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#651 [歌]
>>600-650
>>651-700

いつも見てます。頑張って下さい

⏰:08/08/13 19:45 📱:D704i 🆔:IbETH8Tc


#652 [Mr.RabbIts!]
 

〒歌さん▽
 
うれしいです
ありがとうございます
 
また更新しまーすね
 

⏰:08/08/14 10:45 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#653 [Mr.RabbIts!]
 

「なんかね、いっぱいレッスンとかしてるけど、どれも楽しくないってゆーか…」
 
そう言って俯く俺を、龍さんは覗き込んでやさしく微笑む。
 
「でも、晴樹はよく頑張ってると思うよ?もっと上達したら、きっと好きになれるモンが出てくるんじゃないか?」
 
龍さんの言葉に静かに首を左右に振る。
 

⏰:08/08/14 10:51 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#654 [Mr.RabbIts!]
 

「全然がんばってないよ…。俺、ホントは芸能界なんて行きたくない」
 
俺の言葉に龍さんは驚いた表情を見せる。
 
「レッスンだって、学校だって、兄貴の背中追って入っただけだし…。だけど親父は俺にも期待してるし…」
 
俺の親父は親バカだ。
ホントにあのドデカイ事務所のトップなのか、と疑うくらいの。
 

⏰:08/08/14 10:57 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#655 [Mr.RabbIts!]
 

レッスンがあった日はその担当してくれた先生に、今日も元気そうだったかとか、なにか変わった所はなかったか…なんて電話をいちいちしているらしい。
 
仕事が忙いからといって、俺や兄貴の普段の事を、微妙な変化を見落としたくはない。と親父が言っていた。
 
それにどんなに仕事が忙しくても家には必ず帰ってくる。
 

⏰:08/08/14 11:03 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#656 [Mr.RabbIts!]
 

俺はそんな親父が大好きだったから、その親父の期待を裏切るような事はしたくないと心に決め、レッスンだって学校だってつまらなくても通い続けた。
 
だけど最近思い始めた。
兄貴は一つ一つのレッスンを、一日一日の学校生活を、全力で奮闘している。
なのに俺は全部、中途半端。
 

⏰:08/08/14 11:11 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#657 [Mr.RabbIts!]
 

「そんなの、楽しいわけないよね」
 
そう言って力無く微笑むと、龍さんは真剣な眼差しを俺に向けていた。
 
「晴樹、無理しなくてもいいんだぞ」
 
「…え…?」
 
不思議そうに龍さんを見つめる俺の頭に、大きい龍さんの手がかぶさる。
 

⏰:08/08/14 11:16 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#658 [Mr.RabbIts!]
 

「なにも芸能界に入るだけがお前の人生じゃない」
 
龍さんの強い眼差しに、俺は口ごもる。
 
「…でも、親父をガッカリさせたくないよ…」
 
そう呟く俺に龍さんは笑う。
 
「なっ!何がおかしいの!?」
 
俺は真剣に…!とまで言うと龍さんは一言、晴樹はやっぱりバカだ。と言った。
 

⏰:08/08/14 11:25 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#659 [Mr.RabbIts!]
 

「お前の親父が、光さんがそんな事で晴樹にガッカリするかよ」
 
俺は龍さんの言葉に目を見開いて、龍さんを見た。
そんな俺を見て龍さんはクスリと笑う。
 
「たぶん晴樹がこのまま、自分を押し殺して生活してく方が、光さんは悲しむと思うんだけど」
 
俺がなにも言えずにいると、もう一度龍さんはやさしく微笑んでくれた。
 
「光さんは、そういう人だ」
 

⏰:08/08/14 11:35 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#660 [Mr.RabbIts!]
 

なんか…龍さんのやさしさがうれしくて、悩みが解決したのに安心して、俺の視界が歪む。
 
「…りゅっ…さん゙ー!」
 
大泣きし出した俺に困ったように笑う龍さんにしがみつくと、やさしく頭を撫でてくれて、さらにうれしくなった俺の目から、涙は暫く止まる事がなかった。
 

⏰:08/08/14 11:41 📱:P704i 🆔:iW39CxFw


#661 [Mr.RabbIts!]
 

