危ナイ兄弟愛ノカタチ:)BL
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#241 [東脂ヤ転
全てを信じてしまうと


全てを委ねてしまうと


とてつもなく不安になる

疑いたくなる


それでも貴方は


この俺を


信じてくれるの?



:)危ナイ兄弟愛ノカタチーB

⏰:08/03/05 16:22 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#242 [東脂ヤ転
家からそう遠くない繁華街のある一角。

そこに俺は立っていた。
学校帰りによく行く店の並ぶ通りが、すぐ近くにあるハズなのに、この辺では何も聞こえて来ない。

「いかにも...騒音を嫌う静兄らしい場所だな」

辺りを見渡しながら俺は小さく呟いた。

目の前にはセンスの良い小さな看板が1つ、そこから地下へと階段が続いている。

看板には"Bar・restaurant Violet(ヴァイオレット)"

静兄の店だ。

⏰:08/03/05 16:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#243 [東脂ヤ転
ー3日前ー

「静兄の店に?・・俺が!?」
いつものように夕食を終えて片付けている時、今日は珍しく家にいる静兄が思いがけないことを言い出した。

「明日から働けとは言わないよ
とりあえず遊びにおいでよ?」

静兄は、皿洗いする俺の横のシンクに腰かけて言う。

「"バイト探してる"って言う話から何でそうなるんだよ!」

俺は最後の皿を洗い終えると、静兄の方に向き直った。

⏰:08/03/07 08:23 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#244 [東脂ヤ転
「だってさぁ鳴可愛いから、他の所で変な奴に絡まれたら大変だろ?」

静兄は平然と言う。

「あのなぁ、俺は可愛いくなんかないし!
第一俺に変なことすんのは静兄だけだよッ!!」

俺は呆れてそう言うと、リビングに戻ってソファーに腰かける。

[まぁ・・・悪い気はしないけど・・・な]

ちょっとにやけそうになる顔を引き締め、俺は求人誌を手にとる。

⏰:08/03/07 14:05 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#245 [東脂ヤ転
「まぁでも一応ね、もし気に入ったらそのままウチで働けばいいしさ」

静兄は俺の手から求人誌を取ると、隣に座ってテレビをつけた。

「・・・変な店じゃない?」

「??変な店って??」

不思議そうな顔をする静兄に、俺はゆっくり訊く。


「・・・・ス・・・・」

「・・・ス?」

「・・・ストリップショー(♂)の店とか・・・」

「・・・・・お前にとって、俺はどんなイメージのオーナーなんだよ(笑)」

⏰:08/03/07 14:16 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#246 [あい]
1話からずっと読んでます♪

支援あげ〜!!

⏰:08/03/07 15:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#247 [東脂ヤ転
そんなこんなで俺は静兄の店へ、あくまで"遊びに"行くことになった。

『あそこの通りに店は一軒しかないからな
"Violet"って店だよ』

静兄の言った通り、出ている看板は一つしかない。
腕時計に目をやると午後3時。

「時間だし・・・行くか」

俺は何故か少し緊張している足を動かして、ゆっくりと階段を降りて行った。

⏰:08/03/07 16:25 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#248 [東脂ヤ転
あいさん★

感想版にもコメントありがとう!!(^O^)/

1話から読んでくれてるなんて・・・!!(号泣)

感激です!(ノ_<。)

これからもよろしくお願いしますねッ☆

また普通のお話とかも感想版でできたら嬉しいですッ♪\(^_^)/

⏰:08/03/07 16:51 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#249 [東脂ヤ転
カランカランー・・・

ドアに付けられたベルが、やけに大きく室内に響く。

「す・・・すいませーん」

薄暗い店内に向かって、俺は思い切って声をかけてみた。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・返事が無い。

[何だよ!!遊びに来いって言ったの静兄だろ!?]

