フォーエヴァー。>>BL
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#600 [歌]
:08/08/06 14:54
:D704i
:9317W4pQ
#601 [
Mr.RabbIts!
]
〒歌さん▽
ありがとうございます
ちょうどアンカー
ほしかったんです
テレパシー⊂( ^3^ )⊃
笑
読み返してこれから
更新しまーすっ

:08/08/07 00:07
:P704i
:9h.Q1xG2
#602 [
Mr.RabbIts!
]
「そんなに驚かなくても…」
三人の叫び声のせいでキンキンする耳を押さえながら俺が言うと遙が興奮気味に言い返してきた。
「そりゃ驚くでしょ!!なにっ、ヒロって実は凄い人なの!?」
遙の言葉に少し言い淀む。
そんな俺に気付かず、直樹は疑問を口にした。
:08/08/07 00:12
:P704i
:9h.Q1xG2
#603 [
Mr.RabbIts!
]
「なぁさっきからヒロ、ヒロって…晴樹のこと言ってんのか?」
俺は焦った。
これを言うとまた口論になりそうな予感が…
「そーだよっ!俺が拾った時に名前つけたんだ〜♪いい名前でしょ?」
自慢気にそう話す遙に雄琉が突っ込む。
「いや、名前つけたの俺だから」
:08/08/07 00:16
:P704i
:9h.Q1xG2
#604 [
Mr.RabbIts!
]
しかし直樹はそんな事は聞いていない。
「ふーん…」とか言ってこっちを睨み付けてきた。
うわ、予感的中…
「どうゆう事だよ。なんで名前を付けてもらう必要がある?」
「だからっ!俺は自分の力を試してみたかったんだよ!!」
「ソレとコレと、どうゆう関係があんだよ!!」
:08/08/07 00:20
:P704i
:9h.Q1xG2
#605 [
Mr.RabbIts!
]
ブチッ
「…チッ。頭の回らねぇ奴だな」
俺は下から兄貴を睨み上げる。
イライラが積み重なると、口は悪くなり手に負えなくなるのが俺の性格だ。
さすがにマズイと感じたのか、龍さんが止めに入る。
:08/08/07 00:23
:P704i
:9h.Q1xG2
#606 [
Mr.RabbIts!
]
「おいっ。お前ら、そこらへんで止めとけ…」
「龍さんは黙っててください!」
キッと龍さんを睨み付けると、そのままのキツい目付きで直樹を見た。
「嫌なんだよ!兄貴や親父のバックアップで売れるなんて!!」
俺は過去を思いだし、怒りや悔しさで興奮した自分が抑えられずそう叫んだ。
:08/08/07 11:03
:P704i
:9h.Q1xG2
#607 [
Mr.RabbIts!
]
すると、怒り出すと思っていた俺の考えとは裏腹に直樹はとても悲しそうな表情を見せた。
「…お前、まだ孝志の事、引きずってんのかよ」
タカシ…
「そんなんじゃねぇよ!…っそんなんじゃ…!!」
:08/08/07 11:09
:P704i
:9h.Q1xG2
#608 [
Mr.RabbIts!
]
黙りこくってしまった俺を龍さんは何も言わずに店の奥に引っ張っていった。
「…龍さん…俺……っごめん」
「言っただろ?もう、慣れた」
そう言ってニッと歯を見せて笑う龍さん。
乱暴な言葉を浴びせてしまったのに…やっぱり龍さんは俺にとって第二の兄貴だ。
:08/08/07 11:13
:P704i
:9h.Q1xG2
#609 [
Mr.RabbIts!
]
―――
雄琉はヒロが龍に連れて行かれたのに、追う事が出来ずにいた。
…あまりにも、分からない事が多すぎる。
今までは何も考えずに、ただヒロを大切に想っていた。
だが自分が大切に想う人の悩んでいる事を知らない。
