フォーエヴァー。>>BL
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#151 [Mr.RabbIts!]
           

雄琉が中央のマイクの前にたどり着いた頃になって、やっと遙と諒が登場。
           
異様なまでの静寂の中、遙が俺を見つけたらしく、目が合ったと同時に笑顔で思いっきり手を振ってきた。
           
どう反応したらいいのか迷い、苦笑いで返す。
           
遙の行動からか、あの会場に漂っていた緊張感が一気に解けた。
           
会場がまた前のように騒がしくなる。
―いや、前以上に。
           

⏰:08/02/24 15:28 📱:P704i 🆔:S2cr.OaE


#152 [Mr.RabbIts!]
           

俺が唖然としていると、ふと雄琉と視線がぶつかった。
           
すると、雄琉はいきなりマイクも使わず叫んだ。
           
「生での俺らの"音"、よく聴いとけよ!!」
           
すると客席は言葉になっていないような叫び声で返す。
           
「うっし」
           
気合い充分、といった感じの雄琉は諒に進行を促すように、後ろを振り返った。
           

⏰:08/02/24 21:48 📱:P704i 🆔:S2cr.OaE


#153 [Mr.RabbIts!]
           

諒も「了解」といった風に、両手に掴んでいるスティックを1、2、3と鳴らした。
           
いきなりの爆音。
           
三人が一気に音を掻き鳴らし始める、激しい曲。
           
「初めからとばすなー…」
           
そう言いながらも、ヒロは会場が揺れるのを感じていた。
           

⏰:08/02/24 21:53 📱:P704i 🆔:S2cr.OaE


#154 [Mr.RabbIts!]
           

―――――――――
           
「おつかれ〜」
「うぃーす」
           
全てのバンドの演奏が終了して、みんな待合室からぞろぞろ引き上げていく。
           
「諒」
           
その中で着々と帰る支度をしていた諒に、今日の演奏者の中でもリバースの次に目立っていたバンドのリーダーが話しかけてきた。
           

⏰:08/02/26 21:41 📱:P704i 🆔:tBW3qwH2


#155 [Mr.RabbIts!]
           

「おぅ、なんだ?」
           
諒は愛想の良い笑顔で、その男に返す。
           
男はそれを見て、軽くため息を吐いた。
           
「打ち上げ、誘おうと思ったんだけど―…サッサと引き上げちまうみてーだな」
           
そう言って男は雄琉と諒を交互に見た。
           

⏰:08/02/27 00:51 📱:P704i 🆔:PtNK6lt2


#156 [Mr.RabbIts!]
           

それに諒は苦笑いで返す。
           
「あぁ。ちょっと人を待たせてるからな」
           
「そっか、今日はお前らと一緒のステージ立ててよかった。…じゃあな」
           
男はそれだけ言うと、バンド仲間を引き連れて待合室を出ていった。
           
諒がその男の背中を見送っていると、身支度を終えた雄琉が話しかけてきた。
           

⏰:08/02/27 00:55 📱:P704i 🆔:PtNK6lt2


#157 [Mr.RabbIts!]
           

「遙の奴、どこ行ったんだよ?」
           
雄琉は辺りをキョロキョロ見回すが、遙の姿は無い。
           
そんな雄琉に、あぁ。といっ風に諒が説明し出した。
           
「遙なら、終わってスグにヒロを迎えに行ったよ?」
           
「………は?」
           

⏰:08/02/27 01:00 📱:P704i 🆔:PtNK6lt2


#158 [Mr.RabbIts!]
           

『あぁ。といっ風に…』
           

           
『あぁ。といった風に…』
           

です
           

⏰:08/02/27 01:03 📱:P704i 🆔:PtNK6lt2


#159 [Mr.RabbIts!]

           
           
―――――――――
           
「…あれぇ?ヒロ何処だ??」
           
遙は会場の出口でずっとヒロを待っていた。
しかし、当のヒロの姿が見当たらない。
           
「んー、まだ会場内に居るのかなぁ?」
           
そう一人呟いて、遙は再び会場内へと足を運んだ。
           

⏰:08/02/27 21:38 📱:P704i 🆔:PtNK6lt2


#160 [Mr.RabbIts!]
           

「ヒロ〜!何処ーっ?!」
           
遙は周りの目も気にせず叫びながら歩き回るが、ヒロからの返事は無い。
           
「ひぃー…ろ?」
           
遙は一度通り過ぎた扉の前にバックして戻った。
           

⏰:08/02/29 22:09 📱:P704i 🆔:MpuB/mi6


#161 [Mr.RabbIts!]
           

