 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#350 [Mr.RabbIts!]
 

なんだか不思議な気分になってきた。
 
胸の奥がむずかゆいというか、変に体が芯から火照る感じ。
 
目の前の雄琉と目線がかち合った時、さらにフワフワした感覚に囚われる。
 

⏰:08/06/21 14:01 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#351 [Mr.RabbIts!]
 

衝動的に雄琉に手を伸ばし、そのまま雄琉の頭と背中に腕を回し抱き締めた。
 
「…っヒロ?///」
 
雄琉が戸惑った声をあげる。
 
そりゃそうだ。俺だってなんでこんなコト、してるのかわからない。
 

⏰:08/06/21 14:05 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#352 [Mr.RabbIts!]
 

だけど…
 
「大丈夫だから」
 
それだけ言うと、雄琉は大人しくなった。
 
もっと心がぎゅっと締め付けられた。
 
さらに雄琉を抱き寄せて、ワックスで立たせているフワフワした髪を撫でた。
 

⏰:08/06/21 14:10 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#353 [Mr.RabbIts!]
 

暫くそうしていると、雄琉の耳が赤く染まっていることに気付いた。
 
思わず吹き出すと、俯いていた雄琉はさらに俯いて、低く唸るように呟いた。
 
「…っ笑うなよ〜///」
 
「ふははっ、だって〜」
 
「ヒロのせいじゃんか///」
 
「俺?」
 

⏰:08/06/21 14:15 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#354 [Mr.RabbIts!]
 

「だってヒロがかわい…」
 
バリバリバリバリー!!
 
「ぎゃぁぁあっ!!」
 
言葉を遮った雷鳴を聞いて、雄琉は俺を強く抱き締めた。
 
「ぷぷぷ…ビビり過ぎ」
 
そう言いながら丸まった背中を擦ってやる。
 

⏰:08/06/21 17:22 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#355 [Mr.RabbIts!]
 

ビクビク震えている今の雄琉には、いつものあの堂々とした姿の面影はどこにも見当たらない。
 
「ふは、雄琉かわいー」
 
そう言ってやると、雄琉が顔をあげた。
明らかに不満そうな顔をしている。
 
「涙目になってるし。かーわーいーいー」
 
ふざけた言い方をしてみたら、雄琉は眉間に皺を寄せた。
 

⏰:08/06/21 17:27 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#356 [Mr.RabbIts!]
 

「おかしい。なんで俺がヒロにからかわれてるんだ」
 
「だって雄琉が…うわっ!」
 
俺の言葉を遮るように、雄琉が俺を抱き寄せた。
 
「なっにすんだよ?!」
 
「俺をからかうなんて、百年早ぇーんだよ。それに…」
 
そこまで言うと、雄琉は俺の耳元に唇を寄せて囁いた。
 

⏰:08/06/21 17:31 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#357 [Mr.RabbIts!]
 

『先に仕掛けてきたのは、そっちだろ?』
 
「っ////」
 
俺の反応を、目を細めて楽しそうに見る雄琉。
 
「なぁ、ヒロ」
 
雄琉の手が俺の頬に伝う。
 
恥ずかしさを誤魔化すために、必死で言葉を探す。
 

⏰:08/06/21 17:36 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#358 [Mr.RabbIts!]
 

「さっ、先に手ぇ出したのはお前だろ?!///」
 
「そーだっけ?忘れた」
 
そう言って何の悪気もなく、ニコリと微笑む雄琉を睨む。
 
「テメーなぁ…」
 
「俺を本気(マジ)にしたのは、ヒロのせいだかんな」
 
雄琉は捨て台詞のようにそう呟くと、ずいっと俺に近づいてきた。
 

⏰:08/06/21 17:41 📱:P704i 🆔:lW.mYIec


#359 [Mr.RabbIts!]
 

近づいてくる雄琉に対して、俺は精一杯カラダをのけ反らせる。
 
そんな俺を雄琉はつまらなそうに見て、口を尖らせた。
 
「逃げんな、よっ!」
 
「うぁっ?!」
 
いきなり腕を引っ張られて情けない声をあげ、勢いあまって雄琉の胸に飛び込む形になってしまった。
 

⏰:08/06/22 11:01 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#360 [Mr.RabbIts!]
 

なんか俺、今日はこんなんばっかだな…とか考えて、絶対カオを上げずにいようと心に決めた。
 
「ヒロ〜」
 
無視無視。
 
よし、この調子だ。
 
何があってもカオあげたら負けだ!
 

⏰:08/06/22 11:04 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#361 [Mr.RabbIts!]
 

「おーい。ヒロってばー」
 
俺は固く目を閉じて俯いたままだった。
 
無視し続けていると雄琉が急に大人しくなった。
 
変だな?とは思ったが、そのままの姿勢をキープしていた俺のおでこに、なにか柔らかいものが当たった。
 
…チュッ。
 

⏰:08/06/22 11:08 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#362 [Mr.RabbIts!]
 

「…んなっ!///」
 
俺はおでこを手で覆って雄琉を見た。
 
雄琉はニヤリと笑っている。
 
「だって、ヒロが無視するんだもーん」
 
「だもーんじゃねぇよ!関係ねぇだろ!!///」
 
「んな照れなくてもいーじゃん。おでこなんだし」
 

⏰:08/06/22 11:12 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#363 [Mr.RabbIts!]
 

「てっ///照れてねぇよ!!バカじゃねぇのっ!?」
 
それだけ叫ぶと、必死におでこを擦る。
 
「ひっでぇ。さすがに傷つくぞー、その反応」
 
勝手に傷ついている雄琉を無視して、おでこを擦り続ける。
 
その腕を雄琉がいきなり掴んで止めさせた。
 

⏰:08/06/22 11:16 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#364 [Mr.RabbIts!]
 

「なっ!放せ…っ」
 
「そんな嫌だった?」
 
雄琉はなぜかとても哀しげな目をしていた。
 
俺は少し胸が痛んだ。
なにも言えずにいると、さらに傷ついた表情になる雄琉。
 
「…ごめん。こんなつもりじゃなかっ…」
 
「ち、違うから!!」
 
いきなり大きい声を出した俺を、雄琉は目を丸くして見ている。
 

⏰:08/06/22 11:21 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#365 [Mr.RabbIts!]
 

だけど、この気持ちはちゃんと伝えておかなきゃいけない気がするから…
 
「嫌とかじゃなくてっ、その…ビックリした?だけで……うん、それだけ、だから」
 
何だか言ってるうちに、とんでもないことを言っている気がして、どんどん声が小さくなっていった。
 
言い終えてちらっと雄琉の反応を窺うと、眩しいくらいにニコニコしている。
 
…ハメられた。
 

⏰:08/06/22 11:26 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#366 [Mr.RabbIts!]
 

「そーか、そーか!じゃあ今度から不意討ちは止めるから」
 
「っお前なぁ!つか『今度から』ってまたする気かよ?!ふざけんなっ///」
 
「ヒロが俺を受け入れてくれたわけだし…」
 
「受け入れてねぇよ!!」 
あ…またコイツはあからさまに傷ついた顔しやがって。
でも、もう騙されないかんな。
 
そんなことを考えながら雄琉を睨んでいると、急に雄琉の表情がパッと明るくなった。
 

⏰:08/06/22 11:32 📱:P704i 🆔:1Yom32ls


#367 [Mr.RabbIts!]
 