泣き続ける俺に龍さんはただただ黙って胸を貸してくれる。
 
「…ん、ありがと。もう大丈夫だから…」
 
そう言って顔を上げたら、龍さんの頬が心なしか少し赤い気がする。
 
「龍さん…?顔赤いよ?」
 
そう言ってピンク色の頬に手を伸ばすと、触れた瞬間龍さんの体がピクリと反応した。
 

⏰:08/08/15 17:09 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#662 [Mr.RabbIts!]
 

「??」
 
俺が心配そうに龍さんを見上げていると、龍さんも俺を見つめ返してきた。
自分の頬にある俺の手に手を添えて、龍さんは呟いた。
 
「…晴樹の手って、あったかいのな」
 
「そうかなぁ?」
 
俺がそう首を傾げると、うん、安心する。と言って龍さんはすごくキレイに微笑んだ。
 

⏰:08/08/15 17:14 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#663 [Mr.RabbIts!]
 

なんだか俺までうれしくなって、へへへっと笑っていると、龍さんが急に真剣な表情で俺を呼んだ。
 
「晴樹。」
 
「ん?なに?」
 
龍さんは一呼吸おいてから、言った。
 
「俺が通ってた中学に入らないか?」
 

⏰:08/08/15 17:20 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#664 [Mr.RabbIts!]
 

「…龍さんが通ってた中学って、あの坂の上の?」
 
「あぁ。芸能界に興味ないんなら普通の中学通って、何か好きなモン見つける方がいいと思って」
 
どう?と付け足す龍さんに俺の心は決まった。
 
「行く!!俺ホントはあそこ通いたかったんだ!すごいキレイな所だし、龍さん学校の事楽しそうに話してたし!」
 
そう言った俺に龍さんはうれしそうに笑いかけてくれた。
 

⏰:08/08/15 17:27 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#665 [Mr.RabbIts!]
 

「よし!じゃあ決まりだなっ」
 
そう言って龍さんと二人で笑い合っていたら、玄関の扉が開く音がした。
 
「ただーいまー」
 
「あ、親父だ!おかえりー」
 
俺がリビングから叫んで玄関まで迎えに行こうと立ち上がると、ドタドタと玄関から走ってくる足音が聞こえた。
 

⏰:08/08/15 17:35 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#666 [Mr.RabbIts!]
 

―バタンッ!
 
「晴樹っ!父さん今、帰ったぞー!!」
 
「え、あ、うおっ?!」
 
リビングの扉を勢いよく開けて入ってきた光は、俺の姿を発見したとたんに思い切り抱きついてきた。
 
「はっ…離せー!!糞親父っ!」
 
べりっと引き剥がすと光は30代とは思えない童顔が、悲しみに歪む。
 

⏰:08/08/15 18:17 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#667 [Mr.RabbIts!]
 

『光は30代とは…』
 

 
『光の30代とは…』
 
訂正です(;_;)
 

⏰:08/08/15 18:19 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#668 [Mr.RabbIts!]
 

「晴樹が冷たい…」
 
「親父が暑苦しいんだろ!」
 
まったく…と俺がぶつぶつ文句を言っていると、龍さんが突然スクッと立ち上がった。
 
「光さん、おじゃましてます」
 
「おー龍くんか。…晴樹に変な事してないだろうね?」
 
そう言って黒い笑みを浮かべる光に龍さんは後ずさる。
 

⏰:08/08/15 18:23 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#669 [Mr.RabbIts!]
 

「もうっ親父!!龍さんは俺に勉強教えてくれてたの!」
 
そう叱りつける俺に、そうか。と唇を尖らせる親父に、苦笑いの龍さん。
 
「……!そうだ。晴樹、光さんに話があるんだったよな?」
 
いきなり話を振られた俺は焦って龍さんに不安気な視線を送る。
でも龍さんは大丈夫といった感じにしきりに頷くだけだった。
 

⏰:08/08/15 18:29 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#670 [Mr.RabbIts!]
 

「ん?なんだ?」
 
そう言ってやさしく問いかけてくる親父を見て、俺は意を決して口を開いた。
 
「あのさ、親父!俺…普通の中学に通いたいんだ!!」
 
親父の顔色を伺うように、上目遣いに光を見る。
 
「…どうして…?」
 
そう言った光の表情からは、怒りも悲しみも読み取れない。
 

⏰:08/08/15 20:29 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#671 [Mr.RabbIts!]
 

