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#501 [Mr.RabbIts!]
 

「雄琉…」
 
「もー…頼むから、居なくなんないで」
 
耳元でそうせがまれて、胸の奥がジンと熱を持ったのがわかる。
 
雄琉の背中を擦ってやると、汗でシャツが背中にへばり着いている。
 
…こんな暑い中、俺を探して走り回ってくれてたんだ…
 

⏰:08/08/01 08:26 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#502 [Mr.RabbIts!]
 

そう思うと、目の前で自分に持たれかかっている一人の男がとても愛しく思えて、撫でようとしたその頭がいきなりガバッと上げられた事にかなりビクついた。
 
そんな俺をよそに、雄琉はいつの間にやら俺の後ろに腕組みをして立っている龍さんを睨み付ける。
 
「なんでアンタが此処にいるんだよ?」
 
雄琉の挑発的な問い方に、方眉をぴくりと反応させる龍さん。
 

⏰:08/08/01 08:32 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#503 [Mr.RabbIts!]
 

上の投稿のラストらへん
ですね( ;」.)ノ
 
方眉→片眉((訂正))
 
失礼しました〜.
 

⏰:08/08/01 08:39 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#504 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500

⏰:08/08/01 09:00 📱:W51SH 🆔:fpZZleWo


#505 [Mr.RabbIts!]
 

〒匿名さん▽
 
アンカー
ありがとうございます*
 
また更新できると
おもいますっ( ・∀・ )
 

⏰:08/08/01 11:39 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#506 [Mr.RabbIts!]
 

「理由はお前も同じハズだが?」
 
なんだか居ずらさを感じて雄琉から離れようとするが、雄琉の腕が俺の体をしっかり固定していて身動きがとれない。
雄琉の腕の中でもがいていると、龍さんが近づいてきた。
 
「お前…」
 
そう言って雄琉を見ると、俺たちの近くにしゃがんだ。
 

⏰:08/08/01 13:39 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#507 [Mr.RabbIts!]
 

龍さんの手が雄琉に伸びる。
乱暴な事をするのかと思い龍さんを見ると、穏やかな表情をしていたので少し安心した。
龍さんの手は雄琉の汗ばんだ頭にのせられた。
雄琉は不満そうに龍さんを見る。
 

⏰:08/08/01 13:45 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#508 [Mr.RabbIts!]
 

「なにすん…っ」
 
「どうして此処って分かった?」
 
龍さんの質問に雄琉は一瞬目を丸くしたが、すぐにニカッと笑って答えた。
 
「勘!」
 
雄琉の答えに今度は龍さんが目を丸くする。
しかし龍さんもすぐに、やさしい笑顔になって「そうか」と呟いて立ち上がった。
 

⏰:08/08/01 13:50 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#509 [Mr.RabbIts!]
 

「勘って…」
 
俺が呆れたように雄琉を見ると、雄琉はケロッとした顔をして言い張った。
 
「俺の土壇場の勘は、命中率高いんだぞ?」
 
そんなことを言う雄琉が可笑しくて、笑っていると龍さんに腕を引っ張られて立ち上がらされた。
 

⏰:08/08/01 13:53 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#510 [Mr.RabbIts!]
 

「帰るぞ」
 
そう言って俺の手を引く龍さんに、あわててその場に止まろうと奮闘する俺。
そんな俺を見て龍さんは呆れたように一つため息を吐き、雄琉の方を振り返る。
 
「おい。そこのアホ」
 
「アッ…アホ?!それ俺のこと言ってんのか!コラ!!」
 
「お前以外に誰が居るんだ。このドアホ」
 
「てめぇ…!!」
 

⏰:08/08/01 13:59 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#511 [Mr.RabbIts!]
 

「ちょっと!龍さん!?何でそんな喧嘩腰なんですかっ」
 
「ふん。アイツは気に食わねぇ」
 
そう言ってまた睨み合いを始める二人。
まだまだ続くかと思いきや、珍しく龍さんが睨むのを止めて口を開いた。
 
「早く立てよ」
 

⏰:08/08/01 14:03 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#512 [Mr.RabbIts!]
 

