危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#301 [東脂ヤ転
ガチャッー・・・

その時、更衣室のドアが開いた。

「あれ、鳴・・・と圭吾かよ」
静兄は中から出てくると、圭吾に向かってキツめの言葉をかける。

「"圭吾かよ"って何やねん!!ほんま失礼な奴やなぁ!」

圭吾はワザと膨れた顔をすると俺の側を離れる時、何かを俺のポケットに入れた。

「何かあったら連絡してな」

圭吾は小声で俺にそう言ってウインクする。

そしてそのまま静兄の側へ行くと、静兄の耳元で何かを囁いた。

その時の俺には聞こえない小さな声で、圭吾は囁く。


「あんまりよそ見してると、俺が貰っちゃうで?
あの可愛い、お前の義弟」

⏰:08/03/14 11:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#302 [東脂ヤ転
「ほな、俺も着替えてくるわぁ♪」

圭吾は明るく言うと、更衣室に入ってしまった。
「アイツ・・・」

静兄は小さく呟くと、睨みつけるように圭吾を見ていた。

「静兄?」

俺は様子が変なことに気付いて、静兄に呼びかける。

「ん?どした、鳴」

振り返った静兄の顔はいつもと同じ、優しい目をして笑っている。

[なんだ、気のせい・・・か]
ちょっと安心して、胸をなで下ろす。

さっきの静兄は別人の様に、冷たい目をして圭吾を見ていた。

[圭吾さんに・・何か言われたんかな・・・]

⏰:08/03/14 21:40 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#303 [☆☆☆]
面白いッス
あげる

⏰:08/03/14 23:42 📱:SH904i 🆔:Vc1Pf6gk


#304 [我輩は匿名である]
静兄かっけ><//

⏰:08/03/15 07:00 📱:D705i 🆔:Bv1Xbyx.


#305 [東脂ヤ転
>>303
☆☆☆さん★
ありがとうございます!!頑張りますねッ♪♪

>>304
我が輩は匿名さん★
静兄を気に入ってくれて嬉しいです!o(^▽^)o
また感想版でも、コメントお待ちしてますね♪

⏰:08/03/15 15:12 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#306 [東脂ヤ転
「あ、そうそうコレを取りに行ってたんだよ」

静兄は思い出したように言うと、持っていた紙袋から一式の制服を取り出した。

「これって・・・制服!?」

静兄は笑顔で「そう」と頷く。

["そう"じゃねーよッ!!]

「いや、だから!
俺はまだ働くなんて一言も・・・ッん・・ッ!!」


また勝手なことをする静兄に向かって、抗議しようとした時突然、壁に押しつけるように唇を塞がれた。

⏰:08/03/15 16:58 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#307 [東脂ヤ転
「ん・・あ・・ッ!・・ハァッ・・んん・・・ッ」

たまに離れる唇の間から、俺は吐息のような声を出してしまう。

息を吸う暇も与えない様に、静兄のキスは激しさを増す。

[静・・・兄?]

やっぱり静兄が変だ・・。俺は直感的にそう思った。

いつもと違って、まるでお互いを確かめ合うかの様に、静兄はいつまでもも俺を離してくれない。
[何がそんなに、静兄を焦らせるんだ・・・?]

⏰:08/03/15 20:58 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#308 [未零]
この小説ハマりましたぁ(b`‥dx゚
大好きです!!

⏰:08/03/15 21:28 📱:W51P 🆔:ZBmZxyNQ


#309 [東脂ヤ転
>>307
×いつまでもも
○いつまでも
デス(;_;)
訂正すみませんホホ


未零さん★
ほんまですか!?
凄い嬉しいです!!(^O^)/また感想版にもコメント下さったら嬉しいです!!(≧▽≦)ノシ☆

⏰:08/03/15 22:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#310 [トキノ]
面白いっすイイ
頑張ってくれっすイ

⏰:08/03/15 23:03 📱:W51SH 🆔:9On3ufAY


#311 [竜稀]
すごくおもしろい!   だぁぁいすき 
頑張ってね!

⏰:08/03/15 23:40 📱:N905i 🆔:BjtKi6As


#312 [東脂ヤ転
トキノさん★

ほんまですか?!
ありがとうございます!!頑張りますねッ♪(^O^)/

竜稀さん★

大好きだなんて・・・!!!
小説書いてて良かった!って思えます!!!(;_;)
ありがとうございますッ☆(ノ_<。)ホホ

⏰:08/03/16 00:15 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#313 [失礼します]
>>1-40
>>41-80
>>81-120
>>121-160
>>161-200

⏰:08/03/16 01:30 📱:W42S 🆔:neC1X8oU


#314 [失礼します]
>>201-240
>>241-280
>>281-320

ごめんなさい(;ω;)

⏰:08/03/16 01:32 📱:W42S 🆔:neC1X8oU


#315 [東脂ヤ転
>>313-314
失礼しますさん★

アンカーありがとうございます!!(=^▽^=)

⏰:08/03/16 07:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#316 [東脂ヤ転
「・・ッ・・ハァ・・鳴・・・」

凄く長いキスの後、静兄はゆっくり唇を離すと俺の名を低く囁く。

「ハァッ・・いっつも・・・静兄は強引なんだよ・・ッ!!」

まだドキドキしてる胸を押さえ、俺は静兄を睨んだ。

「鳴・・・あんまり、俺を不安にさせないでくれ・・」


そんな俺とは対称的に、静兄は小さくそう言うと俺の頬に優しくキスした。
その眼は、俺が初めて見る様な陰りのあるものだった。

⏰:08/03/16 07:44 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#317 [東脂ヤ転
[それはこっちのセリフだし・・・・]

俺の頭には、瞬と一緒だった静兄の姿が浮かび上がる。

でもこんな事が不安だなんて、絶ッッ対静兄は言えない!!!

俺はひとしきり自分の気持ちを整理した後、静兄に向かって言った。


「・・・分かったよ!
ここでバイトすればいいんだろ?」

俺だって出来るだけ長く静兄と一緒に居たいし、余計なことで静兄を不安にさせるのも、心外だからな・・・。

⏰:08/03/16 07:56 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#318 [東脂ヤ転
俺が静兄の要求を承諾した途端、静兄の顔が急に明るくなった。

「やっぱり・・・鳴は俺に逆らえないよな?」

静兄は嬉しそうにそう言うと、俺の髪を撫でる。

「ま・・・ッ満足だろ!?自分の思い通りにいって!」

俺は照れを隠す為に、少し強めの言葉を言ってしまった。

「あぁ、大満足だ」

しかし静兄はそんな言葉気にも留めず、満足気に微笑んでいる。

こんな瞬間も、静兄を愛おしいと思ってしまう俺は、きっと相当重症なんだ・・・。

ハァ・・・(泣)

⏰:08/03/16 20:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#319 [東脂ヤ転
バタンッー・・・

更衣室は六畳位の大きさにロッカーが並べられていて、小さなソファーとテーブルが備えられている、質素な空間だ。

[まさか、こんな展開でバイト先が決まるとは・・・]
まぁた俺は静兄に流されてるな・・・と思い、自分に呆れてため息が出る。

「まぁ、店は俺の好きな雰囲気だし・・・気持ち切り替えて頑張ろ!!」


自分自身を元気付けるように、大きな声を出して上着を脱いだその時、ポケットから紙が落ちてきた。

⏰:08/03/16 21:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#320 [藍桜]
めちゃ気になりマス(∀)
続き楽しみデス(ω)

頑張ッて下さい(▽)v

⏰:08/03/16 23:15 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#321 [東脂ヤ転
藍桜さん★

コメントありがとうッ☆
(^O^)/今日は出来るだけ沢山更新しますね!!♪

⏰:08/03/17 07:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#322 [東脂ヤ転
「??」

不思議に思い、その紙を拾い上げてみる。

「・・・あぁ」

それは圭吾の名前や、メルアドの書かれた名刺。
さっき別れ際に俺のポケットに入れた物だろう。
「浅草・・・圭吾・・か」

自らも認める男癖の悪い、男。

何だか全てを見透かしているようなあの"目"が、何故か忘れられない。

「・・・気には・・なるよな」

名刺を捨てる気にもなれず、俺はカバンにしまい込んで、制服に着替えた。

⏰:08/03/17 16:22 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#323 [東脂ヤ転
「ヒュゥッ♪すっげぇ似合うやんッ」

真新しい制服を身に着けホールに戻ると、既にみんな集まっていた。

一番先に声をかけてきたのは圭吾。
制服を着た圭吾は、また違った雰囲気でよりカッコ良く見える。

「そうです・・か?」

制服は黒のベストとズボンに白地のシャツ、といった至ってシンプルな物だ。

ただ一つ気になるのが、胸元に付けるコサージュのような物。

紫色の花なのだが、何故これを付けるのだろうか・・・。

鳴◆制服 [jpg/17KB]
⏰:08/03/18 13:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#324 [東脂ヤ転
「ウチの店、"Violet(ヴァイオレット)"って言うだろ?」

俺が胸元のコサージュを見ていると、何かのノートを見ていた明が顔を上げて言った。

「Violetはフランス語で、"紫"って意味なんだよ。
だから・・・」

「だから、俺等従業員にも何か紫色のモノを、身に付けさせたかったんやって♪」

明の話に割り込むように、圭吾が話を続けた。

「〜ッ!!!
だから!今それを俺が言おうとしてただろ!!」

余程自分で言いたかったのか、明は掴みかからんばかりの勢いで、圭吾を怒鳴りつける。

⏰:08/03/18 16:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#325 [竜稀]
あげ

⏰:08/03/18 23:52 📱:N905i 🆔:V0vRON8Y


#326 [東脂ヤ転
竜稀さん★

あげてくれてありがとうッ☆o(^▽^)o

⏰:08/03/19 01:09 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#327 [東脂ヤ転
[おいおい・・・大丈夫なのか!?]

端から見たら喧嘩になりそうな勢いで、明は圭吾に文句を言い続けている。

「大丈夫だよ。
あれがあの2人のじゃれあい方だから。」

俺がオロオロしながら2人を見ていると、近くに座っていた瞬が声をかけてきた。

「鳴さん・・・でしょ?
僕は瞬(シュン)。よろしくね」

あどけなさの残る笑顔を向ける瞬。
あまりにも無防備なその笑顔に、俺は「よろしく」としか言う事が出来なかった。

[このメンバーと・・・やっていけるかぁ!!??俺!!!]

⏰:08/03/19 08:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#328 [東脂ヤ転
「そんなとこに突っ立っとらんと、鳴ちゃんもこっち来て座りぃなぁ」

ひとしきり明とじゃれあった(?)後、圭吾は手招きしながら俺を呼んだ。
「あっ・・はい!」

俺は呼ばれた通り、圭吾の隣の席に座ろうと歩き出した、その時、

「鳴は俺の隣だろ?」

突然グイッと腕を引っ張られ、ほぼ無理矢理の状態で瞬の隣に座らされる。

驚いて振り向くと、少しムッとした顔の静兄がいた。

⏰:08/03/19 08:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#329 []
あげ!!

⏰:08/03/19 09:13 📱:D705i 🆔:KFVCblTk


#330 [東脂ヤ転
ケさん★

あげてくれてありがとうッ☆(x^-^)/

⏰:08/03/19 09:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#331 [東脂ヤ転
[な・・なんで怒ってんの!!??]

俺は静兄の険しいオーラを感じ取り、何か怒らせるような事をしたか、考えを巡らせてみる。

すると、静兄が俺の肩に手を置いて耳元でそっと囁く。

「"離してやらない"って、言ったでしょ?」

「!!」

鳥肌が立ちそうな程の甘い声が、一瞬にして俺を襲う。

静兄は満足気に微笑むと、俺の隣に座った。

⏰:08/03/19 19:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#332 [東脂ヤ転
「えらい過保護な、お義兄ちゃんやなぁ〜」

その様子を見ていた圭吾が、嫌な笑みを浮かべて静兄をからかう。

「俺が過保護かどうかなんて、お前には関係ない。ミーティング始めるぞ。」
静兄は一瞬イラッとした表情を見せたが、すぐいつもの静兄に戻り、ノートを取り出した。

⏰:08/03/19 20:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#333 [ひかる]
失礼
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/03/19 21:19 📱:SH904i 🆔:cL07fukM


#334 [東脂ヤ転
ひかるさん★

アンカーありがとうございます♪(^O^)/

⏰:08/03/19 21:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#335 [藍桜]
続き気になる(∀)

頑張てくださぁぃ(ω)

⏰:08/03/20 01:21 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#336 [東脂ヤ転
藍桜さん★

いつもよく上げてくれて、ありがとうッ☆(^O^)/

今日はちょっと更新遅れマス(>_<)ホホ

また良かったら感想版の方で、お喋りしましょうッ♪♪(=^▽^=)

⏰:08/03/20 11:00 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#337 [東脂ヤ転
「今日は、休み明けだからお客の入りもまばらになると思う。
だから今日、大体の仕事内容を鳴に教えてやって欲しいんだ、明。」

静兄はそう言うと、明の方に向き直り「よろしくな」と、付け足した。

「絶対ヤダね」

ところが明は、即答で静兄の願いを断った。

「俺は意外と客からの指示率が高いんだよ。
しかも、静が勝手に入れた新人だろ!?
静が相手してやればいいじゃん」

明は素っ気なく言うと、静兄を睨んだ。

「また始まった・・・」

隣の瞬は呆れたように呟く。

[俺って・・・始めから明さんに嫌われてる・・・!?]

⏰:08/03/20 15:02 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#338 [東脂ヤ転
「明・・・お前のワガママはいつもの事だけど・・」

「ワ・・ッ!・・ワガママじゃねぇよ!!!
俺は、正論を言ってるだけだ!」

静兄の話を遮って、明は反論する。
その様子からは、一向に頷いてくれる気配が無い。
俺は困ったように、静兄を見る。

「俺は瞬と、次のメニューに乗せるカクテルについて、やらなきゃならない事があるんだよ。
明が一番この店の勝手を知ってるだろ?」

ーズキン・・・ッ!

静兄の口から、瞬さんの名前が出た途端、胸に痛みが走る。

[・・・ッ!・・まただ・・・]

⏰:08/03/20 16:36 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#339 [東脂ヤ転
ソンナニ、瞬サンガ大事カヨ・・・!!
[止めろ・・・ッ!!]

口に出せない叫びが、胸に響いて止まない。

「ハッ!義弟のことより、瞬との仕事が大事ってことかよ」

「!」

明が嫌みな言い方をする。何故か相当イライラしているように見える。

明が何気なく言い捨てた言葉が、今の俺には妙に刺さる。

⏰:08/03/20 21:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#340 [東脂ヤ転
「静さん、カクテルは別に今日じゃなくても・・・」

チラッと明を見て、瞬さんが静兄に小さく言う。
「何言ってんだよ。
休み明けに出したくて、考えて来たんだろ?」

静兄が何気なく瞬さんをかばう台詞が、今の俺には妙に刺さる。

瞬サンノ方ガ..俺ノ事ヨリ..!?
[やっぱり・・・バイトなんか止めるかな・・・]

こんなに嫌な気持ちになったのは久々だ。

[俺だって、自分から望んでココに来たわけじゃないし・・・]

その方が楽な気がした俺は、静兄に話しかけようとしたその時、

「はぁい、ちょっと聞いてくれへ〜ん??」

⏰:08/03/20 21:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#341 []
あげ

⏰:08/03/20 23:39 📱:D705i 🆔:GFol9Q8Q


#342 [東脂ヤ転
ケさん★

あげてくれてありがとォ!o(^▽^)o

また良かったら感想版にもコメントしてって下サイ♪♪('-^*)/

⏰:08/03/21 00:06 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#343 [東脂ヤ転
この場にそぐわない、脳天気な声がホールに響いた。

「みんなさぁ話題がズレてんで〜
要するにぃ、鳴ちゃんの指導を誰がするかって事やろ?」

圭吾は明るくそう言うと、俺に向かってウインクする。

その瞬間、俺の中にいた黒い想いが少し治まったような気がした。

「明も静も無理なんやったら、俺が鳴ちゃんの面倒見るやんかぁ♪」

圭吾はニッと笑って静兄に言う。

「俺やって明と同期やから、店の勝手はよ〜く知ってるで」

俺から見ればにこやかに笑っている圭吾を、静兄は冷たい目で見つめる。
「圭吾・・・お前は・・・」

⏰:08/03/21 08:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#344 [東脂ヤ転
「圭吾さん、よろしくお願いします」

俺は静兄が何か言う前に、圭吾さんに向かって頭を下げた。

「!・・・・鳴?」

静兄は驚いたような顔で俺を見る。

「こちらこそ、よろしゅうな♪
ほな行こか!」

圭吾は元気良く立ち上がると、俺に手招きした。
俺は「はい」と言って、イスから立ち上がる。

「・・・鳴・・ッ」

すると突然、静兄が俺の腕を掴んだ。

振り向くと、静兄は不安で不満そうな表情をしている。

[本当に勝手な人だな・・・・静兄は・・・]

⏰:08/03/21 09:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#345 [東脂ヤ転
「中途半端な優しさは、かえってそいつを傷付ける。
静、お前何にも見えてへんやろ。」

俺を掴む静兄の手をほどきながら、圭吾は静兄に言った。

[圭吾さん・・・?]