「不意討ちは止める」
 
「…当たり前だっ///」
 
「じゃあ、今からチューするな」
 
目の前で目を輝かせているこの男は、アホ以外の何者でもない。
 
「はぁ〜?!もうお前、黙っとけよ」
 
めんどくさい、まで呟いて雄琉を見たら…捨てられた子犬のような目で俺を見ている。
 

⏰:08/06/23 07:10 📱:P704i 🆔:Xi6s26lo


#368 [Mr.RabbIts!]
 

「………」
 
「…………」
 
「……………」
 
「だぁあぁっ!そんな目で見んなっ!!」
 
「チュー…」
 
「誰がするかっ!つか、お前キャラ違うから!!」
 
俺がそう突っ込むと、雄琉は「そうだよな」とか言って頷き出した。
 
…激しく嫌な予感。
 

⏰:08/06/23 07:13 📱:P704i 🆔:Xi6s26lo


#369 [Mr.RabbIts!]
 

俺の予感はどうやら的中したらしく、雄琉は笑顔でとんでもないことを言い出した。
 
「強引に攻めてこそ、俺!ってことで…」
 
「ぅおわっ!?」
 
油断している俺の腕を引っ張って、自分の方に引き寄せる雄琉。
 
「なにす…」
 
「いただきます☆」
 

⏰:08/06/23 07:17 📱:P704i 🆔:Xi6s26lo


#370 [我輩は匿名である]
おもしろい!!!

⏰:08/06/23 07:55 📱:D705i 🆔:ywz2U7kY


#371 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
うれしいお言葉
あリがとうございます
 
今夜また更新したいと
思ってますんで
また見に来てくださると
うれしいです(⊃ω`)
 

⏰:08/06/23 16:37 📱:P704i 🆔:Xi6s26lo


#372 [Mr.RabbIts!]
 

「おまっ…不意討ちは止めるって…!」
 
勢いよく顔をあげたら、素早く頬に手を滑らされ、雄琉を見上げるような姿勢に固定されてしまった。
 
「だってこうでもしなきゃ、ヒロがチューさせてくんないし」
 
「っふざけ…!!///」
 
そうこう言っている内に、どんどん雄琉の顔が近づいてくる。
 

⏰:08/06/24 06:35 📱:P704i 🆔:ci/gGTrU


#373 [Mr.RabbIts!]
 

「ちょ///雄琉っ!まっ…」
 
「いいだろ?」
 
雄琉の真剣な表情に、必死に肩を押しやっていた腕の力が抜け、顔が熱くなるのがわかった。
 
「…ヒロ」
 
「////っ」
 
近づく二人の距離に堪らなく恥ずかしくなって、俺は固く目を瞑った。
 

⏰:08/06/24 06:41 📱:P704i 🆔:ci/gGTrU


#374 [Mr.RabbIts!]
 

そんなヒロを見て、雄琉はやさしく微笑むと再び二人の距離を近づけた。
 
「〜〜〜っ////」
 
どどどどーしよー!
 
ちらっと目を開けると、目を閉じた雄琉のドアップ。
 
整った顔立ちに、さらに体は強張る。
 

⏰:08/06/25 22:22 📱:P704i 🆔:O9cD8Gn.


#375 [Mr.RabbIts!]
 

「…っやっぱ、むり…だって……!///」
 
必死に雄琉を押し返そうとするも、全く効果無し。
 
「ヒロ、目瞑って」
 
「無理っ///」
 
「ヒロ…な?」
 
「………ん。///」
 
もうヤケだっ!
 
そう思ってゆっくり瞼を落とした。
 

⏰:08/06/28 13:04 📱:P704i 🆔:mkzEJyv.


#376 [魅-汰]
気になるあげ♪(>艸<)
主サンのペースで頑張って
ください★★

⏰:08/06/29 09:30 📱:SH903i 🆔:RyjdJDSg


#377 [Mr.RabbIts!]
 

〒魅-汰さん▽
 
ありがとうございます
 
また今日更新できるか
わかりませんが(^^;
 
自分のペースで
がんばらせてもらいます
 

⏰:08/06/30 11:19 📱:P704i 🆔:HTUVwuWg


#378 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロが目を閉じたのを見て、雄琉は今までにないやさしい表情を浮かべ、自分も目を閉じた。
 
どくん、どくんっ、
 
う〜///うるせぇ!俺の心臓っ
 
自然と顎を引こうとするが、雄琉の手がしっかりと固定しているため、どうすることもできない。
 

⏰:08/06/30 22:36 📱:P704i 🆔:HTUVwuWg


#379 [Mr.RabbIts!]
 

どくん、どくん
どくん、

 
「ただいま〜」
 
ドン!ダンッ!!バサバサバサーッッ!
 
「おっ///おおおかえり!」
 
あと数ミリというところで、なにも知らない諒が帰宅。
 
雄琉はまた派手に突き飛ばされ本棚で背中を打ち、落ちてきたたくさんの本をモロにかぶった。
 

⏰:08/06/30 22:42 📱:P704i 🆔:HTUVwuWg


#380 [Mr.RabbIts!]
 

ヒロがちらっと雄琉を見ると、こちらを恨めしげに睨んでいる。
 
慌てて雄琉から目をそらし、諒の出迎えに行こうと立ち上がった。
 
しかし雄琉に腕を掴まれ、引っ張られた。
 

⏰:08/07/04 13:41 📱:P704i 🆔:w.KFQUxc


#381 [Mr.RabbIts!]
 

…チュッ
 
え。
 
呆然としているヒロに、雄琉はニカッと笑いかける。
 
「ホントは、唇にしたかったんだけど…」
 
そこまで雄琉が呟くと、ヒロはやっと状況が把握できたらしく、顔を真っ赤に染めた。
 

⏰:08/07/04 13:46 📱:P704i 🆔:w.KFQUxc


#382 [Mr.RabbIts!]
 

そして鼻がもげるんじゃないかというくらいに、鼻を擦りだした。
 
―そう、雄琉がヒロの鼻にキスをしたのだ。
 
「んな照れなくても…」
 
「黙れっ!!////」
 

⏰:08/07/04 13:49 📱:P704i 🆔:w.KFQUxc


#383 [我輩は匿名である]
大好きですがんばって

⏰:08/07/04 13:51 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#384 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
ありがとうございます
 
マイペース更新で
申し訳ないですが
がんばります
 

⏰:08/07/05 13:22 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#385 [Mr.RabbIts!]
 

「なんだよ。ツレねーなぁ」
 
ちぇっとか言いながら口を尖らせている雄琉をキッと睨んでいると、諒がリビングに入ってきた。
 
「ただいま〜…ってなにコレ?」
 
諒は雄琉の周りに散らばっている本を見て、俺と雄琉を交互に見やる。
 

⏰:08/07/05 13:48 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#386 [Mr.RabbIts!]
 

「それがさぁ、俺がちょーっとだけヒロにチュ…」
 
「だぁあぁぁっ!!なにを言おーとしてんだ!てめぇはっ///」
 
とんでもないことを言おうとした雄琉の口を両手で慌ててふさいだ。
 
そんな俺と雄琉を諒はクスクス笑いながら見ている。
 

⏰:08/07/05 13:53 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#387 [Mr.RabbIts!]
 

「そっかそっか、ヒロ大変だったね。」
 
諒の言葉に思わず赤面していると
 
…ペロッ
 
「っうわ?!///」
 
「いい加減、苦しいんですけど」
 
な…っコイツ手ぇ舐めやがった。
 
ヒロは急いで手を引っ込めた。
 

⏰:08/07/05 13:56 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#388 [Mr.RabbIts!]
 