「俺今まで言えなかったけど、芸能界に入る気はないんだ…」
 
光の顔が驚きに変わる。
 
「え…っ?」
 
「ごめん!!親父をガッカリさせたくなくて…」
 
そこまで言って俯き、唇を噛み締める。
 
…やっぱり、親父は芸能界入ってほしいんだよな…。
 

⏰:08/08/15 20:33 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#672 [Mr.RabbIts!]
 

「…すまない…晴樹。」
 
え…っ?
 
俺は驚いて顔を上げる。
そこには顔を悲しみに歪める光が居た。
 
「すまないな…。今まで気付いてやれなくて……お前はずっと我慢してきたんだな?」
 
「……親父…」
 
俺が状況が把握できずに、ぼうっとしていると、光はニコッと笑った。
 

⏰:08/08/15 20:36 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#673 [Mr.RabbIts!]
 

「ガッカリなんか、するもんか!お前も直樹も、俺の自慢の息子なんだから」
 
「それじゃあ…」
 
俺が瞳を輝かせて親父を見つめると、親父は少し表情を曇らせた。
 
「んー…普通の中学に通わせるのは問題無いんだが…普通の中学となると、セキュリティ面がどうしても不安でな〜…」
 

⏰:08/08/15 20:40 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#674 [Mr.RabbIts!]
 

うっ…きたよ。親バカ
 
こうなると光は頑固になる。
俺本人が大丈夫って言ったところで、絶対に引かないくらいに。
俺が頭を抱えていると、龍さんが助け船を出してくれた。
 
「光さん、俺の去年卒業した坂の上の中学校はどうですか?俺はもう卒業しましたけど、先生も後輩もいい奴らばっかだし、家からも近いですし。あそこなら安心じゃないですか?」
 

⏰:08/08/15 20:49 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#675 [Mr.RabbIts!]
 

おー!さすが龍さん!!
頼りになるっ!とか思っていたら光も龍さんの言葉に頷いた。
 
「そうか。…まぁ、晴樹が望むなら、そうしようか。安全らしいし」
 
やったー!と叫びたい所だが、今後のことを考えて龍さんにも親父にも、今のうちに訂正しておく事がある。
 
「安心、安全って…俺もう中学生になるんだぜ!?何かあっても、自分でなんとか出来るし!!」
 

⏰:08/08/15 20:53 📱:P704i 🆔:Wnri6ayU


#676 [Mr.RabbIts!]
 

そう言って膨れる俺に龍さんも光も疲れた顔をする。
 
「お前は自覚が足りないんだよ」
 
「そうそう。晴樹今まで俺と直樹がどれだけ裏から潰してきた事か…」
 
自覚?潰す??
光と龍さんの言っている事が掴めず、困った顔で二人を見ると、なぜか二人は頬をピンク色に染めた。
 

⏰:08/08/19 13:56 📱:P704i 🆔:Q9hudZ/Q


#677 [Mr.RabbIts!]
 

しばらくすると光がハッとしたように咳払いをする。それにつられるように、龍さんが口を開いた。
 
「///っとにかく!よかったな晴樹。光さんが承諾してくれて」
 
俺は龍さんの言葉に大きく頷く。
 
「うんっ!親父も龍さんも、ありがとー!!」
 
そう言ってニコニコと笑う晴樹を見て、二人がまた頬を赤くしたのは言うまでもない。
 

⏰:08/08/19 23:33 📱:P704i 🆔:Q9hudZ/Q


#678 [Mr.RabbIts!]
 

「俺は絶対に反対だね」
 
快く承諾してくれた親父とは違い眉間に皺を寄せたまま、断固として折れてくれない兄貴に俺は戸惑った。
 
「………なんで?」
 
俺が恐る恐る訊いてみると、キッとこちらを睨む兄貴にビクリと肩を震わせた。
そんな俺たちのやりとりを見て、親父は宥めるように間に入ってきた。
 

⏰:08/08/22 11:40 📱:P704i 🆔:iGtotXCk


#679 [Mr.RabbIts!]
 

