危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#641 [東脂ヤ転
「そんな嘘つくってことは・・・圭ちゃんまだ色んな男と付き合ってるんですね?」

「・・・・・・はい」

こういう時のイッチーは本気で怖い。
下手したら多分俺のおかんより怖いんちゃうかって思う。

「もー・・・ほんまに知りませんよ!?」

シュンとしている俺を見かねたのか、イッチーはそれ以上強くは言わず、ドアを開けながらそう言った。

開いたドアからは少しキツめの風が流れ込む。

⏰:08/07/03 17:35 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#642 [東脂ヤ転
「イッチー堪忍(カンニン)な。俺って寂しがり屋やから、誰かが側に居てくれなアカンのよ。」

ドアを押さえながら目をしかめているイッチーに俺は笑いかけて、力なくそう言う。

生ぬるい風邪が、俺の長い髪をからかうように掠めていく。

⏰:08/07/10 08:35 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#643 [東脂ヤ転
「圭ちゃん」

手を振ってその場を立ち去ろうとしたその時、イッチーが小さな声で俺を呼び止めた。

「その"誰か"を・・・圭ちゃん、間違えてはりますよ。」

「・・・・・・え?」

瞬間、今日一番の風邪が吹き、イッチーの帽子を攫っていく。

静とは違う真っ直ぐな黒髪が風に揺れ、静とは違う瞳が俺を刺す。

「またのお越しを、お待ちしてます」

何か言わなきゃいけなかったのに加えて先に、イッチーに笑顔でそう言われてしまった。

俺が何も言えなかったのはきっと、俺が見て見ぬフリをし続けてきた事を・・・完全に見抜かれていたからだ。

⏰:08/07/10 08:59 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#644 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:08/07/10 11:51 📱:F703i 🆔:CIWBCzZ.


#645 [東脂ヤ転
>>644
ありがとうございます!
***********






「何か暑い・・・」

もう梅雨だと言っても、この暑さは例年に無い暑さじゃねーか、と思ったのがつい、いつもの癖で大きな独り言を言ってしまった。

通り過ぎて行く人々は皆、休日らしく楽しそうに笑っている。

そこに一人不似合いな俺。

[っていうかこんな時に笑えるワケねぇよ。]

どんな景色や物を見ていても、圭吾のことばかり思い出してしまう。
"明"って、俺を呼ぶ圭吾のことを。

しかもその度に自分の甘さに嫌気がさして、自己嫌悪に陥って・・・最近その繰り返しばっかだ。

⏰:08/07/10 12:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#646 [東脂ヤ転
とりあえず外へ飛び出した俺は昔の知り合い、早乙女 壱(サオトメイチ)の店に向かっていた。

静の店に居た頃から壱は、頭の回転の早い、俺をイラつかせない奴だった。
それ以来、壱が静の店を辞めた後も、圭吾のことで気持ちが不安定な時とかはよく壱の店に行っている。

しかも大概、切羽詰まった時にしか行かないようにしているんだけど・・・


[俺やっぱダメかも・・・]

眩し過ぎる太陽にまでイラついている俺は、一体いつになったらこんな気持ちから解放されるんだろう。

⏰:08/07/10 18:10 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#647 [はな]
>>1-300
>>301-600

⏰:08/07/13 00:13 📱:SH905i 🆔:AZV/eNqc


#648 [東脂ヤ転
>>647
アンカーありがとうございます!
***********「あれ・・・明さんじゃないですか?」

「・・・は?」

突然誰かに声を掛けられ、思わず変な声を上げてしまった。

「やっぱり、明さんだ」

その声に振り返って見た時、改めて変な声を出しそうになる。

「や・・・大和?」

「久しぶりっすね明さん」

⏰:08/07/13 23:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#649 [東脂ヤ転
少し長めの茶髪に、長い手足と赤いフレームの眼鏡。
間違いなく高校時代の後輩、三輪大和(ミワヤマト)だ。

高校卒業以来の約2年振りの再会にしては余りに突然で、俺は驚きを隠せずにいた。

「お前・・・全然変わってないな」

あの頃と少しも変わっていない大和に、俺は少し頬がゆるむ。

「先輩こそ相変わらず可愛いっすね」

にっこり笑ってそう言う大和を前にして思い出す。

そう言えば・・・コイツはこうやって調子を狂わす奴だった。

⏰:08/07/14 09:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#650 [東脂ヤ転
「それよりこんな所で何やってんの?」

大和のタラシ発言はスルーしといて、俺は無難な質問を投げかける。
ただ話しかけるだけでも、俺は大和を見上げるカタチになってしまう。

「いや、ちょっと買い物があってそのついでにぶらついてたんすよ。
明さんは?」

「俺は知り合いのカフェに(圭吾のことを相談しに)行こうとしてたとこ」

たわいない会話なのに節々で圭吾を想う俺がいる。原因はきっと、大和がちょっと圭吾に似ているから。

⏰:08/07/14 11:07 📱:W52P 🆔:☆☆☆


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