俺は突然雰囲気の変わった圭吾さんを、驚いて見つめる。

圭吾さんはそれに気付いてにっこり笑うと、俺の手を引いて店の奥に連れて行く。


「なんだ?アレ
静と圭吾、何か揉めてんの?」

明は状況が呑めず、キョトンとした顔で静人に訊く。

「・・・静さん・・大丈夫?」

何も応えない静人に、瞬が心配そうに声をかける。

「ー・・・ッ!・・・瞬、カクテルの話、進めるぞ・・」

静人は怒りを押し殺して、席を立った。

⏰:08/03/21 12:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#346 [東脂ヤ転
午後9時ー・・・

圭吾さんに大体の事を教わった俺は、注文を取りに行ったり、料理を運んだり、お皿を洗ったり・・・と、適度に忙しく働いていた。

その間俺は、一度も静兄の方を見ないようにしていた。

というより見たくなかった。
ほとんど、瞬さんと一緒に居たから。


[しかも・・・さっきの圭吾さんの話が気になるし・・・]

圭吾さんに店の説明を受けていた時、圭吾さんが言っていた事・・・。

⏰:08/03/21 14:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#347 [藍桜]
またまた
ぁげぇ

めちゃぉもしろぃイ
早く続き読みたいヘヘ
頑張ッてくださぁぃ~

⏰:08/03/21 19:12 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#348 [東脂ヤ転
藍桜さん★

またAあげてくれてありがとうッ☆\(^▽^)/
その言葉に、凄く励まされますッ(ノ_<。)ホホ~

頑張って更新するので、また読んでって下サイ♪♪

⏰:08/03/22 00:23 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#349 [東脂ヤ転
ーー・・・

『鳴ちゃんの前にな、ココで働いてた"紫穂(シホ)"って女の子がおったんよ』

ある程度の店の説明を終えてから、圭吾さんが静兄について教えてくれると言って、話し始めた。

『ソイツが静の"元カノ"やねんけど・・・』

『彼女!?"彼氏"じゃなくて、ですか!?』

俺は驚いて圭吾さんに聞き返した。

『アハハハッ!!まぁ静も生粋(きっすい)のゲイちゃうからね、俺みたいに♪』

圭吾は冷蔵庫から水を取り出して、口にする。
どうやらココは更衣室兼、従業員の休憩所らしい。

⏰:08/03/22 10:22 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#350 [東脂ヤ転
『で、紫穂がね呼んでたんよ。静の事を"静兄"って・・・。
だから俺等は、鳴ちゃんがその名前で静を呼んだ時驚いた』

そこまで言うと、圭吾さんは意味ありげな微笑みを浮かべる。

『だって、てっきり紫穂の後にその名前で静を呼べるのは・・・
瞬だと思ってたから』

『!?』

俺の胸がざわつく。
その先の話を聞きたいような・・・聞きたくないような・・・。

そんな俺の心を見透かすように、圭吾が俺に近づく。

『何でそう思ってたか、聞きたい?』

⏰:08/03/22 10:30 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#351 [東脂ヤ転
『瞬はさぁ、静のお気に入りやったんよ♪
よく静の家に泊まりに行ってたみたいやし。
俺と明は、てっきりアイツ等は付き合ってるもんやと思ってた』

それを聞いて、さっきの更衣室での一件が理解できたような気がした。

まるで恋人同士のような雰囲気。

"まるで"じゃなくて・・・

『おい・・・!?
鳴ちゃん大丈夫か?何で泣いてんねん!?』

『え・・・?』

何で・・・?何でだろう?
俺の頬には涙が何度も零れる。

『静のこと・・・全然知らんかってんな・・・』

圭吾さんはそう言って俺を抱き締めた。

⏰:08/03/22 16:25 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#352 [東脂ヤ転
ーー・・・

「すいませーん、注文お願いしまぁす」

「あ・・・ッはい!」

お客さんの声で、俺は我に返った。

急いで伝票を手に取り、呼ばれた場所に駆け寄る。


きっとあの時涙が出たのは嫉妬心だけじゃない。
それだけじゃなくて、静兄が"今"想っている人が、俺だけじゃないってことが凄く・・・・・



凄く、悲しかったんだ。

⏰:08/03/22 16:51 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#353 [東脂ヤ転
午後11時ー・・・

「ー・・・鳴」

「!!」

夜が更けていくに連れ、お客さんの数も増えだした頃、厨房で皿洗いをしていた俺に静兄が声をかけた。

「お前、今日はもうあがっていいよ、疲れただろ?」
静兄はいつもの優しい声なのに、何故だろう・・・。こんな時に感じる静兄の優しさは、酷く鬱陶(うっとう)しく思える。

「でも・・・お店は3時まででしょ?」

俺は静兄を見ないようにして、出来るだけ落ち着いた声で訊く。

⏰:08/03/23 12:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#354 [東脂ヤ転
「日によっては4時になることもある。
それに、そんな時間まで高校生のお前を、働かせるワケにはいかないよ」

「瞬さんは働けるのに?
俺はダメなんだ?
よく分かったよ」


俺は乱暴に水を止めると手を拭いて、理性が効いている内に、この場から離れようとした。

[ヤバい・・・早く行かなきゃ・・・止まらなくなる・・・!!!]

「ちょッ・・・鳴!」

しかし静兄は、そんな俺の腕を強く掴んだ。

「どういう意味だ・・・?」

いつもと違う静かな声で静兄は訊く。

⏰:08/03/23 12:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#355 [東脂ヤ転
「瞬さん、俺より年下だろ?圭吾さんに聞いたよ」

さっき圭吾さんと話していた時に聞いたことだった。
何でも、瞬さんは16才らしい。

この事にはさすがの静兄も、一瞬表情が曇った。

「瞬さん綺麗だしさ、華奢だし、守ってあげたくなるよね?
だからさ、兄貴が守ってあげればいいじゃん・・!!」

「ー・・!!鳴?」

もう俺は限界を超えていた。
勝手に言葉が口から出てくる。
言えば言う程悲しくて、苦しくなってきて、涙がこみ上げてきた。

⏰:08/03/23 12:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#356 [東脂ヤ転
「・・・もう、静兄だなんて呼ばない・・・。
兄貴にとって、1番大事だと思える奴に、そう呼んでもらいなよ」

静兄を兄貴、と呼ぶ事がとても新鮮に思えた。

俺の目からは、何度も何度も涙が零れる。

「守ってあげなよ・・・瞬さんのこと・・・」

俺は最後にそう言うと、静兄の手を振りほどいた。

「鳴・・・!!話を聞・・」
「お疲れ様でした。
先に帰ってますんで」

静兄の言葉を遮るように言って、俺はその場を駆け出した。



[あぁ・・・本当に・・・・]



終わった・・・・な。

⏰:08/03/23 12:46 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#357 [我輩は匿名である]
切ないです…(T_T)

頑張ってください!

⏰:08/03/23 12:59 📱:W53CA 🆔:Waxf/Ygg


#358 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

ありがとうございますッ☆(ノ_<。)ホ~

ちょっと更新遅れますがまたよろしくお願いしますッ!!\(^_^)/

⏰:08/03/23 15:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#359 [小夜]
ずっと見てました
これからも頑張ってくださぃね

⏰:08/03/23 15:33 📱:SH704i 🆔:☆☆☆


#360 [東脂ヤ転
小夜さん★

ほんまですか!?
とっても嬉しいデス!(>_<)
感想版にもコメント下さってありがとうございます!!(^O^)/

また夜に、更新しますねッ☆(*^-^)b

⏰:08/03/23 16:29 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#361 [我輩は匿名である]
かなり気になる(・o・)!!

⏰:08/03/23 20:27 📱:D705i 🆔:U8xU3eqM


#362 [亜希]
あげ☆

⏰:08/03/24 00:01 📱:N700i 🆔:CURleIAQ


#363 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★
亜希さん★

あげてくれてありがとうございますッ☆(^O^)/

もうすぐ更新しますね!

⏰:08/03/24 00:09 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#364 [藍桜]
めちゃくちゃ気になるぅヘヘ

更新頑張ッて下さい咐~

⏰:08/03/24 00:13 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#365 [東脂ヤ転
藍桜さん★

藍桜までコメント下さって・・・!!!(ノ_<。)
嬉しい限りです!!(^O^)/
頑張りますねッ☆

⏰:08/03/24 00:24 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#366 [東脂ヤ転
↑テンション上がり過ぎて呼び捨てしてたぁ(;_;)!!!
ごめんねぇ!(>_<、)

ちょっと更新します♪

⏰:08/03/24 00:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#367 [ゆき]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/03/24 00:28 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#368 [東脂ヤ転
ゆきさん★

アンカーありがとうッ!!
(・ω・)ノシ

⏰:08/03/24 00:29 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#369 [トキノ]
毎回楽しみにしてますイ
頑張ってぐださいねイイ

⏰:08/03/24 00:32 📱:W51SH 🆔:ewRC/fu6


#370 [東脂ヤ転
どれぐらいの時間、どれぐらいの距離を走ったのだろう。

俺はあの後、到底家に帰る気になれず、目的地も決めずに夜の街を走り続けていた。

その間も涙はとめどなく零れる。

[どれだけ泣いたら気が済むんだよ・・・俺!!!]

こんな自分が情けなくなりなってきて、その時目に留まった公園で、一息つくことにした。

腕時計に目をやると午前2時半。

約3時間も走ったり歩いたりを繰り返していたのだ。

そんな自分自身にまた呆れて、俺はそばにあったベンチに腰を下ろした。

⏰:08/03/24 00:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#371 [東脂ヤ転
トキノさん★

ありがとうッ!!\(^▽^)/♪
頑張って書いてるかいがありますッ(>_<)ホ~~

これからもよろしくお願いしますねッ☆('-^*)/

また明日の早朝カラ更新します!
今日はひとまず、お休みなさぁい♪(^O^)/

⏰:08/03/24 00:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#372 [東脂ヤ転
>>370

「これから・・・どうしようかな・・・」

小さく呟いたつもりだったのに、暗く静かな公園には俺の声がよく響いた。

泣きすぎて頭はガンガンしたし、無理に走ったせいで胸も痛かった。

[静兄のことになると、泣いてばっかだな・・・]

そう思ったら、また涙が溢れてきた。

女々しい自分に苛立って、目をこする。

[笑っちゃうよな、自分だけが静兄の1番だと思ってたんだから・・・]

こんなに苦しいのは初めてだった。

この苦しみが俺が静兄を想う、想いの強さなのだとしたら・・・
余りにも残酷だ。

⏰:08/03/24 07:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#373 [東脂ヤ転
その時、ふと冷静になってみて急に不安になってきた。

「え・・・ちょっと待って・・・」

慌てて立ち上がり、路上に駆け出す。
辺りを見渡し、近くにあったここ周辺の地図を見てサッと青ざめる。


ここ・・・・・・






どこ!!!???

⏰:08/03/24 07:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#374 [東脂ヤ転
何も考えずひたすら走り続けたせいで、全く知らない街に俺は来ていたのだ。

一瞬にしてパニックになった。

[家には帰りたくない、でもどっかに泊まる金も無い・・・!!!]

「どうしよう・・・・・」

俺は必死で思考を巡らせる。
何かないかと上着のポケットや、カバンの中を調べてみる。

1番奥のポケットに手を入れた時、何かがあることに気付き取り出してみた。

"浅草圭吾†アサクサケイゴ"

昼間に貰った、圭吾さんの名刺だ。

⏰:08/03/24 07:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#375 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:08/03/24 07:41 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#376 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

ありがとうッ☆(>_<)
頑張ります!!(x^-^)b

⏰:08/03/24 07:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#377 [東脂ヤ転
名刺にはメールアドレスと携帯番号が書いてある。

俺に今出来ることは、1つだけだと思った。

[こんな時だけ・・・頼ってすみません・・・!!]

俺は心の中で一度謝ってから、携帯を取り出した。

⏰:08/03/24 08:02 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#378 [東脂ヤ転
ーー・・・

「鳴ちゃんッ!?」

「ー・・あッ・・」

俺は聞き覚えのある声に、立ち上がって振り返る。

「驚いたわぁ〜!てっきり家帰ったと思ってたしなぁ」

圭吾さんは軽く息を切らして、俺に駆け寄って来てくれた。

「あの・・・何かすみません・・・こんな時間に・・・」

そんな圭吾さんを見たら、余計に自分が厚かましく思えて、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

⏰:08/03/24 08:10 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#379 [東脂ヤ転
「えぇって別に!
こういう時の為に、名刺渡しといたんやから♪」

そう言って、圭吾さんは俺の頭を撫でた。
俺はそんな圭吾さんの優しさが嬉しくて、また泣きそうになった。

「静と・・・何かあったんやろ?」

圭吾さんが優しく俺に問う。

俺は黙って頷いた。

「よし!こんな所じゃゆっくり話も聞けへんし、一旦家においで!な!?」

圭吾さんは明るくそう言うと、俺の手を引く。

俺はその背中に向かって、精一杯の気持ちを込めて・・・

「ありがとう・・・・」

そう呟いた。

⏰:08/03/24 08:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#380 [東脂ヤ転
圭吾さんのバイクに乗って、圭吾さん家に着いたのはそれから15分後くらいだった。

「よくあんな遠くまで走ったなぁ」と、圭吾さんは何度も笑っていた。

圭吾さんと話していると、凄く気持ちが楽になれて思わず笑顔になる。

[圭吾さんみたいな人を、好きになれば良かった・・・・]

何だかそんな気持ちにさえ、俺はなっていた。

⏰:08/03/24 08:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#381 [我輩は匿名である]
50-100

⏰:08/03/24 10:17 📱:W52SH 🆔:pRO4TXMQ


#382 [我輩は匿名である]
>>50-100

⏰:08/03/24 10:17 📱:W52SH 🆔:pRO4TXMQ


#383 [我輩は匿名である]
>>278

⏰:08/03/24 11:23 📱:SH905i 🆔:h489gJTc


#384 [藍桜]
更新イ
めちゃぅれしぃデステ「
頑張ッて下さいヘヘ
ほンと毎日楽しみ
してますょぉ~

⏰:08/03/24 20:59 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#385 [東脂ヤ転
>>382
我が輩は匿名さん★
アンカーありがとうございますッ☆(^-^)/

>>383
我が輩は匿名さん★
また良かったらコメントしてって下さいね♪

藍桜さん★
藍桜さんの期待に添えるよう、頑張って更新し続けますッ!\(^_^)/

⏰:08/03/24 21:31 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#386 [東脂ヤ転
>>380
お洒落な店が建ち並ぶ郊外に、圭吾さんの住むマンションはあった。

静兄の店や俺の家からは少し離れた区域なので、静兄のことを考えずに済みそうで安心する。

「はいどうぞ、俺の小さな城へ♪」

圭吾さんは冗談っぽくそう言うと、俺を中へと促してくれた。

「お邪魔します・・・」

俺は小さく呟いてから、中へと上がらせてもらう。

男の人の一人暮らしにしては意外と綺麗に片付けられていて、清潔感溢れるリビングの雰囲気に少し驚いた。

⏰:08/03/24 21:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#387 [我輩は匿名である]
毎日読んでます

これからも頑張って下さい(∀)

⏰:08/03/25 00:35 📱:D703i 🆔:IaEboQgY


#388 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

毎日読んでくれてるんですか?!
ありがとうございますッ!☆(^▽^)/
もう少ししたら更新しますね♪♪

また良かったら、感想版の方にもコメントしてって下さい!!('-^*)゛

⏰:08/03/25 00:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#389 [李恋]
凄くおもしろいです @話からいっきに読んぢゃいました 続き楽しみです

⏰:08/03/25 03:27 📱:D904i 🆔:4p3Lim.w


#390 [東脂ヤ転
李恋さん★

ほんまですか?!(^-^)/
すっっごく嬉しいです!!(ノ_<。)ホ~
また感想版の方にも遊びに来て下サイね♪('-^*)

更新頑張りますッ☆

⏰:08/03/25 14:43 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#391 [東脂ヤ転
>>386
「適当に座っといてなぁ
今お茶入れるから♪」

圭吾さんは俺にそう言って、キッチンに入っていく。

「あ、ありがとうございます・・・ッ」

俺はぎこちなくお礼を言って、近くのソファーに腰掛けた。

時計に目をやると3時半過ぎ。

[今頃閉店か・・・・]

ふ、とそんなことを考えていると、

「今日は早めに、店閉めたみたいやで」

圭吾さんは、俺の考えを見透かしたかのように、笑顔でそう言った。

⏰:08/03/25 15:10 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#392 [東脂ヤ転
テーブルを挟んで、俺の前にある座椅子に座る圭吾さんを、俺は驚いた顔で見つめる。

「プッ・・・アハハハッ!めっちゃ驚いてるやん!!
鳴ちゃんは分かり易過ぎやからなぁ〜
何考えてるかなんて、お見通しやで♪」

圭吾さんは喋りながら、可笑しそうに笑う。

俺もそれにつられて笑っていると、圭吾さんが俺の頬にそっと触れた。

「目、腫れてるやん。
静に何か言われたんか・・・・?」

そう訊かれて、突然静兄とのことを思い出してしまい、俺は俯(うつむ)いた。

⏰:08/03/25 15:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#393 [東脂ヤ転
「静兄は別に、何も言わなかったんです!
ただ俺が勝手に・・・!!
勝手に・・・2人に嫉妬して・・・不安になって・・・」

そこまで言うと、本当に我慢出来なくなって、涙が零れ落ちる。

ピーーッ・・・・!!!

