危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#300 [東脂ヤ転
「そっかぁ〜・・・
静のモノやったら、手ぇ出せへんなぁ」

ひとしきり笑った後、圭吾は残念そうにため息をつく。

「こんな可愛い子・・・静にはもったいないわ・・・」

そう言って圭吾はそっと俺の髪を撫でた。

「え・・・・・?」

急に雰囲気の変わった圭吾にドキッとして、俺は思わず圭吾から目が離せなくなる。

⏰:08/03/14 08:13 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#301 [東脂ヤ転
ガチャッー・・・

その時、更衣室のドアが開いた。

「あれ、鳴・・・と圭吾かよ」
静兄は中から出てくると、圭吾に向かってキツめの言葉をかける。

「"圭吾かよ"って何やねん!!ほんま失礼な奴やなぁ!」

圭吾はワザと膨れた顔をすると俺の側を離れる時、何かを俺のポケットに入れた。

「何かあったら連絡してな」

圭吾は小声で俺にそう言ってウインクする。

そしてそのまま静兄の側へ行くと、静兄の耳元で何かを囁いた。

その時の俺には聞こえない小さな声で、圭吾は囁く。


「あんまりよそ見してると、俺が貰っちゃうで?
あの可愛い、お前の義弟」

⏰:08/03/14 11:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#302 [東脂ヤ転
「ほな、俺も着替えてくるわぁ♪」

圭吾は明るく言うと、更衣室に入ってしまった。
「アイツ・・・」

静兄は小さく呟くと、睨みつけるように圭吾を見ていた。

「静兄?」

俺は様子が変なことに気付いて、静兄に呼びかける。

「ん?どした、鳴」

振り返った静兄の顔はいつもと同じ、優しい目をして笑っている。

[なんだ、気のせい・・・か]
ちょっと安心して、胸をなで下ろす。

さっきの静兄は別人の様に、冷たい目をして圭吾を見ていた。

[圭吾さんに・・何か言われたんかな・・・]

⏰:08/03/14 21:40 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#303 [☆☆☆]
面白いッス
あげる

⏰:08/03/14 23:42 📱:SH904i 🆔:Vc1Pf6gk


#304 [我輩は匿名である]
静兄かっけ><//

⏰:08/03/15 07:00 📱:D705i 🆔:Bv1Xbyx.


#305 [東脂ヤ転
>>303
☆☆☆さん★
ありがとうございます!!頑張りますねッ♪♪

>>304
我が輩は匿名さん★
静兄を気に入ってくれて嬉しいです!o(^▽^)o
また感想版でも、コメントお待ちしてますね♪

⏰:08/03/15 15:12 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#306 [東脂ヤ転
「あ、そうそうコレを取りに行ってたんだよ」

静兄は思い出したように言うと、持っていた紙袋から一式の制服を取り出した。

「これって・・・制服!?」

静兄は笑顔で「そう」と頷く。

["そう"じゃねーよッ!!]

「いや、だから!
俺はまだ働くなんて一言も・・・ッん・・ッ!!」


また勝手なことをする静兄に向かって、抗議しようとした時突然、壁に押しつけるように唇を塞がれた。

⏰:08/03/15 16:58 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#307 [東脂ヤ転
「ん・・あ・・ッ!・・ハァッ・・んん・・・ッ」

たまに離れる唇の間から、俺は吐息のような声を出してしまう。

息を吸う暇も与えない様に、静兄のキスは激しさを増す。

[静・・・兄?]

やっぱり静兄が変だ・・。俺は直感的にそう思った。

いつもと違って、まるでお互いを確かめ合うかの様に、静兄はいつまでもも俺を離してくれない。
[何がそんなに、静兄を焦らせるんだ・・・?]

⏰:08/03/15 20:58 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#308 [未零]
この小説ハマりましたぁ(b`‥dx゚
大好きです!!

⏰:08/03/15 21:28 📱:W51P 🆔:ZBmZxyNQ


#309 [東脂ヤ転
>>307
×いつまでもも
○いつまでも
デス(;_;)
訂正すみませんホホ


未零さん★
ほんまですか!?
凄い嬉しいです!!(^O^)/また感想版にもコメント下さったら嬉しいです!!(≧▽≦)ノシ☆

⏰:08/03/15 22:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#310 [トキノ]
面白いっすイイ
頑張ってくれっすイ

⏰:08/03/15 23:03 📱:W51SH 🆔:9On3ufAY


#311 [竜稀]
すごくおもしろい!   だぁぁいすき 
頑張ってね!

