フォーエヴァー。>>BL
最新 最初 🆕
#451 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
ありがとうございます!
 
また読み返して
物語の構成とか
練りますね
 

⏰:08/07/16 21:59 📱:P704i 🆔:Y1dm9bUM


#452 [Mr.RabbIts!]
 

 
龍さんは俺から目をそらすと、一つため息を吐いた。
 
なっ?!失礼なっ!!
 
「…まぁ、いいや。早く飲んでくんねぇと、俺がつくったクソ美味いコーヒーが不味くなんだろーが」
 
そう言っている間も、雄琉と龍さんは睨み合ったままだ。
 

⏰:08/07/17 15:47 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#453 [Mr.RabbIts!]
 

雄琉は龍さんを睨んだまま、言い返す。
 
「誰がてめぇのつくったゲロマズコーヒーなんか…ムゴッ!?」
 
俺は慌て雄琉の口を両手で塞いだ。
 
「そーだよね!早く飲もう飲もう!!雄琉、龍さんのつくるコーヒーはめっちゃウマイんだぞ!」
 
俺はそれだけ言うと雄琉の口から手を離した。
 

⏰:08/07/17 15:53 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#454 [Mr.RabbIts!]
 

そして龍さんに出されたミルクを飲む。
 
―ゴク…ッ
 
「んー!ウマイっ!!」
 
龍さんを尊敬の目差しで見つめていると、横で雄琉も渋々といった感じでコーヒーを一口飲んだ。
 
口に含んだ瞬間、目を見開いて固まってしまった雄琉を、俺は嬉しそうに見つめる。
 

⏰:08/07/17 16:00 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#455 [Mr.RabbIts!]
 

「なぁ!ウマイだろ!?」
 
満面の笑みで問いかける俺を怪訝そうに見る雄琉。
 
「……つか、お前が飲んでんのミルクじゃんか」
 
話をそらされた俺はふくれて見せる。
 
「なんだよっ!素直じゃねぇの!!てかミルクもウマイんだよ!」
 

⏰:08/07/17 16:06 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#456 [Mr.RabbIts!]
 

「ただ単にコーヒーが飲めねぇんだろ?」
 
雄琉に鼻で笑われ、しかも図星を突かれて俺は顔が熱くなった。
 
「…うっうるさいなぁ!///」
 
「クッ…顔まっ赤だし」
 
そう言って俺の赤くなった耳に触れる雄琉。
 

⏰:08/07/17 16:20 📱:P704i 🆔:E/aqjMAE


#457 [Mr.RabbIts!]
 

そして雄琉はやさしく笑うと、口を開いた。
 
「お前はホントに、かわい…」
 
―バシィッ!!
 
「いってぇっ」
 
俺は目の前で起きた光景をポケーっと見ていた。
 

⏰:08/07/18 15:39 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#458 [Mr.RabbIts!]
 

しかし、また二人が口論を始めたことで俺は意識を取り戻した。
 
「この野郎!晴樹に触れるんじゃねぇ!!」
 
「はぁ?!触ろうが何しようが俺の勝手だろうがよ!」
 
雄琉はそう言い返しながら、さっき龍さんに叩かれた手を擦る。
 

⏰:08/07/18 15:43 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#459 [Mr.RabbIts!]
 

「お前みたいなガキが晴樹の周り彷徨いてるだけでも、虫酸が走るんだよ!」
 
「ハッ!お前がどう思おうと、俺とヒロは離れねーからなっ!!」
 
雄琉がそう叫んだ瞬間、今度は龍さんがキレたらしく、雄琉の胸ぐらを掴んだ。
 

⏰:08/07/18 15:49 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#460 [Mr.RabbIts!]

 
「りゅ、龍さん!雄琉も!!落ち着いて…っ」
 
急いで止めにかかった俺を二人して、睨み付ける。
 
「「お前は黙ってろ!!!」」
 
「…え?あ、はい………」
 
俺が縮こまって席に座り直すと、二人ともまた睨み合いを始めた。
 
こ、怖い…
 

⏰:08/07/18 15:52 📱:P704i 🆔:h/ztpkeA


#461 [Mr.RabbIts!]
 

言い争いを止めない二人を結局、諒が上手いこと宥めてくれた。
 
…ホッ。
つか、マジでなんなんだよ〜!
龍さんも雄琉も!!
 