キッチンのやかんが音をたてて沸騰したので、圭吾さんはまたキッチンに戻った。

その間も俺は、零れ落ちる涙を制御出来ないでいた。

暫くして戻って来た圭吾さんは、俺にマグカップを手渡した。

「とりあえずこれ飲み。
落ち着くからな。」

圭吾さんは優しくそう言うと、マグカップをすすった。

⏰:08/03/25 15:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#394 [東脂ヤ転
「静はさぁ、高校の時の同級生なんよ。」

少し間を置いてから、圭吾さんが話し始める。

「あの顔やろ?当然人気者でさ、他のクラスからわざわざ静を見に来る奴もおったなぁ〜」

俺は黙って圭吾さんの話を聞いていた。
何だか頭もボーっとしてきて、身体が熱い。

「でも静は、いつも1人でおった。
告白してくる女の子もめっちゃおったけど、全部同じ決まり文句でふりまくってた」

圭吾さんは立ち上がって、俺の隣に座る。

「"俺は女には興味無い"ってな」

息が上がってくる俺をよそに、圭吾さんは話を続ける。

⏰:08/03/25 16:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#395 [東脂ヤ転
「ゲイやった俺にとって、堂々とそんなことを公言出来る静がめちゃくちゃすげーと思った」

圭吾さんが俺の手からマグカップを取る。

「だからその時から俺の中で、静は特別な存在になった」

俺の身体は徐々に熱さを増している。
変な感情に呑まれてゆく気がした。

圭吾さんの体温がすぐ近くに感じられる。

「"静の大切なモノは、俺だって大切にしてやりたい"そんな風にも思えた。・・・・・でも・・・・」

圭吾さんが俺をソファーの上にゆっくりと寝かせる。

俺は自分の身体が、自分のモノじゃないような感覚に陥る。


「今回は、そうはいかないな」

圭吾さんの唇が俺の唇にゆっくりと重ねられた。

⏰:08/03/25 16:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#396 []
おもしろしぎる

⏰:08/03/25 19:54 📱:D705i 🆔:SYIcdRHM


#397 [東脂ヤ転
ケさん★

ありがとうございますッ!☆(^O^)/
今カラ更新しますね♪♪

またどんどん感想聞かせて下さいッ!\(^_^)/

⏰:08/03/25 21:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#398 [東脂ヤ転
>>395
「ん・・・ッ・・んん・・・ハァッ!」

抵抗しなくちゃいけないのに、力が全く入らない。

その間にも、圭吾さんの手が俺の服の中に滑り込む。

「圭・・・吾・・さん・・ッ・・ハァッ・・・紅茶の・・中・・に・・あぁッ!」

圭吾さんの手が俺の乳首に触れただけで、俺は情けない声をあげてしまった。

[何で・・・!?今日に限ってこんなに・・・ッ]

俺の身体は、何故かいつもより敏感に反応してしまう。

⏰:08/03/25 21:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#399 [東脂ヤ転
「よく分かったなぁ
そうやで。さっきの紅茶の中に、ちょっとした媚薬が入ってたんよ」

圭吾さんは昼間の妖しい瞳に戻っていた。

「静とヤる時より、感じ易くなってるやろ?」

そう言うと圭吾さんは、俺の胸元に舌を這わす。
「やぁ・・・ッ!・・あん・・ッ・・・な・・何で・・圭吾・・さ・・んんッ!!」

圭吾さんが何故そこまでしたのか、俺には分からず圭吾さんを見つめる。

⏰:08/03/25 22:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#400 [あレ1み]
400

更新頑張って下さい

⏰:08/03/26 07:42 📱:SH703i 🆔:PLccgHZM


#401 [東脂ヤ転
あレ1みさん★

ありがとうございますッ♪(=^▽^=)
頑張りますねッ☆(^O^)/

⏰:08/03/26 08:07 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#402 [東脂ヤ転
>>399
「俺にしときなよ、鳴ちゃん」

圭吾さんが突然、俺の耳元で囁く。

「ハァ・・・ッ・・え・・・?」

さっきとは違った雰囲気に思わずドキッとしてしまう。

「俺やったら、鳴ちゃん泣かしたりせぇへん。
静のことなんか忘れさせたる」

圭吾さんはそう言って微笑むと、再び俺の唇を塞いだ。

火照る身体に、圭吾さんの体温を感じながら、俺は抵抗するのを止め、ある想いに包まれる。

⏰:08/03/26 09:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#403 [東脂ヤ転
[圭吾さんなら・・・俺も好きになれるかも・・・]

圭吾さんなら、静兄のことも忘れさせてくれるかもしれない・・・。

薬のせいで乱れる呼吸を整えながら、俺はそんなことを考えていた。

「忘れさせてやるから・・・」

圭吾さんはもう一度囁くと、俺のズボンに手をかけた、
その時ー・・・





「忘れられてたまるかよ」

⏰:08/03/26 11:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#404 [東脂ヤ転
聞き覚えのある声が背後から聞こえ、圭吾さんが振り返った瞬間、ガンッ!という音を立てて圭吾さんは殴りとばされた。

「!?」

俺は驚いて立ち上がろうとしたが、薬が効いていて身体が思うように動かない。

「〜痛ァ・・・・・ッ・・・思いっきり殴りやがって・・・」

「お前にもまだ、人並みに痛みを感じられる神経があったんだな」

酷く冷酷な台詞を吐いているのに、その声は甘く俺を包み込む。




「し・・・・静兄・・・・?」

⏰:08/03/26 12:16 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#405 [YOU]
面白い
楽しみにしてますので頑張ってくださいね

⏰:08/03/26 12:57 📱:F905i 🆔:hTPDN1WI


#406 [東脂ヤ転
YOUさん★

ありがとうございますッ☆(^O^)/
もう少ししたら更新しますね♪♪

また感想版の方にもぜひ遊びに来て下さいねッ☆

⏰:08/03/26 14:53 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#407 [東脂ヤ転
>>404
俺はゆっくりとソファーから身体を起こして、声のする方を見る。

そこには口から血を流して座り込む圭吾さんと、今まで見た事ない剣幕で圭吾さんを睨む静兄がいた。

「明から鍵借りたんだよ
家に居ないから・・・」

静兄はそこまで言うと俺を見た。

「ここに居るんじゃないかと思ってな・・・」

静兄の目線が俺のはだけた服に移る。

俺は変な罪悪感を覚え、とっさに目を逸らした。

⏰:08/03/26 15:52 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#408 [東脂ヤ転
「鳴、帰るぞ」

静兄はそう言うと、俺を抱きかかえた。

「うわッ・・・!?ちょ・・・離せよ・・ッ!!!」

俺はお姫様抱っこの状態で、精一杯抵抗してみたが一向に力が入らない。
「おいおい、ま〜た良いとこどりかいな」

圭吾さんはムスッとした顔で口を尖らせる。

⏰:08/03/26 16:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#409 [東脂ヤ転
「そんなに大事なんやったら、もっとちゃんと捕まえとけや。泣かすなや」
圭吾さんは同じように静兄を睨み、言い放った。

「圭吾・・・・お前はクビだ」
「ちょ・・・静兄・・ッ!?」

俺はいい加減、腹が立って静兄を見上げた。
しかしその時、静兄の目が少し赤くなっているのに気付いた。

「それから・・・」

静兄は静かに続ける。

「俺は一度もコイツを離したつもりはない・・・!!」
側にあったリモコンを蹴り飛ばして、静兄は俺を抱えたまま部屋を出た。

「悪者も・・・・結構ツラいわぁ・・・ほんまに・・・」


一人になった部屋に、溜め息混じりの圭吾の声が小さく響く。

⏰:08/03/26 16:31 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#410 []
静兄かっけ

⏰:08/03/26 16:57 📱:D705i 🆔:NokcOXZI


#411 []
感想版あるんだからみんなコメントそっちに書こうよ。せっかく更新だと思っても読みにくい
主さんもできればコメントの返事を感想版に書くように統一してもらえませんか
私もこっちに書いてすみません。みんなに見てほしかったので…。
小説のファンなのであえて書きました。
頑張ってくださぃ

⏰:08/03/26 18:10 📱:SH904i 🆔:GeXQcMN.


#412 [東脂ヤ転
ケさん★
ありがとうございますッ♪(^O^)/
これからは感想版にお返事しますね(^_-)☆

イさん★
そうですよねッ(>_<)ホホ今まで気付かなくてごめんなさいッ!!!
次からコメントのお返事は、感想版にするようにしますね☆(^-^)/

指摘してくれて、ありがとうございました!

⏰:08/03/26 21:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#413 [東脂ヤ転
読者の皆サマへ★・*・★・

いつも読んで下さって、本当にありがとうございます!!(=^▽^=)

今回から、ここでのコメントを控えさせて頂くことになりました!!(^O^)/
これからは感想版でのみ、コメントの受け答えをさせてもらいますッ☆

これからも「危ナイ兄弟愛ノカタチ」を、よろしくお願いしますねッ!!o(^▽^)o

★・*・★・*・★感想版↓http://bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3324/

⏰:08/03/26 22:03 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#414 [東脂ヤ転
感想版スス」
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3324/

⏰:08/03/26 22:05 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#415 [東脂ヤ転
>>409
ガチャッ・・・バタンッ!!

マンションの前に停めてあった静兄の車の助手席に、ほぼ無理矢理の状態で乗せられる。

「何で・・・ッつ・・ぅッ!・・ハァッ!!」

俺は静兄に文句を言おうとした時、媚薬がさっきより身体に効いててきて、身体が熱くなる。

「媚薬だな・・・・ったく、相変わらず悪趣味な奴だ」

圭吾さんのことを言っているのか、静兄はそう呟くとエンジンをかけ、車を走らせた。

⏰:08/03/26 22:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#416 [東脂ヤ転
さっきより、ハッキリと薬が効いてきているのが分かる。

「ハァ・・・ん・・ッ・・・ハァッ・・・」

[ヤバい・・・変・・・だ・・ッ]

呼吸は乱れ、身体に触れて欲しい、という欲が増していく。

そんな俺をよそに、静兄は黙って車を走らせている。

[何で今更・・・連れ戻しに来たりするの・・・?]

そんなことされたら、また変に期待するじゃないか・・・。

俺はそんな思いも言えずに、黙って外の景色を見つめていた。

⏰:08/03/27 07:14 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#417 [東脂ヤ転
キキー・・・ッ!

車を走らせて5分。
家ではない、どこかの駐車場に車は停まった。

「?」

俺は何でココに停まったのか分からず、静兄の方にゆっくりと振り返る。
「何でこ・・・・ぅわ・・ッ!!」

俺が話しかけようとしたその時、突然助手席を倒された。

静兄が俺の上に馬乗りする状態になる。

「・・・・離し・・・て」

俺の声は震える。
街灯が静兄の顔をぼんやりと照らした。

「・・・・・!!!」

その時、俺は初めて気付いた。



「静兄・・・・泣いてる・・・の・・・・?」

⏰:08/03/27 07:51 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#418 [東脂ヤ転
「ん・・・ッ!!んん・・・ッ」

俺が驚いて静兄を見つめていると、突然奪うようなキスをされる。

その間にも、俺の頬に静兄の涙が落ちる。

「・・・・ッ・・・ハァッ・・・くそッ!!!!」

静兄は唇を離すと、シートを強く殴った。

[静兄・・・?]

こんなに感情を露わにしている静兄を、俺は初めて見た。

「鳴・・・・今何時か分かるか・・・・?」

静兄が静かに俺に訊く。

⏰:08/03/27 08:01 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#419 [東脂ヤ転
「え・・・・・?」

「3時過ぎだったよ・・・お前が家に居ないって分かった時・・・・どれだけ・・・心配したか・・・」

いつもは大きく見える静兄が、凄く幼い少年のように見えた。

「何で・・・・圭吾なんだ・・・・!?」

静兄は苦しそうに言葉を続ける。

「俺は・・・・絶対・・・・」

静兄が俺を見つめる。
その瞳には、俺の姿だけが映っていた。



「お前を離さない」


唇が触れそうな距離で、静兄は低くく囁いた。

今の俺にはそれだけで、身体が熱くなった。

⏰:08/03/27 08:11 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#420 [東脂ヤ転
静兄の声が、俺を犯していく。
静兄に抱かれたい、と身体が叫ぶ。

[やっぱり・・・静兄はズルいよ・・・・]

しかし心は、まだ静兄を信じきれずにいる。

「瞬さんだって・・・・静兄は離さないんだろ・・・!?」
俺は静兄から目を逸らすと強く言った。

「瞬は関係ない」

静兄は俺を真っ直ぐ見ながら言う。

⏰:08/03/27 08:16 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#421 [東脂ヤ転
「でも・・・瞬さんは・・ッ」

「アイツは俺にとって、ただの従業員だ。
それは瞬の気持ちも変わらない」

俺は言い出せずにいた想いが込み上げてきて、静兄をまだ見れずにいる。
「でも・・・ッ・・・でも・・!!!」
そこまで言うと、涙が溢れてきて胸が軋んだ。

[もう・・・分かんないよ・・・・]

自分でも自分が分からなくて、俺は手で顔を覆った。

⏰:08/03/27 08:49 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#422 [けーき]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450

⏰:08/03/27 09:16 📱:SH703i 🆔:jRaidbro


#423 [東脂ヤ転
「鳴・・・・」

静兄がいつもの優しい声で俺の名を呼び、俺の手を顔からどけさせる。

「お前が、"言葉"を望むなら、いくらでもくれてやる」

俺は黙って静兄を見つめる。

「お前が、"側にいて欲しい"と望むなら、飽きる程側にいてやる」

静兄の手が俺の涙をすくう。

「鳴・・・・だからお前は、」

静兄が微笑む。



「安心して俺の側にいろ」

⏰:08/03/27 09:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#424 [くに]
>>279-400

