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#551 [Mr.RabbIts!]
 

俺はギャアギャア騒いだが相手は全く動じないようで、玄関へと連れて行かれてる気が…
 
「ちょっとヒロ?なに暴れて…っ貴方、誰ですか!!?」
 
諒の声だ!!
気付いてくれたのかっ!
 
「諒っ!たすけ…」
 
「ちょっとコイツ借りてくよ」
 

⏰:08/08/05 09:59 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#552 [Mr.RabbIts!]
 

…はあっ!!?
 
誰だか分かんない奴の声が聞こえてから、バタンと扉が閉まる音がした。
…扉が閉まる、音がした。 
「えぇ!?ちょっマジで下ろせよ!てか、諒ーっ!!」
 
手足をバタつかせてみるも、簡単に丸め込まれてしまった。
 

⏰:08/08/05 10:05 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#553 [Mr.RabbIts!]
 

「お前は悪い子だから下ろさないし、アキラって奴は調理中だったのかな?俺たち追っかける前に火止めたりいろいろしてたから、もう俺には追いつけない」
 
くっ…コイツよくもベラベラと
 
「つか諒!火の元とかいーから!早く助けに来ーい!!むぐう…っ」
 
「ちょっと黙ってよーか」
 

⏰:08/08/05 10:10 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#554 [Mr.RabbIts!]
 

叫んでたら何かに座らされたぞ?
俺は状況を確認しようと、辺りを手で探ってみる。
その時、音が聞こえた。
…エンジン音?
 
「ほら、コレかぶって、ちゃんと捕まれ」
 
そう言った声が前からしたと思ったら、頭にスッポリと何かをかぶらされ、両腕を前に引っ張られた。
 

⏰:08/08/05 10:15 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#555 [Mr.RabbIts!]
 

「なっなに!?」
 
「ちゃんと捕まってないと、振り落とされんぞ」
 
何に捕まれと?
俺はワタワタしていると腕を再び捕まれ、前にあったあたたかいものにしがみつく姿勢にされた。
 
「…俺に捕まってろ。バカ晴樹」
 
え…っ!?
今、コイツ俺のこと晴樹って…
 
そう思っていると、エンジン音がさらに激しくなり、バイクと思われる乗り物は走り出してしまったようだ。
 

⏰:08/08/05 10:19 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#556 [Mr.RabbIts!]
 

―――
 
「…はっ…はぁ、はあ…っ!」
 
諒はあの後マンションの駐車場まで追いかけて行ったが、完全にヒロたちを見失ってしまった。
 
「…誰だったんだ…」
 
そう呟いた時、背後からにぎやかな話し声が聞こえてきた。
 

⏰:08/08/05 13:38 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#557 [Mr.RabbIts!]
 

「お前またアイス食ってんのかよ!腹こわすぞ」
 
「一日一個って決めてるから、大丈夫だもーん!」
 
聞き覚えのある声に振り返ると、やはり雄琉と遙だ。
 
「雄琉!遙!!」
 
諒が二人の元に駆け寄ると、二人とも驚いた顔をして諒を見た。
 

⏰:08/08/05 13:42 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#558 [Mr.RabbIts!]
 

「え、諒?どうした?」
 
「俺たちのお出迎えでしょ?ヒロはー?」
 
諒の様子に異変を感じたのか、雄琉は真剣な表情だ。
天然な遙は放っておいて(酷)、諒は神妙な顔つきで状況を説明した。
 
「ヒロが…さっき、誰かに連れて行かれた」
 
「「はぁっ!!?」」
 

⏰:08/08/05 13:47 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#559 [Mr.RabbIts!]
 

「えっ!?なに?なんで!?ヒロー!!」
 
「諒!お前っなにしてんだよ!!連れて行かれたって…」
 
パニック状態に陥る遙と、激怒する雄琉。
 
「ちょっ、待って!!」
 
諒の制止の言葉に静まる二人。
 

⏰:08/08/05 13:51 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#560 [Mr.RabbIts!]
 

「…ヒロを連れて行った奴が、誰かは分からない……けど」
 
諒の言葉に雄琉と遙は息をのんで次の言葉を待つ。
 
「「けど…?」」
 
「…何処かで、見たことあるんだよな…思い出せないけど」
 
諒の言葉に雄琉は項垂れる。
 
「そこが大事なんじゃねぇかよ。マジで誰なんだよ…」
 
三人は駐車場で暑いことも忘れ、途方に暮れた。
 

⏰:08/08/05 13:56 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#561 [Mr.RabbIts!]
 