:08/08/07 11:19
:P704i
:9h.Q1xG2
#610 [
Mr.RabbIts!
]
先程のヒロと直樹のいさかいも、何一つ掴めない。
『嫌なんだよ!兄貴や親父のバックアップで売れるなんて!!』
『…お前、まだ孝志の事、引きずってんのかよ』
親父、孝志…俺の知らないヒロが見えてくる。
俺には『晴樹』が見えない。
:08/08/07 11:23
:P704i
:9h.Q1xG2
#611 [
Mr.RabbIts!
]
遙や諒も浮かない顔をしているところを見ると、考えは雄琉と同じだろう。
そんな三人を見て直樹は口を開いた。
「…お前ら晴樹のダチか?」
その言葉に雄琉は頷く。
「バンド仲間…です」
雄琉の言葉に直樹は目を見開いた後、「そうか」とだけ答えた。
:08/08/07 13:44
:P704i
:9h.Q1xG2
#612 [
Mr.RabbIts!
]
「直樹さん…」
雄琉は真っ直ぐに直樹を見つめたと思ったら、いきなり頭を下げた。
「おいっ!?どーした…」
直樹は驚いた。
さっきまで年上の龍にも俺にも敬語を使うどころか、正面から突っかかっていた雄琉が、頭を下げたのだ。
:08/08/07 15:48
:P704i
:9h.Q1xG2
#613 [
Mr.RabbIts!
]
状況が掴めず焦る直樹に、頭を下げたままの雄琉。
「お願いします!ヒロの事…晴樹の事、教えてください!!」
「……え?」
眉を寄せた直樹の答えがノーだと受け取った雄琉は、さらに必死に頼み込む。
「アイツを大事にしたいんだ!そのためにはアイツの悩んでる事が分からないと…」
雄琉は唇を噛み締めた。
:08/08/07 15:58
:P704i
:9h.Q1xG2
#614 [
Mr.RabbIts!
]
「俺は何もしてやれねぇ…そんなのは嫌なんだよ!」
それでも黙ったままの直樹に雄琉は再び深く頭を下げる。
「頼む!頼みますっ!!」
「…雄琉…」
そんな雄琉の姿を見て、遙と諒も頭を下げた。
:08/08/07 16:02
:P704i
:9h.Q1xG2
#615 [
Mr.RabbIts!
]
そんな三人を見て、直樹はため息を吐いた。
…どうりで、晴樹が意地になってコイツらと居るわけだ。
「…顔、上げろ」
直樹の言葉に雄琉たちは顔を上げて、直樹を見た。
「俺から言うのも何だけどな〜…ま、晴樹は言わないだろうけど」
そう言って直樹は苦笑した。
:08/08/07 16:12
:P704i
:9h.Q1xG2
#616 [
Mr.RabbIts!
]
「コホンッ…んーじゃあ、話すよ?」
直樹は咳払いを一つして、話し始めた。
「お前らが言ってるヒロの本名は『若松 晴樹』」
…わかまつ、はるき。
雄琉は頭の中でその名前を何度も繰り返し呼んだ。
:08/08/07 20:43
:P704i
:9h.Q1xG2
#617 [
Mr.RabbIts!
]
ヒロの本名を聞いた遙がピクリと反応して、呟いた。
「…若松?」
雄琉と諒が「どうした?」と訊くと、遙は何かをうーんと唸って考えている。
「話、続けてもいいか?」
「あ、はい。お願いします」
そう言って諒は話を先にと進ませた。
:08/08/07 20:47
:P704i
:9h.Q1xG2
#618 [
Mr.RabbIts!
]
「で、俺が兄の若松 直樹。まぁ知っての通り君たちと同じアーティストってとこだな。あと家族はオフクロと親父が居て、親父が…」
「あぁーーっ!!」
直樹の話を遮るように、遙は大きな声を上げた。
真剣に聞き入っていた雄琉は必要以上にビクッと反応した。
:08/08/07 20:54
:P704i
:9h.Q1xG2
#619 [我輩は匿名である]
見てます