⏰:08/03/27 09:52 📱:SH904i 🆔:jcBiko7w


#425 [東脂ヤ転
涙で、静兄が霞んで見えた。
今までになく、胸が温かくなってゆくのが分かる。

「それで?・・・鳴は何を望む?」

静兄が優しく俺のおでこにキスする。

その優しさが今はただ嬉しくて、また涙が込み上げてきた。

「・・・・・・全部・・・ッ」

俺は小さく呟く。
街灯で薄く照らされた静兄は、今までにも増してカッコ良く見える。


「全部、して欲しい・・・ッ」

1番言いたかった言葉を口にした瞬間、身体が燃えるように熱くなった。

⏰:08/03/28 00:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#426 [東脂ヤ転
「クスッ・・・全部・・・って、随分と欲張りな義弟だなぁ」

静兄が愉し気に笑っているのをよそに、俺の身体は熱を増していく。

「全部って言ったら・・・全部なの!!
この約束が守れないなら、静兄を信用出来ないし」
いつもは言わないような子供っぽい台詞に、さすがの静兄も笑いをこらえている様子だ。

でも俺は真剣だった。



[俺は・・・静兄の全てが欲しいんだ・・・・]

⏰:08/03/28 00:56 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#427 [東脂ヤ転
何て歪んだ愛情なんだろう。

俺にもこんな感情があるなんて、今初めて気付いた。

[でも、今更引き返せない・・・]

俺は静兄がこんなに好きだと、気付いてしまったんだ。
もう後には戻れない。
無かったことになんて、出来ない。


「じゃあ・・・その約束、全部守ってみせましょう」

静兄が真剣な瞳で俺に言う。

「それがお前の望みなら」

⏰:08/03/28 01:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#428 [東脂ヤ転
その言葉を聞いた途端、何故か涙が溢れてきた。
安堵からか、喜びからかは分からなかったけど、その間静兄は俺を強く抱き締めてくれた。

「ごめん・・・俺・・こんなに泣き虫じゃなかったのに・・・」

「クスクスッ・・・お前、俺を誘ってんのか?
可愛い過ぎだろ、その台詞」

俺は真面目に言ったつもりだったのに、逆に静兄に笑われてしまった。

「ま・・・ッ・・またそうやってからかうだろ!?
大体俺なんか可愛いくないし!!」

照れ隠しの為に、ワザと強気で話す俺。
静兄の鼓動が、体温が、俺の不安を溶かしていく。

⏰:08/03/28 09:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#429 [東脂ヤ転
「いや・・・可愛いよ・・・鳴」
静兄は耳元で囁くと、俺の首筋にキスする。

「ん・・・ッ・・・あ・・・ッ!!」

静兄の声に聞き入っていると、突然静兄の手が股関に伸び、熱っぽい声をあげてしまった。

「んぁ・・・ッ・・・や・・だぁ・・・ッ・・あ・・ん・・ッ!!」

「嫌じゃないだろ・・・?
こんなに・・・・」

静兄の手が緩やかな動きで、俺のズボンを下ろしていく。

「大きくさせてさ・・・クスッ」
俺のペニスの形をなぞるように、静兄の指が這い回る。

⏰:08/03/28 11:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#430 [東脂ヤ転
媚薬が効いているせいで、いつもに増して激しい交わりを身体が欲している。

「静兄・・・ッ・・ハァッ!・・・早・・・く・・・ッ」

俺は焦らすような静兄の動きに我慢出来ず、自然と腰を浮かし、強請るような目で静兄を見る。

「圭吾に感謝しなきゃなぁ・・・こんなに積極的な、鳴が見れるんだから・・・」
静兄は嬉しそうに呟くと、俺の下着を剥ぎ取った。

⏰:08/03/28 12:14 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#431 [東脂ヤ転
静兄の前に露わになった俺のモノは、外の空気に触れてなお硬さを増す。
静兄は何の躊躇いもなく、ソレを口に含む。

「ひや・・ぁ・・ッ!!・・・あ・・んんッ!!」

突然の待ち望んでいた快感に、俺はビクッと腰をひくつかせた。

そんな俺の反応を愉しむように、静兄は巧みに舌でペニスを扱く。

クチュ・・・・クチュッ・・ピチャッ・・

淫らな音が車内に響き、よりいっそう俺の興奮を煽る。

⏰:08/03/28 16:15 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#432 [我輩は匿名である]
面白いです

⏰:08/03/29 00:08 📱:W52SH 🆔:NEYfpyXg


#433 [さき]
>>400-431

⏰:08/03/29 07:10 📱:F703i 🆔:wVo1K.Lw


#434 [東脂ヤ転
>>413-414

「ダメ・・・あぁッ!・・・静・・・兄ッ・・・ゃあん・・ッ!!ハァッ」

「何がダメなの・・・?
クスッ・・・脚こんなに広げてさ?」

静兄の攻めが執拗になるにつれ、俺は無意識のうちに脚を大きく開いて、淫らな体制をとっていた。

「嫌じゃなくて・・・・"もっと"って、強請らなきゃ・・・・腰揺れてるよ・・・?」


静兄がワザと俺の耳元で囁く。
その間にも静兄は手で俺のペニスを、上下に擦り続けている。

⏰:08/03/29 09:57 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#435 [さき]
おもしろい
書いて

⏰:08/03/29 10:26 📱:F703i 🆔:wVo1K.Lw


#436 [我輩は匿名である]
おもろい!!!頑張って!!!

⏰:08/03/29 13:53 📱:W52SH 🆔:NEYfpyXg


#437 [東脂ヤ転
>>413-414

「やぁ・・・ッ・・・近くで・・・喋んない・・・でッ・・・ひゃあぁ・・ッ!!!」

今こんな近くで、静兄の声を聞いたらオカシクなりそうで耳を塞いだ時、静兄の左手指が俺の中へ沈められた。

「何?クスッ・・何で近くで喋っちゃダメなの・・・?」

静兄は嬉しそうに、さっきより近くで低く囁く。その右手は俺のペニスを、左手でアナルを弄り、止めようともしない。

「静兄の・・・声・・聞いてたら・・・ッ・・あぁ・・ッ!・・・イキそう・・になる・・ッ・・ハァッ・・・んあ・・・ッ!!」

いつもよりも何故か、想いを素直に口にしてしまう。

⏰:08/03/29 16:40 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#438 [ゅき]
あげげげ(´・ω・`)

⏰:08/03/29 22:11 📱:F704i 🆔:BtFFZwcE


#439 [我輩は匿名である]
あげェ〜

⏰:08/03/30 00:19 📱:W52SH 🆔:xi848Zzs


#440 [我輩は匿名である]
頑張ってぇ~

⏰:08/03/30 00:41 📱:auSH34 🆔:8P0Rx.8c


#441 [東脂ヤ転
>>413-414
喘げば喘ぐ程、中にある静兄の指をギュウギュウと締めつけてしまう。

「クスッ・・・じゃあ・・・イッちゃいなよ・・・?」

静兄は俺の耳元で、これ以上ないって位の甘い声で囁くと、俺のペニスを改めて舐め上げる。

「ひやぁ・・・ッ!!・・・あ・・・ッ・・出ちゃ・・・う・・・ん・・・ッ!!!」

静兄が口内で強く、俺のモノを吸い上げた瞬間頭が真っ白になって俺は、勢い良く静兄の口の中に射精した。

「ハァッ・・・も・・・ヤダ・・・ハァッ・・」

俺は最高に恥ずかしくて、身体が熱かった。

⏰:08/03/30 12:35 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#442 [我輩は匿名である]
書いてください

⏰:08/03/30 13:32 📱:F703i 🆔:7gLnpUC.


#443 [*§]
<<100-200
<<201-300
<<301-400
<<401-500
<<501-600

⏰:08/03/30 15:49 📱:SO902i 🆔:AYJU1Dv.


#444 [東脂ヤ転
「鳴・・・・・」

まだ熱の籠もる俺のモノから口を離した静兄は、ゆっくりと指を抜いて、俺の脚を広げさせる。

「ハァッ・・・ん・・・ぁ・・ッ・・・静兄・・ッ・・・早・・・く・・ッ」

俺は次にされるであろう行為に期待して、恥ずかし気もなく卑猥な言葉を口にする。

「何を・・・・早くして欲しいの・・・?鳴・・・・・・クスッ」

静兄はそう言って俺を起き上がらせると、向き合うような形で自分の膝の上に座らせた。

⏰:08/03/30 16:39 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#445 [東脂ヤ転
こんなに余裕の無い俺とは、対照的な静兄の余裕の態度に少しイラッとする。

[どんだけSな言葉攻めなんだよ・・・・!(泣)]

抵抗する思考とは逆に、身体は素直に反応し、俺のペニスはまた熱を帯びる。

「ほら・・・ちゃんと言わなきゃ・・・"入れて下さい"って・・・・さ」

静兄は愉しそうに言うと、自分のズボンと下着を下ろす。

露わになった静兄のモノは、既に大きく脈を打っていた。

⏰:08/03/30 21:53 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#446 [東脂ヤ転
「そんなの・・言えな・・・ッんぁ・・・ッ!!!」

無理だ、と反抗しようとしたその時、俺の中にほんの少しだけ静兄のモノが沈められ、俺は情けない声をあげてしまった。
「こんなにすんなり入るなんて・・・鳴の入り口はますますエロくなってないか・・・?クスッ」

唇が触れそうな距離で囁く静兄は、空いている右手を俺の腰に回し、左手で半勃ちした俺のペニスを掴む。

中途半端な快楽が、俺を侵していく。

⏰:08/03/30 22:01 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#447 [我輩は匿名である]
面白い
あげ

⏰:08/03/30 23:03 📱:W52SH 🆔:xi848Zzs


#448 [我輩は匿名である]
あげまーす

⏰:08/03/30 23:46 📱:SH904i 🆔:3e0E9NMk


#449 [東脂ヤ転
>>413-414
静兄は自分のペニスの先端だけを中に出し入れし、俺を焦らすように攻め続ける。

それが俺には凄くもどかしくて、静兄の首に腕を回す。

「ハァッ・・・・んぁ・・ッ!・・・静・・・・兄ィ・・・もっと・・・ッ!!」

「ん?・・・もっと、何して欲しいの・・・?」

静兄は左手でパンパンになった俺のペニスを上下に擦りながら、俺に訊き返す。

[分かってるクセに・・・ッ]
あくまで俺に言わせたい静兄は、分かってて焦らすのが好きなのだ。

もう俺は、止められなくなっていた。

⏰:08/03/31 10:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#450 [東脂ヤ転
「もっと・・・ッ・・・奥まで・・・あぁッ・・来て・・・静兄ィ・・・ッあッ!!」

恥ずかし過ぎる台詞を口にした俺は、余計に興奮してきて熱っぽい眼差しを静兄に向ける。

「良い子だな・・・・鳴。
ご褒美だ・・・ッ」

「んぁ・・・あぁ・・・ッ!!!」

俺に軽く口付けすると、静兄はゆっくりと俺の中に入っていく。

待ち望んでいた快楽が、俺の身体中を駆け巡る。
「クスッ・・・気持ち良いの?」
「あぁッ・・・!!ハァッ・・・気持ち・・良い・・・よォ・・ッやぁん・・・ッ!!!」

静兄の問いにも素直に応えしまい、もっと激しいのが欲しくて、自分から淫らに動く俺。

⏰:08/03/31 11:12 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#451 [東脂ヤ転
何度も静兄の膝の上で腰を揺らし、静兄の卑猥な言葉に濡らされているうちに、また限界の波が俺を襲う。

「静兄・・・ッ・・・あん・・・ッ!も・・・ダ・・・メ・・・ッ・・!!」

静兄は俺の頬を撫でると微笑み、

「一緒に・・・イクよ・・・?」
そう言うと、少し余裕の無い笑顔を見せた。

俺は静兄に抱きつくような形でしがみつく。


ーこんなカタチでしか、お互いを確かめ合えないなんて・・・・
やっぱり俺達は、変なのかもしれない・・・ー

⏰:08/03/31 13:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#452 [東脂ヤ転
「んぁ・・・ッ!!あッあッあぁ・・・・ッ!!!!」

静兄が下から突き上げるように腰を揺らした瞬間、またあの感じが蘇り、俺は今日2回目の頂点に達した。

「ん・・・・ッ・・・ハァッ・・・ハァ・・」
「・・・・ッ・・ハァッ・・・鳴・・・?」
静兄の声が遠くに聞こえる。
俺は突然の睡魔に耐えられず、徐々にまぶたを閉じていく。

「静兄・・・・大好きだよ」

そう最後に呟いて、俺は眠りについた。

「この状況で、寝るのかよ・・・・」

静人は微笑んで、気持ち良さそうに眠る鳴のまぶたにキスをした。


「おやすみ・・・俺の大切な義弟・・・・」

⏰:08/03/31 13:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#453 [東脂ヤ転
第B話終了致しました!!
今回はちょっと長めだったのですが、お付き合いして下さった皆さんには、ほんまに感謝してますッ!!!(ノ_<。)ホ~~

引き続き感想版では
こんなキャラを出して欲しい!!
こんな話を書いて欲しい!!っていう、リクエストがあれば募集してますッ☆


あと、この本編には基本的に小説しか書き込まないので、コメントの受け答えは感想版でのみ行っています!!

これからも引き続き、よろしくお願いしますね♪

⏰:08/03/31 13:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#454 [東脂ヤ転
第@話☆彡
>>1-108
第A話☆彡
>>113-234
第B話☆彡
>>241-341
>>342-452

⏰:08/03/31 13:50 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#455 [東脂ヤ転
君に出逢うために

きっと俺は生まれてきたんだ

そんな可笑しな台詞を

言いたくなる日が来るなんて

思ってもみなかった


君のせいだよ


:)危ナイ兄弟愛ノカタチーC

⏰:08/03/31 16:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#456 [東脂ヤ転
「あたし、静兄の恋人になりたいんだ」

「・・・・だから、俺は女には興味無いんだって」

もう何度、この会話を繰り返してきたのだろう。
こんなに諦めの悪い女は初めてだ。

「紫穂、俺達は良い友達だろ?それで充分じゃん」

俺は呆れたように紫穂に言う。

「全然違うよ!!!
"友達"じゃダメなの!!!
あたしは、静兄の特別になりたいの!!!」

あまりにも紫穂が大きな声を出すので、さすがの俺も廊下を見渡す。

幸い、放課後の学校にこんな時間まで残ってる物好きは、俺等以外居ないらしい。

⏰:08/03/31 21:46 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#457 [東脂ヤ転
「静兄がゲイかなんて関係ないの。
あたしは・・・」

紫穂が真剣な眼差しを俺に向ける。

「あたしは日下部静人っていう、1人の人間を好きになったんだから」

肩まである、紫穂のこげ茶色の髪が、風になびいて美しく光った。

「・・・・・変なヤツ・・・」

とにかく紫穂は、いつも俺に対してこんな感じだった。

いつのまにか、紫穂が俺を呼ぶ"静兄"という呼び名が、とても大切に思えていたんだ。

⏰:08/03/31 22:01 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#458 [東脂ヤ転
「・・・・・・・・ん・・・ッ・・・?」

カーテンからこぼれる光に気付き、俺は目を覚ました。

時計に目をやると9時半過ぎ。

「ー・・・ッ!!鳴、学校・・・ッ!!!!」

と、そこまで言って今日が日曜日だということに気付く。

俺は安堵の溜め息をつくと、隣で気持ち良さそうに眠る義弟を見つめる。

「・・久々に見たな・・・紫穂の夢・・・・・」

⏰:08/04/01 06:44 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#459 [東脂ヤ転
「ん・・・ッ・・・静・・兄・・」

寝ぼけているのか、鳴はそう呟くと俺にすり寄って来た。

「クスクスッ・・・まだ子供だなぁ・・・」

俺はそんな鳴が愛しくて、こげ茶色の髪を撫でる。

その色はあの日見た、紫穂の髪色と同じように輝いていた。

「・・・鳴・・・」

俺はそっと鳴の頬にキスをする。

⏰:08/04/01 10:35 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#460 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500

⏰:08/04/01 11:07 📱:W52SH 🆔:NMdQW0TY


#461 [東脂ヤ転
昨日の一件から夜が明けて、結局6時前に俺達は帰宅した。

あんなに動揺する鳴を俺は初めて見たし、あんなに自分自身動揺したのは初めてだった。

結果、前よりもお互いを想う強さが深まったので、今回の騒動は良かったとも思える。

でも・・・・俺はあの時、本気で圭吾を殺してしまうかと思った。

[やっぱり・・・歪んだ愛情だよな・・・]