とりあえず、中で静兄を待とうと恐る恐る中に入る。

店内にはオレンジ色の蛍光灯がポツポツと付けられていて、僅かに室内を照らしている。

⏰:08/03/08 00:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#250 [東脂ヤ転
「まぁ確かに・・・俺が好きな雰囲気ではあるな」

店内を見渡しながら、俺は思わず呟く。

派手すぎない小ぶりのシャンデリアといい、テーブルにあるレトロなランプといい、イス等のデザインといい・・・。

悔しいけど、どこから見てもこの店は俺が働くのに"理想"の場所だ。

[ここで・・・働くのも良いかもな・・・]

近くにあったイスに腰かけようとした、

その時。

⏰:08/03/08 01:47 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#251 [東脂ヤ転
「ハァッ・・・やぁ・・んッ・・・あぁんッ・・・」

「・・・!!??」

明らかに怪しい声が奥から聞こえてきた。

さっきまでは気が付かなかったけど、奥にはまだ個室があるらしく、そこから明かりが少し漏れいた。

[何だ・・・?今の声・・・]

不信に思った俺は足音を潜めて、その明かりの方にゆっくりと近付く。

近付くにつれ、少なくとも2人は中に誰かがいることが分かった。

⏰:08/03/08 10:28 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#252 [東脂ヤ転
>>251
×漏れいた
○漏れていた デス

誤字失礼しました(;_;)

⏰:08/03/08 10:30 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#253 [東脂ヤ転
「ハァ・・・も・・ダメ・・ッ・・入れて・・ッあぁんッ!!」

明かりが漏れる部屋のすぐ近くまで来た時、その声が"喘ぎ声"だということが分かった。

しかも喘いでいるのは、"男"だ。

[おいおい・・・やっぱり怪しい店じゃねぇか・・・]

開店前の店で何やってんだよ!と呆れて引き返そうとした時ふ、と思った。

[もしかして・・・静兄が・・・・!?]

⏰:08/03/08 10:35 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#254 [東脂ヤ転
有り得なくはない・・・!!

だってこの店のオーナーは静兄だし、こんな非常識な状況でsexできる(しかも♂と)の、静兄だけじゃないか・・・!?

考え出したらその良からぬ妄想は膨らんでいき、俺は居ても立ってもいられなくなってきた。

「こうなったら・・・突撃だ!!!」

俺はワケの分からないことを口走りながら、2人のいる部屋のドアノブに手をかけた。

「静兄ーーッ!!!」

⏰:08/03/08 10:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#255 [東脂ヤ転
「この裏切り者ー!!!」

とか、叫ぼうと思ったその時、その2人を見てあ然とした。

「・・・・えーっと・・・どちら様?」

今から明らかに、テーブルの上にいる男に挿入しようとしていたこれまた"男"が、驚いた様子で俺を見つめる。

もちろん静兄では、ない。

[・・・・・・・・やっちまったぁーーーッ!!!!]

ドアを開けたことに俺は心から後悔した。

⏰:08/03/08 10:49 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#256 [東脂ヤ転
テーブルには淫らに脚を広げ、陰部を露わにする若い男。

そしてその男を攻めたてている、長身で静兄と同い歳位に見える男。

俺はこの2人のsex現場に、思いっきり邪魔するカタチで飛び込んできてしまったのだ。

「いやぁ・・・何て言ったらいいのか・・・・・本当・・・・・すみませんでした!!!」

俺はこの場を理解する前に、とりあえずマジで謝った。

⏰:08/03/08 10:55 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#257 [東脂ヤ転
「・・・へぇ〜・・・」

俺が頭を下げ続けていたその時、長身の男が何故か少し笑って近付いてきた。

「あんた、可愛い顔しとるなぁ・・・」

「・・・・・・・は?」

男は俺の前に立って、俺の顔を覗き込むようにして話しかける。

しかしその時男は、この男の端整な顔立ちに驚いた。

「う・・・わ・・・美形・・・」

⏰:08/03/08 11:02 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#258 [東脂ヤ転
>>257

しかしその時"俺"は、

デス

またA誤字失礼しました!!!(・ω・`)

⏰:08/03/08 11:12 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#259 [東脂ヤ転
「クスッ、そりゃどーも
アンタみたいな可愛い子に言われるんも、たまにはえぇなぁ」

男の目は少し切れ長で危ない目をしているが、それがまた彼の魅力なんだろう。

金色に近い茶髪の髪は長くポニーテールにしていて、話す度にサラサラと俺の頬を掠(かす)める。
静兄とはまた違った魅力に、少しドキッとしてしまった。

⏰:08/03/08 13:14 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#260 [東脂ヤ転
「圭吾ォ!!!
てめぇまた店に男連れ込んでるなぁ!?」