「晴樹、ケーキ食べるか?ケーキ。好きだったろ?」
 
機嫌が良くなった龍さんはやたらとかまってくるし…
 

⏰:08/07/19 09:12 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#462 [Mr.RabbIts!]

 
「なぁ、もう夕方だぜ?早く帰ろーぜ」
 
雄琉はさっきから、こんなことしか言わないし。
 
「俺はケーキいいよ。腹減ってないし…。龍さん、ちょっとトイレ借りるよー」
 
俺はそれだけ言うと、席から立って入り口側にあるトイレへと向かった。
 
…まぁ、ただ単に逃げたわけだけどっ
 

⏰:08/07/19 09:16 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#463 [Mr.RabbIts!]
 

トイレに入る前に、また二人の言い争う声が聞こえた。
 
「…勘弁してくれよ」
 
俺は手洗い場にしゃがみ込んだ。
 
自分の髪をくしゃくしゃと弄んでみる。
 

⏰:08/07/19 09:19 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#464 [Mr.RabbIts!]
 

正直、悩む。
 
自分の…晴樹のことを雄琉たちに、さらけ出せるのか。
 
雄琉たちは晴樹の事を知った上で、自分を受け入れてくれるのか…。
 
「…はー…」
 
暫く俺は、その場から動けなかった。
 

⏰:08/07/19 09:21 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#465 [Mr.RabbIts!]
 

「…どうしよー…」
 
独り言を呟き俯くと、背後から声がした。
 
「どーもしなくてイイんじゃない?」
 
「…!!?遙っ!?」
 
驚いて声のした方を振り返ると、遙が笑顔で立っていた。
 

⏰:08/07/19 11:51 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#466 [Mr.RabbIts!]
 

「なかなかヒロが出て来ないからさ〜」
 
そう言われて俺は無意識に俯く。
 
「…何をそんなに気にしてるねか、わかんないけどさ」
 
遙のやさしい声に顔を上げると、遙はニカッと笑った。
 
「ヒロに変わりはないさっ!」
 
そう言って俺の前にピースをつくって、遙はイタズラに笑った。
 

⏰:08/07/19 11:56 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#467 [Mr.RabbIts!]
 

遙のセリフで
 
「何をそんなに気にしてるねか……」
 

 
「何をそんなに気にしてるのか……」
 
に直してください
 
すいませーん( ;д; )
 

⏰:08/07/19 11:58 📱:P704i 🆔:pEs8ztZc


#468 [Mr.RabbIts!]
 

俺はそんな遙を見た後、遙から目を反らしてスクッと立ち上がった。
 
「…ヒロ?」
 
遙の心配した声が聞こえる。
 
「…最初はみんな、そう言ってくれるんだよ…」
 
「え?」
 
今の俺は過去に完全に押し潰されてて、「晴樹」の頃の俺に戻っていた。
 

⏰:08/07/21 11:28 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#469 [Mr.RabbIts!]
 

呆然としている遙に俺は目もくれずに、出口へ向かった。
 
「ヒロ?!」
 
扉に手をかけたところで、遙にその手を掴まれた。
 
「どうした?何か、いつもとちが…」
 
「これが俺だよ」
 
俺はゆっくり遙と目を合わせた。
 

⏰:08/07/21 11:33 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#470 [Mr.RabbIts!]
 

遙の瞳が揺れる。
 
「え…何言って……」
 
「お前らが見てた俺なんか、俺のほんの一部分だったんだよ」
 
こんなことを、言いたかったんじゃない…
 
でも、もう止まらない。
 
「ホントの俺を知ったら、離れるよ。俺から」
 

⏰:08/07/21 11:38 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#471 [Mr.RabbIts!]
 

『遙たちなら、尚更。』
 
それだけ言い残すと、俺の手を掴んでいる遙の手をそっと外し、遙を残しトイレを出た。
 
 

⏰:08/07/21 11:42 📱:P704i 🆔:8nQz1EBI


#472 [Mr.RabbIts!]
 

―パタン…
 
トイレの扉を閉めてカフェ内に戻ると、雄琉が声をかけてきた。
 
「おっ!ヒロおせーぞっ」
 
「…………ごめん」
 
俺は俯いて謝ることしか、出来なかった。
そんな俺の異変に気付いたのか、諒が席を立って俺の元へと歩み寄ってきた。
 

⏰:08/07/22 23:44 📱:P704i 🆔:8qUaQwr2


#473 [Mr.RabbIts!]
 