鳴を渡したくない、そう考えるだけで前が見えなくなる。

これが本気で相手を好きだという証拠なら、
皮肉な世界だ。

⏰:08/04/01 20:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#462 [バナ夫]
頑張って

⏰:08/04/01 21:20 📱:W52SH 🆔:0c0Hg4jc


#463 [東脂ヤ転
>>413-414

「んんー・・・ッ・・起きるか・・・」

一度目が覚めてしまうと眠れない俺は、けだるさの残る身体を起こし、ベッドから降りる。

昨日は疲れていたこともあり、鳴を部屋まで運んだ後、そのまま俺も鳴の部屋で寝てしまったのだ。

[今度ダブルベッド買ってやろ・・・]

俺は鳴の小さなシングルベッドを見て、そんなことを思った。

いつのまにか親バカならぬ"義兄バカ"になりつつある自分が可笑しくて、何となく頬が緩(ゆる)む。

⏰:08/04/01 23:35 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#464 [東脂ヤ転
「・・・ん?何だ・・・?」

その時、ベッドの側に何かのプリントが落ちていることに気付く。

「授業参観の・・・・お知らせ・・・??」

拾い上げ読んでみると、どうやら鳴の高校の"授業参観"について書いてある、保護者向けのプリントだった。

日付を見ると明日の13時半から、らしい。

「明日・・・ねぇ」


俺は良いことを思いつき微笑むと、そのプリントをポケットに入れて部屋を出た。

⏰:08/04/01 23:52 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#465 [東脂ヤ転
コポコポコポ・・・・ッ

適当に着替えた俺は、キッチンに降りてコーヒーのスイッチを入れる。

父さんも義母さんもお互いの仕事が忙しく、家に居ない日が多いので、ほとんど鳴と2人暮らしの状態が続いている。

『静兄、いつも寂しそうだもんね』

ふ、と紫穂に言われた言葉を思い出す。

初めて家に遊びに来た時、紫穂が言った言葉だ。

[今日はやたらと紫穂を思い出すな・・・]

別れたのはごく最近の話なのに、とても昔の思い出のように思える。

⏰:08/04/02 10:04 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#466 [東脂ヤ転
『大切にしてあげなよ・・・・瞬さんのこと・・・』

それと同時に、昨日の鳴の言葉も思い出し、その時気付く。

[あの時の鳴が・・・紫穂と同じ眼をしてたんだ・・・・]

深い哀しみの色をした眼。絶対離さないと決めていたのに、傷つけた。

「クスッ・・・・意外とへこんでるんだな・・・俺」

鳴の居ないこの家を見て、全身の血の気が引いたのをまだ覚えている。

鳴が俺を必要としてくれていることに、俺はきっとどこか甘えていたんだ。

⏰:08/04/02 10:36 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#467 [東脂ヤ転
「静兄・・・・?」

後ろから突然名前を呼ばれ、ハッと我に返る。

「おはよう、鳴」

俺は笑顔で声を掛ける。
鳴はまだ寝起きでハッキリしない意識を、覚ますように目をこする。

「おはよ・・・・静兄起きるの早くない・・・?」

そう言う鳴の頬はいつもより紅く、パジャマから覗く鎖骨が妙にエロい。
[あぁ〜・・・ついに俺もオジサンだな(笑)]

自分で自分が可笑しくて、何故か笑ってしまう。

⏰:08/04/02 13:01 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#468 [東脂ヤ転
「ん・・・?何笑ってんの・・?」

鳴が不思議そうに首を傾ける。

「クスッ・・・まだ起きてないだろ?鳴・・・」

俺はそう言いながら鳴に近付くと、無防備なその唇を塞いだ。

「ん・・・・ッ!・・・・・あ・・・ん・・・ふ・・ぅ・・ッ静・・兄・・ッ!」
反応の鈍い鳴の舌に俺のを絡ませてやると、一瞬にして目が覚めたようだ。
鳴が勢い良く俺から離れる。

⏰:08/04/02 21:43 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#469 [東脂ヤ転
「朝から不・・・ッ不謹慎だよッ!!!!」

鳴は顔を真っ赤にして、俺に言う。

「お?今度は起きたみたいだな。
どうせなら、毎朝この起こし方で起こしてあげようか・・・?」

「ま・・・またそうやってからかうだろ!!??
顔洗って来る!!」

そう言って洗面所に向かう後ろ姿を見ながら、からかいがいのある奴だな、なんて思えてまた笑みがこぼれる。

「本当、可愛い奴・・・」

⏰:08/04/03 06:05 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#470 [我輩は匿名である]
書いて

⏰:08/04/03 17:15 📱:F703i 🆔:7kIyZSis


#471 [三][日][月]
>>470
落ち着け
急かすなよ
人間なんだからこれにばった時間を費やす訳にはいかんだろう

⏰:08/04/03 18:02 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#472 [東脂ヤ転
俺は朝食用に焼いたトースト等をテーブルに並べ、コーヒーを入れる。

洗面所から帰って来た鳴は、さっきよりもスッキリとした表情で、完全に目も覚めたようだ。

「今日さぁ、これ食べたら俺出かけてくるね」

席に着くなり、鳴はトーストに手を伸ばしながら言った。

「行くってどこに?」

俺も鳴の向かいのイスに座り、鳴にさり気なく訊く。

⏰:08/04/04 15:04 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#473 [東脂ヤ転
「友達と遊びに行く予定があってさ。
ちょっと遠出するんだ。」
「へぇ・・・・」

鳴の話を聞きながら、俺は正直ガッカリした。

というのも、今日はせっかく2人共休みなんだし、どっか遊びにでも行きたいな、と思っていたからだ。

[良い大人が、何可愛いこと考えてんだか・・・]

鳴のことになると、ワガママになる自分がたまに垣間見えて、ため息が出た。

そんな俺の異変に気付いたのか、鳴のパンを食べる手が止まる。

⏰:08/04/04 19:29 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#474 [東脂ヤ転
「ごめん静兄、もしかして何か用事とかあった?」

突然核心を突いた問いに一瞬驚くが、

「何も無いよ。今日はせっかくの休みだしな、楽しんでおいで。」

と、何とかいつもの調子で鳴に微笑んだ。

「何か・・・また子供扱いされたような気がする・・・」
しかしそんな俺の言葉に、鳴はすねたように俺を見る。

⏰:08/04/04 19:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#475 [東脂ヤ転
「だって・・・子供だろ?」

そう言って俺は、鳴の口の回りに付いているジャムを舐めとる。

「クスッ・・・甘いな、このジャム」

俺はワザと鳴の嫌がる声のトーンで囁いてやる。
「・・・ッ!!!!静兄ィ!!!!」

鳴は顔を真っ赤にさせて席を立ち上がり、テーブルを回って俺の元に向かって来る。

⏰:08/04/05 18:08 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#476 [我輩は匿名である]
失礼します

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/04/06 00:00 📱:N904i 🆔:j6ivC6OE


#477 [東脂ヤ転
[叩かれるかな?]

なんてふざけた事を考えていたら、鳴が俺のシャツの襟を強く引き寄せ、不意にキスした。

「お返し・・・・ッ!」

鳴はそれだけ言うと、「ごちそうさま!」と言って階段を駆け上がって行く。
その顔はいつもにも増して赤かった。

しかし・・・、

「突然は・・・反則だろ・・・」
思わぬキスをされた俺の顔は、それ以上に赤かった。

⏰:08/04/06 07:25 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#478 [杏]
キャー

⏰:08/04/06 08:21 📱:SH903i 🆔:Pf7WuHVA


#479 [東脂ヤ転
>>413-414

「結婚?」

俺は紫穂が告げた言葉をオウム返しに繰り返す。
「親がね、決めた相手となんだけど・・・・全く・・・今時古いよね!そんな見合い結婚・・・・」

そう言うと紫穂は俺の顔を見つめる。

その瞳は赤かった。

[泣いてたんだな・・・・]

俺には、紫穂が何て言って欲しいのか、手に取るように分かる。

でも・・・・・・・、

俺には、止めてやる事なんか出来ないよ・・・。

そんな俺の口から出てきた言葉は、



「・・・・・幸せになれよ」

紫穂が望んだ言葉じゃなかった。

⏰:08/04/06 09:44 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#480 [東脂ヤ転
ピンポーン・・・・・

「・・・ん・・・?」

突然、部屋に鳴り響いたチャイム音で俺は目を覚ます。

「あれ・・・・寝てたんだ・・」
俺は鳴を送り出した後、さすがに昨日の疲れからか、ソファーでそのまま寝てしまったらしい。

ピンポーン・・・・ピンポーン・・・


「分かったって・・・・・」

何度も鳴るチャイムに苛立ちながら、俺は起き上がって、玄関に向かう。

⏰:08/04/06 11:05 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#481 [東脂ヤ転
ガチャ・・・ッ

「はい・・・何か・・・」

日光に目が眩みながらもドアを開け、"御用ですか"と続けようとした時、その来客の顔を見て一気に目が覚める。

いや、同時に一気にテンションも下がった。

「こんにちはぁ♪
さっき美味しそうなたい焼きがあったから、買って来たんよ〜☆」

無駄に俺をイラつかせる関西弁。

「何しに来たんだ・・・圭吾」

⏰:08/04/06 11:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#482 [東脂ヤ転
「そんな言い方すんなやぁ〜泣きたくなるわ!」

相変わらず俺の言葉にもびくともしない。

[まぁこれぐらい図太くなきゃ、明の暴言に耐えられないよな]

そんな事を何となく考えていると、圭吾が当たり前のように靴を脱ぎ始める。

「いつ来ても静ん家は綺麗やなぁ〜
お邪魔しまっす♪」

俺の返事も待たぬまま、軽い足取りでリビングへ走って行った。

⏰:08/04/06 11:59 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#483 [東脂ヤ転
思えば圭吾は高校の時から、紫穂と同じで変なヤツだった。

高校生時代。

俺にとっては友達とか恋人とかいうのが、とにかく面倒な存在だった。

逃げても逃げても近寄りたがる周りの奴等から離れたくて、俺はあえて、ゲイだという事を自らカミングアウトしていた。

案の定、殆どの人間が俺から距離を置くようになった。

⏰:08/04/06 12:16 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#484 [東脂ヤ転
そんな中、

「俺はお前が好きや!!
男としても!人間としても!」

カミングアウトをきっかけに唯一話しかけてきた男、浅草圭吾。

嫌がる俺をよそに、いつも俺から離れなかった。
まぁ結局、高校生活は何だかんだ言って、圭吾と過ごした時間が長いんだが・・・・・

圭吾と同じ位、一緒の時間を過ごしたもう一人の人、



それが、
神田紫穂(カンダシホ)。

⏰:08/04/06 14:28 📱:W52P 🆔:QMOh4p6A


#485 [東脂ヤ転
「静〜!!聞いてるかぁ!?」
圭吾の声で、現実に引き戻される。

「何ボ〜っとしてんねん。お茶っ葉どこか訊いてんねんけど!」

圭吾はキッチンで戸棚を開けたり閉めたりしている。

「え?あぁ、その隣の棚に入ってる」

そう言って圭吾が買ってきた、たい焼きを皿に乗せる。


[何か今日・・・過去に浸りすぎだ・・俺・・・・]

大して綺麗な過去でも無いのに、今更思い出してどうするんだ・・・?

⏰:08/04/06 14:43 📱:W52P 🆔:QMOh4p6A


#486 [東脂ヤ転
「・・・・・・っていうか・・・」

「ん〜?」

俺は呑気に茶を煎れている圭吾に、ある疑問を抱いていた。

「お前なんで堂々と俺ん家来てるんだ?
クビだって言わなかったっけ?」

昨日の今日でよく俺の所に来れるな、と関心したものの、こればっかりは突っ込まずにはいられない。

⏰:08/04/07 08:15 📱:W52P 🆔:WkI.VItI


#487 [東脂ヤ転
「その話やねんけど・・・」

圭吾は突然俺の方に向き直ったと思ったら、深々と頭を下げだした。

「昨日はほんますんませんでした!!
ちょっと調子乗り過ぎてました!!」

ちょっとじゃなくて大分調子乗ってただろ、と思わず突っ込みたくなったが、キリがないので言葉を呑み込んだ。

「せやから・・・」

圭吾は柄にもなく、泣きそうな顔で俺を見る。


[・・・こういうところが、明は好きなんだろうな]

⏰:08/04/07 10:15 📱:W52P 🆔:WkI.VItI


#488 [我輩は匿名である]
いつもみてます

⏰:08/04/07 10:22 📱:F703i 🆔:aLlOoKUI


#489 [東脂ヤ転
「別に心配しなくても、お前のクビの話は無くなったよ」

「・・・・・・・え!?」

俺の言葉に驚いた圭吾は、まじまじと俺を見つめる。

「ん?クビになりたかったのか?」

俺がそう冗談っぽく訊き返すと、圭吾は慌てて首を振る。

「なりたないわ!!
・・・でも、何で急に気持ち変わったん・・・?」

その言葉に、俺は少し言葉に詰まる。

⏰:08/04/07 10:35 📱:W52P 🆔:WkI.VItI


#490 [東脂ヤ転
>>413-414
「俺が気付けなかった鳴の異変に、お前が気付いてたっていうのは癪(シャク)だけど・・・」

俺は圭吾の煎れたお茶をテーブルに運ぶ。

「お前が居なかったら、俺は鳴を傷つけてた事も、分からなかったと思う」

色々考えたが、この気持ちは本当だ。

俺は鳴が瞬とのことを、あんなに心配しているとは全く気付いていなかった。

⏰:08/04/07 16:27 📱:W52P 🆔:WkI.VItI


#491 [我輩は匿名である]
明ですか?鳴ですか?

⏰:08/04/07 16:50 📱:W43H 🆔:BimeiGMA


#492 [東脂ヤ転
>>491
の我が輩は匿名サン★

鳴(メイ):静兄の義弟
明(アキラ):静兄の店の従業員で圭吾の同僚

っていうキャラ設定で、2人は別人なんです♪(^O^)/
分かりにくくてスミマセン!!(;_;)

あとこれからはコメントは感想版でのみお願いします☆

>>413-414
↑参照♪('-^*)

⏰:08/04/07 16:55 📱:W52P 🆔:WkI.VItI


#493 [東脂ヤ転
>>490
「昨日お前がしたことは許し難いことだけど、俺にも責任はある。
だから、お前をクビにする理由が無くなったんだよ」

俺が淡々と話を続ける間、俺の向かいに座る圭吾は、黙って話を聞いていた。

「・・・・・・・・マジで良かったぁ〜!!!!」

暫く間を置いた後、圭吾は背伸びをしながら声を上げる。

よっぽど不安だったのだろう。

⏰:08/04/08 09:31 📱:W52P 🆔:kHNlPs8Y


#494 [東脂ヤ転
しかし実は、俺が圭吾をクビにしなかった本当の理由は、別にあるんだ。



『圭吾さんを、クビにしないでね』

玄関を出る間際に、鳴は振り返ってそう言った。
『・・・・・・・・何で?』

きっと俺は不満気な顔をしたのだろう。

鳴は少し困った笑顔を見せ、

『俺を助けてくれた事は事実だし、圭吾さんが居なくなったら、お店も寂しくなるでしょ?』

[お前は圭吾を買い被りすぎたよ・・・・]

嫉妬心からなのか、俺は思わずそう言いたくなっていた。

⏰:08/04/09 11:27 📱:W52P 🆔:zNcQ5QC.


#495 [東脂ヤ転
『あとさ、圭吾さん言ってたんだよ』

俺は顔を上げて鳴を見る。

『"俺にとって静は特別だから、その静が大事なモノを、俺も大事にしてやりたい"って・・・』

あまりに真剣な鳴の眼差しに、俺は黙って鳴の言葉を聞いていた。

『そんな風に誰かに想われるって、凄い幸せなことだよ?』

まるで小さな子供に話しかけるように、鳴は穏やかに話す。

『静兄に、圭吾さんは必要な人だよ。
だからクビになんかしないでね。』

⏰:08/04/09 21:44 📱:W52P 🆔:zNcQ5QC.


#496 [東脂ヤ転
ズルいよな。

正直そう思った。

鳴にそんな風に言われたら、俺は必ず守ってしまう、その言葉を。

それがあの時交わした"約束"だから。

しかも、圭吾をかばう言葉を聞けば聞く程、俺は胸が締め付けられた。

[分かってないな・・・鳴]


俺はお前さえ居れば、何にも要らないんだよ。

⏰:08/04/09 21:54 📱:W52P 🆔:zNcQ5QC.