俺がその長髪の男に、見とれてしまっていた時突然、部屋のドアを蹴り破るかのように誰かが入ってきた。

「げ!?明かよ!?」

長髪の男は慌てて俺から離れ、ズボンを履き直す。

凄い勢いで入ってきたのは、俺よりも小柄な赤いバンダナをした子だった。

⏰:08/03/08 13:25 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#261 [東脂ヤ転
「やっぱりここにいたぁ!!!しかもまた新しい奴じゃねぇか!!」

バンダナの子は長髪の男、テーブルに横たわっていた男、そして俺、という順番に睨みつけながら吠えた。

「ちょい待て明!
俺はまだ何もしてへんで!?」

長髪の男が、明らか動揺しながら弁解する。

「はぁ!?何もしてない!?
じゃああの男は下半身すっぽんぽんで、テーブルの上に脚開いて何やってたってたんだよ!?」

俺とテーブルにいた男は、ポカンとした顔で2人を見つめる。

⏰:08/03/08 13:36 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#262 [東脂ヤ転
「しかも3Pとは・・・お前は店を、ラブホか何かと勘違いしてないか!?」

バンダナの子は怒り奮闘で、長髪の男をがなり立てている。

「落ち着けって明!!
確かにテーブルの奴は俺の連れやけど、そいつとは俺も初対面やねんって!」

長髪の方は苦笑いでバンダナをなだめる。

「そ・・・そうなんです!
俺は静兄に用があって・・・」


長髪の弁解する声で我に返った俺は、本当の用件を思い出し、2人に慌てて言った。

⏰:08/03/08 16:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#263 [我輩は匿名である]
めっちゃ楽しみ
気になりますッ

⏰:08/03/08 18:28 📱:N703iD 🆔:MunhsCEk


#264 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

ありがとうございます!またちょっと更新しますねッ♪(^O^)/

⏰:08/03/08 23:44 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#265 [東脂ヤ転
「静・・・・・兄?」

俺の言葉を聞いた途端、バンダナの子の動きが止まった。

「へぇ〜・・・"静兄"って呼べる奴が、紫穂以外にもいるとはねぇ〜」

一方長髪は、まるで珍しいモノでも見るように俺を見る。

[・・・紫穂(シホ)って・・・誰の話だ?]

俺は長髪の言っている意味が分からず、首をひねる。

部屋にはさっきとは打って変わった、何となく気まずい空気が流れる。

⏰:08/03/09 00:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#266 [東脂ヤ転
「あれ、こんなとこにいたの?鳴」

その時、静かだった部屋に聞き覚えのある声が響いた。

「ーッ!静兄!!」

俺は安堵感が混じった顔で、声する方に振り向いた。

「何?そんなに俺に会いたかった?」

静兄は悪戯っぽく笑いながら、俺のところまで来て頬を撫でる。

「会いたかったよ!!」

と、思わず言ってしまいそうになる程の魅力がある静兄は、やっぱり無敵だなぁ・・・

なんてスーツ姿の静兄を見ながら、しみじみ思ってしまった。

⏰:08/03/09 00:45 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#267 [東脂ヤ転
「2人共、話したいことがあるからホールに来てくれ」

静兄は2人の方に向き直る。
バンダナの子は相変わらず浮かない顔だ。

「それから圭吾。
お前、次に店でヤッたらクビな」

そう言うと、ビシッとその長髪に指を差した。

「分かりましたぁ〜・・・
ったく、そういうワケで続きは今夜ね♪」

長髪の方は反省した様子もなく、さっきの若い男に耳打ちしながらウインクした。

⏰:08/03/09 10:04 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#268 [東脂ヤ転
「お前は今日は朝までだろ、バーカ」

長髪の方を軽く睨むと、バンダナの子は部屋から出て行った。

「あらら、ご機嫌ななめやなぁ〜」

長髪は愉しそうに笑うと、俺に向かってウインクした。

それに気付いた静兄は、俺をホールへと促すように背中を押した。

その顔は気のせいか、不機嫌そうだった。

⏰:08/03/09 10:09 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#269 [我輩は匿名である]
>>170