その龍さんの言葉をどう勘違いしたのか、雄琉は肩を回しながら立ち上がった。
 
「なんだ?宣戦布告か?上等だ」
 
そんな雄琉を見て、龍さんは馬鹿にしたようなため息を吐いた。
 
「だからお前はアホだってんだよ。」
 
「あぁ!?またアホって…!」
 
「帰るんだよ!!」
 
龍さんは面倒臭そうに言うと、止めてある車を指さした。
 

⏰:08/08/01 14:07 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#513 [Mr.RabbIts!]
 

「………は?」
 
これには俺もビックリ。
龍さんは俺たち二人の反応を見て気恥ずかしそうに、言い訳じみたことを呟き始めた。
 
「ホントはお前みたいなアホ、ぜっっったいに乗せてやりたくないけどよ…お前乗せてかなきゃ、晴樹が動かねぇし……ありがたく乗れっつってんだよ!!」
 
最後は自棄になったのか叫ぶようにそれだけ言うと、龍さんはプイッとそっぽを向いて車まで歩き出してしまった。
 

⏰:08/08/01 14:13 📱:P704i 🆔:mRKOS9rM


#514 [Mr.RabbIts!]
 

「…なんだ?アイツ」
 
そう呟いて呆然としている雄琉の腕を引っ張る。
 
「まぁまぁ!龍さんもちょっとは気を許したってことだって」
 
俺がニコニコ微笑んで雄琉を宥めると、雄琉は不思議そうに俺を見た。
 

⏰:08/08/02 10:11 📱:P704i 🆔:3jLF106M


#515 [Mr.RabbIts!]

 
「…お前はなんがそんなにうれしいんだよ」
 
「えー。べつに?」
 
そうは言うものも、フフフッと口元が弛むのが自分でも分かった。
そんな俺たちを見かねて、龍さんが運転席から急かす。
 
「早くしねぇと置いてくぞ!…アホだけ」
 
「なんだと!?」
 

⏰:08/08/02 10:14 📱:P704i 🆔:3jLF106M


#516 [Mr.RabbIts!]
 

「誰が気を許したってんだ…」
 
雄琉はぶつくさ言いながらも、後部座席に座った。
俺も雄琉の後に続いて後部座席に座ろうとしたら、龍さんに助手席に座るよう促された。
 

⏰:08/08/02 16:55 📱:P704i 🆔:3jLF106M


#517 [Mr.RabbIts!]
 

「晴樹は俺のとなり」
 
「えー?マジっすかー」
 
俺はすでに後部座席に座ろうと車の後ろにまわっていたので、軽く不満を口にした。
 
「嫌がられてやんのー」
 
雄琉のバカにしたような言葉に素早く反応する龍さん。
 
「あ?」
 

⏰:08/08/02 16:59 📱:P704i 🆔:3jLF106M


#518 [Mr.RabbIts!]
 

もー…この人たちは隙があると、すぐ喧嘩するなっ! 
「ヒロは俺のとなりがいいんだよっ」
 
「はっ。大した妄想力だな」
 
俺は二人が言い合っている間に車の前にまわり、助手席に入り込んでため息を吐いた。
 

⏰:08/08/02 17:03 📱:P704i 🆔:3jLF106M


#519 [Mr.RabbIts!]
 

「ほーら見ろ!俺のとなりに来たもんねー」
 
…ガキじゃないんだから、龍さん…大人げないその物言い、やめてください。
 
「くっ!でもヒロ今でっかくため息吐いたし!!仕方なーく座ったんだよっ」
 
…雄琉もさ…大人になれよ…
 

⏰:08/08/02 17:07 📱:P704i 🆔:3jLF106M


#520 [Mr.RabbIts!]
 

まだまだ続きそうな二人の低レベルな(酷)言い争いを止めるため、俺は大声で二人を制した。
 
「もー!いい加減にしてくださいっ!!早く帰りましょうよ!ほらっ」
 
そう言って龍さんと雄琉を睨む。
二人とも「…はい」とか言って大人しくなった車内に、龍さんがエンジンをかける音だけがうるさく響いた。
 

⏰:08/08/02 17:11 📱:P704i 🆔:3jLF106M


#521 [Mr.RabbIts!]
 