#497 [東脂ヤ転
「・・・ず・・・・・・静?」

「え?」

圭吾の声に、またハッと我に返る。

顔を上げると、圭吾が不思議そうに俺を見つめていた。

「大丈夫かぁ〜?
何か今日、ボーっとし過ぎちゃう?」

確かに。
今日の俺は何か変だ。

「大丈夫じゃ・・・ないかも・・・な」

そう呟くと俺は、自分自身に苦笑した。

⏰:08/04/10 08:38 📱:W52P 🆔:yz4bbKws


#498 [東脂ヤ転
「圭吾、お前さ・・・・」

「ん〜?」

圭吾はたい焼きを頬張りながら顔をあげる。

高く結んだ長い髪が時折、圭吾の頬を掠める。

「お前さ、好き過ぎて相手を俺だけのモノにしたいって、思ったことある?」
俺は真っ直ぐ圭吾を見て、訊いた。

俺の真剣さが伝わったのか、圭吾のおちゃらけた顔も徐々に笑みが消えていった。

ここ最近、俺が考えていた事。

俺の、


歪んだ愛情の事。

⏰:08/04/11 09:36 📱:W52P 🆔:zyw.JXWs


#499 [東脂ヤ転
「お前を好きやった俺に、そんな質問するやなんて、よっぽど悩んでるみたいやなぁ〜♪」

圭吾はそう言うとイタズラっぽく笑った。

「あぁ、思った以上に重症なんだ」

俺はお茶を少し口に含むと、圭吾に力無く笑ってみせる。


いつからだろう?
言いようの無い不安が、込み上げてくるようになったのは。

ー鳴もいつかは、俺の元を去っていくのだろうか
紫穂が、そうだったように・・・・ー

⏰:08/04/11 15:15 📱:W52P 🆔:zyw.JXWs


#500 [東脂ヤ転
「そんなん何回もあるわ」
圭吾は至ってシンプルな言い方で、俺にそう言った。

「お前を好きやった時やって、紫穂がスッゴい羨ましかったし、俺だけを見てて欲しい!!って、めっちゃ思ったもん」


言い方は明るいが、その中に宿る淋し気な圭吾の声を俺には感じ取れた。
俺と圭吾は少しの間、恋人同士だったことがある。

俺が紫穂を好きになったのが理由で、圭吾とはその後別れたのだが、圭吾がいつも俺を想っていてくれたのは知っている。
だから圭吾は、昔の事を話す時少し淋し気な眼をするんだ。

⏰:08/04/11 16:19 📱:W52P 🆔:zyw.JXWs


#501 [東脂ヤ転
「こんなにさ、誰かを好きになったの久々なんだ」

俺は呟くように、自分の想いを口にする。

「だから、誰よりも幸せにしてやりたいって思うのに・・・・・誰にも渡したくないっていう気持ちの方が・・・強すぎて・・・」

鳴を想えば想う程、鳴を独占したい想いまで激しくなる。

こんな俺が側に居たら、いつか鳴をダメにするんじゃないか・・・・。

いつだって、そんな事を考えていた。

紫穂は、そうやってダメになってしまったから。

⏰:08/04/12 09:14 📱:W52P 🆔:e3B/JTSM


#502 [東脂ヤ転
「でもさぁ、そういう気持ちも、ある意味大事ちゃう?」

突然、圭吾は明るい声で俺に言った。

俺は圭吾の言った意味が分からず、その横顔を見つめる。

そんな俺を見て圭吾は、呆れたように笑った。

「だからぁ、好き過ぎて相手を傷付けてるかも、って悩むのも、苦しくなるのも、相手を想うからこその気持ちだろ?」


圭吾の言葉が、何故かいつもより温かく響く。

⏰:08/04/12 16:37 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#503 [東脂ヤ転
「静のそういう弱い部分も含めて、鳴ちゃんは静が好きやねんから、たまには鳴ちゃんに甘えてみたらええやん?」

圭吾はいつもの呑気な言い方で俺にそう言った。
何を根拠にそこまで言い切れるんだ・・・・。

何て屁理屈が出そうになったけど、圭吾のその言葉は、意外にも俺に効いた。

「大体なぁ、今俺に言った事を鳴ちゃんに言ったらええやんか〜
そういうとこ、変にカッコつけやな♪」

圭吾は嬉しそうに俺の頭を撫でる。

⏰:08/04/12 21:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#504 [我輩は匿名である]
>>450-550

⏰:08/04/12 22:07 📱:W43CA 🆔:☆☆☆


#505 [東脂ヤ転
「・・・・・・・・お前のそういうとこが馬鹿だって言うんだよ」

俺は圭吾の手を払いのけて席を立つ。

「何!?アホはえぇけど、馬鹿は傷付くわぁ〜!!」

相変わらず俺の嫌みにも動じない圭吾は、台所に立つ俺の後ろ姿に情けない声をかける。

[せっかく、礼の一つでも言ってやろうと思ったのによ・・・]

まぁそんな圭吾だから、サラッと俺が欲しい言葉をくれるんだろうな。


そう思ったら今まで以上に、自分に素直になれそうな気がした。

⏰:08/04/14 08:23 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#506 [東脂ヤ転
「・・・・・あたしは、静兄さえいてくれたら・・・他に何もいらないの・・・・・・」

さっきまで無理して作っていた笑顔は消え、今は紫穂の頬に大粒の涙が零れる。

「それじゃあダメだ紫穂。お前がツラくなるだけだって・・・」

「それでも良いの!!!
あたしは、静兄以外の人と一緒になんかなれない・・・なりたくないよ!!!」

そう言って泣き叫ぶ紫穂は、俺が好きだった紫穂とはかけ離れてしまっていた。

でもそれも、俺が紫穂を独占したいっていう"欲"を、抑えきれなかったせいだ。

紫穂は・・・・


変わってしまった。

⏰:08/04/14 08:37 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#507 [東脂ヤ転
「あのー・・・何かありましたか?」

「え?」

突然声を掛けられ、俺はまた我に返った。

さすがに紫穂のことで、何度も考え込んでしまう自分が情けなく思えた。
「どなたか、生徒のお知り合いですか?」

声のする方に振り向くと、教師らしき女性が心配そうな顔で立っていた。
[そうだ・・・・・つい校舎が懐かしくて・・・・]

俺の頭に懐かしい日々が蘇る。

⏰:08/04/14 21:37 📱:W52P 🆔:Gfyw5/6.


#508 [東脂ヤ転
「あの、弟の参観日に来たんですけど、場所がよく分からなくて・・・・」

おそらく40代半ばのその女性に、少し近付いてそう言うと女性の顔が一気に赤くなった。


「そ・・・それならッ、何年何組かしら?
案内してッ差し上げます」
何に動揺しているのか分からないが、女性は上擦った声で言うと、歩き出す。

⏰:08/04/14 21:56 📱:W52P 🆔:Gfyw5/6.


#509 [東脂ヤ転
昨日はあれから、何だかんだ言って圭吾は家に居座り続けて、結局アイツが帰ったのは7時前だった。

結局礼は言わなかったけど、何となくアイツには伝わっていたと思う。

圭吾は、そういう奴だ。

その後鳴が帰って来たのは8時過ぎ。

圭吾はクビにしないという事を伝えてやったら、嬉しそうに「良かった」って言ってた。


また俺が圭吾に嫉妬しそうになったのは、言うまでもない。

⏰:08/04/15 08:19 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#510 [東脂ヤ転
そして・・・・・

『静兄ッ!!早くしないと昼休み終わっちゃうよ!』

校舎のあちこちから、紫穂との事を思い出す。

ここに来るのは約10年振りだ。

そう、鳴が今通っているこの高校は、俺等の母校でもある。

鳴の授業参観を、鳴には秘密で観に来たのだが、10年も経つと教室の場所も変わっていて、すっかり迷ってしまっていたのだ。

[それにしても・・・・]

教室の場所を除いては、何も変わらないな、この場所は。

⏰:08/04/15 08:36 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#511 [東脂ヤ転
「鳴ーー!!!」

「んー?」

昼休みも終わろうとしている頃、突然大声で名前を呼ばれ、顔を上げる。

「お前ん家さぁ、今日誰か来る?」

そう言って息を切らしながら、俺の前に座ったのは北原だ。

俺のことを名前で呼ぶ唯一の友達。

「誰も来ないけど・・・何で?

今日みたいな平日に母さんが休めるワケないし、高校生にもなって参観日に人を呼ぶ気にもなれない。

だから、今日が参観日だという事は誰にも言っていなかったのだ。

⏰:08/04/15 15:37 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#512 [東脂ヤ転
「いや、さっきさぁ担任が顔真っ赤にして誰かと喋ってたから、誰かと思って顔見てみたら・・・・」

結構急いでここまで来たのだろう。
北原はある程度息を整えると、興奮混じりで、

「日下部 英一だったんだよ!担任が喋ってたのって!」

ハッキリそう言った。

俺はその言葉を聞いた途端、飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。

「く・・・日下部英一ぃ!!??」

「そう!!お前の親義父さんだよ!!」

⏰:08/04/15 15:57 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#513 [東脂ヤ転
キーン・・・コーン・・カーン・・

詳しくその話を聞こうとしたその時、丁度始業チャイムが鳴り、北原は自分の席に戻って行った。
建築家を目指している北原は、前々から英一を尊敬していて、英一が出た雑誌やテレビは全部チェックしている。

そんな北原が英一を見間違えるワケがない・・・。

[でも・・・何で!?]

⏰:08/04/15 16:05 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#514 [東脂ヤ転
あんなに忙しい英一が、こんな真っ昼間に休みを取ってまで俺の参観日に来るワケがない。

いや、来れるワケがない!!

「はーい、授業始めるよー」

頭の中で様々な思考を巡らしている内に、クラス担任が教室に入って来た。

その顔は北原が言う通り、気のせいかいつもより赤く見える。

⏰:08/04/15 16:19 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#515 [東脂ヤ転
ガラ・・・ッー・・・

その時、教室の後ろから誰かが入って来る音がした。

既に何人か保護者が来ていたし、誰かの親でも来たのだろう、と思っていた。

するとやけに視線を感じ、横を向くと北原が後ろを指差していた。

[・・・・・何だ・・・?]

俺は不思議に思って振り返る。

「ーーーッ!!!!????」

その瞬間、危うく声を上げてしまいそうになった。

そこに居たのは、英一じゃない・・・・。





[静兄!!!???]

⏰:08/04/15 16:25 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#516 [東脂ヤ転
そんな俺の反応を見て北原は、「な!?言ったろ!?」とでも言いたげな顔で俺を見る。

[いやいや英一じゃねぇよ!!その息子だから!!]


俺はその場でそう叫んでやりたかったが、そんな事出来るワケも無く、ため息をついた。

その時、

「何かあの人カッコ良くない?」

「思ったぁ!!誰かの知り合いかなぁ!?」

近くの席の女子同士が、明らか静兄の方を見ながらヒソヒソ言っている。

⏰:08/04/15 21:38 📱:W52P 🆔:Fu1S68JA


#517 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000000

⏰:08/04/15 21:45 📱:SH903i 🆔:NZd7/qQo


#518 [東脂ヤ転
気が付くとクラス中、ほとんどの人が静兄を見ては「カッコ良い!!」だの、「彼女居るかな!?」だの言って騒がしくなっていた。

しかし当の本人は、どよめきが自分のせいだと気付いてないらしく、さっきからキョロキョロと辺りを見渡している。

[もしかして・・・・静兄、俺の場所に気付いてない??]

俺の席は窓側の前から2番目の席で、意外と目立たない場所なのだ。

⏰:08/04/16 08:31 📱:W52P 🆔:qP2dVkPU


#519 [東脂ヤ転
[上手くいけば、このまま気付かれずに済むかも!!]

俺はそんな淡い期待を抱いた。
第一、こんな公の場で静兄に見られてるって思うだけで、今の俺にはツラ過ぎる!

[今だって・・・絶対顔赤いし・・・!!!]

静兄がカッコ良いのは、誰よりもこの俺が1番良く知ってる。

[今更騒がなくたって、静兄がカッコ良いのは当然なんだよ!!]

なんて、ノロケモード全開の台詞の一つも言いたいところだったが、ぐっと我慢して俯いた。

⏰:08/04/16 08:43 📱:W52P 🆔:qP2dVkPU


#520 [東脂ヤ転
「はいはいウルサいよー
じゃあ日直の・・・日下部!」

突然名前を呼ばれ、思わず「はい!」と、元気良く応えてしまう。

そしてその瞬間、

[・・・・・しまった・・・]

自分が今日、日直であることを恨んだ。

背中にひしひしと強い視線を感じ、ゆっくり振り返る。

そこには満面の笑みで俺に手を振る、静兄がいた。

[ヤバい・・・カッコ良過ぎる・・・」

俺の体温は徐々に高くなり、身体が火照ってゆくのが分かる。

⏰:08/04/18 10:05 📱:W52P 🆔:7ZAqA/lU


#521 [みたたォ]
続きすごく気になり
ます( ̄▽ ̄;)フフ
小説の才能めちゃく
ちゃありますねヘホ
本当羨ましいですキ
頑張って下さいエy

⏰:08/04/18 11:33 📱:auSH34 🆔:vlCjntfU


#522 [LoLo]
あげます

⏰:08/04/18 22:39 📱:N703iD 🆔:c6R5/pzo


#523 [東脂ヤ転
みたたォサン★LoLoサン★

コメントありがとうございます!(^-^)/
お返事は感想版にしますねッ♪

⏰:08/04/19 11:21 📱:W52P 🆔:l.aehJ1g


#524 [東脂ヤ転
Ω//コメントして下さってありがとうございますッ♪\(^_^)/

お返事は感想版に書きますね!!(*>v<)ノ

また、感想版は毎日チェックしてるので気軽にコメントして行って下さいッ☆d('-^*)

感想版 ̄↓。*◆
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3324/

⏰:08/04/19 11:28 📱:W52P 🆔:l.aehJ1g


#525 [東脂ヤ転
感想版**

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3324/

⏰:08/04/19 14:27 📱:W52P 🆔:l.aehJ1g


#526 [東脂ヤ転
>>520
[本当・・・可愛いな]

鳴に向けて手を振りながら、俺は思わずそんなことを考えていた。

俺の母親位の保護者が並ぶ中、妖しげなゲイボーイが交じっているこの光景は、さぞかし奇妙なことだろう。

そう考えると妙に笑えてきて、頬が緩む。

それはそうと、俺が鳴に手を振ったせいで、義兄弟だっていう俺達の関係が周りに分かったらしい。

その証拠に、さっきから鳴は他の生徒から質問攻めを受けている。

⏰:08/04/19 22:02 📱:W52P 🆔:l.aehJ1g


#527 [ariSu]
いつも読ませてもらってます!

本当に面白いですっ

頑張って下さい(ノv`)

⏰:08/04/19 22:31 📱:PC 🆔:CtdHl/9s


#528 [東脂ヤ転
>>524-525
「・・・・ん?」

何か視線を感じて目線を移すと、1人の女子生徒が俺に向かって手を振っていた。

[確か・・・・彩華ちゃん・・]
その耳にある、小さなクロス型のピアスが印象的だった、鳴の彼女。

俺を知ってる、ということを余程アピールしたいらしく、さっきからひっきりなしに手を振っている。

⏰:08/04/20 07:57 📱:W52P 🆔:TmMnLs4Y


#529 [東脂ヤ転
それに応えるように手を振り返してやると、彩華ちゃんは嬉しそうに笑った。

その笑顔が余りに純粋な笑顔だったから、俺は少し胸が軋んだ。

[まだ別れてないんだな・・・・鳴と・・・]

彼女がいた鳴は、俺と出逢うまでは普通の高校生だったんだ。

それを俺が、ねじ曲げたって言ってもおかしくない。

⏰:08/04/21 08:41 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#530 [東脂ヤ転
[まぁ・・・言えないだろうな・・・]

突然鳴が別れようなんて言ったら、普通はただじゃ引き下がらないだろう。

多分、"理由"を聞きたがる。

その時鳴は何て言う?