⏰:08/03/15 23:40 📱:N905i 🆔:BjtKi6As


#312 [東脂ヤ転
トキノさん★

ほんまですか?!
ありがとうございます!!頑張りますねッ♪(^O^)/

竜稀さん★

大好きだなんて・・・!!!
小説書いてて良かった!って思えます!!!(;_;)
ありがとうございますッ☆(ノ_<。)ホホ

⏰:08/03/16 00:15 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#313 [失礼します]
>>1-40
>>41-80
>>81-120
>>121-160
>>161-200

⏰:08/03/16 01:30 📱:W42S 🆔:neC1X8oU


#314 [失礼します]
>>201-240
>>241-280
>>281-320

ごめんなさい(;ω;)

⏰:08/03/16 01:32 📱:W42S 🆔:neC1X8oU


#315 [東脂ヤ転
>>313-314
失礼しますさん★

アンカーありがとうございます!!(=^▽^=)

⏰:08/03/16 07:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#316 [東脂ヤ転
「・・ッ・・ハァ・・鳴・・・」

凄く長いキスの後、静兄はゆっくり唇を離すと俺の名を低く囁く。

「ハァッ・・いっつも・・・静兄は強引なんだよ・・ッ!!」

まだドキドキしてる胸を押さえ、俺は静兄を睨んだ。

「鳴・・・あんまり、俺を不安にさせないでくれ・・」


そんな俺とは対称的に、静兄は小さくそう言うと俺の頬に優しくキスした。
その眼は、俺が初めて見る様な陰りのあるものだった。

⏰:08/03/16 07:44 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#317 [東脂ヤ転
[それはこっちのセリフだし・・・・]

俺の頭には、瞬と一緒だった静兄の姿が浮かび上がる。

でもこんな事が不安だなんて、絶ッッ対静兄は言えない!!!

俺はひとしきり自分の気持ちを整理した後、静兄に向かって言った。


「・・・分かったよ!
ここでバイトすればいいんだろ?」

俺だって出来るだけ長く静兄と一緒に居たいし、余計なことで静兄を不安にさせるのも、心外だからな・・・。

⏰:08/03/16 07:56 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#318 [東脂ヤ転
俺が静兄の要求を承諾した途端、静兄の顔が急に明るくなった。

「やっぱり・・・鳴は俺に逆らえないよな?」

静兄は嬉しそうにそう言うと、俺の髪を撫でる。

「ま・・・ッ満足だろ!?自分の思い通りにいって!」

俺は照れを隠す為に、少し強めの言葉を言ってしまった。

「あぁ、大満足だ」

しかし静兄はそんな言葉気にも留めず、満足気に微笑んでいる。

こんな瞬間も、静兄を愛おしいと思ってしまう俺は、きっと相当重症なんだ・・・。

ハァ・・・(泣)

⏰:08/03/16 20:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#319 [東脂ヤ転
バタンッー・・・

更衣室は六畳位の大きさにロッカーが並べられていて、小さなソファーとテーブルが備えられている、質素な空間だ。

[まさか、こんな展開でバイト先が決まるとは・・・]
まぁた俺は静兄に流されてるな・・・と思い、自分に呆れてため息が出る。

「まぁ、店は俺の好きな雰囲気だし・・・気持ち切り替えて頑張ろ!!」


自分自身を元気付けるように、大きな声を出して上着を脱いだその時、ポケットから紙が落ちてきた。

⏰:08/03/16 21:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#320 [藍桜]
めちゃ気になりマス(∀)
続き楽しみデス(ω)

頑張ッて下さい(▽)v

⏰:08/03/16 23:15 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#321 [東脂ヤ転
藍桜さん★

コメントありがとうッ☆
(^O^)/今日は出来るだけ沢山更新しますね!!♪

⏰:08/03/17 07:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#322 [東脂ヤ転
「??」

不思議に思い、その紙を拾い上げてみる。

「・・・あぁ」

それは圭吾の名前や、メルアドの書かれた名刺。
さっき別れ際に俺のポケットに入れた物だろう。
「浅草・・・圭吾・・か」

自らも認める男癖の悪い、男。

何だか全てを見透かしているようなあの"目"が、何故か忘れられない。

「・・・気には・・なるよな」

名刺を捨てる気にもなれず、俺はカバンにしまい込んで、制服に着替えた。

⏰:08/03/17 16:22 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#323 [東脂ヤ転
「ヒュゥッ♪すっげぇ似合うやんッ」

真新しい制服を身に着けホールに戻ると、既にみんな集まっていた。

一番先に声をかけてきたのは圭吾。
制服を着た圭吾は、また違った雰囲気でよりカッコ良く見える。

「そうです・・か?」

制服は黒のベストとズボンに白地のシャツ、といった至ってシンプルな物だ。

ただ一つ気になるのが、胸元に付けるコサージュのような物。

紫色の花なのだが、何故これを付けるのだろうか・・・。

鳴◆制服 [jpg/17KB]
⏰:08/03/18 13:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#324 [東脂ヤ転
「ウチの店、"Violet(ヴァイオレット)"って言うだろ?」

俺が胸元のコサージュを見ていると、何かのノートを見ていた明が顔を上げて言った。

「Violetはフランス語で、"紫"って意味なんだよ。
だから・・・」

「だから、俺等従業員にも何か紫色のモノを、身に付けさせたかったんやって♪」

明の話に割り込むように、圭吾が話を続けた。

「〜ッ!!!
だから!今それを俺が言おうとしてただろ!!」

余程自分で言いたかったのか、明は掴みかからんばかりの勢いで、圭吾を怒鳴りつける。

⏰:08/03/18 16:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#325 [竜稀]
あげ

⏰:08/03/18 23:52 📱:N905i 🆔:V0vRON8Y


#326 [東脂ヤ転
竜稀さん★

あげてくれてありがとうッ☆o(^▽^)o

⏰:08/03/19 01:09 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#327 [東脂ヤ転
[おいおい・・・大丈夫なのか!?]