―――
 
「…なぁ!」
 
あれから一言もしゃべらずにバイクを走らせ俺を無理やり連れ回している男に話しかけると、案外普通に返事が返ってきた。
 
「なに?」
 
「なにって!…んーと」
 
何から訊こう。
まぁ一番気になるのは…
 

⏰:08/08/05 23:00 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#562 [Mr.RabbIts!]
 

「アンタ、誰だ?」
 
真っ暗な視界の中、思いきって訊ねるとクスリと一笑された。
 
「気になるか?」
 
「なるだろ!そりゃ!!」
 
男は「ふーん」とだけ言うと黙ってしまった。
 

⏰:08/08/05 23:03 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#563 [Mr.RabbIts!]
 

「…え?えっ??教えてくんねーのかよっ」
 
「…分かんないのかよ」
 
―キキィ…ッ
 
信号のせいだろうか、バイクがブレーキをかけて止まった。
 
「…え?」
 
男のひどく悲しそうな声に俺は記憶を必死に辿ってみる。
 

⏰:08/08/05 23:06 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#564 [Mr.RabbIts!]
 

「ずっと、思ってたんだけど…」
 
俺の思考を遮るように男は話しかけてきた。
 
「なんだよ?」
 
「いつまで冷えピタ貼ってんの?いくらでも取るチャンスはあっただろ?」
 
あ…言われてみれば。
この男に担ぎ上げられた時も手足は自由だったのに、下ろしてもらおうと必死でバタつかせる事しかしなかった。
 

⏰:08/08/05 23:10 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#565 [Mr.RabbIts!]
 

「…俺としたことが…」
 
そう言って冷えピタを今すぐ取り払って、男の顔を見てやろうと思い、捕まっていた男の腰から手を離した。
 
ヘルメット脱がねぇと…
 
「晴樹」
 
「はい!!?」
 
いきなり名前を呼ばれて大きな声で返事をしてしまった。恥ずかし…///
 

⏰:08/08/05 23:14 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#566 [Mr.RabbIts!]
 

「もう信号変わるけど?」
 
「え゙っ」
 
―ドルルルルッ…
 
再びエンジンを吹かした音がしてあわててヘルメットをかぶり直して、男にしがみついた。
 
「くそ!次の信号では必ず…!」
 
「今はポリが居たから止まったけど、信号なんて基本的無視だろ」
 
「…………くそうっ!!」
 

⏰:08/08/05 23:19 📱:P704i 🆔:1XLHe2RM


#567 [Mr.RabbIts!]
 

あれから何度も質問を繰り返したが、どれ一つまともに答えてもらえないまま目的地に着いたようだ。
 
―ガシャン…
 
バイクが止まったのを確認してから、俺はヘルメットを脱ぎ冷えピタを剥いだ。
やっと視界が開け、久しぶりの光に目が眩む。
―と、また目の前が暗くなった。
 

⏰:08/08/06 09:53 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#568 [Mr.RabbIts!]
 

どうやら俺の視界は今だに誰だか分からない男の手によって再び遮られたようだ。
 
「…はっ!?なにすんだよっ」
 
そう叫んで手を退かそうとするが後ろから抱き締められる形で体の自由を奪われた。
 
「うるさい奴だな。入れば分かるから」
 

⏰:08/08/06 09:57 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#569 [Mr.RabbIts!]
 

それだけ言うと男は俺を抱えたまま歩き、どこかの建物に入ったようだ。
 
―カランカラン…
 
「なっ、何処!?てか、いい加減は・な・せ・よっ!!」
 
―ダンッ!
 
「いっつ…!!」
 
相手が油断している隙にかかとで思い切り足を踏んでやった。
 
…やっと視界が開ける。
 

⏰:08/08/06 10:04 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#570 [Mr.RabbIts!]
 

「…って、えっ!!?」
 
「よう」
 
俺の目に一番最初に飛び込んできたのは、あろうことかカウンターで仕事をしている龍さん。
つまり俺が連れて来られた場所は昨日も訪れた龍さんのカフェ。
 
てか、ここのカフェに俺を連れて来るって…
 
俺はそっと後ろを振り向いた。
 

⏰:08/08/06 10:10 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#571 [Mr.RabbIts!]
 