「晴樹、直樹は心配してくれてるんだよ。直樹、な?そうだろう?」
 
親父の言葉にゆっくり、でも深く頷く兄貴。
 
「…一般の学校なんか、危ないに決まってる」
 
「…でも、行きたいもん」
 
唇を尖らせる俺に親父はクスクスと笑う。
 
「晴樹本人の意思だ。俺は聞いてあげたいんだけど」
 

⏰:08/08/22 11:48 📱:P704i 🆔:iGtotXCk


#680 [Mr.RabbIts!]
 

「……それでも、俺は嫌だ!」
 
あの日のその言葉を最後に、直樹はまともに口をきいてくれなくなった。
何度話しかけても「あぁ」とか「ふーん」とかばかりで、目も合わせてくれない。
 
そうこうしているうちに入学式を迎え、やっと口を開いてくれたと思ったら『バカだよ、お前』。
 
―――
 
「…ハァー…何をあんなに怒ってるんだろ」
 
俺は肩を下げたまま、中学校への道を歩いて行った。
 

⏰:08/08/22 12:20 📱:P704i 🆔:iGtotXCk


#681 [我輩は匿名である]
遥達に会う前の話ですか

⏰:08/08/22 23:54 📱:F703i 🆔:.G.Z.jh.


#682 [我輩は匿名である]
頑張ってください

⏰:08/08/24 09:19 📱:F703i 🆔:CZcE4jAw


#683 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
はいっ そうです
中学生の頃の話です。
 
分かりにくかったですかね
すいません
 

⏰:08/08/24 13:05 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#684 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
はいっ
がんばりますね
 
更新遅くなります
 

⏰:08/08/24 13:08 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#685 [Mr.RabbIts!]
 

グレーのコンクリートでできた地面ばかりを見つめていた俺の視界に、ふわりとピンク色のものが綺麗に映った。
思わず俯かせていた顔を上げると道の横に咲いていた桜が満開に花を咲かせていた。
 
「っうわ…綺麗……」
 
晴樹は立ち止まって満開の桜に見惚れていた。
 
「ぶぇっくしゅんっ!!」
 
ビクー!!
 
ひとり黄昏ていた晴樹は後ろからのクシャミのせいで一気に現実へと引き戻された。
 

⏰:08/08/24 13:40 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#686 [Mr.RabbIts!]
 

ったく…誰だよ。
俺の感動を返せ!!
 
そんな事を考えながら後ろを振り向くと、さっきクシャミをしたと思われる同じ制服を着た少年が鼻をしきりにこすっていた。
 
「っうー…目ぇカユイし鼻もムズムズするし……最悪だーー!!」
 
その少年がいきなり叫びだしたので、晴樹はまたビクッと反応してしまった。
そんな晴樹に気付いたのか、赤く充血した目を丸くして少年は晴樹に近付いてきた。
 

⏰:08/08/24 13:46 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#687 [Mr.RabbIts!]
 

「あーごめんごめん。花粉飛びまくりでさー、イライラしちゃった。」
 
そう言ってニコリと微笑む少年には、まだあどけなさが残っているように見えた。
晴樹が何も言えずにボーッとその少年を見ていると、少年は首を傾げた。
 
「なに?…あ、もしかして鼻水飛ばしちゃったとか?いやーだって、しょーがなくない?春だから花粉が…」
 
すごい勢いでしゃべる目の前の少年に、最初晴樹は圧倒されていたが、だんだんおかしくなってきて感情のままに大声をあげて笑った。
 

⏰:08/08/24 13:52 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#688 [Mr.RabbIts!]
 

そんな晴樹を初めはポカンと見ていた少年だったが、やがて晴樹につられて笑いだした。
 
「お前、おもしろいヤツだな」
 
目を細めてうれしそうに言う少年に晴樹も笑顔のまま答えた。
 
「それはお前だろ?」
 
そう言ってフフッと笑うと名前を訊かれた。
なんとなく名字を言うのをためらった晴樹が名前だけ教えると、相手も『孝志』と名乗ってくれた。
 

⏰:08/08/24 13:57 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#689 [Mr.RabbIts!]
 

聞くと孝志も同じ中学の入学生ということで、晴樹と孝志は一緒に学校までの道を歩いた。
 
「孝志、花粉症なんだ?」
 
「おう、俺の家族はみんな。春になるとティッシュがすぐに足りなくなって大変なんだぜ?」
 
そう言っておどけてみせる孝志に晴樹は腹を抱えて笑った。
 
晴樹は早くもこの中学校に変更してよかった、と心から感じていた。
 

⏰:08/08/24 14:02 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#690 [Mr.RabbIts!]
 