「……扉がちょっと開いてる…」
           
そこはさっきまでライブが行われていたホール。
           
遙はそっと開きかけの扉を開けて、中に足を踏み入れた。
           
「………あ。ヒロ発見」
           
遙の視線の先には、柵の上に座ってステージをジッと見つめているヒロが居た。
           

⏰:08/03/02 14:14 📱:P704i 🆔:fjNA/CPk


#162 [我輩は匿名である]
超おもしろいです

これからも
頑張って下さいっ

⏰:08/03/02 20:32 📱:SH903i 🆔:alE/r5Xg


#163 [Mr.RabbIts!]
           

ありがとうございます!
           
今日中にまた更新します
           

⏰:08/03/02 21:31 📱:P704i 🆔:fjNA/CPk


#164 [Mr.RabbIts!]
           
           

――ヒロサイド
           
すご…かったな……。
           
俺はライブが終わった後も、雄琉たちが居たステージの前から動けずにいた。
           
           
さっきから、
胸の高鳴りがハンパない。
           

⏰:08/03/02 23:23 📱:P704i 🆔:fjNA/CPk


#165 [Mr.RabbIts!]
           

柵に乗って、ジッとステージを見つめる。
           
           
俺も、アソコに―…
           
少しステージを見つめる両目にチカラを込めた時、
           
「ヒロはっけ〜ん★」
           
俺の背後から聞き覚えのある声がした。
           

⏰:08/03/02 23:27 📱:P704i 🆔:fjNA/CPk


#166 [Mr.RabbIts!]
           

その声に振り向くと、さっきまでステージで輝いていた一人である遙がニコニコしながら近付いてきた。
           
「なにしてんのさー。せっかく出口でヒロを待ち伏せしてたのにぃー」
           
そう言って頬を膨らませる遙を俺は真っ直ぐ見る。
           
「…遙、」
           
遙の名前を呼ぶと、また笑顔に戻る遙。
           

⏰:08/03/02 23:32 📱:P704i 🆔:fjNA/CPk


#167 [Mr.RabbIts!]
           

「決意、デキたんだ?」
           
俺は考えていた事を当てられて少し戸惑ったが、遙の笑顔につられて「おぅ。」と返事をすると共に笑った。
           
遙はそんな俺を見て優しく微笑むと、俺が座っている柵を飛び越えて俺の腕を掴んだ。
           
「ヒロが決意デキたなら、話しは早いね」
「……は?」
           

⏰:08/03/02 23:36 📱:P704i 🆔:fjNA/CPk


#168 [Mr.RabbIts!]
           

イミガワカラナイ、といった顔の俺を他所に遙は俺を引っ張るチカラを強めた。
           
「思い立ったら、即行動★コレ鉄則!」
           
なにやらまた意味不明の事を言った遙に引っ張られるがまま、俺たちはステージによじ上った。
           

⏰:08/03/02 23:39 📱:P704i 🆔:fjNA/CPk


#169 [Mr.RabbIts!]
           

「なにすんだ…、よ……」
           
俺は遙に文句を言おうと掴まれていた腕から、顔を上げた。
           
しかし、ステージからの眺めに言葉が続かず、また胸が高鳴るのが分かった。
           

⏰:08/03/03 09:54 📱:P704i 🆔:sfmcqOVk


#170 [Mr.RabbIts!]

 
ゴク…
 
思わず息を呑む。
 
さっきから胸の高鳴りがハンパない。
 
俺は無言でまだ片付けられていなかったマイクスタンドの前に立つ。
 

⏰:08/03/16 00:45 📱:D902i 🆔:D5rYpzgw


#171 [Mr.RabbIts!]
 

会場を見渡す。
 
ドクン、ドクン―…
 
この胸の高鳴りに思い知らされる。
 
 
『やっぱり』、俺には『此処』しか無いんだ。
 
もがいたって、足掻いたって、
どうやら俺は此処から逃れられ無い運命らしい。
 

⏰:08/03/16 21:33 📱:D902i 🆔:D5rYpzgw


#172 [Mr.RabbIts!]
 

それなら―…
 
俺が静かに目を閉じた時、
背後から聞き覚えのある声が2つ聞こえた。
 
「ほら、やっぱり此処にいた」
「おぉ。…つか、遙オレのギターいじんなっ!」
 
それなら、コイツらと…
 
俺は騒がしくなった背後を振り返った。
 

⏰:08/03/16 21:40 📱:D902i 🆔:D5rYpzgw


#173 [Mr.RabbIts!]
 