「顔、真っ赤。かわいー」
 
「うううるさいっ///変態っ!」
 
俺の言葉にニヤリとする雄琉。
 
「変態ついでに口も舐めてやろーか?」
 
「っ調子のんなっ!!///」
 
そう言って近くにあったソファーのクッションを、思い切り雄琉に向かって投げつけた。
 

⏰:08/07/05 14:01 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#389 [Mr.RabbIts!]
 

俺が投げたクッションは見事、雄琉の顔面直撃。
 
「へっ、ざまーみろ!」
 
そう言ってニカッと笑ってやると、雄琉は急に真剣な顔になった。
 
「…ヒロ」
 
「な、なんだ…っぶ!!」
 
油断していた俺に、雄琉がクッションを投げ返してきた。
隙を突かれた俺も、見事に顔面直撃。
 

⏰:08/07/05 16:36 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#390 [Mr.RabbIts!]
 

「このやろ…って、わ?!」
 
また反発してやろうとクッションを拾っている間に、雄琉に目の前まで詰め寄られてしまった。
 
「ち、近づくなっ!///」
 
「もう、マジかわいー…」
 
「はっ!!?///」
 
俺が激しく驚いて目を丸くしていると、雄琉がまたニヤリと笑った。
 
「やっぱ、口舐めとくわ」
 
そう言って、近づいてくる雄琉の顔。
 
「ちょっ、待って…っ!!///」
 

⏰:08/07/05 16:42 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#391 [Mr.RabbIts!]
 

「ストーップ!!」
 
いきなり大きな声がしたと思ったら、グイッと後ろに引っ張られた。
 
「え、あっ…遙!?」
 
後ろを見るとニコニコした遙が俺に覆い被さっている。
 
「もー、ヒロ危ないじゃん。野獣に喰われるトコだったよ?」
 
「誰が野獣だ」
 
雄琉は不機嫌そうに立ち上がり、遙を俺からひっぺがした。
 

⏰:08/07/05 16:48 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#392 [Mr.RabbIts!]
 

「野蛮なケモノと書いて、野獣。うん、雄琉にピッタリ〜」
 
ケラケラ笑う遙を雄琉は睨む。
 
「ぴったり〜♪」
 
俺も遙の口マネをして、雄琉をからかう。
 
「は?!ヒロまで、んなこと思ってたのかよ!?」
 
なんだか焦っている雄琉が可笑しくて、みんなで笑った。
 

⏰:08/07/05 16:52 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#393 [Mr.RabbIts!]
 

この時は忘れられてたんだ、俺の過去を。
 
そして、まだ知らなかったんだ。
 
過去ってのは消せないだけじゃなくて、どんなに振り払っても、切り捨てても
纏わりついてくるってことを。
 
 

⏰:08/07/05 20:55 📱:P704i 🆔:dORbxgTI


#394 [Mr.RabbIts!]
 
――――――――――――
04/*剥がれ落ちる
―――――――――――― 
 

「っだぁあぁぁ!暑い!!離れろっ!」
 
あれから雄琉は、俺にやたらとベタベタ張り付いてくるようになった。
 
「いーじゃん。照れちゃって、かわいーな」
 
「うっとーしいんだ、よっ!」
 
巻き付いてくる雄琉の腕を無理やり引き剥がす。
 

⏰:08/07/06 12:57 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#395 [Mr.RabbIts!]
 

「ん゛あ゛〜…あっちぃー」
 
そう言ってうちわでバタバタと乱暴に扇ぐ。
 
もうすっかり夏となって、外では太陽がギラギラしてる。
 
「なぁ〜っ、クーラーつけようぜ〜〜」
 
暑さに弱い俺にはもう限界で、情けない声で諒に頼む。
 

⏰:08/07/06 13:03 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#396 [Mr.RabbIts!]
 

しかし、諒は淡々といつもの決まった答えを返す。
 
「クーラーは体がダレるし、環境にも悪いから駄目」
 
うわぁ〜、何なんだこのデキタ大人の答えは…
 
「そんなん!クーラーついてる意味無いじゃんかー」
 
と負けじと反発するも、諒に勝てるハズもなく、
「クーラーは元から付いてたんだよ?」と言いくるめられてしまった。
 




⏰:08/07/06 13:09 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#397 [Mr.RabbIts!]
 

仕方なく扇風機で我慢しようと扇風機を探すと、スティンが独占しているのを見つけた。
 
「スティン〜!…駄目だ。完全に寝てるし」
 
気持ち良さそうに寝ているスティンから、扇風機を取り上げるのはあまりに可哀想に思えたので諦めて、またうちわで自分を扇ぎ始めた。
 

⏰:08/07/06 13:39 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#398 [Mr.RabbIts!]
 

そこに、朝からまだ姿を現していない男がやって来た。
 
「おはよー!」
 
遅い朝のあいさつが聞こえたと思ったら、ドタドタと暑苦しい足音が玄関からリビングに近づいてきた。
 

⏰:08/07/06 13:42 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#399 [( ・∀・)つ]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:08/07/06 14:25 📱:D704i 🆔:iCw0apsw


#400 [Mr.RabbIts!]
 

〒( ・∀・)つさん▽
 
アンカー
ありがとうございます
 
すごく読み返しやすく
なりました(^O^)、。
 

⏰:08/07/06 14:45 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#401 [Mr.RabbIts!]
 

「おはよ、遙」
「うぃ〜」
 
笑顔で出迎える諒とテキトーにあしらう雄琉。
 
「あ〜暑い〜〜」
 
愚痴をこぼしながら、首だけ遙の方を向く俺。
 
「いや〜暑いね〜。クーラーつけないの?」
 
最もなことを言う遙に同意の声を上げようと、遙を見ると
 

⏰:08/07/06 21:26 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#402 [Mr.RabbIts!]
 

「おわ?!なんだソレ!!?お前っ!!」
 
あまりの興奮に言葉が変になってしまっている俺。
 
「えーなに?あっ、これー?これはね…」
 
「ちげぇよ!サングラスじゃなくて!!アイス!お前だけ何でアイス食ってんだよ?!」
 
そう。遙はアイスをうまそうに食べながら、暑いとかほざいてやがったのだ。
 

⏰:08/07/06 21:32 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#403 [Mr.RabbIts!]
 

「うん?あぁ、ココ来るまでの道に、アイスクリーム屋さんが屋台出してたから」
 
遙のその話を聞いて、俺と雄琉は瞳を輝かせた。
 
「よっし!思い立ったら即☆行動!だよなっ、遙」
 
そう言って立ち上がった俺に続いて雄琉も立ち上がっる。
 

⏰:08/07/06 21:37 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#404 [Mr.RabbIts!]
 

「そーだそーだ!暑いからってダレてちゃ駄目だもんな!!諒っ」
 
そう言って二人は遙と諒を暑苦しく見つめる。
 
見つめられた二人は互いに顔を見合わせた。
 

⏰:08/07/06 21:40 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#405 [Mr.RabbIts!]
 

立ち上がっる
 

 
立ち上がる
 
ですね
すいません、。
 

⏰:08/07/06 21:41 📱:P704i 🆔:VanwrvxM


#406 [Mr.RabbIts!]
 