端から見たら喧嘩になりそうな勢いで、明は圭吾に文句を言い続けている。

「大丈夫だよ。
あれがあの2人のじゃれあい方だから。」

俺がオロオロしながら2人を見ていると、近くに座っていた瞬が声をかけてきた。

「鳴さん・・・でしょ?
僕は瞬(シュン)。よろしくね」

あどけなさの残る笑顔を向ける瞬。
あまりにも無防備なその笑顔に、俺は「よろしく」としか言う事が出来なかった。

[このメンバーと・・・やっていけるかぁ!!??俺!!!]

⏰:08/03/19 08:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#328 [東脂ヤ転
「そんなとこに突っ立っとらんと、鳴ちゃんもこっち来て座りぃなぁ」

ひとしきり明とじゃれあった(?)後、圭吾は手招きしながら俺を呼んだ。
「あっ・・はい!」

俺は呼ばれた通り、圭吾の隣の席に座ろうと歩き出した、その時、

「鳴は俺の隣だろ?」

突然グイッと腕を引っ張られ、ほぼ無理矢理の状態で瞬の隣に座らされる。

驚いて振り向くと、少しムッとした顔の静兄がいた。

⏰:08/03/19 08:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#329 []
あげ!!

⏰:08/03/19 09:13 📱:D705i 🆔:KFVCblTk


#330 [東脂ヤ転
ケさん★

あげてくれてありがとうッ☆(x^-^)/

⏰:08/03/19 09:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#331 [東脂ヤ転
[な・・なんで怒ってんの!!??]

俺は静兄の険しいオーラを感じ取り、何か怒らせるような事をしたか、考えを巡らせてみる。

すると、静兄が俺の肩に手を置いて耳元でそっと囁く。

「"離してやらない"って、言ったでしょ?」

「!!」

鳥肌が立ちそうな程の甘い声が、一瞬にして俺を襲う。

静兄は満足気に微笑むと、俺の隣に座った。

⏰:08/03/19 19:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#332 [東脂ヤ転
「えらい過保護な、お義兄ちゃんやなぁ〜」

その様子を見ていた圭吾が、嫌な笑みを浮かべて静兄をからかう。

「俺が過保護かどうかなんて、お前には関係ない。ミーティング始めるぞ。」
静兄は一瞬イラッとした表情を見せたが、すぐいつもの静兄に戻り、ノートを取り出した。

⏰:08/03/19 20:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#333 [ひかる]
失礼
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/03/19 21:19 📱:SH904i 🆔:cL07fukM


#334 [東脂ヤ転
ひかるさん★

アンカーありがとうございます♪(^O^)/

⏰:08/03/19 21:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#335 [藍桜]
続き気になる(∀)

頑張てくださぁぃ(ω)

⏰:08/03/20 01:21 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#336 [東脂ヤ転
藍桜さん★

いつもよく上げてくれて、ありがとうッ☆(^O^)/

今日はちょっと更新遅れマス(>_<)ホホ

また良かったら感想版の方で、お喋りしましょうッ♪♪(=^▽^=)

⏰:08/03/20 11:00 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#337 [東脂ヤ転
「今日は、休み明けだからお客の入りもまばらになると思う。
だから今日、大体の仕事内容を鳴に教えてやって欲しいんだ、明。」

静兄はそう言うと、明の方に向き直り「よろしくな」と、付け足した。

「絶対ヤダね」

ところが明は、即答で静兄の願いを断った。

「俺は意外と客からの指示率が高いんだよ。
しかも、静が勝手に入れた新人だろ!?
静が相手してやればいいじゃん」

明は素っ気なく言うと、静兄を睨んだ。

「また始まった・・・」

隣の瞬は呆れたように呟く。

[俺って・・・始めから明さんに嫌われてる・・・!?]

⏰:08/03/20 15:02 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#338 [東脂ヤ転
「明・・・お前のワガママはいつもの事だけど・・」

「ワ・・ッ!・・ワガママじゃねぇよ!!!
俺は、正論を言ってるだけだ!」

静兄の話を遮って、明は反論する。
その様子からは、一向に頷いてくれる気配が無い。
俺は困ったように、静兄を見る。

「俺は瞬と、次のメニューに乗せるカクテルについて、やらなきゃならない事があるんだよ。
明が一番この店の勝手を知ってるだろ?」

ーズキン・・・ッ!