がんばって下さい

:08/08/07 20:57
:SH903i
:☆☆☆
#620 [
Mr.RabbIts!
]
〒匿名さん▽
ありがとうございます

なかなか更新できず…
すいません( ;ω; )
今から更新しますっ
:08/08/08 21:46
:P704i
:U30yotDE
#621 [
Mr.RabbIts!
]
「んだよっ!ビックリすんだろっ!?」
雄琉の言葉も聞かず遙は続ける。
「若松って…あのデッカイ会社じゃないの!?」
雄琉も諒「は?」という顔をしていたが、直樹の次の言葉で衝撃を受ける事になる。
「うん。若松芸能事務所って言えば、結構知れてる名だと思うんだけど」
:08/08/08 21:54
:P704i
:U30yotDE
#622 [
Mr.RabbIts!
]
「若松芸能事務所…!!?」
雄琉は直樹の言葉を繰り返し、固まる。
雄琉と同様、驚きを隠せないながらも諒は口を開く。
「ヒロの父親があの若松芸能事務所の…?」
「トップだ」
直樹は淡々と答えた。
:08/08/08 22:06
:P704i
:U30yotDE
#623 [蘭]
すごく楽しみにしています

頑張ってください

:08/08/08 23:16
:PC
:1iw8gOBQ
#624 [我輩は匿名である]
面白いです!!
:08/08/09 11:39
:PC
:5GFX2SUs
#625 [
Mr.RabbIts!
]
〒蘭さん▽
ありがとうございます

すいません
なかなか更新できなくて…
今から更新したいと
おもいます(゚_゚)