⏰:08/03/09 21:13 📱:W47T 🆔:krwXy6do


#270 [藍桜]
この小説
めちゃ大好きデス(ω)
続き楽しみに
してます(∀)
頑張ッてくださぃ☆

⏰:08/03/09 21:28 📱:W53T 🆔:oHD5n0/w


#271 [東脂ヤ転
>>269

我が輩は匿名さん★

また良かったらコメントしてって下さいね♪
(^-^)/

藍桜さん★

大好きだなんて・・・!!
嬉し過ぎです!(ノ_<。)
ありがとうございます!!
頑張って更新していきますねッ\(^_^)/☆

⏰:08/03/10 01:11 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#272 [なみ(@_@)]
あげ
この小説面白いです
更新楽しみにしてます

⏰:08/03/10 03:26 📱:P903i 🆔:Ht/GeDHg


#273 [東脂ヤ転
なみさん★

よくコメント下さってありがとうございます!!
また感想版の方でゆっくりお話したいですねッ♪(*^▽^*)
更新頑張りますッ!☆

⏰:08/03/10 10:56 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#274 [東脂ヤ転
長髪の連れだった男が逃げるようにして帰った後、俺達は静兄に促されるままホールに戻った。

俺に店の従業員を紹介してくれるらしい。

「まず、この男漁りが趣味で喋りだけが得意なのが、浅草圭吾(アサクサ ケイゴ)」

笑顔でサラッとひどいことを言う静兄に、俺は思わず苦笑い。

「どんな紹介してくれてんねん!!
俺はめちゃめちゃ紳士的やさかいに、そこんとこよろしく!」

圭吾は静兄の言葉を気にもしてない様子で、俺に笑いかける。

きっと2人は仲が良いんだろうなぁ、なんて俺はちょっとそう思った。

⏰:08/03/10 11:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#275 [東脂ヤ転
「赤いバンダナしてるのが七瀬明(ナナセアキラ)小さいけど、頼りになる奴だよ」
「小さい言うな!!
バカ静・・・」

明は静兄に向かって吠えたが、その顔は赤かった。

明は静兄達と違って小柄で、可愛いらしい雰囲気の人だが、その栗色の目はいつも不満気な表情をしていた。

そんな明を見て、俺は未だに明の性別を判断出来ずにいた。

[声も体も女っぽいけど・・・あの動きは男っぽかったよなぁ・・・]

⏰:08/03/10 11:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#276 [東脂ヤ転
「あとは・・・あれ明、瞬どこ行った?」

静兄が店内を見渡しながら、バンダナの子に訊く。

「瞬なら今日はまだ・・・」

"来てない"と、明が言葉を続けようとしたその時、

カランカランー・・・ッ

ドアに付けられていたベルが鳴り、誰かが店内に入ってきた。

⏰:08/03/10 19:53 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#277 [東脂ヤ転
「遅くなりました」

そう言って店内に入って来たのは、金髪に黒のメッシュが目立つ華奢(きゃしゃ)な青年。

いや、少年と言った方が良いのかもしれない。

色白で、ひどく日光を嫌いそうに見えるのは気のせいだろうか。

どっちにしろ、見た瞬間釘付けになってしまう様な美少年だ。

[この店は・・・ホストクラブか!?]

と、俺が思ってしまうのも無理ないくらい、この店の従業員は美形揃いだ。

⏰:08/03/10 21:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#278 [東脂ヤ転
「瞬〜お前また朝帰りやろ?
首にキスマーク付いてるでぇ♪」

圭吾が笑いながら瞬に話しかける。

圭吾の言う通り、瞬の首元には紅い傷のような跡がいくつかあった。

「瞬、また金の為にしたのか?」

一方静兄は真剣な眼差しで瞬を見つめる。

瞬はかけていたサングラスを外すと、

「静さんには、迷惑かけないから」

そう言って微笑んで、店の奥に行ってしまった。
その目は驚く程漆黒の色をしていて、ハーフのような顔立ちには少し不自然な感じがした。

⏰:08/03/11 00:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#279 [東脂ヤ転
「アイツは瞬(シュン)って言って、この店でも人気の従業員なんや」

俺が瞬を見ていたら、圭吾が紹介し始めた。

「可愛いねんけどなぁ、男相手に金貰ってヤッてるらしいんよ!」

圭吾は声をひそめて言う。
俺は思わず「え!?」と、驚いて声を上げてしまった。
[それって売春・・・!?]