静兄の口から、瞬さんの名前が出た途端、胸に痛みが走る。

[・・・ッ!・・まただ・・・]

⏰:08/03/20 16:36 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#339 [東脂ヤ転
ソンナニ、瞬サンガ大事カヨ・・・!!
[止めろ・・・ッ!!]

口に出せない叫びが、胸に響いて止まない。

「ハッ!義弟のことより、瞬との仕事が大事ってことかよ」

「!」

明が嫌みな言い方をする。何故か相当イライラしているように見える。

明が何気なく言い捨てた言葉が、今の俺には妙に刺さる。

⏰:08/03/20 21:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#340 [東脂ヤ転
「静さん、カクテルは別に今日じゃなくても・・・」

チラッと明を見て、瞬さんが静兄に小さく言う。
「何言ってんだよ。
休み明けに出したくて、考えて来たんだろ?」

静兄が何気なく瞬さんをかばう台詞が、今の俺には妙に刺さる。

瞬サンノ方ガ..俺ノ事ヨリ..!?
[やっぱり・・・バイトなんか止めるかな・・・]

こんなに嫌な気持ちになったのは久々だ。

[俺だって、自分から望んでココに来たわけじゃないし・・・]

その方が楽な気がした俺は、静兄に話しかけようとしたその時、

「はぁい、ちょっと聞いてくれへ〜ん??」

⏰:08/03/20 21:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#341 []
あげ

⏰:08/03/20 23:39 📱:D705i 🆔:GFol9Q8Q


#342 [東脂ヤ転
ケさん★

あげてくれてありがとォ!o(^▽^)o

また良かったら感想版にもコメントしてって下サイ♪♪('-^*)/

⏰:08/03/21 00:06 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#343 [東脂ヤ転
この場にそぐわない、脳天気な声がホールに響いた。

「みんなさぁ話題がズレてんで〜
要するにぃ、鳴ちゃんの指導を誰がするかって事やろ?」

圭吾は明るくそう言うと、俺に向かってウインクする。

その瞬間、俺の中にいた黒い想いが少し治まったような気がした。

「明も静も無理なんやったら、俺が鳴ちゃんの面倒見るやんかぁ♪」

圭吾はニッと笑って静兄に言う。

「俺やって明と同期やから、店の勝手はよ〜く知ってるで」

俺から見ればにこやかに笑っている圭吾を、静兄は冷たい目で見つめる。
「圭吾・・・お前は・・・」

⏰:08/03/21 08:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#344 [東脂ヤ転
「圭吾さん、よろしくお願いします」

俺は静兄が何か言う前に、圭吾さんに向かって頭を下げた。

「!・・・・鳴?」

静兄は驚いたような顔で俺を見る。

「こちらこそ、よろしゅうな♪
ほな行こか!」

圭吾は元気良く立ち上がると、俺に手招きした。
俺は「はい」と言って、イスから立ち上がる。

「・・・鳴・・ッ」

すると突然、静兄が俺の腕を掴んだ。

振り向くと、静兄は不安で不満そうな表情をしている。

[本当に勝手な人だな・・・・静兄は・・・]

⏰:08/03/21 09:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#345 [東脂ヤ転
「中途半端な優しさは、かえってそいつを傷付ける。
静、お前何にも見えてへんやろ。」

俺を掴む静兄の手をほどきながら、圭吾は静兄に言った。

[圭吾さん・・・?]

俺は突然雰囲気の変わった圭吾さんを、驚いて見つめる。

圭吾さんはそれに気付いてにっこり笑うと、俺の手を引いて店の奥に連れて行く。


「なんだ?アレ
静と圭吾、何か揉めてんの?」

明は状況が呑めず、キョトンとした顔で静人に訊く。

「・・・静さん・・大丈夫?」

何も応えない静人に、瞬が心配そうに声をかける。

「ー・・・ッ!・・・瞬、カクテルの話、進めるぞ・・」

静人は怒りを押し殺して、席を立った。

⏰:08/03/21 12:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#346 [東脂ヤ転
午後9時ー・・・

圭吾さんに大体の事を教わった俺は、注文を取りに行ったり、料理を運んだり、お皿を洗ったり・・・と、適度に忙しく働いていた。

その間俺は、一度も静兄の方を見ないようにしていた。

というより見たくなかった。
ほとんど、瞬さんと一緒に居たから。


[しかも・・・さっきの圭吾さんの話が気になるし・・・]

圭吾さんに店の説明を受けていた時、圭吾さんが言っていた事・・・。

⏰:08/03/21 14:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#347 [藍桜]
またまた
ぁげぇ

めちゃぉもしろぃイ
早く続き読みたいヘヘ
頑張ッてくださぁぃ~

⏰:08/03/21 19:12 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#348 [東脂ヤ転
藍桜さん★

またAあげてくれてありがとうッ☆\(^▽^)/
その言葉に、凄く励まされますッ(ノ_<。)ホホ~

頑張って更新するので、また読んでって下サイ♪♪

⏰:08/03/22 00:23 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#349 [東脂ヤ転
ーー・・・