:08/08/10 03:48
:P704i
:cYDrEr9I
#626 [
Mr.RabbIts!
]
〒匿名さん▽
うれしいです
ありがとうございます

今から更新しますね
:08/08/10 03:50
:P704i
:cYDrEr9I
#627 [
Mr.RabbIts!
]
兄貴が人気アーティストで、親父が…超がつくほど有名な芸能事務所のトップ…か。
雄琉は先程のヒロの言葉を思い出した。
『嫌なんだよ!兄貴や親父のバックアップで売れるなんて!!』
「…そーゆー、ことか…」
雄琉がそう呟いたのを聞いて、直樹は新たに話し始めた。
:08/08/10 03:58
:P704i
:cYDrEr9I
#628 [
Mr.RabbIts!
]
「アイツと…晴樹とバンド組んでるって言ったな?」
直樹の問いに無言で頷く。
「…オマエらの前にもな、晴樹はバンド組んでた事があったんだよ」
直樹は遠くを見て、どこか悲しげに話を続ける。
「2ピースバンドでな。孝志ってガキとやってたんだ」
:08/08/10 04:08
:P704i
:cYDrEr9I
#629 [
Mr.RabbIts!
]
―――
それは晴樹が中学生になったばかりの頃、芸能学校に通うのを極端に嫌がった晴樹が、一般の中学に通えるよう必死に親父に頼んで入学した春の事だった。
「…ん、おはよー…」
入学式の日、直樹より遅く目覚めリビングに寝ぼけながら入ってきた弟に、あいさつを返すより先に出てきた言葉は『バカだよ、お前』
:08/08/10 04:17
:P704i
:cYDrEr9I
#630 [
Mr.RabbIts!
]
そんな直樹に「あぁ、またか」といったような表情を浮かべて、朝食が並ぶテーブルにつく晴樹を見て、直樹は朝からイライラを募らせた。
…俺はホントだったら今日の入学式からずっと、また晴樹と一緒に学校に行けるのだ、とこの日を待ち望んでいた。
基本この若松芸能学校はエスカレーター式で、本人や家族が望まないかぎり小、中、高、そして大学まで問題を起こさなければ、無条件で上がっていく仕組みになっている。
:08/08/10 04:24
:P704i
:cYDrEr9I
#631 [
Mr.RabbIts!
]
直樹は若松家の長男として、その芸能学校の高等部で生徒会長をやっている。
今日の入学式では直樹の指示の下、入学生の中から晴樹を壇上に上がらせ、入学の挨拶をさせる予定だった。
直樹の中では何回もその場面が想像され、実行に移すのも現実の事だと思っていた。
:08/08/10 04:31
:P704i
:cYDrEr9I
#632 [
Mr.RabbIts!
]
しかし、入学式の3ヶ月前晴樹が突然一般の中学に通いたいと言い出したのだ。
近い将来、兄弟そろって芸能界で活躍してもらいたいと考えている親父はもちろん、直樹も反対した。
晴樹は小学生の頃から人を惹き付けるような魅力を持っていて、良くも悪くも晴樹はたくさんの人に愛されていた。
…そう晴樹には変質者などをも寄せ付けるような魅力があったのだ。
:08/08/10 04:39
:P704i
:cYDrEr9I
#633 [
Mr.RabbIts!
]
今まで何度か危険な目に合い、そのたびに兄である直樹やボディーガードに守られて育った。
そんな晴樹を自分の目の届かないところに通わせるなんて、ましてや一般の中学など芸能学校に比べればセキュリティがうんと低い。
直樹や父親が反対するのは当然の事だった。
そんな事は幼いながらも、厳しい目に晒されて育て上げられた晴樹には、十分承知の上だった。
:08/08/10 04:45
:P704i
:cYDrEr9I
#634 [
Mr.RabbIts!
]
親父は晴樹が一般の中学に通いたいと言うと、顔を歪めた。
それは芸能事務所のトップの男として言うことを聞かない息子に怒り顔を歪めた訳でなく、晴樹の父親として息子の言い分をなんとか理解しようと懸命に努力して困惑している顔の歪みだった。
親父はそういう人だった。
いくら事務所が大きくなったって偉そぶる事はなく、何より自分の家庭を大切にしている男だ。
:08/08/10 12:44
:P704i
:cYDrEr9I
#635 [
Mr.RabbIts!
]
晴樹と直樹の父親、若松 光(わかまつ ひかる)は『家族が居るから仕事を頑張る。お前たち家族が居なかったら俺はここまで事務所を大きく出来なかったんだから』といつも二人に言い聞かせていた。
そんな親父だからこそ、晴樹は自分のわがままを素直に言えたのかもしれない。
:08/08/10 12:52
:P704i
:cYDrEr9I
#636 [
Mr.RabbIts!
]
そしてそんな親父が、晴樹本人の意志を押さえつけてまで、晴樹の自由を奪う事をするはずもなく、渋々普通の中学に入れる事を承諾した。
親父が許したのだから、兄の俺がどうこう言えるわけもなく、だけど納得のいかない俺はわざわざ親父を困らせる晴樹の事が許せずにいた。
:08/08/13 10:26
:P704i
:3zP/HwX6
#637 [
Mr.RabbIts!
]
「…行ってきます…」
目も合わさない直樹に小さい声でそう呟き、晴樹は家を出て今日から通う中学校へと向かった。
真新しい制服に、まだ何も入っていない鞄。
あたたかい日光に、気を引き締められるような少し冷たい風。
待ち望んだ『普通の生活』に晴樹は表情を明るくさせていた。
:08/08/13 10:32
:P704i
:3zP/HwX6
#638 [
Mr.RabbIts!
]
晴樹は正直、芸能界など興味がなかった。
小さい頃から父親の事務所に所属している俳優や女優など、たくさんの人たちに会ってきた。
みんなキラキラ輝いていて、すごくかっこよかったのを今でも覚えている。
