危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#651 [東脂ヤ転
「カフェ!?良い響きー!一緒に行っても良いっすか!?」
「え!?」
カフェという単語のどこにテンションが上がったのか、大和は嬉しそうに目を輝かせる。
「まぁ・・・別に良いけど」
[壱も変に深読みする奴じゃないし・・・大丈夫だよな]
壱の店に"誰か"を連れて行くのは正直気が引けたけど、大和に断る理由も無かったので俺は渋々頷いた。
「じゃあ早く行きましょ!俺喉乾いちゃってて」
ほぼ強引に俺の手を引く大和を見ながら、昔のことを俺は思い出していた。
:08/07/14 11:53
:W52P
:☆☆☆
#652 [東脂ヤ転
大和はもともと同じ部活の後輩だった。
他人に優しくしたりするのが苦手だった俺は、特定の奴としか関わろうとしなかった。
そんな中、
『明さん!一緒に練習行きましょうよ』
懲りもせず、毎回毎回俺に声を掛けて来た唯一の後輩、それが三輪大和だ。
"お調子者の憎めない後輩"
大和に抱いていた感情はただそれだけだった。
それは昔も今も変わらない。
でも、
大和は違っていた。
:08/07/14 12:15
:W52P
:☆☆☆
#653 [東脂ヤ転
「いらっしゃいま・・・あれ珍しい」
ウチからそう遠くない郊外にある洒落たカフェ。その店の若きオーナー、早乙女壱は俺を見た瞬間とびきりの笑顔を見せる。
「久しぶり、壱」
「今日は珍しいお客さんが多いなぁ」
さっきまで読んでいたと思われる料理本を片付けながら、壱は嬉しそうに言う。
:08/07/14 16:07
:W52P
:☆☆☆
#654 [我輩は匿名である]
:08/07/14 16:28
:SH904i
:VeOTkTrI
#655 [東脂ヤ転
「"多い"って、さっき誰か居たのか?」
俺は意味深な壱の言い方が引っかかって少し強めに尋ねた。
「いや別にちょっと懐かし・・・」
そこまで言うと壱は突然顔を上げる。
その目線はしっかりと大和を捉えていた。
「・・・友達、ですか?」
壱は俺と大和を交互に見ながら尋ねる。
いつもとは違う壱の目つきに、俺は何故か変に戸惑う。
:08/07/14 21:36
:W52P
:☆☆☆
#656 [東脂ヤ転
「あ、挨拶遅れました!
俺は明さんの高校の後輩で、三輪大和って言います。」
この微妙な空気を感じ取ったのか、大和はいつもの爽やかな笑顔で壱に軽く頭を下げた。
「あぁいや、俺も明さんの後輩で今はこの店のオーナーやってます、早乙女です。
まぁ俺はバイトの後輩ですけど。」
壱の方もいつもと変わらない爽やかな笑顔で大和に挨拶する。
[何だ・・・俺の勘違いか]
そう思って軽く胸を撫で下ろした瞬間、壱としっかり目が合ってしまった。
その目は、まるで「あとで話がある」と言わんばかりの鋭い目つきだ。
:08/07/14 21:50
:W52P
:☆☆☆
#657 [東脂ヤ転
ーピルルルル・・・ッ
「あ、ちょっとすみません・・・」
壱にカウンター席を案内されたのとほぼ同時に、大和との携帯が鳴り席を立つ。
「大和もコーヒーで良い?」
ドアに向かって歩き出した大和にそう訊くと、大和は笑顔で頷いた。
「良い後輩ですね〜」
大和が外に出たのを見届けてから、茶化すように壱は言った。
「・・・アイスコーヒー2つな」
俺は何となく気まずくて壱の言葉を聞き流す。
壱なら大和のことも気にしないだろうと思っていたんだけど・・・ どうやらそうもいかないらしい。
:08/07/15 11:11
:W52P
:☆☆☆
#658 [東脂ヤ転
「っていうか前に明さんが言ってた、"唯一俺に告白してきた変わり者"って・・・」
その言葉を聞いた瞬間、飲んでいた水を吹き出しそうになる。
俺の反応を見て壱は更に俺に近付く。
「やっぱり〜!あの子なんですね!?」
・・・何でこんなにコイツは鋭いんだろう・・・。
ムカつく程に!!
「あ"ー!!だから困ってんだよ!!」
俺は思わず声を張り上げてしまった。
さすがの壱も驚いて目を丸くしている。
:08/07/15 11:37
:W52P
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#659 [東脂ヤ転
「・・・高校の時大和に告られて、俺は断ったんだよ。"他に好き奴が居るから"って」
外から大和の声が微かに聞こえる。
あんなに良い奴なのに今も昔も、俺は好きになれずにいた。
「そしたらその時大和がさ言ったんだよ」
『じゃあ・・・次に俺と会う時に紹介して下さいよ、明さんが好きなその人を。』
凄く真っ直ぐな瞳だった。何で俺はコイツを好きになれないんだろう、って自分にイラついた。
でも本当はもう遅かった。
その時既に俺は、圭吾と出逢ってしまっていたんだ。
:08/07/15 11:52
:W52P
:☆☆☆
#660 [東脂ヤ転
「じゃあ紹介すれば良いじゃないですか。圭ちゃんを。」
しゃあしゃあと言ってのける壱に、俺は思わず蹴りを入れたくなった。
「出来るワケねぇだろ!!
そんなことしたら圭吾に俺の気持ちがバレ・・・」
「バレたって良いじゃないですか」
その時突然、壱の声色が変わった。
普段は俺にたてついて来ない壱なだけに、壱の様子がいつもと違うことに気付く。
:08/07/15 11:59
:W52P
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