「どうした…ヒロ?」
 
諒の優しさに引きずられそうになる自分を叱咤して、勢いよく諒から離れた。
 
「ごめん!でも、俺お前たちだけは迷惑かけたくないから…っ!!」
 
諒や雄琉と目も合わせる事なく、一方的にそう叫ぶと龍さんのカフェから飛び出した。
 

⏰:08/07/22 23:48 📱:P704i 🆔:8qUaQwr2


#474 [Mr.RabbIts!]
 

「っおい!ヒロ!!?」
 
後ろから雄琉の呼ぶ声が聞こえたけど、俺は振り返らずにひたすら走り続けた。
 
雄琉たちから出来るだけ離れられるように、無我夢中で足を動かし続けた。
 
…苦しむのは、俺だけでいいのだから…
 

⏰:08/07/22 23:52 📱:P704i 🆔:8qUaQwr2


#475 [Mr.RabbIts!]
 

――雄琉サイド
 
 
「っおい!ヒロ!!?」
 
俺の呼び止めた声に振り向きもせず、ヒロは走って行ってしまった。
突然のことに何がなんだかわからない俺は、どうしていいのか分からなかった。
 
「…そうだ!遙…っ」
 
俺よりいくらか冷静な諒がそう呟いてトイレへ向かったのを見て、俺も急いで後に続く。
 

⏰:08/07/23 10:43 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#476 [Mr.RabbIts!]
 

―バタン!!
 
トイレの扉を勢いよく開けると、しゃがみ込んでいる背中が目に入った。
俺は足早にその背中に駆け寄って乱暴に揺する。
 
「おい!ヒロどーした…」
 
俺の呼び掛けに俯けていた顔を上げた遙は、泣いていた。
 

⏰:08/07/23 10:48 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#477 [Mr.RabbIts!]
 

遙が泣いているのを見て、さらに焦る。
 
「なに、泣いて…」
 
「ぐや゙じい゙ぃ〜!!」
 
「…は?」
 
思わず眉間に皺が寄る。
悔しい?ますます話が分からなくなる。
困った顔で遙を見つめるも、本人は泣きじゃくっていてとてもじゃないが話せるような状態ではなかった。
 

⏰:08/07/23 10:54 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#478 [Mr.RabbIts!]
 

遙をなだめている諒を見ながら、俺は焦燥感にかられていた。
…こうやっている間にも、ヒロは俺たちから離れて行ってる…。
そう思うとどうしようもなく焦り、冷静さをかく。
 
「っそうだ!アイツ…!!」
 
あることを思い付いた俺は、遙を諒に任せてトイレから出た。
 

⏰:08/07/23 10:59 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#479 [Mr.RabbIts!]
 

あの状況の中で一人だけ妙に冷静だったヤツ。
 
カフェに戻った俺はカウンターに駆け寄った。
カウンターでは何事もなかったかのように、グラスを磨いている龍の姿があった。
 
「…おい、アンタ」
 
「アンタ?…まったく、口の聞き方がなってないんじゃないか」
 

⏰:08/07/23 11:03 📱:P704i 🆔:959b.DzY


#480 [Mr.RabbIts!]
 

―バン…ッ!!
 
興奮や焦りで支配されていた俺は荒ぶる感情のままに、カウンターテーブルを両手で叩いた。
そして身を乗り出して龍に掴みかかる。
 
「んなコト言ってる場合かよ!言え!!ヒロは何処に行った!?なんであんな、いきなり…っ!」
 
そこまで言うと雄琉は黙り込んでしまった。
 

⏰:08/07/26 23:19 📱:P704i 🆔:VwD0xOCE


#481 [Mr.RabbIts!]
 

そんな俺を見て、龍は自分の襟を握っている俺の手をやさしく外して言った。
 
「落ち着けよ。俺だって晴樹の行き先はわからない。ただ…」
 
龍の言葉の続きが気になり、ジッと龍の目を見る。
そんな俺から目をそらすことなく、龍は口を開いた。
 
「晴樹が悩んでることは、だいたい解る」
 

⏰:08/07/27 11:41 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#482 [Mr.RabbIts!]
 