『鳴ちゃんの前にな、ココで働いてた"紫穂(シホ)"って女の子がおったんよ』

ある程度の店の説明を終えてから、圭吾さんが静兄について教えてくれると言って、話し始めた。

『ソイツが静の"元カノ"やねんけど・・・』

『彼女!?"彼氏"じゃなくて、ですか!?』

俺は驚いて圭吾さんに聞き返した。

『アハハハッ!!まぁ静も生粋(きっすい)のゲイちゃうからね、俺みたいに♪』

圭吾は冷蔵庫から水を取り出して、口にする。
どうやらココは更衣室兼、従業員の休憩所らしい。

⏰:08/03/22 10:22 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#350 [東脂ヤ転
『で、紫穂がね呼んでたんよ。静の事を"静兄"って・・・。
だから俺等は、鳴ちゃんがその名前で静を呼んだ時驚いた』

そこまで言うと、圭吾さんは意味ありげな微笑みを浮かべる。

『だって、てっきり紫穂の後にその名前で静を呼べるのは・・・
瞬だと思ってたから』

『!?』

俺の胸がざわつく。
その先の話を聞きたいような・・・聞きたくないような・・・。

そんな俺の心を見透かすように、圭吾が俺に近づく。

『何でそう思ってたか、聞きたい?』

⏰:08/03/22 10:30 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#351 [東脂ヤ転
『瞬はさぁ、静のお気に入りやったんよ♪
よく静の家に泊まりに行ってたみたいやし。
俺と明は、てっきりアイツ等は付き合ってるもんやと思ってた』

それを聞いて、さっきの更衣室での一件が理解できたような気がした。

まるで恋人同士のような雰囲気。

"まるで"じゃなくて・・・

『おい・・・!?
鳴ちゃん大丈夫か?何で泣いてんねん!?』

『え・・・?』

何で・・・?何でだろう?
俺の頬には涙が何度も零れる。

『静のこと・・・全然知らんかってんな・・・』

圭吾さんはそう言って俺を抱き締めた。

⏰:08/03/22 16:25 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#352 [東脂ヤ転
ーー・・・

「すいませーん、注文お願いしまぁす」

「あ・・・ッはい!」

お客さんの声で、俺は我に返った。

急いで伝票を手に取り、呼ばれた場所に駆け寄る。


きっとあの時涙が出たのは嫉妬心だけじゃない。
それだけじゃなくて、静兄が"今"想っている人が、俺だけじゃないってことが凄く・・・・・



凄く、悲しかったんだ。

⏰:08/03/22 16:51 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#353 [東脂ヤ転
午後11時ー・・・

「ー・・・鳴」

「!!」

夜が更けていくに連れ、お客さんの数も増えだした頃、厨房で皿洗いをしていた俺に静兄が声をかけた。

「お前、今日はもうあがっていいよ、疲れただろ?」
静兄はいつもの優しい声なのに、何故だろう・・・。こんな時に感じる静兄の優しさは、酷く鬱陶(うっとう)しく思える。

「でも・・・お店は3時まででしょ?」

俺は静兄を見ないようにして、出来るだけ落ち着いた声で訊く。

⏰:08/03/23 12:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#354 [東脂ヤ転
「日によっては4時になることもある。
それに、そんな時間まで高校生のお前を、働かせるワケにはいかないよ」

「瞬さんは働けるのに?
俺はダメなんだ?
よく分かったよ」


俺は乱暴に水を止めると手を拭いて、理性が効いている内に、この場から離れようとした。

[ヤバい・・・早く行かなきゃ・・・止まらなくなる・・・!!!]

「ちょッ・・・鳴!」

しかし静兄は、そんな俺の腕を強く掴んだ。

「どういう意味だ・・・?」

いつもと違う静かな声で静兄は訊く。

⏰:08/03/23 12:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#355 [東脂ヤ転
「瞬さん、俺より年下だろ?圭吾さんに聞いたよ」

さっき圭吾さんと話していた時に聞いたことだった。
何でも、瞬さんは16才らしい。

この事にはさすがの静兄も、一瞬表情が曇った。

「瞬さん綺麗だしさ、華奢だし、守ってあげたくなるよね?
だからさ、兄貴が守ってあげればいいじゃん・・!!」

「ー・・!!鳴?」

もう俺は限界を超えていた。
勝手に言葉が口から出てくる。
言えば言う程悲しくて、苦しくなってきて、涙がこみ上げてきた。

⏰:08/03/23 12:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#356 [東脂ヤ転
「・・・もう、静兄だなんて呼ばない・・・。
兄貴にとって、1番大事だと思える奴に、そう呼んでもらいなよ」

静兄を兄貴、と呼ぶ事がとても新鮮に思えた。

俺の目からは、何度も何度も涙が零れる。

「守ってあげなよ・・・瞬さんのこと・・・」

俺は最後にそう言うと、静兄の手を振りほどいた。

「鳴・・・!!話を聞・・」
「お疲れ様でした。
先に帰ってますんで」

静兄の言葉を遮るように言って、俺はその場を駆け出した。



[あぁ・・・本当に・・・・]



終わった・・・・な。

⏰:08/03/23 12:46 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#357 [我輩は匿名である]
切ないです…(T_T)

頑張ってください!