―――
 
「アイス何処だー!!」
「あちぃぞっコノヤロー!!」
 
結局4人で仲良くアイスを求めて、外出することに。
 
俺と雄琉は嬉しくてしょうがないといった感じに、先程から叫んで暴れて好き放題だ。
 
「ちょっと、暑苦しいんだけど」
「まぁまぁ♪」
 
諒はスティンをおいてきたので、少し不満そうだ。
 

⏰:08/07/07 03:55 📱:P704i 🆔:KE/Z7kTg


#407 [Mr.RabbIts!]
 

そんな諒を見て、雄琉は鼻で笑った。
 
「俺的にはラッキーだけどな。あのヤクザ猫まで連れて来られちゃたまんねーよ」
 
それに珍しくムッとした表情を見せる諒。
 
「スティンは室内用の猫で、デリケートだから。こんな暑いとこ出したらバテちまうんだよっ」
 

⏰:08/07/07 04:01 📱:P704i 🆔:KE/Z7kTg


#408 [Mr.RabbIts!]

 
「おぉ〜。諒らしからぬ、暴言」
 
そう言った俺にも睨みをきかせる諒。
 
怖っ!
 
急いで目を反らして、再びアイスクリーム屋の屋台を探す。
 

⏰:08/07/07 04:02 📱:P704i 🆔:KE/Z7kTg


#409 [Mr.RabbIts!]
 

「…おっ?!アレじゃね?」
 
雄琉の声に全員がそちらを向く。
 
そこには、雄琉が言う通りアイスクリーム屋の屋台があった。
 
「うおー♪アイスーー!!」
 
俺は一目散に駆け寄った。
 

⏰:08/07/07 04:05 📱:P704i 🆔:KE/Z7kTg


#410 [Mr.RabbIts!]
 

「いらっしゃい」
 
屋台のお兄さんらしき人の出迎える声が聞こえたので、俺は顔を上げて注文をしようとした。
 
「どーしよっかな。お兄さん、なにがあんの………って」
 
屋台のお兄さんの顔を見て、俺は思わず固まってしまった。
 

⏰:08/07/07 04:10 📱:P704i 🆔:KE/Z7kTg


#411 [Mr.RabbIts!]

 
そんな俺に気付いたのか、屋台のお兄さんも俺を見る。
 
「ん?…え、あ!!?」
 
二人して口をパクパクしていると、雄琉たちも屋台へゾロゾロやって来た。
 
そこでようやく俺が言葉を発した。
 
「りゅ、龍さん!!何してるんすか!?」
 

⏰:08/07/07 04:12 📱:P704i 🆔:KE/Z7kTg


#412 [Mr.RabbIts!]
 

雄琉たちは不思議そうに、俺と龍さんを交互に見る。
 
「え、なに知りあ…」
「晴樹!お前こそ何こんなとこ彷徨いてんだよ!?」
 
見事、雄琉の言葉は龍さんの言葉に遮られた。
 
「いや、その〜…」
 
俺が返答に困っていると、遙が疑問を口にした。
 
「…はるき?」
 

⏰:08/07/07 04:17 📱:P704i 🆔:KE/Z7kTg


#413 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/07/08 18:50 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#414 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
あげどうもです
 
更新遅くなって
すいません〜
 

⏰:08/07/09 21:02 📱:P704i 🆔:20wfJZZw


#415 [Mr.RabbIts!]
 

それに気付いた龍さんが、俺に聞く。
 
「なに?見ない面々だな。新しいダチか?」
 
「え…あ、うん……」
 
なんとなく気まずい雰囲気。
 
龍さんは俺の、『晴樹』のことを知りすぎている。
 

⏰:08/07/09 21:06 📱:P704i 🆔:20wfJZZw


#416 [Mr.RabbIts!]
 

コイツらには、今の俺だけを見てほしかった。
 
なのにこんなに早く、『晴樹』を知られるなんて―…
 
いつのまにか俯いていた俺の頭に、大きい手がおかれた。
驚いて顔を上げると、やさしい笑顔の龍さんと目が合った。
 

⏰:08/07/09 21:10 📱:P704i 🆔:20wfJZZw


#417 [Mr.RabbIts!]
 

「お前のダチなら、ご馳走してやる。うちの店、来いよ」
 
それだけ言ってまたニコリと微笑むと、テキパキと屋台をたたみ始めた。
 
「え、龍さん!悪いっすよ!!」
 
「なーに言ってんだ。久しぶりにお前とも話したいし、店の方がいいだろ」
 
こんなとこじゃ暑くてやってらんねぇよ、と付け足して龍さんはイタズラに笑った。
 

⏰:08/07/09 21:16 📱:P704i 🆔:20wfJZZw


#418 [Mr.RabbIts!]
 

―――
 
俺たちが案内されたのは、影にひっそりとあった『準備中』の札がぶら下げてあるカフェだった。
 
龍さんは屋台をカフェの横にある倉庫にしまうと、カフェに入って俺たちを手招きした。
 
―カランカラン…
 
少しドキドキしながら店内に入ると、俺にとっては懐かしい光景が目に飛び込んできた。
 

⏰:08/07/12 09:41 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#419 [Mr.RabbIts!]
 

「…全然、変わってないっすね」
 
俺は思わずそうこぼした。
 
「なんだよー。結構変えたつもりだぞ?ほら、そこのポスターとか…」
 
龍さんが拗ねたように言ったので、笑ってしまった。
 
「少なくとも、龍さんは全然変わってないっすよ」
 

⏰:08/07/12 09:46 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#420 [Mr.RabbIts!]
 

「はっ?晴樹っお前ってヤツは〜」
 
龍さんはそう言いながらカウンターから抜けて、こちらに向かってきた。
 
「男前になりましたね〜、くらい言えねぇのか!このやろうっ」
 
「わあっ」
 
油断していたら龍さんに髪をグシャグシャにされた。
 

⏰:08/07/12 09:52 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#421 [Mr.RabbIts!]
 

「龍さんは昔っから男前っすよ〜!」
 
そう言ってニカッと笑うと、龍さんの頬が少し赤くなった。
 
「…あっそ///」
 
「なに自分で言わせといて照れてんすか〜」
 
やっぱり龍さんは変わってないな、と実感して少し嬉しかった。
 

⏰:08/07/12 09:56 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#422 [Mr.RabbIts!]
 

「〜うるさいなっ!///つか、お前のダチをおもてなししないと…」
 
龍さんはそう言うとカウンターに入って作業し始めた。
 
あぁ、そういえば…
 
龍さんと話し込んでいて忘れてしまっていた。
 
「…あ、のさっ」
 
俺から話を切り出さないと駄目だろうと思い、雄琉たちの方に向き直った。
 

⏰:08/07/12 10:00 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#423 [Mr.RabbIts!]
 

「ハルキっつーんだな」
 
突然の雄琉の言葉に思わずグッと言い淀む。
 
「いい名前じゃんか」
 
そう言って遙が微笑む。
諒も静かに微笑んでいる。 
「…でも」
 
俺は口を尖らせた。
 

⏰:08/07/12 13:37 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#424 [Mr.RabbIts!]
 

「でもっ俺にはヒロって名前があるから!」
 
俺はそう言って雄琉を見た。
 
「…え」
 
雄琉は眉を寄せて俺を見つめる。
 
「結構気に入ってんだぞ…ヒロって名前なら、好きになれそうなんだ。俺」
 
そこまで言うと雄琉の顔が赤くなった。
そして赤い顔のまま、ニカッと笑った。
 

⏰:08/07/12 14:02 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#425 [Mr.RabbIts!]
 