『俺は兄貴が好きなんだ』

例えそう正直に言ったとしても、納得出来ないだろうな。


だってそんな理由、普通じゃ有り得ないから。

⏰:08/04/21 20:47 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#531 [東脂ヤ転
この日の授業は数学。

真っ先に当てられた鳴は、目の前に並ぶ数式にさっきから頭を悩ませているようだ。

『俺は完全に文系の人間だから、数学なんか必要ねぇの!!』

いつだったか、数学の宿題を手伝ってやった時、口を尖らして文句を言っていた鳴を思い出す。

もともと理数系の俺にとって、あんなに簡単な問題に悩まされている鳴が、とても微笑ましく思えた。

⏰:08/04/21 20:53 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#532 [東脂ヤ転
その時ふ、とさっきから鳴を見つめている、1人の男子生徒が目に留まった。

赤茶色の髪はワックスでほど良い感じに立てられていて、大きな瞳からはわずかに幼さを感じる。
[圭吾が好きそうな子だな・・・]

そんなことを考えながらその様子を見ていると、その子は鳴に向かって茶化すような言葉を投げかけ始めた。

⏰:08/04/21 21:02 📱:W52P 🆔:zwEQUfTE


#533 [東脂ヤ転
「それが出来なきゃ、先に進めねぇぞぉ!鳴〜!」

「北原うるせぇ!」

赤毛の子に反論する鳴の顔は赤い。
教室内では、笑いさえ起きていた。

[・・・・・"鳴"・・・?]

確かに今アイツは鳴の事を、"鳴"と呼び捨てにしていた。

鳴は自分の名前を、呼び捨てにされるのが嫌いなハズなのに。

[北原・・・]

そいつが鳴を見る目は、俺の勘違いじゃなければ・・・・・・

友達以上の想いを含んでいる目だ。

⏰:08/04/22 09:18 📱:W52P 🆔:POyYMR6U


#534 [東脂ヤ転
「ー・・・静兄ッ・・・!!!」

俺は腕を強く引かれ、現実に引き戻される。

どうやらまたボーっとしていたようだ。

腕を引っ張っているのは俺の可愛い義弟、鳴。

さっきからぐいぐいと、俺の手を引いてどこかへ連れて行っている。

⏰:08/04/22 21:34 📱:W52P 🆔:POyYMR6U


#535 [東脂ヤ転
俺が気付かないウチに、終業のチャイムは鳴っていたらしい。

廊下を早歩きで行く俺達の横を、保護者や生徒達が通り過ぎて行く。

やがて鳴は、どこかの階の隅にある男子トイレに入った。

「ハァッ・・・一体、どういうつもりだよッ!」

中に入るなり、鳴は顔を真っ赤にして俺に噛みついた。

でもそれも、俺にとっては逆効果。

乱れた髪やはだけた制服から覗く白い肌は、俺の欲望を駆り立てる。

⏰:08/04/22 21:42 📱:W52P 🆔:POyYMR6U


#536 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/04/23 23:03 📱:N703iD 🆔:tFkDFTrI


#537 [東脂ヤ転
>>524ー525

悪戯心にかられた俺は、指でそっと鳴の首筋をなぞる。

突然のことに驚いたのか、鳴は身体をビクッとさせて俺を睨む。

「は・・・ッ・・話聞いてた!?」
そんな鳴の反応が愉しくて、俺は小さく笑った。

「聞いてたよ。でも、義弟の学校生活を時折視察するのも、義兄の仕事だろ?」

そう茶化すような言い方をすると、鳴の顔がまた赤くなった。

⏰:08/04/24 08:36 📱:W52P 🆔:3v7GjBcE


#538 [東脂ヤ転
「それからさ・・・・・」

壁にもたれていた鳴の逃げ道をなくすように、俺は壁に手をつく。

「こんな寂しい所に連れて来たりして・・・・
そんなに俺に、学校で犯されたいの?」

「え・・・!?」

驚いて顔をあげた鳴の唇を、ゆっくりと塞いでやる。

⏰:08/04/24 12:29 📱:W52P 🆔:3v7GjBcE


#539 [東脂ヤ転
鳴にキスする時、いつも思う。

"あぁこの瞬間だけは、俺の事だけ考えてくれてるんだ"って・・・。

そう思うと、よからぬ欲まで込み上げてきて、もっと"俺"で鳴を汚したくなる。

[そんなこと、絶対しないけどね・・・・]

自分のあくどいところに苦笑しながら、何度も鳴の唇を確かめるように、キスを続ける。

⏰:08/04/24 19:03 📱:W52P 🆔:3v7GjBcE


#540 [きな]
面白すぎます

⏰:08/04/24 19:05 📱:SO903i 🆔:0loJeTCg


#541 [東脂ヤ転
>>524-525
「ん・・・ッ・・ハァ・・ッ!!」

抵抗しようともがく鳴の手を掴むと、一番奥の個室へと連れ込んだ。

「・・何・・すんの・・・ッ!!
ここ学校だよ!?」

「クスッ・・・この場所選んだのは、鳴だけど?」

また茶化すように笑ってやると、鳴はケンカに勝てない子供のように、上目遣いで俺を睨む。


俺はこんな時間にまで、"幸せだ"と感じていた。

⏰:08/04/25 18:35 📱:W52P 🆔:p4Yhd3ls


#542 [東脂ヤ転
ガチャッー・・・キィ・・・ッ

『!!!』

その時、トイレに誰かが入って来る音がした。

「マジでアイツうぜぇよなぁ〜」

「何がタバコは体に悪い〜だ!!
お前等教師だって、タバコ吸ってるクセしてよ!」

入って来たのは2人組の男子学生。
どうやらこんな辺鄙(ヘンピ)な所まで、タバコを吸いに来たらしい。

⏰:08/04/26 09:24 📱:W52P 🆔:8V0EFDLg


#543 [東脂ヤ転
ふと、鳴の顔を見ると、息を潜めてその2人に気づかれないようにしている。

"知り合いなの?"

口パクで鳴にそう訊くと、勢い良く頷いた。

[なるほどねぇ・・・]

そりゃあ、同級生にこんな姿を見られたらマズいだろうなぁ・・・・なんて、
素直に納得しないのが俺の悪い癖だ。


俺は一瞬微笑むと、ズボン越しに鳴の股関を擦り上げる。

⏰:08/04/26 09:34 📱:W52P 🆔:8V0EFDLg


#544 [東脂ヤ転
「ー・・・ッ!!!」

それに反応するように、鳴の身体がビクッと跳ねた。

「静兄・・・ッ・・・ダメだっ・・・て・・・ッ!!」

そう小声で言うと、鳴は熱っぽい眼差しを俺に向ける。

それがまた、俺の欲情を駆り立てるとも知らずに。

便座に腰掛けるカタチで居る鳴の前に膝立ちになると、左手で擦り続けたまま、右手をシャツの中へと滑らせる。

⏰:08/04/27 07:50 📱:W52P 🆔:RfVWomP.


#545 [東脂ヤ転
「ん・・・ッ・・・ハァッ・・・!!」

言葉では強気な事を言っているが、その分身体は正直だ。

俺が手を動かす度、鳴の脚は徐々に開いて、股関を突き出すような体制になっていく。


「直に触って欲しい?」

俺は鳴の耳元でそう囁くと、際どいところまで、ゆっくりとズボンの中に手を入れていく。

⏰:08/04/27 08:15 📱:W52P 🆔:RfVWomP.


#546 [みー]
失礼します☆

>>001-200
>>201-400
>>401-600

⏰:08/04/27 08:52 📱:SH903i 🆔:Gse8kW6I


#547 [東脂ヤ転
「っていうかさぁ、今時参観日とか有り得なくね?」

「マジで意味分かんねぇよなぁ」

タバコの煙と、2人の話す声が室内に響いていた。

まだ俺達の事には気付いていないらしい。

「ん・・・ッ・・あ・・ッハァッ・・!!」
「鳴・・・・・・?」

俺はワザと焦らすように、鳴のヘソから付け根までを行ったり来たりしてなぞっていく。

その動きに合わして、鳴の腰も浮き上がる。

⏰:08/04/28 07:15 📱:W52P 🆔:71BIEr9Q


#548 [我輩は匿名である]
義父さんと鳴のカラミが見たいです。いけないと思いつつも感じる体。もうやめようと思ってるのに義父に触られると止められない鳴。やがてそのことがバレてしまい…みたいな。

⏰:08/04/28 07:47 📱:N901iC 🆔:f0vOzQoQ


#549 [我輩は匿名である]
>>548

絶対いや。

⏰:08/04/28 08:30 📱:D903i 🆔:eGenreDw


#550 [東脂ヤ転
>>548
↑に、ついての皆さんの意見を、感想版にてお待ちしてます(・ω・)

ここでのコメントは控えて下さい☆

⏰:08/04/28 10:14 📱:W52P 🆔:71BIEr9Q


#551 [東脂ヤ転
>>548
の結果は感想版にて☆

**********************「触って欲しいなら・・・」

俺はワザと鳴の耳元で囁く。

「ちゃんと言いなさい?
自分でズボンも、下ろしてさ・・・?クスッ」

その言葉に反応して、鳴は顔を赤らめる。

プライドの高い鳴だ。
そんな言葉、意地でも口にしたくないだろう。

[だから・・・それを言わせるのが、愉しいんだよ]

一度湧き上がった"欲情"は、留まる気が無いらしい。

⏰:08/04/29 15:45 📱:W52P 🆔:0TdKvHKc


#552 [東脂ヤ転
「・・・・ッ!!・・・やぁ・・んッ!!」

「クスッ・・・随分と強情だな?」

なかなか言葉を口にしない鳴を更に攻めるよう、ズボン越しに鳴の股関を舌でなぞる。

鳴のソレはズボンの中、窮屈そうに大きさを増していく。

[なかなか観念しないな・・・]

予想以上に鳴の反応が悪いので、声で犯してやろうと思ったその時。

カチャ・・・・・ッ

鳴のベルトを外す音が、響いた。

⏰:08/05/01 18:47 📱:W52P 🆔:bDFKVB1Y


#553 [東脂ヤ転
「・・・ん?今、何か聞こえなかったか?」

鳴がズボンに手をかけたのと同時に、タバコを楽しんでいた生徒の1人が、さっきの音に気付いたようだ。

「・・・!!!」

その瞬間鳴は反射的に慌ててズボンから手を離す。

しかし俺はその動きを阻止するように、ほぼ無理矢理ズボンから下着までを剥ぎ取った。

今まで萎縮していた鳴のペニスが、勢い良く露わになる。

⏰:08/05/01 19:44 📱:W52P 🆔:bDFKVB1Y


#554 [東脂ヤ転
「ビンビンだね?・・・クスッ」
我慢汁まで垂らしてそそり立つペニスが良く見えるように、鳴の脚を大きくM字型に開いてやる。

「ハァッ・・・!・・・ダメ・・静兄ッ・・・気づかれ・・ちゃう・・ッ・・・!!」

鳴は目一杯小さな声で俺に抵抗するが、正直な身体は股関を突き出す形になっていく。

「あ・・・!奥の所に誰か入ってるぞ・・・」

学生の一人が、俺達の場所に気付いたようだ。

⏰:08/05/04 09:34 📱:W52P 🆔:iwkCyi/2


#555 [東脂ヤ転
この薄いドアの向こうで俺達がしている事を、誰が予測できるだろう。

そう考えると、余計にこの状況が愉しく思えた。
「・・ッ!!!・・・ん・・・ハァッ!!」

[こういうのを、"変態"って言うのかもな]

鳴の柔らかい太ももに舌を這わせながら、俺は何気なく思った。

「おい、もし知り合いだったらヤバくね?」

その時、もう一人の生徒が少し焦るようにそう言った。

⏰:08/05/04 09:48 📱:W52P 🆔:iwkCyi/2


#556 [東脂ヤ転
「確かにそうだな・・・・場所変えるか」

急に不安になったのか、ドアの前に居た生徒も急いでタバコを消しているようだ。

「ぜってーチクるんじゃねぇぞ!?」

二人の生徒は捨て台詞のような言葉を残して、勢い良く出て行った。

トイレには、また静けさが戻りほのかにタバコの匂いがしている。

また俺達二人だけになった。

⏰:08/05/04 09:53 📱:W52P 🆔:iwkCyi/2


#557 [東脂ヤ転
「邪魔者も居なくなったし・・・・?」

俺は鳴のペニスに、唇が触れそうな距離で囁く。

「ハァッ・・・ハァ・・!!は・・やく・・・ッ・・・静兄・・・ッ!!」

熱っぽい瞳で鳴は俺に言う。

着崩れたシャツとネクタイ姿に下だけ裸の、この格好は俺の下半身を熱くさせていた。

「早く・・・・何して欲しいの?」

それでも俺は、焦らすのを止めない。

⏰:08/05/04 09:59 📱:W52P 🆔:iwkCyi/2


#558 [東脂ヤ転
「早く・・・ッ・・・触っ・・て・・・・も・・限・・・界・・ッハァッ!!」
途切れ途切れに顔を赤くして言う鳴は、一番鳴が可愛く見える瞬間だ。

「クスッ・・・・・可愛い過ぎ」

俺はそう一言呟くと、軽く開いた鳴の唇を塞いで、ペニスに手をかける。

「んん・・・ッ!!!・・・ッ・・・ひやぁ・・ッ!!!」

突然の待ちわびていた行為に、鳴の腰がビクンッと跳ねた。

⏰:08/05/04 10:04 📱:W52P 🆔:iwkCyi/2


#559 [東脂ヤ転
静かになったトイレには、鳴の喘ぎ声が良く響く。

「ほら・・・気持ち良いでしょ?もっと鳴いてごらん・・・クスッ」

囁いてはキスをしながら、ペニスを上下に擦り続けてやる。

次々襲う快感の渦に、鳴が耐えられるハズなかった。

「やぁ・・ッ!!・・・静兄ッ・・・!イッちゃ・・う・・・んんッ!!!」

鳴はそう言うと腰を少し浮かせて、身体を仰け反らせる。

そして股関からは愛液が飛び散った。

⏰:08/05/04 10:13 📱:W52P 🆔:iwkCyi/2


#560 [東脂ヤ転
「いっぱい出たな?クスッ」

指に着いた白い液を、見せつけるように舐めてやる。

「ウル・・ハァッ・サい・・ッハァ」

涙目の鳴は荒い息を整えながら、俺を睨む。

そんな無理している鳴を見ると、余計にイジメたくなってきた俺は、まだヒクつくアナルに突然指を沈める。

「んぁ・・ッ!!!・・・ダメ・・ッ!!!」

俺に飼い慣らされたアナルは、躊躇うことなく俺の指を締め付ける。

⏰:08/05/04 10:21 📱:W52P 🆔:iwkCyi/2


#561 [なあたん]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>400-500
>>500-600