………
 
「じゃあ、ココだから。ありがとねっ龍さん」
 
諒のマンションの前に車を止めてもらい、お礼を言って車から出た。
辺りはすっかり暗くなってすごく涼しい。
 
「…ここ、誰んとこだ?まさかこのアホの部屋に行くんじゃ…」
 
龍さんは眠そうに目を擦っている雄琉を指さして、怖い顔で俺を問いただした。 

⏰:08/08/03 17:53 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#522 [Mr.RabbIts!]

 
「違うよ!ほら、昼間一緒にいた優しそーな…」
 
「あぁ、黒髪の」
 
どうやら諒のことと分かってくれたらしく、龍さんの表情が穏やかになる。
 
「なら、いい。てか、むしろ安心だからそうしてくれ」
 
龍さんはニコッと笑って俺を見ている。
そんな俺と龍さんの間に雄琉が割って入る。
 

⏰:08/08/03 17:57 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#523 [Mr.RabbIts!]
 

「おいコラ『なら、いい。』ってなんだよ?俺の部屋じゃご不満ってか??」
 
「不満どころの騒ぎじゃないな。お前みたいな野蛮な犬と晴樹を一緒の部屋に…なんて考えられないね」
 
「やっ野蛮な犬!!?このやろう…っ!」
 
はぁーっ…どうしてこうなるんだよっ!!
 

⏰:08/08/03 18:05 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#524 [Mr.RabbIts!]
 

「雄琉!早く行くぞっ!!龍さん、ありがとーございましたっ!気をつけて帰ってくださいね!!」
 
そう言って雄琉の背中をぐいぐい押しながら、マンションの中へと入った。
エレベーターの中で雄琉に説教する。
 
「…もう!すーぐ喧嘩すんだからっ!!」
 
「だって、アイツが…」
 
「だってじゃない!!」
 
「…はい」
 

⏰:08/08/03 18:09 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#525 [Mr.RabbIts!]
 

…チーン
 
諒の部屋がある階に着き、エレベーターから降りる。
しばらく歩くと諒の部屋の前までたどり着いた。
 
…いやに緊張する。
さっきは突然、飛び出して行ったわけだし…ホントに戻って来てよかったのだろうか。
 

⏰:08/08/03 20:07 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#526 [Mr.RabbIts!]
 

俺がマイナスな思考に支配されて部屋の前から動けずにいると、雄琉が俺の手をそっと握ってくれた。
驚いて横に居る雄琉を見ると、雄琉も俺を見ていた。
 
「…心配すんな。アイツらはお前のこと、すげー大事に想ってるから」
 
雄琉の言葉に俺は涙が出そうになった。
だけど、必死に堪えて返事の代わりに一心に頷いた。
 

⏰:08/08/03 20:12 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#527 [Mr.RabbIts!]
 

雄琉はやさしく笑って「よし、帰るか!」と一際明るい声を出した。
少し落ち着いた俺は雄琉に笑顔を向けた。
 
「おう!」
 
俺の返事を聞いてから、雄琉は諒の部屋の扉を開いて中に入った。
 

⏰:08/08/03 20:15 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#528 [Mr.RabbIts!]
 

「「ただいまー」」
 
二人で元気よく入ると、リビングからドタドタと駆けてくる音が聞こえた。
俺の視界に遙が映った次の瞬間には、目の前が真っ暗になった。
 
「ヒロォオーーッ!!」
 
「んぎゃあっ!!?」
 

⏰:08/08/03 20:20 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#529 [Mr.RabbIts!]
 

勢いよく遙に抱きつかれた俺は、今や遙の腕の中にすっぽり。
 
「は、はなせ…っ!」
 
ちょっ、苦しいんですけど…!!
 
「いーやーだぁーっ!!」 
「なに言って…!!?」
 
そろそろ本気で抵抗しようかと思った時、頭の上に冷たい何かが落ちてきた。
 

⏰:08/08/03 20:24 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#530 [Mr.RabbIts!]
 