そこには、しゃがみ込んで痛そうに俺に踏まれた足を擦っている―…
 
「っ兄貴!!?」
 
俺が目を丸くして叫ぶと、俺の兄、若松 直樹(わかまつ なおき)は立ち上がって平然とした表情で、俺をカウンター席まで引っ張って行った。
 

⏰:08/08/06 10:20 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#572 [Mr.RabbIts!]
 

「龍、コーヒー淹れて。あっ晴樹はミルク…」
 
「ぅおいっ!んな事はどーでもいいんだよっ!!お前なにして…っ」
 
俺が声を荒げると、龍さんが聞き捨てならないとばかりに間に入ってきた。
 
「なに?俺が淹れるコーヒーは、どーでもいいってか?あ?晴樹」
 
「ちっ違う違う!そうゆう意味でなくて!!」
 

⏰:08/08/06 10:26 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#573 [Mr.RabbIts!]
 

「ハハハッ!やっぱ龍と晴樹のコンビはおもしろいな〜」
 
凄んでみせる龍さんとあわてる俺を見て、呑気に笑う直樹を睨み付ける。
 
「笑うな!お前のせいだろうが!…ってか、ホントに何しに来たんだよ?!」
 
俺がそう怒鳴ると、しゅんとしてみせる直樹。
 
「酷いな。せっかく迎えに来たってのに…」
 

⏰:08/08/06 10:30 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#574 [Mr.RabbIts!]
 

俺は自分の耳を疑った。
 
「む、迎えに来たぁ!?」
 
「だから、そう言ってんじゃん」
 
取り乱す俺に対して物凄く冷静に返す直樹。
 
「ちょ、ちょっと待て。…俺は戻る気はねえぞ」
 
俺の返事に直樹は真剣な表情で、しばらく言葉を発さなくなった。
 

⏰:08/08/06 10:34 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#575 [Mr.RabbIts!]
 

龍さんは気をきかせてくれたのかコーヒーとミルクを淹れてくれると、「何かあったら、呼べ」とだけ言い残して奥へ入って行ってしまった。
 
重い沈黙の中、直樹が口を開く。
 
「…親父、心配してんぞ」
 
その言葉に俺は親父を思い出し、ふっと頬が弛んだ。
 

⏰:08/08/06 10:39 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#576 [Mr.RabbIts!]
 

「…だろうな」
 
俺はそれだけ返すと、ミルクを飲んだ。…甘くて旨い。
 
俺たちの親父はすげえ俺たちや、オフクロを大事にしてくれてた。いい親父だ。それは俺だって、分かってる。
 
「だったら何で…!」
 
直樹の顔が理解に苦しむように歪む。
 

⏰:08/08/06 10:42 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#577 [Mr.RabbIts!]
 

俺はミルクの入ったグラスをそっと置いた。
 
「過保護すぎんだよ」
 
そう言って笑ってみせる。
直樹はまだ納得がいかない、という顔をしている。
 
「…だからって、何も言わずに家出るかよフツー」
 
俺は昔から兄貴と仲が良かった。
だから、兄貴には腹割って話してもいい気がしたんだ。
 

⏰:08/08/06 10:50 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#578 [Mr.RabbIts!]
 

―――
 
「とにかく、手分けして探そう」
 
諒の言葉に雄琉も遙も頷いた時、若い女の子たちがキャハキャハ嬉しそうに向こうから歩いてくるのが見えた。
特に気にも止めず、ヒロを探しに行こうとした諒の耳に、女の子たちの話し声が届く。
 

⏰:08/08/06 11:57 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#579 [Mr.RabbIts!]
 

「さっきのって絶対NAOだよね〜!生で見ちゃった〜!!」
 
「やっぱ生はテレビで見るよりカッコイイよね〜!!」
 
…NAO…
諒は何故か立ち止まり、必死に何かを考えている。
 
「おい…諒?」
 
それに気付き雄琉が声をかけると諒はハッとしたように、その女の子たちに近づいて行った。
 

⏰:08/08/06 12:00 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#580 [Mr.RabbIts!]
 

「ちょっ、おい!諒!?」
 
諒の行動に戸惑いながらも、雄琉と遙も諒を追いかける。
 
「…ねぇ、ちょっといいかな?」
 
諒は人の良さそうな笑顔を浮かべ女の子たちに話しかけた。
 
「…え///はいっ!何ですか?」
 
女の子たちは諒を見て顔を赤くし、何人かはキャーキャーと小さく叫んでいる。
 

⏰:08/08/06 12:05 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#581 [Mr.RabbIts!]
 