「いーじゃん。ヒロの決意も固まったし?」
 
そう言って遙がチラリと俺を見ると、2つの声の正体である雄琉と諒も勢いよくこっちを振り向いた。
 
「…まぁ、そーゆーこと」
 
俺がボソっと呟いた不器用に紡がれた言葉は、静かすぎるステージにいやに響いた。
 

⏰:08/03/18 22:30 📱:D902i 🆔:1bxIEgYs


#174 [Mr.RabbIts!]
 

「…へえ〜?」
 
なぜか含み笑いの雄琉がこちらに歩み寄って来る。
 
俺の前でピタリと止まると、人を見下したような視線を俺に注いで(身長差があるだけ)雄琉は冷たく言い放った。
 
「ソコ、俺の場所なんだけど?」
 

⏰:08/03/19 22:03 📱:D902i 🆔:vwRxmI..


#175 [我輩は匿名である]
おもろいっ
あーけ゛

⏰:08/03/20 08:07 📱:SH903i 🆔:GPhcIWxU


#176 [Mr.RabbIts!]
 

ありがとうございますっ
 
やる気でましたわら

⏰:08/03/20 11:26 📱:D902i 🆔:aJGUy2KA


#177 [Mr.RabbIts!]
 

「…はっ?」
 
なに言ってんだコイツ。
テメーがギタリストになりたいって…
 
と言いかけたが、急いで口を噤んだ。
 

⏰:08/03/27 21:00 📱:D902i 🆔:lSKHsEn.


#178 [Mr.RabbIts!]
 

違う違う。
 
コレは俺が決めたことなんだ。
 
俺が望んで此処に立ったんだ。
 
他の意志は関係無い。
 
俺の意志で動いたんだ。
 

⏰:08/03/27 21:03 📱:D902i 🆔:lSKHsEn.


#179 [Mr.RabbIts!]
 

俺の考えていたことを見透かしたように雄琉はフッと笑い、更に言葉を続けた。
 
「退けよ」
 
俺は雄琉のカオを見上げる。
 

⏰:08/03/27 21:06 📱:D902i 🆔:lSKHsEn.


#180 [Mr.RabbIts!]
 

今日のライブの時の雄琉を思い出す。
 
ナマで聴いた雄琉の歌声は会場中の人たち全員を惹きつけたことだろう。
 
雄琉だけじゃ無い。
 
遙のベースも諒のドラムも、
三人が奏でた“音”は予想を遥かに超えたステージになった。
 

⏰:08/03/27 21:14 📱:D902i 🆔:lSKHsEn.


#181 [Mr.RabbIts!]
 

俺がこの三人に加わって、
リバースの新ボーカルになるなんて、厚かましいのかもしれない。
 
今日のライブみたいに、
雄琉みたいに会場を湧かすことはできないのかもしれない。
 

⏰:08/03/27 21:19 📱:D902i 🆔:lSKHsEn.


#182 [Mr.RabbIts!]
 

でも…
 
それでも、
 
「ヤだ」
 
ぜってぇ引くもんか。
 
 
俺にだって、
夢くらい魅させろよ。
 

⏰:08/03/27 21:22 📱:D902i 🆔:lSKHsEn.


#183 [Mr.RabbIts!]
 

―そんでもって
 
俺はガランとした客席に目を向けた。
 
 
俺のこと、俺たちのこと
見ててくれてる奴らに
 
「すっげぇイイ夢…魅せてやる」
 
 
これがちっぽけな18歳の俺が抱いた、
唯一のでっけぇ“夢”。
 

⏰:08/03/27 21:27 📱:D902i 🆔:lSKHsEn.


#184 [Mr.RabbIts!]
 

「…フ、言ってくれるじゃん」
 
雄琉の言葉に俺は再び雄琉の方に目を向ける。
 
雄琉は俺を見て優しく微笑むと、右手で拳をつくって俺の前にノロノロと突き出した。
 

⏰:08/03/28 11:03 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#185 [Mr.RabbIts!]
 

その拳は俺の鼻先から、五センチ離れた所でピタリと止まった。
 
「よろしく、だ」
 
そう言った雄琉はキレイに微笑んでみせた。
 
若干その笑顔を見て胸が高鳴ったが、俺もスグに笑顔で返す。
 

⏰:08/03/28 11:11 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#186 [Mr.RabbIts!]
 