⏰:08/03/23 12:59 📱:W53CA 🆔:Waxf/Ygg


#358 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

ありがとうございますッ☆(ノ_<。)ホ~

ちょっと更新遅れますがまたよろしくお願いしますッ!!\(^_^)/

⏰:08/03/23 15:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#359 [小夜]
ずっと見てました
これからも頑張ってくださぃね

⏰:08/03/23 15:33 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#360 [東脂ヤ転
小夜さん★

ほんまですか!?
とっても嬉しいデス!(>_<)
感想版にもコメント下さってありがとうございます!!(^O^)/

また夜に、更新しますねッ☆(*^-^)b

⏰:08/03/23 16:29 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#361 [我輩は匿名である]
かなり気になる(・o・)!!

⏰:08/03/23 20:27 📱:D705i 🆔:U8xU3eqM


#362 [亜希]
あげ☆

⏰:08/03/24 00:01 📱:N700i 🆔:CURleIAQ


#363 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★
亜希さん★

あげてくれてありがとうございますッ☆(^O^)/

もうすぐ更新しますね!

⏰:08/03/24 00:09 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#364 [藍桜]
めちゃくちゃ気になるぅヘヘ

更新頑張ッて下さい咐~

⏰:08/03/24 00:13 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#365 [東脂ヤ転
藍桜さん★

藍桜までコメント下さって・・・!!!(ノ_<。)
嬉しい限りです!!(^O^)/
頑張りますねッ☆

⏰:08/03/24 00:24 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#366 [東脂ヤ転
↑テンション上がり過ぎて呼び捨てしてたぁ(;_;)!!!
ごめんねぇ!(>_<、)

ちょっと更新します♪

⏰:08/03/24 00:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#367 [ゆき]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/03/24 00:28 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#368 [東脂ヤ転
ゆきさん★

アンカーありがとうッ!!
(・ω・)ノシ

⏰:08/03/24 00:29 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#369 [トキノ]
毎回楽しみにしてますイ
頑張ってぐださいねイイ

⏰:08/03/24 00:32 📱:W51SH 🆔:ewRC/fu6


#370 [東脂ヤ転
どれぐらいの時間、どれぐらいの距離を走ったのだろう。

俺はあの後、到底家に帰る気になれず、目的地も決めずに夜の街を走り続けていた。

その間も涙はとめどなく零れる。

[どれだけ泣いたら気が済むんだよ・・・俺!!!]

こんな自分が情けなくなりなってきて、その時目に留まった公園で、一息つくことにした。

腕時計に目をやると午前2時半。

約3時間も走ったり歩いたりを繰り返していたのだ。

そんな自分自身にまた呆れて、俺はそばにあったベンチに腰を下ろした。

⏰:08/03/24 00:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#371 [東脂ヤ転
トキノさん★

ありがとうッ!!\(^▽^)/♪
頑張って書いてるかいがありますッ(>_<)ホ~~

これからもよろしくお願いしますねッ☆('-^*)/

また明日の早朝カラ更新します!
今日はひとまず、お休みなさぁい♪(^O^)/

⏰:08/03/24 00:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#372 [東脂ヤ転
>>370

「これから・・・どうしようかな・・・」

小さく呟いたつもりだったのに、暗く静かな公園には俺の声がよく響いた。

泣きすぎて頭はガンガンしたし、無理に走ったせいで胸も痛かった。

[静兄のことになると、泣いてばっかだな・・・]

そう思ったら、また涙が溢れてきた。

女々しい自分に苛立って、目をこする。

[笑っちゃうよな、自分だけが静兄の1番だと思ってたんだから・・・]

こんなに苦しいのは初めてだった。

この苦しみが俺が静兄を想う、想いの強さなのだとしたら・・・
余りにも残酷だ。

⏰:08/03/24 07:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#373 [東脂ヤ転
その時、ふと冷静になってみて急に不安になってきた。

「え・・・ちょっと待って・・・」

慌てて立ち上がり、路上に駆け出す。
辺りを見渡し、近くにあったここ周辺の地図を見てサッと青ざめる。


ここ・・・・・・






どこ!!!???

⏰:08/03/24 07:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#374 [東脂ヤ転
何も考えずひたすら走り続けたせいで、全く知らない街に俺は来ていたのだ。

一瞬にしてパニックになった。

[家には帰りたくない、でもどっかに泊まる金も無い・・・!!!]