やんわりと遙の腕をほどいて、遙の顔を覗き込んだ。
 
「…遙?なに泣いてんだよ…?」
 
遙は目を赤くして涙をボロボロとこぼしていた。
 
「…離したら、またヒロがどっか行っちゃうぅ…」
 
そう言って小さい子供のように俺の服を掴んで、いやいやと頭を振る遙。
 

⏰:08/08/03 20:29 📱:P704i 🆔:PE2UEujU


#531 [歌]
>>401-500
>>501-600

⏰:08/08/04 08:34 📱:D704i 🆔:TcowZR8s


#532 [Mr.RabbIts!]
 

〒歌さん▽
 
アンカーありがとうです
 
うれしいので
また少し更新します
 

⏰:08/08/04 10:06 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#533 [Mr.RabbIts!]
 

遙の言葉に、公園で雄琉に抱き締められた時に言われた言葉がフラッシュバックする。
 
『もー…頼むから、居なくなんないで』
 
「…遙、」
 
名前を呼ぶと遙は真っ赤な目で俺を見た。
 
「居なくなんないから、俺ここに居るから…」
 

⏰:08/08/04 10:21 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#534 [Mr.RabbIts!]
 

俺がそう言うと遙は真っ赤な目で微笑み、何回もコクコクと頷いた。
そんな遙の手を引いて、俺と雄琉はリビングに向かった。
 
リビングに入るとスティンを膝にのせ、ソファーに座っている諒が居た。
俺たちに気付いた諒はやさしく微笑んで一言。
 
「おかえり」
 
その一言がすごくあたたかくて、泣きそうになったけど堪えて笑った。
 
「ただいま」
 

⏰:08/08/04 10:27 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#535 [Mr.RabbIts!]
 

「ンニャァー」
 
足元を見るとスティンが擦り寄って来ていた。
俺はスティンを抱き上げてギューッと抱き寄せた。
 
「ありがとなっ!スティン〜」
 
「ニャーアッ///」
 
スティンは照れたように喉をゴロゴロと鳴らした。
 

⏰:08/08/04 12:52 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#536 [Mr.RabbIts!]
 

そんなスティンをいったん床にそっと下ろす。
俺の真剣な表情にスティンは不思議そうに俺を見上げて首を傾げる。
 
「…あのさ、話があるんだ」
 
その真剣な表情のまま、雄琉たちを見た。
雄琉たちも何の話か、分かっているらしく表情が曇る。
 

⏰:08/08/04 12:56 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#537 [Mr.RabbIts!]
 

そう、俺の…晴樹の話。
 
俺が話を切り出そうと口を開いた時、諒がやさしい口調で言った。
 
「今日は疲れてるでしょ。明日、みんなで聞こうか」
 
諒を見るとそれ以上何も言わず、ただ一度頷いて微笑んでくれた。
 

⏰:08/08/04 13:04 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#538 [Mr.RabbIts!]
 

すると諒に続くように遙も口を開いた。
 
「そうだね〜。今日は俺もぐっすり寝たいし、明日は寝坊しないように来るから〜」
 
そう言っていつものようにニコニコしてくれる遙。
 
「ヒロも疲れたろ?あんな遠くまで走ってったんだから、今日はちゃんと寝ろ。な?」
 
そう言って頭をワシャワシャと撫でてくれる雄琉。
 

⏰:08/08/04 13:11 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#539 [Mr.RabbIts!]
 

「…っありがと、う…」
 
今まで我慢してきたツケがまわったのか、一気に涙が溢れ出た。
 
「おいおい!なに泣いてんだよっ!?」
 
雄琉の心配した声が聞こえる。
また嬉しくなって泣き続ける俺をどう勘違いしたのか、遙が雄琉を指さして罵り出した。
 

⏰:08/08/04 13:15 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#540 [Mr.RabbIts!]
 

「うわー!雄琉がヒロ泣かしたー!!サイテー」
 
「はっ!?どう考えても違ぇだろっ!」
 
「うぇっ、ちがっ、…おっ俺うれし、くてぇ…っ」
 
泣きながらの言葉は酷く情けなくて、泣き止もうとすればするほど涙は溢れてくる。
 

⏰:08/08/04 13:19 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#541 [Mr.RabbIts!]
 