「うれしいこと、言ってくれるじゃんかっ!」
 
雄琉は俺の首に腕を回してはしゃぎだした。
 
「わわっ?!アホかっ!痛いっつーの」
 
そう言いながらも、やっぱり俺だって嬉しくて頬は弛んでいた。
 

⏰:08/07/12 17:14 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#426 [Mr.RabbIts!]
 

そこに不機嫌そうな龍さんの制止の声が入る。
 
「はいはーい。離れて離れてー!!」
 
俺の腕は龍さんの方へ、ぐいぐいと引っぱられた。
 

⏰:08/07/12 17:21 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#427 [Mr.RabbIts!]
 

「コーヒーいれたから。ま、お前はカウンターかどっかに座っとけよ」
 
龍さんは雄琉を見て(睨んで)そう言うと、諒と遙の方を振り返った。
 
「あ、待たせたね〜。旨いコーヒーいれたから、そこのカウンター席座っといてもらえる?」
 
雄琉の時とは違うにこやかな龍さんの態度に、俺は唖然としていた。
 

⏰:08/07/12 17:27 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#428 [Mr.RabbIts!]
 

「ちょっ!龍さんっ」
 
俺がカウンター内に引き上げようとしている龍さんを呼び止めると、龍さんはゆっくりこっちを向いた。
 
「あぁ。晴樹はミルクだよな」
 
「んえ?あ…うん。って、そうじゃなくて!」
 
龍さんは俺の言葉を聞くと、低い声で呟いた。
 

⏰:08/07/12 17:31 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#429 [Mr.RabbIts!]
 

「…あいつ、ムカツク」
 
俺は龍さんの言葉がよく聞き取れなくて、「え?」と聞き返した。
 
「…なんでもない!すぐミルクつくってやるから、待っとけ、な?」
 
結局、爽やかな笑顔で龍さんにうまく丸め込まれてしまった。
 

⏰:08/07/12 17:35 📱:P704i 🆔:iKRKgrT.


#430 [Mr.RabbIts!]
 

俺は納得がいかないまま、諒が座っている横のカウンター席に座った。
 
そして俺の横にドカッと荒々しく座る雄琉。
 
チラッと横目で見ると、
…怒ってるよ〜っ
 
「た、雄琉!龍さんはな、決して悪い人じゃないんだぞ?」
 

⏰:08/07/13 11:15 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#431 [Mr.RabbIts!]
 

「…悪いヤツじゃなくても俺、嫌いだ。アイツ」
 
ぶすーっとしている雄琉を俺は慌ててなだめる。
 
「そんなこと言うなよ!な?龍さんちょっと機嫌が…」
 
「奇遇だな。俺もお前が嫌いだぞ」
 
俺と雄琉の前にヒョイと顔を出したのは
 
「ちょっ、龍さん!!」
 

⏰:08/07/13 11:21 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#432 [Mr.RabbIts!]
 

「コーヒーいれてやったぞ。さっさと飲んでお前は帰れ」
 
も〜この人は…
 
「龍さん!!」
 
「晴樹はミルクだよな〜。ほい、うまいぞ」
 
「え、あ、うん…ありがと」
 
龍さんの笑顔に負けて、思わずお礼を言ってしまった。
 

⏰:08/07/13 11:35 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#433 [我輩は匿名である]
>>1-500

⏰:08/07/13 12:10 📱:SH904i 🆔:/TkTBB/Q


#434 [我輩は匿名である]
>>230-400

⏰:08/07/13 12:30 📱:SH904i 🆔:/TkTBB/Q


#435 [我輩は匿名である]
>>400-500

⏰:08/07/13 12:52 📱:SH904i 🆔:/TkTBB/Q


#436 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
アンカー
ありがとうございます
 
うれしいんで
また更新しますね
 

⏰:08/07/13 14:30 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#437 [Mr.RabbIts!]
 

「ヨシヨシ」
 
その笑顔のまま俺の髪をくしゃくしゃ撫でる。
 
「もう!ガキ扱いしないでくださいよっ」
 
そう言って龍さんの手を払いのけると、龍さんは口を尖らせた。
 

⏰:08/07/13 14:37 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#438 [Mr.RabbIts!]
 

「なんだよ。昔は嬉しそーにキャハキャハ言ってたくせにー」
 
「いつの話だよ?!」
 
「んー…晴樹がしょうがくせーくらいの時かな」
 
そう言ってニコリと微笑む龍さん。
 
小学生って、ガキじゃんか!
 

⏰:08/07/13 14:41 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#439 [Mr.RabbIts!]
 

俺が龍さんを軽く睨んでいると、今まで黙っていた雄琉が口を開いた。
 
「…そんな昔っからの知り合いなのか?」
 
「え?あ、うん」
 
「…ふーん」
 
え、なに。
 
なんか物凄い不機嫌オーラが出てますけど?雄琉くーん…
 

⏰:08/07/13 14:44 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#440 [Mr.RabbIts!]
 

そんな雄琉を見てオロオロする俺とは逆に、なにやらニンマリしている龍さん。
 
「小さい頃の晴樹は俺の後ろくっついて、離れなかったもんなー」
 
なにを言い出すんだ、この人はっ!!
 
「なに、そんな昔の話して…」
 
「風呂も一緒に入ったもんなぁ〜」
 

⏰:08/07/13 14:52 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#441 [Mr.RabbIts!]
 

龍さんの言葉にハテナマークを頭の上に浮かべていると、横から激しく咳き込む音が聞こえた。
 
「ゲホッ、ゴホッ!風呂!!?」
 
いやいや雄琉、そんな反応するトコじゃないっしょ。
 
「それにー、一人じゃ寝れないっつって俺んトコまで来て、一緒に寝たことも…」
 
「一緒に寝たぁっ!!?」
 

⏰:08/07/13 14:56 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#442 [Mr.RabbIts!]
 

イスから立ち上がって叫んだ雄琉を必死になだめる。
 
「ちょ、雄琉。落ち着け…っ」
 
しかし雄琉は俺の言葉など全く聞いておらず、龍さんを指さし叫んだ。
 
「お前っなに考えてやがる!?」
 
オイオイオイオーイ。
雄琉、お前こそ何を考えてんだよっ!
 

⏰:08/07/13 15:02 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#443 [Mr.RabbIts!]
 

「なにって…」
 
そこまで言うと龍さんは俺をチラッと見た。
 
そしてニヤッと笑った。
ニヤッと…
 
「晴樹はカワイーなって、考えてるが?」
 

⏰:08/07/13 15:05 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#444 [Mr.RabbIts!]
 

「っ龍さん!!///」
 
「なにー?」
 
なにー?じゃねぇよ!!
 
「…何もしてないだろーな?」
 
ちょちょちょ、雄琉くん怖いんだけどっ
 
「あ?」
 
あ?って!
龍さんも目が怖ーい!!
 

⏰:08/07/13 15:08 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#445 [Mr.RabbIts!]
 

見るに見かねた俺は仲裁に入る。
 
「あのなぁっ!なんもあるわけねーだろ…」
 
「キス」
 
「「「「 え? 」」」」
 
龍さんの言葉にその場に居た全員が、思わず声をあげて龍さんを見る。
 

⏰:08/07/13 21:16 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#446 [Mr.RabbIts!]
 

「キスくらいは、したかな〜」
 
ま、満面の笑みでなんちゅーことを…
 
ガタッ!!
 