中学校に着くと校門に立っていた教員たちに誘導されて体育館に入った。
体育館に入ると多くの生徒たちがすでに座っていた。
 
「式って何時からだっけ?」
 
「…9時?だと思うけど」
 
まだ式が始まるには30分ほどの余裕がある。
晴樹と孝志は体育館の後ろの壁にもたれて座り込んだ。
 
「入学式って長いんだよなー…俺あの静かな雰囲気とか無理だし」
 
そう言ってうなだれる孝志に晴樹はクスクス笑う。
 
「孝志、途中でクシャミしないでよ」
 

⏰:08/08/24 14:08 📱:P704i 🆔:OSfMMA/g


#691 [Mr.RabbIts!]
 

そう言ってニヤリと意地悪く笑ってやると、孝志は俺を横目で見てため息を吐いた。
 
「それはー…花粉が俺の鼻ん中に入らんだら、の話。そんなの奇跡に近くね?」
 
孝志の言葉にまた笑っていると、教員たちに席へ誘導された。
孝志は結構前の方で、“若松”である晴樹は一番後ろの列の一番端っこに座らされた。
 

⏰:08/08/25 00:58 📱:P704i 🆔:Mq9qFtg6


#692 [Mr.RabbIts!]
 

気付くと十分前になっていて、さっきまでザワザワしていた会場が静まり始めた。
なんだかソワソワしてきた。
俺にとっては見渡すかぎり知らない顔ばかりだ。
ふと孝志の方を見ると、地毛が茶色っぽいため一際目立っている。
 
俺と違って、じっと前を見つめて動かない孝志に暫く目を奪われていると、式が始まるらしく教頭と思われる中年の男がマイクを持った。
 

⏰:08/08/25 15:04 📱:P704i 🆔:Mq9qFtg6


#693 [Mr.RabbIts!]
 

「コホンッ…えーそれでは、ただ今から式を始めたいと思います。皆様、ご起立ください」
 
周りのみんなが立ち始めたのを見て晴樹もその場に立つ。
一礼だけすると、また着席するよう指示された。
 
…なんのために立ったんだよ。
 
軽く不満に思いながら、また始まった教頭の話に耳を傾ける。
 

⏰:08/08/27 00:17 📱:P704i 🆔:CGYe3kz6


#694 [我輩は匿名である]
頑張ってください

⏰:08/08/27 20:49 📱:F703i 🆔:KFJhbFdw


#695 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550

⏰:08/08/28 09:48 📱:F703i 🆔:XpGVpuro


#696 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
ありがとうございます!
 
今から更新します
遅くなりました〜
 

⏰:08/08/29 00:05 📱:P704i 🆔:.I2aIV46


#697 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
アンカー
どうもですっ
 
更新遅くなって
すいません
 

⏰:08/08/29 00:06 📱:P704i 🆔:.I2aIV46


#698 [Mr.RabbIts!]
 

最初はその教頭の司会を聞いていた晴樹だったが、あまりにも出てくる人出てくる人が同じような低く、ゆっくり喋るので、眠気をかき立てられていた。
 
…早く終わんないかな。
 
ハァと小さくため息を漏らすと、まだ教頭は話を続けるらしく、しきりにマイクの前で額の脂汗を拭っている。
 

⏰:08/08/29 00:11 📱:P704i 🆔:.I2aIV46


#699 [Mr.RabbIts!]
 

*訂正*
 
出てくる人が同じような
 

 
出てくる人が同じように
 

⏰:08/08/29 00:14 📱:P704i 🆔:.I2aIV46


#700 [Mr.RabbIts!]
 

アクビを噛み殺しながら、必死に耐えていても容赦なく襲ってくる強烈な眠気。
瞼が重くてだんだん視界が閉じていく。それに抵抗しなくなった俺は、そのまま夢の中へ―…
 
「ぶぇっくしゅんっ!!」
 
今の馬鹿デカいクシャミで完全に瞼が開けた。
周りの連中がクスクス笑い出す。
クシャミをした本人はしきりに鼻をこすって、何を勘違いしたのか照れ笑いを浮かべている。
 

⏰:08/08/29 13:04 📱:P704i 🆔:.I2aIV46


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