だけど俺はそうなりたいか、と問われたら頷かないだろう。
:08/08/13 10:36
:P704i
:3zP/HwX6
#639 [
Mr.RabbIts!
]
俺には不向きだと思ったからだ。
小さな頃から兄貴といろんなレッスンを受けさせられたが、どんなに上手くなっても褒められても、これだ!というものを見つけられなかった。
演技も、ダンスも、モデルも…どれも本気になれなかった。
俺はこの世界ではアツくなれるものを見つけられないと考えるようになり、芸能界には自分は向いていないと思い込んでいった。
:08/08/13 10:41
:P704i
:3zP/HwX6
#640 [
Mr.RabbIts!
]
だけどそんな事、誰にも相談出来なかった。
レッスンを必死にこなして、芸能学校でも群を抜いて輝いている兄貴にも、口では言わないものの、兄貴と同じくらい俺に期待している両親にも。
言えるはずがなかった。
そんな時だった。
龍さんが俺に新しい世界へと手招きしてくれたのは。
:08/08/13 10:46
:P704i
:3zP/HwX6
#641 [
Mr.RabbIts!
]
それは家に龍さんが遊びに来ていた時の事だった。
俺がレッスンから帰ると、入れ違いに直樹がレッスンに行く所だった。
直樹は俺を見るとリビングに顔を突っ込んで、龍さんに声をかけた。
「おい。晴樹来たけど」
「あー?じゃあ俺まだ居よっと」
どうやら龍さんは帰るしたくをしていたようだが、俺が帰ってきたのを見てまだ若松家に居座る気のようだ。
:08/08/13 13:58
:P704i
:3zP/HwX6
#642 [
Mr.RabbIts!
]
俺は龍さんが遊んでくれるのだと思い、急いで家に上がった。
―ドタドタドタ…ッ
そんな俺に直樹は「騒がしいヤツだな…」と呟き、家から出ていった。
「りゅーさんっ!」
リビングに飛び込んだ俺に、笑顔で迎えてくれる龍さん。
「おー、お疲れさん。ゲームでもするか」
:08/08/13 14:03
:P704i
:3zP/HwX6
#643 [
Mr.RabbIts!
]
俺は瞳をキラキラさせて、大きく頷いた。
「うんっ!」
そんな俺を見てクスリと笑う龍さんの手元を見ると、シャーペンとノートと、さんこーしょ…??
嫌な予感がしてちらっと龍さんを見ると、案の定ニヤッとした顔の龍さんが…
「ゲームするか、…って言いたい所なんだけど。俺ベンキョーで忙しいんだよね」
:08/08/13 14:11
:P704i
:3zP/HwX6
#644 [
Mr.RabbIts!
]
「……へえー…。じ、じゃあいいや!俺は一人でテレビでも見て…」
そう言ってその場から逃げようとした俺の腕をガシッと掴む龍さんの笑顔はまるで悪魔…。
「そーいえば直樹に聞いたんだけど、晴樹ってもうすぐテストじゃなかったか?」
龍さんの言葉にビクッと肩を振るわし反応する俺。
:08/08/13 16:51
:P704i
:3zP/HwX6
#645 [
Mr.RabbIts!
]
俺の反応を見て笑顔を見せる龍さん。
「ほら、教えてやるからお前も教科書持ってこい」
クソ兄貴…と直樹を罵りながら俺は教科書が入った鞄を持って、龍さんの隣に座った。
「晴樹って以外とバカだよなー」
何の悪びれも見せず俺を侮辱する龍さんを、睨んで唇を尖らせる。
:08/08/13 16:56
:P704i
:3zP/HwX6
#646 [
Mr.RabbIts!
]
「どーせっ俺は、兄貴と違って出来損ないですよーだっ!」
そう言って拗ねる俺の頭を龍さんはポンポンと撫でる。
「冗談だろ?」
ちっくしょ…っ
俺は悔しくて唇を噛み締めた。
なかなか顔を上げない俺を心配したのか、龍さんが覗き込んでくる。
:08/08/13 17:01
:P704i
:3zP/HwX6
#647 [
Mr.RabbIts!
]
「…晴樹?」
「……………なに」
まだ膨れている俺の頬を指でツンツンし出す龍さんの手を振り払う。
「っりゅーさん!!」
「なにー?」
う……はあっ。
この人としゃべってると、なんかどうでもよくなってきた。
そんな事を考えていた俺にしつこく「なに?なに?」と訊いてくる龍さんに、「何でもないです」と素っ気なく答えて、大嫌いな勉強に取りかかった。
:08/08/13 17:07
:P704i
:3zP/HwX6
#648 [
Mr.RabbIts!
]
「なんか晴樹が冷たいぞー」
しつこいな…この人。
「誰のせいだと思ってんですか!てか、ベンキョーしてくださいよっ」
自分が言い出したくせに…とか俺がぶつぶつ言いながら、ノートに漢字を写していると、龍さんが口を開いた。
「俺のせいなの?」
:08/08/13 17:12
:P704i
:3zP/HwX6
#649 [
Mr.RabbIts!
]
そうに決まって…!!
って、アレ?龍さんのせいなのか…??
「……ちがう、かも…」
言い淀む俺に、龍さんは分厚い参考書をパタンと閉じた。
「何をそんなに焦ってるんだ?」
焦ってる…?俺が??
龍さんの言っている意味が分からなくて、困ったような顔で龍さんを見つめたら苦笑された。
:08/08/13 17:15
:P704i
:3zP/HwX6
#650 [
Mr.RabbIts!
]
「なんてゆーか…晴樹らしくないぞ?元気ないし」
俺らしくない…?
「俺らしいって、どんなの?」
思った事をそのまま口にしたら、龍さんが驚いた顔をした。
「…龍さん、俺ね、何やっても楽しくないんだ…」
俺の話を龍さんが黙って聞いてくれている事に安心して、俺は思っている事を全て吐き出した。
:08/08/13 17:19
:P704i
:3zP/HwX6
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