「どうしよう・・・・・」

俺は必死で思考を巡らせる。
何かないかと上着のポケットや、カバンの中を調べてみる。

1番奥のポケットに手を入れた時、何かがあることに気付き取り出してみた。

"浅草圭吾†アサクサケイゴ"

昼間に貰った、圭吾さんの名刺だ。

⏰:08/03/24 07:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#375 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:08/03/24 07:41 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#376 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

ありがとうッ☆(>_<)
頑張ります!!(x^-^)b

⏰:08/03/24 07:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#377 [東脂ヤ転
名刺にはメールアドレスと携帯番号が書いてある。

俺に今出来ることは、1つだけだと思った。

[こんな時だけ・・・頼ってすみません・・・!!]

俺は心の中で一度謝ってから、携帯を取り出した。

⏰:08/03/24 08:02 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#378 [東脂ヤ転
ーー・・・

「鳴ちゃんッ!?」

「ー・・あッ・・」

俺は聞き覚えのある声に、立ち上がって振り返る。

「驚いたわぁ〜!てっきり家帰ったと思ってたしなぁ」

圭吾さんは軽く息を切らして、俺に駆け寄って来てくれた。

「あの・・・何かすみません・・・こんな時間に・・・」

そんな圭吾さんを見たら、余計に自分が厚かましく思えて、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

⏰:08/03/24 08:10 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#379 [東脂ヤ転
「えぇって別に!
こういう時の為に、名刺渡しといたんやから♪」

そう言って、圭吾さんは俺の頭を撫でた。
俺はそんな圭吾さんの優しさが嬉しくて、また泣きそうになった。

「静と・・・何かあったんやろ?」

圭吾さんが優しく俺に問う。

俺は黙って頷いた。

「よし!こんな所じゃゆっくり話も聞けへんし、一旦家においで!な!?」

圭吾さんは明るくそう言うと、俺の手を引く。

俺はその背中に向かって、精一杯の気持ちを込めて・・・

「ありがとう・・・・」

そう呟いた。

⏰:08/03/24 08:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#380 [東脂ヤ転
圭吾さんのバイクに乗って、圭吾さん家に着いたのはそれから15分後くらいだった。

「よくあんな遠くまで走ったなぁ」と、圭吾さんは何度も笑っていた。

圭吾さんと話していると、凄く気持ちが楽になれて思わず笑顔になる。

[圭吾さんみたいな人を、好きになれば良かった・・・・]

何だかそんな気持ちにさえ、俺はなっていた。

⏰:08/03/24 08:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#381 [我輩は匿名である]
50-100

⏰:08/03/24 10:17 📱:W52SH 🆔:pRO4TXMQ


#382 [我輩は匿名である]
>>50-100

⏰:08/03/24 10:17 📱:W52SH 🆔:pRO4TXMQ


#383 [我輩は匿名である]
>>278

⏰:08/03/24 11:23 📱:SH905i 🆔:h489gJTc


#384 [藍桜]
更新イ
めちゃぅれしぃデステ「
頑張ッて下さいヘヘ
ほンと毎日楽しみ
してますょぉ~

⏰:08/03/24 20:59 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#385 [東脂ヤ転
>>382
我が輩は匿名さん★
アンカーありがとうございますッ☆(^-^)/

>>383
我が輩は匿名さん★
また良かったらコメントしてって下さいね♪

藍桜さん★
藍桜さんの期待に添えるよう、頑張って更新し続けますッ!\(^_^)/

⏰:08/03/24 21:31 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#386 [東脂ヤ転
>>380
お洒落な店が建ち並ぶ郊外に、圭吾さんの住むマンションはあった。

静兄の店や俺の家からは少し離れた区域なので、静兄のことを考えずに済みそうで安心する。

「はいどうぞ、俺の小さな城へ♪」

圭吾さんは冗談っぽくそう言うと、俺を中へと促してくれた。

「お邪魔します・・・」

俺は小さく呟いてから、中へと上がらせてもらう。

男の人の一人暮らしにしては意外と綺麗に片付けられていて、清潔感溢れるリビングの雰囲気に少し驚いた。

⏰:08/03/24 21:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#387 [我輩は匿名である]
毎日読んでます

これからも頑張って下さい(∀)

⏰:08/03/25 00:35 📱:D703i 🆔:IaEboQgY


#388 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

毎日読んでくれてるんですか?!
ありがとうございますッ!☆(^▽^)/
もう少ししたら更新しますね♪♪

また良かったら、感想版の方にもコメントしてって下さい!!('-^*)゛

⏰:08/03/25 00:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#389 [李恋]
凄くおもしろいです @話からいっきに読んぢゃいました 続き楽しみです

⏰:08/03/25 03:27 📱:D904i 🆔:4p3Lim.w


#390 [東脂ヤ転
李恋さん★

ほんまですか?!(^-^)/
すっっごく嬉しいです!!(ノ_<。)ホ~
また感想版の方にも遊びに来て下サイね♪('-^*)

更新頑張りますッ☆

⏰:08/03/25 14:43 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#391 [東脂ヤ転
>>386
「適当に座っといてなぁ
今お茶入れるから♪」

圭吾さんは俺にそう言って、キッチンに入っていく。

「あ、ありがとうございます・・・ッ」

俺はぎこちなくお礼を言って、近くのソファーに腰掛けた。

時計に目をやると3時半過ぎ。

[今頃閉店か・・・・]