「NAOってさ、あの歌手の?」
 
「はっはい!さっきバイクで走ってるの見て…ヘルメットかぶってたけど、あれは絶対NAOでしたっ」
 
女の子は興奮気味にそう言った。
 
「やっぱり…バイクの後ろに、ちっちゃい子乗ってなかった?」
 
俺がそう女の子に聞くと、雄琉が身を乗り出してきた。
 

⏰:08/08/06 12:10 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#582 [Mr.RabbIts!]
 

「ちっちゃい子って、ヒロか!?でも、なんで…」
 
そう言った雄琉の言葉を遮るほどの女の子のハッキリした声がした。
 
「はい!確かに乗ってました」
 
「!!っホントか!?」
 
雄琉が答えた女の子にぐっと詰め寄る。
 
「え、あっハイっ///」
 

⏰:08/08/06 12:14 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#583 [Mr.RabbIts!]
 

「で!?何処行ったんだ!?」
 
雄琉があまりにもすごい勢いで詰め寄るので、女の子は顔を真っ赤にして口をパクパクさせてしまった。
 
「もーう、雄琉っ怖ーい!女の子にはやさしく接しなきゃ〜」
 
遙の言葉に少し冷静になる雄琉。
諒は一つため息を吐いて、もう一度女の子たちに訊いた。
 

⏰:08/08/06 12:19 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#584 [Mr.RabbIts!]
 

「二人が何処行ったかは、知らないかな?」
 
すると一人の女の子が戸惑いがちに、前の道を指さした。
 
「何処かは分からないけど…この道の信号を真っ直ぐ行きました」
 
「そっか、ありがとう」
 
笑顔でお礼を言うと顔を赤くさせて何度も頷いてくれた。
 

⏰:08/08/06 12:24 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#585 [Mr.RabbIts!]
 

「真っ直ぐっていや…龍さんの店があるよな」
 
諒がそう言うと雄琉はあからさまに嫌そうな顔をした。
 
「まさか…行かねえよな?関係無いし…」
 
「いや、何か見てるかもしれないし。情報は多い方がいい」
 
諒の言葉にガックリと肩を落とす雄琉。
 

⏰:08/08/06 12:27 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#586 [Mr.RabbIts!]
 

ここで不思議そうに遙が疑問を口にした。
 
「なんでNAOがヒロを…?」
 
遙の言葉に諒も雄琉も考え込む。
 
「でも確かにヒロを連れて行ったのは、NAOだよ。目撃証言もあるし、…俺も見たし」
 
最後の諒の言葉に雄琉が眉をしかめる。
 

⏰:08/08/06 12:30 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#587 [Mr.RabbIts!]
 

「見たことあるってそーゆー事かよっ!てか、芸能人だぞ?同じ歌手だぞ!?何でスッと思い出せないんだよっ」
 
雄琉の責め立てに珍しく拗ねたような表情で言い返す諒。
 
「しょうがないだろ!サングラスしてたし…それに芸能人とか、俺そうゆうのウトいんだよ!」
 

⏰:08/08/06 12:34 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#588 [Mr.RabbIts!]
 

「まぁまぁ!早くヒロを探しに行こうよ」
 
これまた珍しく遙が雄琉と諒に制止の声をかける。
 
「…だな。アイツのとこ行くのは気にくわねえけど…ヒロのためだ」
 
「よし、行くか」
 
三人は疑問を抱きながらも、龍のカフェへと急いだ。
 

⏰:08/08/06 12:37 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#589 [Mr.RabbIts!]
 

―――
 
「…俺はさ、自分の力で頑張ってみたいんだよ」
 
俺はゆっくり口を開いた。兄貴の視線を感じる。
 
「なんだよ…それ。それじゃ親父や俺の事、邪魔だって言ってんのかよ!」
 
―ガタン…ッ!
 
直樹が勢いよく席を立ったため、椅子が床とぶつかる大きな音がした。
 

⏰:08/08/06 13:34 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#590 [Mr.RabbIts!]
 

「そうじゃない!そうじゃなくて…っ!!」
 
もどかしい…自分が思ってる事なのに、言葉が見つからない。
 
「どうした?…って、あ〜ぁ」
 
さっきの物音を聞いた龍さんが奥から出てきた。
龍さんは怖い顔をした直樹と困った顔をした俺を見て、ため息を吐いて、直樹が倒した椅子を直した。
 

⏰:08/08/06 13:40 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#591 [Mr.RabbIts!]
 