「てめぇ…っ!」
 
雄琉は今ので完全にキレてしまったらしく、龍さんの胸ぐらを荒々しく掴みあげた。
 

⏰:08/07/13 21:19 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#447 [Mr.RabbIts!]
 

「たっ雄琉!してないからっ!!もう!龍さんもいーかげんにしてくださいよっ」
 
俺は慌てて雄琉の手を龍さんの服から外す。
 
「だってよー…」
 
「だってじゃない!!」
 
口を尖らせ拗ねたように物を言う龍さんを一喝する。
 

⏰:08/07/13 21:23 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#448 [Mr.RabbIts!]
 

「ごめーんね?」
 
そう言って首を傾げ、謝る龍さん。
 
なぜに疑問系?
謝る気あんのかっ
 
「…なんだよ、冗談かよ」
 
雄琉くん、本気にするのなんか君くらいだよ。うん。
 

⏰:08/07/13 21:26 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#449 [Mr.RabbIts!]
 

「もう!何なんだよ、龍さんも雄琉も…今日会ったばっかなのに、何をそんなイガミ合ってんだよ?」
 
お前が原因だよ…
 
龍と雄琉の心の声はヒロには届かなかった。
 

⏰:08/07/13 22:59 📱:P704i 🆔:d0Ux22jQ


#450 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/07/15 13:50 📱:SH905i 🆔:MUDRyvnA


#451 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
ありがとうございます!
 
また読み返して
物語の構成とか
練りますね
 

⏰:08/07/16 21:59 📱:P704i 🆔:Y1dm9bUM


#452 [Mr.RabbIts!]
 

 
龍さんは俺から目をそらすと、一つため息を吐いた。
 
なっ?!失礼なっ!!
 
「…まぁ、いいや。早く飲んでくんねぇと、俺がつくったクソ美味いコーヒーが不味くなんだろーが」
 
そう言っている間も、雄琉と龍さんは睨み合ったままだ。
 

⏰:08/07/17 15:47 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#453 [Mr.RabbIts!]
 

雄琉は龍さんを睨んだまま、言い返す。
 
「誰がてめぇのつくったゲロマズコーヒーなんか…ムゴッ!?」
 
俺は慌て雄琉の口を両手で塞いだ。
 
「そーだよね!早く飲もう飲もう!!雄琉、龍さんのつくるコーヒーはめっちゃウマイんだぞ!」
 
俺はそれだけ言うと雄琉の口から手を離した。
 

⏰:08/07/17 15:53 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#454 [Mr.RabbIts!]
 

そして龍さんに出されたミルクを飲む。
 
―ゴク…ッ
 
「んー!ウマイっ!!」
 
龍さんを尊敬の目差しで見つめていると、横で雄琉も渋々といった感じでコーヒーを一口飲んだ。
 
口に含んだ瞬間、目を見開いて固まってしまった雄琉を、俺は嬉しそうに見つめる。
 

⏰:08/07/17 16:00 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#455 [Mr.RabbIts!]
 

「なぁ!ウマイだろ!?」
 
満面の笑みで問いかける俺を怪訝そうに見る雄琉。
 
「……つか、お前が飲んでんのミルクじゃんか」
 
話をそらされた俺はふくれて見せる。
 
「なんだよっ!素直じゃねぇの!!てかミルクもウマイんだよ!」
 

⏰:08/07/17 16:06 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#456 [Mr.RabbIts!]
 

「ただ単にコーヒーが飲めねぇんだろ?」
 
雄琉に鼻で笑われ、しかも図星を突かれて俺は顔が熱くなった。
 
「…うっうるさいなぁ!///」
 
「クッ…顔まっ赤だし」
 
そう言って俺の赤くなった耳に触れる雄琉。
 

⏰:08/07/17 16:20 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#457 [Mr.RabbIts!]
 

そして雄琉はやさしく笑うと、口を開いた。
 
「お前はホントに、かわい…」
 
―バシィッ!!
 
「いってぇっ」
 
俺は目の前で起きた光景をポケーっと見ていた。
 

⏰:08/07/18 15:39 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#458 [Mr.RabbIts!]
 

しかし、また二人が口論を始めたことで俺は意識を取り戻した。
 
「この野郎!晴樹に触れるんじゃねぇ!!」
 
「はぁ?!触ろうが何しようが俺の勝手だろうがよ!」
 
雄琉はそう言い返しながら、さっき龍さんに叩かれた手を擦る。
 

⏰:08/07/18 15:43 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#459 [Mr.RabbIts!]
 

「お前みたいなガキが晴樹の周り彷徨いてるだけでも、虫酸が走るんだよ!」
 
「ハッ!お前がどう思おうと、俺とヒロは離れねーからなっ!!」
 
雄琉がそう叫んだ瞬間、今度は龍さんがキレたらしく、雄琉の胸ぐらを掴んだ。
 

⏰:08/07/18 15:49 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#460 [Mr.RabbIts!]

 
「りゅ、龍さん!雄琉も!!落ち着いて…っ」
 
急いで止めにかかった俺を二人して、睨み付ける。
 
「「お前は黙ってろ!!!」」
 
「…え?あ、はい………」
 
俺が縮こまって席に座り直すと、二人ともまた睨み合いを始めた。
 
こ、怖い…
 

⏰:08/07/18 15:52 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#461 [Mr.RabbIts!]
 

言い争いを止めない二人を結局、諒が上手いこと宥めてくれた。
 
…ホッ。
つか、マジでなんなんだよ〜!
龍さんも雄琉も!!
 
「晴樹、ケーキ食べるか?ケーキ。好きだったろ?」
 
機嫌が良くなった龍さんはやたらとかまってくるし…
 

⏰:08/07/19 09:12 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#462 [Mr.RabbIts!]

 
「なぁ、もう夕方だぜ?早く帰ろーぜ」
 
雄琉はさっきから、こんなことしか言わないし。
 
「俺はケーキいいよ。腹減ってないし…。龍さん、ちょっとトイレ借りるよー」
 
俺はそれだけ言うと、席から立って入り口側にあるトイレへと向かった。
 
…まぁ、ただ単に逃げたわけだけどっ
 

⏰:08/07/19 09:16 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#463 [Mr.RabbIts!]
 

トイレに入る前に、また二人の言い争う声が聞こえた。
 
「…勘弁してくれよ」
 
俺は手洗い場にしゃがみ込んだ。
 
自分の髪をくしゃくしゃと弄んでみる。
 

⏰:08/07/19 09:19 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#464 [Mr.RabbIts!]
 

正直、悩む。
 
自分の…晴樹のことを雄琉たちに、さらけ出せるのか。
 
雄琉たちは晴樹の事を知った上で、自分を受け入れてくれるのか…。
 
「…はー…」
 
暫く俺は、その場から動けなかった。
 

⏰:08/07/19 09:21 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#465 [Mr.RabbIts!]
 

「…どうしよー…」
 
独り言を呟き俯くと、背後から声がした。
 
「どーもしなくてイイんじゃない?」
 
「…!!?遙っ!?」
 
驚いて声のした方を振り返ると、遙が笑顔で立っていた。
 

⏰:08/07/19 11:51 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#466 [Mr.RabbIts!]
 