ふ、とそんなことを考えていると、

「今日は早めに、店閉めたみたいやで」

圭吾さんは、俺の考えを見透かしたかのように、笑顔でそう言った。

⏰:08/03/25 15:10 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#392 [東脂ヤ転
テーブルを挟んで、俺の前にある座椅子に座る圭吾さんを、俺は驚いた顔で見つめる。

「プッ・・・アハハハッ!めっちゃ驚いてるやん!!
鳴ちゃんは分かり易過ぎやからなぁ〜
何考えてるかなんて、お見通しやで♪」

圭吾さんは喋りながら、可笑しそうに笑う。

俺もそれにつられて笑っていると、圭吾さんが俺の頬にそっと触れた。

「目、腫れてるやん。
静に何か言われたんか・・・・?」

そう訊かれて、突然静兄とのことを思い出してしまい、俺は俯(うつむ)いた。

⏰:08/03/25 15:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#393 [東脂ヤ転
「静兄は別に、何も言わなかったんです!
ただ俺が勝手に・・・!!
勝手に・・・2人に嫉妬して・・・不安になって・・・」

そこまで言うと、本当に我慢出来なくなって、涙が零れ落ちる。

ピーーッ・・・・!!!

キッチンのやかんが音をたてて沸騰したので、圭吾さんはまたキッチンに戻った。

その間も俺は、零れ落ちる涙を制御出来ないでいた。

暫くして戻って来た圭吾さんは、俺にマグカップを手渡した。

「とりあえずこれ飲み。
落ち着くからな。」

圭吾さんは優しくそう言うと、マグカップをすすった。

⏰:08/03/25 15:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#394 [東脂ヤ転
「静はさぁ、高校の時の同級生なんよ。」

少し間を置いてから、圭吾さんが話し始める。

「あの顔やろ?当然人気者でさ、他のクラスからわざわざ静を見に来る奴もおったなぁ〜」

俺は黙って圭吾さんの話を聞いていた。
何だか頭もボーっとしてきて、身体が熱い。

「でも静は、いつも1人でおった。
告白してくる女の子もめっちゃおったけど、全部同じ決まり文句でふりまくってた」

圭吾さんは立ち上がって、俺の隣に座る。

「"俺は女には興味無い"ってな」

息が上がってくる俺をよそに、圭吾さんは話を続ける。

⏰:08/03/25 16:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#395 [東脂ヤ転
「ゲイやった俺にとって、堂々とそんなことを公言出来る静がめちゃくちゃすげーと思った」

圭吾さんが俺の手からマグカップを取る。

「だからその時から俺の中で、静は特別な存在になった」

俺の身体は徐々に熱さを増している。
変な感情に呑まれてゆく気がした。

圭吾さんの体温がすぐ近くに感じられる。

「"静の大切なモノは、俺だって大切にしてやりたい"そんな風にも思えた。・・・・・でも・・・・」

圭吾さんが俺をソファーの上にゆっくりと寝かせる。

俺は自分の身体が、自分のモノじゃないような感覚に陥る。


「今回は、そうはいかないな」

圭吾さんの唇が俺の唇にゆっくりと重ねられた。

⏰:08/03/25 16:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#396 []
おもしろしぎる

⏰:08/03/25 19:54 📱:D705i 🆔:SYIcdRHM


#397 [東脂ヤ転
ケさん★

ありがとうございますッ!☆(^O^)/
今カラ更新しますね♪♪

またどんどん感想聞かせて下さいッ!\(^_^)/

⏰:08/03/25 21:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#398 [東脂ヤ転
>>395
「ん・・・ッ・・んん・・・ハァッ!」

抵抗しなくちゃいけないのに、力が全く入らない。

その間にも、圭吾さんの手が俺の服の中に滑り込む。

「圭・・・吾・・さん・・ッ・・ハァッ・・・紅茶の・・中・・に・・あぁッ!」

圭吾さんの手が俺の乳首に触れただけで、俺は情けない声をあげてしまった。

[何で・・・!?今日に限ってこんなに・・・ッ]

俺の身体は、何故かいつもより敏感に反応してしまう。

⏰:08/03/25 21:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#399 [東脂ヤ転
「よく分かったなぁ
そうやで。さっきの紅茶の中に、ちょっとした媚薬が入ってたんよ」

圭吾さんは昼間の妖しい瞳に戻っていた。

「静とヤる時より、感じ易くなってるやろ?」

そう言うと圭吾さんは、俺の胸元に舌を這わす。
「やぁ・・・ッ!・・あん・・ッ・・・な・・何で・・圭吾・・さ・・んんッ!!」

圭吾さんが何故そこまでしたのか、俺には分からず圭吾さんを見つめる。

⏰:08/03/25 22:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#400 [あレ1み]
400

更新頑張って下さい

⏰:08/03/26 07:42 📱:SH703i 🆔:PLccgHZM


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