「…すいません。龍さん…」
 
俺が軽く頭を下げると、龍さんは笑って頭を撫でてくれた。
 
「お前たち兄弟には迷惑かけられっぱなしだからな。もう慣れたよ」
 
そう言った龍さんにもう一度頭を下げる。
 

⏰:08/08/06 13:44 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#592 [Mr.RabbIts!]
 

龍さんは直樹の幼い頃からの親友で、小さい頃から兄貴に引っ付いていた俺にとって、龍さんは第二の兄貴だ。
直樹と喧嘩して泣いていた時も、いつも龍さんが慰めてくれて仲直りまで面倒をみてくれた。
 
「まったく…直樹!晴樹を虐めたらタダじゃおかないからな」
 
「…悪かったよ」
 
何故か直樹は昔から龍さんには頭が上がらないようだった。
 

⏰:08/08/06 13:49 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#593 [Mr.RabbIts!]
 

昔の事を懐かしんでいると、店の扉が開く音がした。
直樹は急いでしまってあったサングラスをかける。
 
「すいません。まだ開店してな…ってお前らか」
 
龍さんの言葉に振り向くと、雄琉たち三人が立っていた。
 
「ヒロ!?とNAO!!?」
 
直樹を見ると「バレたか」といった顔でサングラスを外していた。
 

⏰:08/08/06 13:55 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#594 [Mr.RabbIts!]
 

「龍!てめぇかっ!!」
 
雄琉はすごい剣幕でこちらにズカズカとやってくる。
 
「待て待て。龍は情報を提供してくれただけだ」
 
そう言って直樹は雄琉の肩を掴んで止めさせる。
今の言葉でやっと分かった。
 
「おかしいと思ってたんだよ。俺の居場所知ってるなんて」
 
そう言って軽く龍さんを睨むと、龍さんは顔の前で手を合わせた。
 

⏰:08/08/06 14:00 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#595 [Mr.RabbIts!]
 

「悪い悪い。まさか無理やり連れ去って来るとは思わなかったからな…」
 
龍さんが申し訳なさそうに言うといつの間にやら直樹を遙は見入っていた。
 
「わあ〜っ!すっげぇ!ホンモノ〜!!」
 
そんな遙に営業スマイルを向ける直樹。
 

⏰:08/08/06 14:05 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#596 [Mr.RabbIts!]
 

「うぉ!笑った笑った!!やっぱ生で見るとカッコイ〜!…っぐえっ」
 
はしゃぐ遙の襟を後ろから掴む雄琉の顔は、恐ろしく歪んでいた。
 
「アンタどーゆーつもりなんだよっ!犯罪だぞ!!」
 
そんな雄琉とは裏腹にニコニコと冷静な直樹。
 

⏰:08/08/06 14:13 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#597 [Mr.RabbIts!]
 

「…犯罪?それってどんな罪に問われるの?」
 
「は?えっ…誘拐…とか?」
 
雄琉の答えを聞いてフフッと愉しそうに笑う直樹に、雄琉はさらに怖い表情をみせた。
 
「なにが可笑しいんだよ!」
 
「可笑しいでしょ?ねぇ、晴樹」
 

⏰:08/08/06 14:16 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#598 [Mr.RabbIts!]
 

俺に振るなよ…とか思いながらも頷く。
 
「まぁ、犯罪ではない…かな」
 
「はっ!?」
 
俺の言葉に雄琉も諒も驚いた顔をみせる。
しかしただ一人遙だけは納得したように、しきりに頷いている。
 
「だってNAOだよ!国民的アイドルは罪に問われないんだよ〜」
 

⏰:08/08/06 14:20 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#599 [Mr.RabbIts!]
 

…まぁ、アホは放っておいて(酷)
 
「コイツ、一応俺の兄貴だから」
 
そう言って直樹を指さして紹介すると、まぁ当然驚かれるわけで。
 
「「「っえぇえぇぇー!?」」」
 
雄琉も遙も諒も、俺と直樹を交互に見て叫びながら存分に驚いていた。
 

⏰:08/08/06 14:24 📱:P704i 🆔:z4OXmqqs


#600 [歌]
>>400-500
>>501-600
>>601-700

⏰:08/08/06 14:54 📱:D704i 🆔:9317W4pQ


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