「おぅ。ヨロシク」
 
俺も左手で拳をつくり、雄琉のデカい拳に軽くぶつけた。
 
なんとなく嬉しさが込み上げてきて俺が笑ったら、雄琉も笑い出した。
 
 
実感した。
 
『 俺 は 今 幸 せ 』
 
 

⏰:08/03/28 11:18 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#187 []
続きってあると読みにくいな

⏰:08/03/28 11:26 📱:N703iD 🆔:G/u7mbXE


#188 [Mr.RabbIts!]
 

さん▽
 
そうですょね
すみません
 
なるべく気をつけては
いるんですが
初めてなモノで…
 
気をつけますね(∩ω^∩)
読んでくださって
ありがとうございます
 

⏰:08/03/28 11:41 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#189 [我輩は匿名である]


主さん文才
ありすぎです

超おもしろい

これからも主さんの
ペースで頑張って
くださいねっ(・ω・)

⏰:08/03/28 11:58 📱:SH903i 🆔:pe5SPuIU


#190 [Mr.RabbIts!]
 

〒我輩は匿名であるさん
 
ありがとうございますっ
 
そんなタイソウなもの
じゃないですょ?
 
でもスゴくスゴく
うれしいです
 
がんばりますね!
 

⏰:08/03/28 12:57 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#191 [るん]
失礼します
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200

⏰:08/03/28 13:11 📱:W51SA 🆔:38CqfNMM


#192 [Mr.RabbIts!]
 

〒るんさん
 
アンカーどうもです
 
読み返しやすくなりました
 
ありがとうございます
 

⏰:08/03/28 14:19 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#193 [Mr.RabbIts!]
 

「ハーイハイ!そこ!!2人だけの世界に入らなーい」
 
そう言って遙は俺と雄琉の間に割って入ってきた。
 
「別に入ってねーし」
 
そう言いながらも雄琉は、明らかに不満げな表情で遙を睨んだ。
 

⏰:08/03/28 14:28 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#194 [Mr.RabbIts!]
 

「もぅ!雄琉ってば〜目つき悪いぞっ☆」
 
遙は茶化すように雄琉の皺が寄っている眉間を人差し指でツン、ツンと突っついた。
 
しかし、雄琉の眉間の皺は深くなるばかり。
 
「てめぇいい加減にしろよ」
「なにが〜?」
 

⏰:08/03/28 14:34 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#195 [Mr.RabbIts!]
 

遙がまだふざけた態度をやめずにへらへらしていると、雄琉は遙が手にしていたギターを素早く奪い取った。
 
「あ!」
「あ!じゃねぇよ!!なに勝手に人のギターに気安く触ってんだ!」
 
「だってオレ、ギターとか一本も持ってないし」 
「テメーにギターは必要ねぇだろが」
 

⏰:08/03/28 14:42 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#196 [Mr.RabbIts!]
 

「オレもギター弾いてみたいーーっ」
 
「はあ?なんで?」
 
雄琉が遙に訊ねると、遙はニパッと笑うと嬉しそうに言った。
 
「だってギター弾いてると雄琉カッコイーんだもん!」
 
その言葉にピクリと雄琉は反応を示す。
 

⏰:08/03/28 14:48 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#197 [Mr.RabbIts!]
 

あと一押し!といわんばかりに遙は言葉を続ける。
 
「オレも雄琉みたいにカッコよくなりたいなー」
 
すると雄琉は遙の肩をガシリと掴み、物凄い笑顔で遙にギターを差し出した。
 
「そうか、そうか。俺みたいにカッコよくなりたいのか〜」
 
コイツ完全に遙にのせられてやがる…
 

⏰:08/03/28 14:53 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#198 [Mr.RabbIts!]
 

「えっ!いいの!!?」
 
遙は目を輝かせて雄琉を見る。
 
「しょーがねぇ…ちょっとだけだからな」
 
オイオイ。さっきと明らかに態度違いますけど?
 
遙は嬉しそうにギターをいじり始めた。
 

⏰:08/03/28 14:57 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


#199 [るん]
何回もごめんなさいホ
>>40-50

⏰:08/03/28 18:17 📱:W51SA 🆔:38CqfNMM


#200 [Mr.RabbIts!]
 

〒るんさん
 
いえいえ
うれしいこと
かぎリなしですっ笑.
 
ありがとうございます
 

⏰:08/03/28 23:21 📱:D902i 🆔:Nhe2GgbI


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