―――
 
「……っん…んぅ?」
 
いつの間にか閉じていた瞼を開けると、白い天井が見えた。
横では扇風機がカタカタと音を立てて回っている。
むくり、と起き上がるとどうやらリビングのソファーで寝てしまっていたみたいだ。
 

⏰:08/08/04 22:01 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#542 [Mr.RabbIts!]
 

「…いー匂い…」
 
旨そうな匂いに誘われ、キッチンまでモタモタ歩いて行くと、諒が炒飯を炒めていた。
 
「チャーハン!!」
 
寝ぼけている俺は大声を出して目を輝かせた。
 
「わっ!ビックリした…。起きたんだ。おはよ、ヒロ」
 
諒はニコリと俺に微笑むと、再び作業を始めた。
 

⏰:08/08/04 22:06 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#543 [Mr.RabbIts!]
 

「おはよーう…」
 
眠い目を擦りながら諒の横につくように立った。
諒は俺をチラリと見ると笑った。
 
「目、赤い…昨日泣き疲れて寝ちゃったからな」
 
「えっ!?」
 
諒の言葉に驚き急いで洗面所まで駆けて行く。
覗き込んだ鏡には目を真っ赤に腫らした俺の情けない顔が映っていた。
 

⏰:08/08/04 22:10 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#544 [Mr.RabbIts!]
 

「う〜…どうしよう〜」
 
俺がリビングに戻って唸っていると、諒が冷えピタを手渡してくれた。
 
「これでちょっとは腫れが引くといいけど…」
 
「諒ぁ〜!ありがとうぅ〜!!お前はホントにイイヤツだなぁっ」
 
そんな俺を見てクスリと笑うと、諒は「どーいたしまして」と言ってキッチンに戻って行った。
 

⏰:08/08/04 22:15 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#545 [Mr.RabbIts!]
 

「お〜♪冷たくて気持ちいー!」
 
ソファーに座って一人で足をバタつかせてはしゃいでいると、スティンが膝に乗ってきた。
 
「スティン気持ちいーぞっコレ!…両目ともに貼ろーっと」
 
俺は目を閉じて冷えピタを両目に貼った。
 

⏰:08/08/04 22:19 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#546 [Mr.RabbIts!]
 

「〜♪」
 
しばらく鼻歌を歌っていると、玄関のドアが開く音がした。
その後に真っ直ぐリビングに向かってくる、一人分の足音が耳に届く。
リビングに誰かが入って来た気配を感じて、俺は話しかけた。
 
「…誰ー?あっ待て!俺が当てるから」
 
「………………」
 
相手はそれを了承してくれたらしく、無言を返してきた。
 

⏰:08/08/04 22:23 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#547 [Mr.RabbIts!]
 

んー…遙か雄琉どっちだろう?
でもどっちが来ても、おかしくない時間だしな…。
 
その時スティンが一度「ニャア」と鳴いた。
 
「………!!わかった!遙だっ」
 
そこに立っているであろう人物が雄琉なら、スティンがこんなに機嫌良さそうに鳴くハズがない。
 

⏰:08/08/04 22:27 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#548 [Mr.RabbIts!]
 

俺は『正解』の返事が返ってくるのを待ったが、返ってきた答えも声も俺の予想していたものではなかった。
 
「残念。“ハルカ”じゃないよ」
 
え…っ
 
だっ誰だ誰だダーレーだぁ!?
雄琉でも遙でも諒でもない声…
 

⏰:08/08/04 22:37 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#549 [Mr.RabbIts!]
 

俺の視界を遮っている冷えピタを取ろうとした手を掴まれた俺は、もはやパニック状態。
 
「えっ!なななっなに!?何ですかっ!!?」
 
相手が分からない状態に何故か敬語を使ってしまう始末。
 

⏰:08/08/04 22:44 📱:P704i 🆔:37WDk.86


#550 [Mr.RabbIts!]
 

「いーから、付いて来な」
 
そう言って誰か分からない奴は、掴んでいた俺の腕をいきなり引っ張った。
 
「痛っ!放せ…っぅわあ!?」
 
なっなに!?どーなってんの?
俺、今、宙に浮いてる!!?
 
そう、俺は誰かも分からない奴に担ぎ上げられたのだ。
 

⏰:08/08/04 22:57 📱:P704i 🆔:37WDk.86


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