「なかなかヒロが出て来ないからさ〜」
 
そう言われて俺は無意識に俯く。
 
「…何をそんなに気にしてるねか、わかんないけどさ」
 
遙のやさしい声に顔を上げると、遙はニカッと笑った。
 
「ヒロに変わりはないさっ!」
 
そう言って俺の前にピースをつくって、遙はイタズラに笑った。
 

⏰:08/07/19 11:56 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#467 [Mr.RabbIts!]
 

遙のセリフで
 
「何をそんなに気にしてるねか……」
 

 
「何をそんなに気にしてるのか……」
 
に直してください
 
すいませーん( ;д; )
 

⏰:08/07/19 11:58 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#468 [Mr.RabbIts!]
 

俺はそんな遙を見た後、遙から目を反らしてスクッと立ち上がった。
 
「…ヒロ?」
 
遙の心配した声が聞こえる。
 
「…最初はみんな、そう言ってくれるんだよ…」
 
「え?」
 
今の俺は過去に完全に押し潰されてて、「晴樹」の頃の俺に戻っていた。
 

⏰:08/07/21 11:28 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#469 [Mr.RabbIts!]
 

呆然としている遙に俺は目もくれずに、出口へ向かった。
 
「ヒロ?!」
 
扉に手をかけたところで、遙にその手を掴まれた。
 
「どうした?何か、いつもとちが…」
 
「これが俺だよ」
 
俺はゆっくり遙と目を合わせた。
 

⏰:08/07/21 11:33 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#470 [Mr.RabbIts!]
 

遙の瞳が揺れる。
 
「え…何言って……」
 
「お前らが見てた俺なんか、俺のほんの一部分だったんだよ」
 
こんなことを、言いたかったんじゃない…
 
でも、もう止まらない。
 
「ホントの俺を知ったら、離れるよ。俺から」
 

⏰:08/07/21 11:38 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#471 [Mr.RabbIts!]
 

『遙たちなら、尚更。』
 
それだけ言い残すと、俺の手を掴んでいる遙の手をそっと外し、遙を残しトイレを出た。
 
 

⏰:08/07/21 11:42 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#472 [Mr.RabbIts!]
 

―パタン…
 
トイレの扉を閉めてカフェ内に戻ると、雄琉が声をかけてきた。
 
「おっ!ヒロおせーぞっ」
 
「…………ごめん」
 
俺は俯いて謝ることしか、出来なかった。
そんな俺の異変に気付いたのか、諒が席を立って俺の元へと歩み寄ってきた。
 

⏰:08/07/22 23:44 📱:P704i 🆔:8qUaQwr2


#473 [Mr.RabbIts!]
 

「どうした…ヒロ?」
 
諒の優しさに引きずられそうになる自分を叱咤して、勢いよく諒から離れた。
 
「ごめん!でも、俺お前たちだけは迷惑かけたくないから…っ!!」
 
諒や雄琉と目も合わせる事なく、一方的にそう叫ぶと龍さんのカフェから飛び出した。
 

⏰:08/07/22 23:48 📱:P704i 🆔:8qUaQwr2


#474 [Mr.RabbIts!]
 

「っおい!ヒロ!!?」
 
後ろから雄琉の呼ぶ声が聞こえたけど、俺は振り返らずにひたすら走り続けた。
 
雄琉たちから出来るだけ離れられるように、無我夢中で足を動かし続けた。
 
…苦しむのは、俺だけでいいのだから…
 

⏰:08/07/22 23:52 📱:P704i 🆔:8qUaQwr2


#475 [Mr.RabbIts!]
 

――雄琉サイド
 
 
「っおい!ヒロ!!?」
 
俺の呼び止めた声に振り向きもせず、ヒロは走って行ってしまった。
突然のことに何がなんだかわからない俺は、どうしていいのか分からなかった。
 
「…そうだ!遙…っ」
 
俺よりいくらか冷静な諒がそう呟いてトイレへ向かったのを見て、俺も急いで後に続く。
 

⏰:08/07/23 10:43 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#476 [Mr.RabbIts!]
 

―バタン!!
 
トイレの扉を勢いよく開けると、しゃがみ込んでいる背中が目に入った。
俺は足早にその背中に駆け寄って乱暴に揺する。
 
「おい!ヒロどーした…」
 
俺の呼び掛けに俯けていた顔を上げた遙は、泣いていた。
 

⏰:08/07/23 10:48 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#477 [Mr.RabbIts!]
 

遙が泣いているのを見て、さらに焦る。
 
「なに、泣いて…」
 
「ぐや゙じい゙ぃ〜!!」
 
「…は?」
 
思わず眉間に皺が寄る。
悔しい?ますます話が分からなくなる。
困った顔で遙を見つめるも、本人は泣きじゃくっていてとてもじゃないが話せるような状態ではなかった。
 

⏰:08/07/23 10:54 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#478 [Mr.RabbIts!]
 

遙をなだめている諒を見ながら、俺は焦燥感にかられていた。
…こうやっている間にも、ヒロは俺たちから離れて行ってる…。
そう思うとどうしようもなく焦り、冷静さをかく。
 
「っそうだ!アイツ…!!」
 
あることを思い付いた俺は、遙を諒に任せてトイレから出た。
 

⏰:08/07/23 10:59 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#479 [Mr.RabbIts!]
 

あの状況の中で一人だけ妙に冷静だったヤツ。
 
カフェに戻った俺はカウンターに駆け寄った。
カウンターでは何事もなかったかのように、グラスを磨いている龍の姿があった。
 
「…おい、アンタ」
 
「アンタ?…まったく、口の聞き方がなってないんじゃないか」
 

⏰:08/07/23 11:03 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#480 [Mr.RabbIts!]
 

―バン…ッ!!
 
興奮や焦りで支配されていた俺は荒ぶる感情のままに、カウンターテーブルを両手で叩いた。
そして身を乗り出して龍に掴みかかる。
 
「んなコト言ってる場合かよ!言え!!ヒロは何処に行った!?なんであんな、いきなり…っ!」
 
そこまで言うと雄琉は黙り込んでしまった。
 

⏰:08/07/26 23:19 📱:P704i 🆔:VwD0xOCE


#481 [Mr.RabbIts!]
 

そんな俺を見て、龍は自分の襟を握っている俺の手をやさしく外して言った。
 
「落ち着けよ。俺だって晴樹の行き先はわからない。ただ…」
 
龍の言葉の続きが気になり、ジッと龍の目を見る。
そんな俺から目をそらすことなく、龍は口を開いた。
 
「晴樹が悩んでることは、だいたい解る」
 

⏰:08/07/27 11:41 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#482 [Mr.RabbIts!]
 

俺が目を見開いて龍を見ると、龍は煙草を取りだし火をつけた。
煙を吐き出しながら、龍は俺に質問を投げかけた。
 
「お前、仕事なにやってる?」
 
「?…ミュージシャン」
 
俺の答えに今度は龍が目を見開いた。
 
「アイツらも、か?」
 
そう言ってトイレを指差したってことは、遙と諒を言っているのだろう。
 

⏰:08/07/27 11:47 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#483 [Mr.RabbIts!]
 

「あぁ。遙も諒もバンド仲間だ。ヒロも入ったし…」
 
俺の言葉に何故かため息を吐いて頭を抱える龍。
 
「…そうか、なるほどな」
 
「なに、一人で納得してんだよ!?ってか、ヒロが悩んでることって…」
 
そこまで言うと、龍が俺の胸ぐらを掴んだ。
 

⏰:08/07/27 11:52 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#484 [Mr.RabbIts!]
 