俺が目を見開いて龍を見ると、龍は煙草を取りだし火をつけた。
煙を吐き出しながら、龍は俺に質問を投げかけた。
 
「お前、仕事なにやってる?」
 
「?…ミュージシャン」
 
俺の答えに今度は龍が目を見開いた。
 
「アイツらも、か?」
 
そう言ってトイレを指差したってことは、遙と諒を言っているのだろう。
 

⏰:08/07/27 11:47 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#483 [Mr.RabbIts!]
 

「あぁ。遙も諒もバンド仲間だ。ヒロも入ったし…」
 
俺の言葉に何故かため息を吐いて頭を抱える龍。
 
「…そうか、なるほどな」
 
「なに、一人で納得してんだよ!?ってか、ヒロが悩んでることって…」
 
そこまで言うと、龍が俺の胸ぐらを掴んだ。
 

⏰:08/07/27 11:52 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#484 [Mr.RabbIts!]
 

「…っにすんだよ!」
 
胸ぐらを掴まれたまま、ぐいっと龍の方へ引っ張られた。
 
「甘ったれんな。テメーでどうにかしろ」
 
そこまで言ってから、龍は急に低い声で「行け」と呟いたと思ったら、俺を突き放した。
その衝動で一瞬よろけたが、すぐに両足で踏ん張って龍を見た。
 

⏰:08/07/27 11:58 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#485 [Mr.RabbIts!]
 

龍は何事も無かったかのように、再びグラスを磨き始めた。
 
「…クッソ!」
 
俺は不満をぶつけるかのように、カフェの扉に体当たりするような形で外に出た。
行き先はわからないが、ヒロを想うと焦燥感だけに支配され、その気持ちだけが俺の足を動かした。
 
俺は人混みの中へ飛び込み、走り出した。
 

⏰:08/07/27 21:27 📱:P704i 🆔:5mmjKfTY


#486 [Mr.RabbIts!]
 
 

――ヒロサイド
 
…飛び出して、来ちまった…
 
行き先も決めずにフラフラ歩いて辿り着いたのは、どこかもわからない公園だった。
ブランコに腰かけて、空を見上げてみる。
 

⏰:08/07/31 14:15 📱:P704i 🆔:PzblelME


#487 [Mr.RabbIts!]
 

荷物は諒んトコに置きっぱなしだし、金だって…
 
「…どうしよう、何も考えてなかった…」
 
それはそうだ。
だってあの場所から飛び出す気はなかったのだから。
だけど、今日の出来事でその決意は崩れかけていた。
それは、俺が意気地無しとか意思薄弱だからとか、そんなもんじゃ無くて…
 

⏰:08/07/31 14:20 📱:P704i 🆔:PzblelME


#488 [Mr.RabbIts!]

 
「…龍さん、話したかな」 
俺のことを、アイツらに。
だとしたら、もう俺の事を追いかけては来ないだろう。
そう思うと胸がチクチクした。
 
「…何がしたいんだよ、俺は…」
 

⏰:08/07/31 14:23 📱:P704i 🆔:PzblelME


#489 [Mr.RabbIts!]
 

『ヒロ』になったと思えば『晴樹』に戻って、
バンド組んだと思えばすぐに抜けて来て、
 
自分で飛び出してきたくせに、やっぱりまだアイツらと一緒に居たいと思って…
 
素直になれない自分に、素直になれよって言ったら、やっと涙が出てきた。
 

⏰:08/07/31 14:27 📱:P704i 🆔:PzblelME


#490 [Mr.RabbIts!]
 

「なに、泣いてんだよ…」
 
背後から突然聞こえてきた声に、驚いて振り向く。
そこには心配そうな表情を浮かべる…
 
「こんな所まで…何やってるんだよ、晴樹」
 
「…龍さん…」
 
龍さんはため息を一つ吐くと、俺の座っている隣のブランコに腰を下ろした。
 

⏰:08/07/31 21:08 📱:P704i 🆔:PzblelME


#491 [Mr.RabbIts!]
 

沈黙の中で龍さんは取り出した煙草に火をつける。
ふぅーっと煙を吐き出すのを横目に見て、俺から質問を投げ掛けた。
 
「…どうして、俺の居場所がわかったんですか?」
 
龍さんは俺を一度見ると、前を向きまた煙を吐き出し、俺の質問に短く答えた。
 

⏰:08/07/31 21:13 📱:P704i 🆔:PzblelME


#492 [Mr.RabbIts!]
 

