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#931 [Mr.RabbIts!]
 

「旬くんってねー、なんかおれの兄貴に似てる」
「「はぁ?」」
 
これには晴樹の隣を歩いていた孝志も、疑問の声をあげた。
 
「別に嬉しくねぇんだけど…」
「旬くん!否定しといた方がいいよ!!こいつの兄貴はロクな奴じゃねぇから!」
 

⏰:10/02/07 22:44 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


#932 [Mr.RabbIts!]
 

「そうなのか?」
「そうだよ!昨日会ったばっかの俺に失礼なことばっか言いやがるし、それに弟の晴樹を平気でどつくんだぜ!?」
 
好き勝手な事を言う孝志に晴樹は少し眉を寄せる。
 
「…そんなことないよ!あれはおれのこと心配してくれてたからで…」
 

⏰:10/02/07 22:49 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


#933 [Mr.RabbIts!]
 

うー…と悔しそうにうなる晴樹に旬は苦笑する。
 
「お前兄貴と仲いいんだな」
 
旬の言葉に少し言葉がつまる。
 
「…そうでもないよ。昨日もけんかしたし」
「でも、羨ましいぜ?俺には兄弟いないし」
 
そう言った旬の表情はとても穏やかなものだった。
 

⏰:10/02/07 22:55 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


#934 [Mr.RabbIts!]
 

旬の言葉や表情で晴樹は少し落ち着きを取り戻せた。
そして思ったことが、ひとつ。
 
「ありがと」
「うん?」
 
旬を見上げてお礼を言うと旬はきょとんとした表情をみせた。
 

⏰:10/02/07 22:58 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


#935 [Mr.RabbIts!]
 

そんな旬を見て、ふふっと込み上げてくる笑いをそのままに、晴樹はもう一度感謝をのべた。
 
「ありがとう。旬くんのおかげで兄貴と仲直り出来そうだ」
 
そう告げると旬は、あぁ…と呟き、どういたしましてと微笑んだ。
 

⏰:10/02/07 23:01 📱:P906i 🆔:e55Kqklo


#936 [Mr.RabbIts!]
 

そうは言ったものの、どうやって仲直りのきっかけを見つけるかを考えていた晴樹には、放課後が来るのなんてあっという間で。
結局いい案が出ないまま、晴樹は孝志と帰路についていた。
 
「あー…どうしよう。なんか緊張する…」
「お前さっきからそれしか言ってねぇぞ」
 

⏰:10/02/09 01:35 📱:P906i 🆔:5N6pl2Lo


#937 [Mr.RabbIts!]
 

冷たい孝志の言葉に晴樹は唇を尖らせる。
 
「だって…」
「またウジウジ言ってると旬くんに嫌われちまうぞ」
 
そう言ってスタスタと歩いて行ってしまう孝志に、思わずヤダー!と叫ぶと笑われてしまった。
 

⏰:10/02/09 01:38 📱:P906i 🆔:5N6pl2Lo


#938 [Mr.RabbIts!]
 

晴樹の方をふり返って、フフフッと笑っている孝志が前を向き直すと、小さくあっと叫んだ。
道の先を見つめる孝志にどうしたの?と晴樹が駆け寄る。
 
「お前の兄貴の連れだろ?あの人」
 
『お前の兄貴』の所だけ顔をしかめて言う孝志に苦笑しながらも、前方に目を向けると
 
「龍さん?」
 

⏰:10/02/09 01:46 📱:P906i 🆔:5N6pl2Lo


#939 [Mr.RabbIts!]
 

小さく呟いたつもりだったが、前方から手をふり歩いてくる龍をみると、充分声が届いたらしい。
 
「龍さん…どうしたんですか?こんなとこに居るなんて」
 
晴樹がそう尋ねると、龍はうーんと間を取りながらもゆっくりと答えた。
 

⏰:10/02/09 18:01 📱:P906i 🆔:5N6pl2Lo


#940 [Mr.RabbIts!]
 

「直樹には困ったもんだよ。素直なんだか、素直じゃないんだか」
「?」
 
なにがおかしいのか龍は首をかしげる晴樹を見て、軽い笑い声をあげた。
 
「俺が家に遊びに行ったら直樹のやつ、ずっと自分の家の玄関でうろうろしててさ」
 

⏰:10/02/10 13:54 📱:P906i 🆔:SvGD6TpQ


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