⏰:08/05/04 18:56 📱:SO903i 🆔:kfHQJ/p2


#562 [東脂ヤ転
「クスッ・・・もっとよくみせて?」

そう言うと俺は鳴を便座から下ろして壁に手をつかせると、尻を突き出すような形で立たせる。

鳴の白く形の良い尻が、指を動かす度に震える。
「こんな・・・格好・・・ッんぁッ!!・・・恥ずかしい・・よォ・・・ッやぁ・・ッ!!」

萎えかけていた鳴のペニスもまた擦ってやると硬さを増して、中にある俺の指をキュウキュウと締め付ける。

⏰:08/05/05 11:23 📱:auMA32 🆔:Ycs77Lu6


#563 [は]
>>300-400

⏰:08/05/06 16:23 📱:SH904i 🆔:v.qflQwA


#564 [東脂ヤ転
口では強がっているが、身体は限界らしい。

鳴は何度も強請るように、熱っぽい眼差しを俺に向ける。

「そろそろ・・・・」

俺は片手でベルトを緩め、ズボンを下ろす。

チラッと目をやると勃ち上がっているムスコが、脱がなくてもハッキリ分かった。

「そろそろ・・・限界じゃない?」

そう言って俺は、鳴の太ももを伝う白濁色の液を舐め取る。

⏰:08/05/07 15:19 📱:W52P 🆔:NK/CCjVE


#565 [我輩は匿名である]
あげ失礼

⏰:08/05/09 00:10 📱:N703iD 🆔:LN9xwo86


#566 [東脂ヤ転
「ハァッ・・・挿れて・・ッ・・静兄・・・ッんアッ!!」

鳴が絞り出すようにそう言ったのとほぼ同時に、俺は指で馴らした鳴の中へと入っていく。

さっきより鳴の締めつけが、ハッキリとよく分かる。

「あぁッ・・・やぁ・・んんッ!!」

左手は鳴の腰に、右手は中心で悶えるペニスを上下に擦りながら、奥まで突いてやると、何とも言えない声を鳴は上げた。

⏰:08/05/10 09:32 📱:W52P 🆔:r2MwaZYU


#567 [我輩は匿名である]
おも∪ろレヽ
カゞンばっτね

⏰:08/05/11 13:57 📱:F703i 🆔:j9hL8B86


#568 [ヒ ヨ コ]
頑張って

⏰:08/05/11 14:20 📱:SH902iS 🆔:76medZjc


#569 [ヒ ヨ コ]
更新待ってます

⏰:08/05/11 20:14 📱:SH902iS 🆔:76medZjc


#570 [我輩は匿名である]
ヒヨコ
焦らすな

⏰:08/05/12 23:27 📱:F703i 🆔:CZVJPED6


#571 [ヒ ヨ コ]
はぃ

⏰:08/05/13 19:51 📱:SH902iS 🆔:/u6cedx2


#572 [東脂ヤ転
>>524-525

>>566
「鳴気持ち良い・・・?」

どちらの動きも止めぬまま、低く囁いてやる。

「ハァッ・・・気持ち・・・良いよ・・・ぉッ・・・あァんッ!!」


壁に手を付いて尻を振り上げるその姿は、物凄く卑猥で、淫らで、俺は益々虐めたくなった。

⏰:08/05/14 17:55 📱:W52P 🆔:JniDfEpA


#573 [東脂ヤ転
「ここが何処だか分かってて、こんなに感じちゃうんだよな・・・?クスッ
鳴は本当に淫乱だ・・・」

ワザと鳴の嫌がる台詞を口にすると、中が更に締まって俺のを刺激する。
「やぁッ・・・!!・・・ハァッ・・・んぁッ・・・!!」

「誰かがまた来るかもって考えるだけで、感じるんだろ・・・?」

右手で鳴のペニスを扱き上げながら、左手で乳首をなぞる。

同時に言葉責めも加えてやると、鳴の喘ぎ声が感度を増していく。

⏰:08/05/14 18:11 📱:W52P 🆔:JniDfEpA


#574 [我輩は匿名である]
>>001-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000


更新頑張って
ください

⏰:08/05/15 18:28 📱:N702iD 🆔:☆☆☆


#575 [東脂ヤ転
>>573
そんな鳴の姿を見つめながら俺はまた思う。

"あぁこの瞬間だけは、俺の事だけ考えてくれてるんだ"って・・・。

さっきのキスと同じ。
この時だけ、俺は鳴を支配出来るんだ。

歪んだ愛情・・・。こんなの愛じゃない、と嘆く人が居るかもしれない。

それでも、

「静兄ィ・・・ッハァ・・・ッ!!」

それでも俺は、こんなカタチでしか鳴を愛することが出来ない。


精一杯の、愛情で。

⏰:08/05/16 12:19 📱:W52P 🆔:QHDMXYT6


#576 [東脂ヤ転
「ハァ・・・ッハァッ・・・本当・・・滅茶苦茶だよな・・・静兄は・・・ッ!!」

お互いの熱が落ち着いたところで、鳴が恨まし気に俺を見ながら言った。

「クスッ・・・その滅茶苦茶なやり方が結構好きなクセに」

俺は膝の上に座る鳴の耳元に軽くキスすると、からかう様に笑って言う。
「す・・・ッ!!好きじゃないし!!いっつも無理矢理じゃん!!」

顔を真っ赤にさせて抵抗する鳴は、いつもに増して可愛く見える。

そんな鳴を抱くことが出来る俺は、きっと誰より幸せ者だ。

⏰:08/05/18 21:51 📱:W52P 🆔:pIxgAQQ2


#577 [東脂ヤ転
「あ!!っていうか忘れるところだったし・・・!!」

その時鳴は突然声を上げて呟くと、ぐしゃぐしゃになって落ちているズボンの中、何かを探し出した。

「・・・?何か探し物?」

「う〜ん・・・そう・・・あ!あったあった!!」

暫くズボンのポケットをまさぐっていた鳴は、嬉しそうに何かの"ケース"を取り出した。

「・・・箱?」

俺は、まだ現状を理解しきれずに首を傾げる。

⏰:08/05/19 00:16 📱:W52P 🆔:6lGa5XRo


#578 [東脂ヤ転
「お誕生日おめでとう、静兄」

そんな俺をよそに、鳴は笑顔でそう言ってケースを俺に手渡した。

「・・・・・・え?」

俺は驚いて、鳴とケースを交互に見つめる。

「やっぱり忘れてるし。
っていうか、普通自分の誕生日ぐらい覚えとくでしょ」

呆れたように笑う鳴を見て、今日が自分の誕生日だったことに初めて気付く。

⏰:08/05/19 00:25 📱:W52P 🆔:6lGa5XRo


#579 [東脂ヤ転
「昨日母さんからメール貰って、慌てて買いにいったんだよ。
静兄って本当、自分の事には無関心だからさぁ」

そう言われて昨日の鳴を思い出す。

[帰りが遅かったのも、これを探して・・・]

手渡されたケースの包装紙を丁寧にはがすと、俺は静かにケースを開いた。

中にはサファイアブルーのクロスがついた、チェーンネックレスが入っていた。

⏰:08/05/19 08:28 📱:W52P 🆔:6lGa5XRo


#580 [東脂ヤ転
「俺が好きな色だ・・・」

思わず呟いた俺に、鳴は嬉しそうな顔を見せる。
「やっぱり!?
いつも持ってる物がこの色多かったから、そうなんじゃないかと思ったんだぁ」

無邪気な笑顔にまた胸が軋む。

誰かに自分の誕生日を祝って貰えるのが、こんなに嬉しいなんて初めて知った。

俺は黙って鳴にもたれかかる。

⏰:08/05/19 09:14 📱:W52P 🆔:6lGa5XRo


#581 [東脂ヤ転
「静兄?もしかして気に入らなかった・・・?」

心配そうに俺の顔を覗き込む鳴。

俺はその無防備な唇に優しくキスすると、笑顔で言った。

「鳴、ありがとう。大切にするよ」

鳴はまた顔を赤らめたが、すぐに俺から目を逸らす。

「あ・・・当たり前だろ!
大切にしなかったら、許さないから・・・ッ」

相変わらず子供っぽい強がりな態度が可笑しくて、俺は思わず笑ってしまった。

⏰:08/05/19 10:31 📱:W52P 🆔:6lGa5XRo


#582 [東脂ヤ転
『静のそういう弱い部分も含めて、鳴ちゃんは静が好きやねんから、たまには鳴ちゃんに甘えてみたらええやん?』

ふと圭吾の言葉を思い出す。
"鳴に甘える"って、どういうことなのかまだ掴みきれてないけれど、信じてみようと思った。

「鳴、大好きだよ」

確かめるように俺は呟く。そして、

「俺だって・・・大好きだよ」

少し照れながらもハッキリそう言ってくれた鳴。今の俺には、それだけで十分だった。

鳴を守っていく為の"理由"にも。
そして、鳴を愛していく為の"理由"にも・・・。

⏰:08/05/20 06:42 📱:W52P 🆔:7Sudro42


#583 [東脂ヤ転
第C話終了致しました!!静兄目線のお話だったのですが、毎度更新が遅くてスミマセンでしたぁ↓(>_<、)

引き続き感想版では、
こんなキャラを出して欲しい!!&こんな話を書いて欲しい!!
と言ったリクエストがあれば、募集してますッ☆(^-^)/

それから本編には基本的にコメント等は書き込まないので、コメントは感想版の方で♪

これからも本作をよろしくお願いしますッ!!

⏰:08/05/20 06:50 📱:W52P 🆔:7Sudro42


#584 [東脂ヤ転
第@話☆彡
>>001-108
第A話☆彡
>>113-234
第B話☆彡
>>241-341
>>342-452
第C話☆彡
>>455-500
>>501-582

⏰:08/05/20 08:44 📱:W52P 🆔:7Sudro42


#585 [東脂ヤ転
素直になれなくて

いつも本当の気持ちを隠してた

でも

本当はいつも

伝えたくてしょうがなかったんだ


君のことが誰よりも


誰よりも、好きだって


:)危ナイ兄弟愛ノカタチーD

⏰:08/05/20 15:29 📱:W52P 🆔:7Sudro42


#586 [東脂ヤ転
「・・・・・・圭吾?」

部屋に入ってすぐ、異変に気付いた。

口元から血を流している圭吾は、大の字型にリビングに寝転んで居る。

「フラれたぁ・・・・・・」

その時、圭吾が小さく呟いた。

「・・・静に?それとも・・・あの義弟に?」

俺は床に転がっていた、リモコンを拾い上げながら圭吾に訊く。

「・・・・・・どっちも」

そう言うと、勢い良く圭吾は起き上がる。

その目は心なしか、赤かった。

⏰:08/05/21 08:37 📱:W52P 🆔:OiX1zHa2


#587 [東脂ヤ転
[なぁにが、"フラれた"だよ]

30分程前、静から血相を変えて合い鍵を渡すよう言われた時は、何かと思って早めに帰宅したのに・・・・・・痴話喧嘩かよ!!

ただでさえ仕事で疲れているのに、こんな圭吾を見てたら余計にムシャクシャしてくる。

[しかも、俺が居ない間に義弟まで連れ込みやがって・・・]

言い表せないイライラをぶつけられる標的も無く、俺は乱暴にソファーに腰掛けた。

⏰:08/05/21 11:01 📱:W52P 🆔:OiX1zHa2


#588 [東脂ヤ転
「あーきーらぁ・・・」

「ウザイ黙れ」

「もぉ〜!こんな時位優しくしてぇなぁ〜・・・」

圭吾の甘えた声にも動じず、俺はテレビを点けた。全く興味も湧かない深夜番組を、ぼんやり見つめる。

暫くして、圭吾はフラフラと俺の側まで来ると、膝元に頭を乗せた。

「・・・蹴り上げるぞ」

「あ、俺この芸人好きなんよぉ」

俺の言葉には気にも止めず、圭吾はそのままソファーに寝転がる。
当然ソファーの長さは足りずに、圭吾の脚は外へと投げ出される。

⏰:08/05/21 11:15 📱:W52P 🆔:OiX1zHa2


#589 [東脂ヤ転
静の店で働き出してから、俺はこのマンションに圭吾と2人で暮らしている。

勝手も良いし交通の便も悪くないから気に入っていたんだけど、気に食わないことが一つ。

圭吾がやたらと男を連れ込むこと。

前々からこのだらしない性欲の塊(圭吾)には我慢ならないところが多々あったが、最近では自宅をラブホか何かと勘違いしているのか、とっかえひっかえ男を家に上げている。

[こんな家さっさと出て行ってやる・・・!!]
常日頃から俺がそう願っているのは言うまでもない。

⏰:08/05/21 21:43 📱:W52P 🆔:OiX1zHa2


#590 [東脂ヤ転
それなのに俺がこの家を出られないでいる理由。
「明ぁ・・俺クビなんやて・・・」

膝元から圭吾の情けない声が聞こえる。

「お前、義弟にも手出したのか・・・」
「何もしてへんよー!
ただ、ちょっと唇を重ねただ・・・イテッ!!」

圭吾が言葉を続ける前に、持っていたリモコンでその頭を叩いた。

「静に殺されなかっただけ有り難く思え!この尻軽!!」

さっきから高まっていた苛立ちがピークに達する。

「お・・・男が男に"尻軽"って言ったの、初めて聞いたわぁ」

この語に及んでまだ呑気なことを言う圭吾に、俺はもう一撃加えた。

⏰:08/05/24 13:16 📱:W52P 🆔:PY1cHayA


#591 [東脂ヤ転
いつもいつも俺は苛立っている。
コイツのせいで。

「付き合ってられるか!俺は寝る!!」

そう言うと俺は無理矢理立ち上がって、その場を離れようとした。
その時、

「明・・・お前は俺を慰めてくれへんの?」

圭吾が俺の手を強く引いてそう言った。

⏰:08/05/24 13:50 📱:W52P 🆔:PY1cHayA


#592 [東脂ヤ転
「慰める・・・?」

身体でお前を慰めろって?他のヤツ等と同じように?
俺に・・・・・・

他のヤツ等と"同じ"になれって・・・?

「ふざけんな」

俺は圭吾の手を力一杯振り切った。
テレビから流れる音が、酷く鬱陶しく感じる。

「お前が好きな慰め方なら、そこら辺に居る輩にでも頼めよ。俺を・・・・・・」
胸がムカムカする。
言いたくないことまで、言いたくなる。

「俺を、そんな輩と一緒にすんな・・・!!」

⏰:08/05/24 17:15 📱:W52P 🆔:PY1cHayA


#593 [東脂ヤ転
それだけ言うと、俺はリビングを出て真っ直ぐ自分の部屋に戻った。
ベッドに身を投げ出して深くため息をつく。

「・・・・・・ふざけんなよ・・・」
もう何回目になるだろう。さっきみたいなやり取りを交わすのは。
何度言っても俺の声は圭吾に届かない。

「毎回怒鳴るのも・・・楽じゃねぇんだよ・・・」

いつからだろう。アイツの"特別"になりたいと思い出したのは。

確か・・・・・・。

[あぁ、静の言葉だ・・・]

目を閉じてあの日のことを思い出す。

⏰:08/05/24 21:42 📱:W52P 🆔:PY1cHayA


#594 [さき]
頑張ってくらさぃ

⏰:08/05/25 11:52 📱:SH902iS 🆔:00jAfKaw


#595 [ら]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600

⏰:08/05/25 12:30 📱:W53CA 🆔:/B659KD.


#596 [東脂ヤ転
さきサン★らサン★へのコメントは感想にて(^-^)...・・・*

「お前が・・・俺を好き?」

静の言葉に俺は改めて大きく頷いた。
こんな俺を雇ってくれた時から、ここで働き始めた時から、俺はずっと静が好きだったんだ。

この気持ちに嘘は無い。絶対に。

だから、


俺が圭吾を好きかもしれないなんて、絶対に有り得ない。

⏰:08/05/25 15:35 📱:W52P 🆔:fEy8nDDQ


#597 [東脂ヤ転
「・・・明」

「ん?」

キャラにもなく少しドキドキしながら静の顔を見上げると、静は何とも言えない表情をしている。
「お前はさ・・・そう"思いたい"んじゃないのか?」
静は少し寂しげに笑って俺に言った。

返ってきた言葉は俺の気持ちに対する答えではなかった。
俺は静の言いたいことが分からない、と言った顔で静を見つめる。

「どういう意味だよ?」

思わずそんな言葉が口から零れる。

⏰:08/05/25 17:14 📱:W52P 🆔:fEy8nDDQ


#598 [東脂ヤ転
「お前は圭吾が好きなんだろ?」

静は真っ直ぐ俺の瞳を見て、単刀直入にそう訊いた。
こういう時の静に俺は弱い。全てを見透かされているような気がするんだ。
「いくら紫穂と別れた後だって言っても、それ位お見通しだよ、明」

「ー・・・ッ!!好きじゃねぇよ!!あんな奴!あんな・・・・・」

あんな・・・
俺のことなんか見向きもしてくれない奴・・・!!

⏰:08/05/26 09:14 📱:W52P 🆔:.dqekDEA


#599 [柳下]
頑張ってくださいな

⏰:08/05/26 11:59 📱:F703i 🆔:OzdKUCd.


#600 [東脂ヤ転
柳下サンへのコメントは★感想版にて...・・・(^-^)*☆*
まだ誰も来て居ない昼間の店内。居るのは俺と静だけだ。

静は小さく笑うと、一番近くにあった椅子を引き寄せ腰掛けた。

「認めるのが怖い?」

静の声が真っ直ぐ脳へと響く。こんな時でさえ静の甘い声が俺を揺るがせる。

「好きだって認めて、拒まれるのが怖いのか?」

静はあくまで冷静に話し掛けてくる。
余りにも的確に攻めてくるその言葉に、俺は何も言い返せない。

⏰:08/05/26 23:37 📱:W52P 🆔:.dqekDEA


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