「他人にベラベラウチの事情を話すな」

圭吾がまだ何か言おうと俺に近づいた時、明が圭吾の横腹を小突いた。

⏰:08/03/11 15:16 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#280 [東脂ヤ転
「っていうかさぁ、僕等の紹介とかいいから、コイツが誰なのか説明してくれない?」

明は不機嫌そうに言うと、俺を見ながら静兄に訊いた。

「あぁ、紹介するよ。
コイツは俺の義弟になった鳴、日下部鳴だ。」

俺の肩を引き寄せて、静兄は笑顔でそう言った。
俺はドキドキしているのが静兄にバレないように、必死で平然を装う。

静兄はそんな俺の態度を敏感に察知して、より近くに引き寄せた。

⏰:08/03/11 21:52 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#281 [東脂ヤ転
『義弟!?』

圭吾と明がほぼ同時に声を上げた。

相当驚いているらしい。
「へぇ〜千鶴さんあの年で再婚したんかいな!?」

圭吾は側にあったグラスを片手にとると、驚いた様子で静兄に訊く。

「母さんじゃなくて、父さんが再婚したんだよ」

静兄は呆れたようにそう言うと、おもむろに席を立った。

⏰:08/03/11 22:01 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#282 [我輩は匿名である]
失礼します
>>1-100
>>101-200
>>201-300

⏰:08/03/12 04:03 📱:N703imyu 🆔:fKsU36CY


#283 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

アンカーありがとう!!
(=^▽^=)♪

⏰:08/03/12 09:49 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#284 [東脂ヤ転
「え?お前千鶴さんと一緒に居ったんちゃう・・・」
「圭吾!お前は余計な事喋り過ぎ!!」

圭吾の言葉を明が遮る。
静兄を見ると、何とも複雑そうな顔をしていた。
「じゃあ、俺はちょっと席外すけどすぐ戻って来るから」

そう言って静兄は俺に微笑むと、圭吾の方に向き直り、

「圭吾、鳴に店の説明しといて」

と、当たり前のように言った。

⏰:08/03/12 10:33 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#285 [東脂ヤ転
「え?何で俺が?」

俺も圭吾も、不思議そうな顔をして静兄に訊く。
「何でって・・・今夜から鳴もこの店の従業員だからね」

静兄はまたサラッと、とんでもない事を言うと笑顔で店の奥に行ってしまった。


『・・・・・・えぇえッ!!??』

その場に居た3人は、ほぼ同時に声を上げた。

中でも一番驚いてるのは、もちろん俺だ。

[は・・・はめられた・・・!!]

⏰:08/03/12 16:14 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#286 [東脂ヤ転
「ちょっ・・・説明しろよ!」
俺は慌てて席を立つと、静兄を追うように店の奥へ駆け出した。


[まだ働きたいなんて、一言も言ってないし!!!]

こんな風に、毎回振り回されるのは理不尽だ!と強く(?)思った俺は、静兄達が入ったと思われる、更衣室のドアに手をかけた。

すると、中から静兄と瞬が話している声が聞こえてきた。

「・・・正直言って、お前は心配だよ瞬・・・」

「!?」
[静・・・兄・・?]

⏰:08/03/12 16:52 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#287 [東脂ヤ転
俺は何故か不安な気持ちになり、中には入らずにドアを少しだけ開けて中を覗いてみた。

丁度よく見える位置に2人は立っていた。

静兄は真剣な顔で瞬を見つめている。

瞬の方は、この店の制服らしい格好に着替えていた。

「大丈夫だよ。
お金が貯まったらこんな事もう止めるし。
静さんにも、迷惑かけないようにするからさ。」

そう言って瞬は静兄に笑ってみせる。

⏰:08/03/12 21:33 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#288 [東脂ヤ転
その笑顔は事情を知らない俺から見ても、ぎこちなくて、痛々しく見える笑顔だった。

「お前は本当に・・・頑固だな・・・」


静兄はそう言うと、瞬と同じようにぎこちない笑顔を浮かべながら、瞬の首元についている傷を、そっと撫でた。


[ー・・・ッ!!!]