「勘。」
 
「え!?」
 
俺が驚いて龍さんを見ると、舌をペロッと出して「冗談だよ」と言われてしまった。
 
「…じゃあ、何で?」
 
頬を膨らまして尋ねると、「そんな怒んなよ」と言って頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でられた。
 

⏰:08/07/31 21:17 📱:P704i 🆔:PzblelME


#493 [Mr.RabbIts!]
 

「もう、龍さん!!」
 
「津村って覚えてるか?」
 
いきなり話を戻され、納得がいかないが小さく頷いた。
津村さんっていえば、龍さんのカフェの常連客で、俺も良くしてもらった人だ。
 
「お前が飛び出して行った後、津村が来てな。さっき晴樹とすれ違ったんだ、って」
 
全く気が付かなかった。
無我夢中で走って来たからな、此処まで。
 

⏰:08/07/31 21:21 📱:P704i 🆔:PzblelME


#494 [Mr.RabbIts!]
 

「そしたらこっち方面に走ってった、って津村が言うから…」
 
「店の事ほっぽって、俺を探しに来てくれたの?」
 
俺がそう言って龍さんを見ると、龍さんは言葉を濁した。
 
「…まぁ、な。…心配するだろーが、フツー」
 
そう言って龍さんは俺から目をそらし、煙草をくわえようとしたがその煙草を地面に落としてしまった。
 

⏰:08/07/31 21:26 📱:P704i 🆔:PzblelME


#495 [Mr.RabbIts!]
 

「ふっ…あはは!」
 
そんな龍さんがとても可愛らしく思えて、大声で笑った。
すると、龍さんは顔を赤くして俺を睨む。
その反応が更に俺の笑いを誘う。
 
「笑うんじゃねーっつの!!」
 
龍さんはそう言って真っ赤な顔で俺を軽くこついた。
 

⏰:08/07/31 21:31 📱:P704i 🆔:PzblelME


#496 [Mr.RabbIts!]
 

ひとしきり笑い終えた後、雄琉たちのことが頭をよぎった。
 
「…龍さん」
 
「ん?」
 
「俺の事、アイツらに言った?」
 
俺の質問に龍さんは静かに首を横に振った。
 
「…そっか」
 

⏰:08/07/31 21:34 📱:P704i 🆔:PzblelME


#497 [Mr.RabbIts!]
 

隣で座っていた龍さんがいきなり立ち上がった。
 
「気に食わねえけどよ、」
 
龍さんの強い眼差しを感じる。
逆光で龍さんの表情がよく見えず、目を細める。
 
「アイツらとちゃんと向き合ってみろ、晴樹」
 
向き合う…雄琉たちと。
 

⏰:08/07/31 21:37 📱:P704i 🆔:PzblelME


#498 [Mr.RabbIts!]
 

「…俺、正直…」
 
『怖いんだ』この一言が言えなかった。
顔の筋肉が強ばって、口がうまく動かない。
黙りこくってしまった俺に龍さんは呆れる様子もなく、ただやさしく頭を撫でてくれた。
その手のひらのあたたかさに安心して、緊張がほどける。
 

⏰:08/08/01 08:13 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#499 [Mr.RabbIts!]
 

「…龍さん、ありがと」
 
そう言って力無く微笑むと龍さんは一瞬、切羽詰まったような表情を見せたが、またやさしい笑顔で「おう」と短く返してくれた。
 
なんだか嬉しくなって、へへへっと笑っていると後ろで足音がした。
それに続いて俺を呼ぶ声が聞こえた。
 

⏰:08/08/01 08:16 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#500 [Mr.RabbIts!]
 

「…っはぁ…ヒロ…!」
 
聞き覚えのあるその声に、勢いよく振り向くと息を切らせた雄琉が立っていた。
 
「たっ、雄琉!」
 
俺が急いで駆け寄ると、雄琉は俺の方にもたれるようにして崩れ落ちた。
 
「雄琉!?大丈夫…」
 
「…よかった」
 
そう言って雄琉はニカッと笑うと俺を抱き寄せた。
 

⏰:08/08/01 08:21 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194