「…っにすんだよ!」
 
胸ぐらを掴まれたまま、ぐいっと龍の方へ引っ張られた。
 
「甘ったれんな。テメーでどうにかしろ」
 
そこまで言ってから、龍は急に低い声で「行け」と呟いたと思ったら、俺を突き放した。
その衝動で一瞬よろけたが、すぐに両足で踏ん張って龍を見た。
 

⏰:08/07/27 11:58 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#485 [Mr.RabbIts!]
 

龍は何事も無かったかのように、再びグラスを磨き始めた。
 
「…クッソ!」
 
俺は不満をぶつけるかのように、カフェの扉に体当たりするような形で外に出た。
行き先はわからないが、ヒロを想うと焦燥感だけに支配され、その気持ちだけが俺の足を動かした。
 
俺は人混みの中へ飛び込み、走り出した。
 

⏰:08/07/27 21:27 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#486 [Mr.RabbIts!]
 
 

――ヒロサイド
 
…飛び出して、来ちまった…
 
行き先も決めずにフラフラ歩いて辿り着いたのは、どこかもわからない公園だった。
ブランコに腰かけて、空を見上げてみる。
 

⏰:08/07/31 14:15 📱:P704i 🆔:PzblelME


#487 [Mr.RabbIts!]
 

荷物は諒んトコに置きっぱなしだし、金だって…
 
「…どうしよう、何も考えてなかった…」
 
それはそうだ。
だってあの場所から飛び出す気はなかったのだから。
だけど、今日の出来事でその決意は崩れかけていた。
それは、俺が意気地無しとか意思薄弱だからとか、そんなもんじゃ無くて…
 

⏰:08/07/31 14:20 📱:P704i 🆔:PzblelME


#488 [Mr.RabbIts!]

 
「…龍さん、話したかな」 
俺のことを、アイツらに。
だとしたら、もう俺の事を追いかけては来ないだろう。
そう思うと胸がチクチクした。
 
「…何がしたいんだよ、俺は…」
 

⏰:08/07/31 14:23 📱:P704i 🆔:PzblelME


#489 [Mr.RabbIts!]
 

『ヒロ』になったと思えば『晴樹』に戻って、
バンド組んだと思えばすぐに抜けて来て、
 
自分で飛び出してきたくせに、やっぱりまだアイツらと一緒に居たいと思って…
 
素直になれない自分に、素直になれよって言ったら、やっと涙が出てきた。
 

⏰:08/07/31 14:27 📱:P704i 🆔:PzblelME


#490 [Mr.RabbIts!]
 

「なに、泣いてんだよ…」
 
背後から突然聞こえてきた声に、驚いて振り向く。
そこには心配そうな表情を浮かべる…
 
「こんな所まで…何やってるんだよ、晴樹」
 
「…龍さん…」
 
龍さんはため息を一つ吐くと、俺の座っている隣のブランコに腰を下ろした。
 

⏰:08/07/31 21:08 📱:P704i 🆔:PzblelME


#491 [Mr.RabbIts!]
 

沈黙の中で龍さんは取り出した煙草に火をつける。
ふぅーっと煙を吐き出すのを横目に見て、俺から質問を投げ掛けた。
 
「…どうして、俺の居場所がわかったんですか?」
 
龍さんは俺を一度見ると、前を向きまた煙を吐き出し、俺の質問に短く答えた。
 

⏰:08/07/31 21:13 📱:P704i 🆔:PzblelME


#492 [Mr.RabbIts!]
 

「勘。」
 
「え!?」
 
俺が驚いて龍さんを見ると、舌をペロッと出して「冗談だよ」と言われてしまった。
 
「…じゃあ、何で?」
 
頬を膨らまして尋ねると、「そんな怒んなよ」と言って頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でられた。
 

⏰:08/07/31 21:17 📱:P704i 🆔:PzblelME


#493 [Mr.RabbIts!]
 

「もう、龍さん!!」
 
「津村って覚えてるか?」
 
いきなり話を戻され、納得がいかないが小さく頷いた。
津村さんっていえば、龍さんのカフェの常連客で、俺も良くしてもらった人だ。
 
「お前が飛び出して行った後、津村が来てな。さっき晴樹とすれ違ったんだ、って」
 
全く気が付かなかった。
無我夢中で走って来たからな、此処まで。
 

⏰:08/07/31 21:21 📱:P704i 🆔:PzblelME


#494 [Mr.RabbIts!]
 

「そしたらこっち方面に走ってった、って津村が言うから…」
 
「店の事ほっぽって、俺を探しに来てくれたの?」
 
俺がそう言って龍さんを見ると、龍さんは言葉を濁した。
 
「…まぁ、な。…心配するだろーが、フツー」
 
そう言って龍さんは俺から目をそらし、煙草をくわえようとしたがその煙草を地面に落としてしまった。
 

⏰:08/07/31 21:26 📱:P704i 🆔:PzblelME


#495 [Mr.RabbIts!]
 

「ふっ…あはは!」
 
そんな龍さんがとても可愛らしく思えて、大声で笑った。
すると、龍さんは顔を赤くして俺を睨む。
その反応が更に俺の笑いを誘う。
 
「笑うんじゃねーっつの!!」
 
龍さんはそう言って真っ赤な顔で俺を軽くこついた。
 

⏰:08/07/31 21:31 📱:P704i 🆔:PzblelME


#496 [Mr.RabbIts!]
 

ひとしきり笑い終えた後、雄琉たちのことが頭をよぎった。
 
「…龍さん」
 
「ん?」
 
「俺の事、アイツらに言った?」
 
俺の質問に龍さんは静かに首を横に振った。
 
「…そっか」
 

⏰:08/07/31 21:34 📱:P704i 🆔:PzblelME


#497 [Mr.RabbIts!]
 

隣で座っていた龍さんがいきなり立ち上がった。
 
「気に食わねえけどよ、」
 
龍さんの強い眼差しを感じる。
逆光で龍さんの表情がよく見えず、目を細める。
 
「アイツらとちゃんと向き合ってみろ、晴樹」
 
向き合う…雄琉たちと。
 

⏰:08/07/31 21:37 📱:P704i 🆔:PzblelME


#498 [Mr.RabbIts!]
 

「…俺、正直…」
 
『怖いんだ』この一言が言えなかった。
顔の筋肉が強ばって、口がうまく動かない。
黙りこくってしまった俺に龍さんは呆れる様子もなく、ただやさしく頭を撫でてくれた。
その手のひらのあたたかさに安心して、緊張がほどける。
 

⏰:08/08/01 08:13 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#499 [Mr.RabbIts!]
 

「…龍さん、ありがと」
 
そう言って力無く微笑むと龍さんは一瞬、切羽詰まったような表情を見せたが、またやさしい笑顔で「おう」と短く返してくれた。
 
なんだか嬉しくなって、へへへっと笑っていると後ろで足音がした。
それに続いて俺を呼ぶ声が聞こえた。
 

⏰:08/08/01 08:16 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#500 [Mr.RabbIts!]
 

「…っはぁ…ヒロ…!」
 
聞き覚えのあるその声に、勢いよく振り向くと息を切らせた雄琉が立っていた。
 
「たっ、雄琉!」
 
俺が急いで駆け寄ると、雄琉は俺の方にもたれるようにして崩れ落ちた。
 
「雄琉!?大丈夫…」
 
「…よかった」
 
そう言って雄琉はニカッと笑うと俺を抱き寄せた。
 

⏰:08/08/01 08:21 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


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