その瞬間、俺は身体が熱くなって、すぐにドアから離れた。

「ハァ・・・ッ・・・ハァ・・・」

何故か淀(よど)んだ空気が胸に流れる。



ー静兄ニ・・・サワルナ・・・!!ー

⏰:08/03/12 21:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#289 [東脂ヤ転
自分でも理解出来ない位の強い"声"が、俺の胸の中に響いた。

[何で・・・こんな気持ちになるんだ・・・!?]

俺は酷く動揺していたのと同時に、さっき見た光景で頭がいっぱいになっていた。

静兄が瞬に触れる瞬間、
まるで恋人同士の様な空気が、2人の間には流れていた。

俺はそれが我慢ならなかった。

即座に瞬に、静兄から離れて欲しい!と、さえ思った。

[だから・・・何でそんな気持ちになるんだ・・!?]

答えは実にシンプルだった。


「鳴ちゃん、瞬に嫉妬してるんやろ〜♪」

⏰:08/03/13 00:49 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#290 [我輩は匿名である]
あげ(・∀・∩)

⏰:08/03/13 06:43 📱:D705i 🆔:KKfgwcLo


#291 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

朝カラあげてくれてありがとうございますッ!(^-^)/
今日も頑張って更新しますね♪♪(・ω・)

⏰:08/03/13 09:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#292 [ごめんなさい]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500

⏰:08/03/13 09:21 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#293 [楓]
こんにちゎe!
1から全部,見ちゃいましたx
はまった(..*)x
1番スキな小説です~

大変だと思うけど更新
頑張って下さい

⏰:08/03/13 12:09 📱:W52SH 🆔:8.5Khm4Y


#294 [東脂ヤ転
>>292
アンカーありがとうございます!!(^O^)/
助かります♪

楓さん★
全部読んでくれたんですか!?めちゃめちゃ嬉しいですッ☆(*^▽^*)
今感想版に載せるイラストを作成中なので、小説の更新がちょっと遅れます・・・ッ(ノ_<。)

また感想版の方にも、ぜひコメントしてって下さいね♪\(x^▽^x)/

これからもよろしくお願いします!!

⏰:08/03/13 13:29 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#295 [東脂ヤ転
その声に驚いて振り返ると、圭吾がさっきまで俺が居た位置に立っていた。

「え!?・・・え・・・っ・・・と」

「圭吾でえぇよ
みんなそう呼んどるしなまぁ、瞬は"圭さん"って呼ぶけど」

そう言って圭吾は俺に近付くと、俺に向かってウインクした。

その切れ長の瞳が妖しく光る。

「あ・・・じゃあ、圭吾さん。今の・・どういう意味ですか?・・・」

「今のって?
鳴ちゃんが、瞬に嫉妬してるんちゃうかって話?」

"鳴ちゃん"と呼ばれるのは好きじゃなかったが、とりあえず圭吾の問いに頷いて応えた。

⏰:08/03/13 15:43 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#296 [東脂ヤ転
「ドアの向こうでは、何やら怪しい空気の2人。
そしてそのドアの前には、」

圭吾が俺に向かって笑いかける。

「めちゃくちゃ怖〜い顔した鳴ちゃん♪
こりゃ、中の2人の空気にイラッとしたんやろなぁ〜って・・・
まぁ全部俺の感やけど。」
圭吾は静兄達に聞こえないよう、割と小声で話を続ける。

[全部、バレてるし・・・]

俺はさっきの一瞬で全てを読み取った、圭吾に驚いた。

圭吾は相変わらず、楽しそうな顔で俺の隣の壁にもたれかかる。

⏰:08/03/13 23:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#297 [東脂ヤ転
「それからな、ただの兄弟やったら、静は自分のこと"静兄"やなんて呼ばさへんよ」

ギクッとして圭吾を見ると、細長い瞳がまた妖しく光った。

「なるほどねぇ〜図星か」
意味深な言い方をする圭吾。

「静の相手やったら、毎晩激しいやろ?」

突然の下ネタに、思わず顔が赤らんでしまった。
「な・・・ッ!?・・・何言ってんですか!!??」

「アハハハッ!!顔赤くなってんで!?可愛いなぁほんまに」

圭吾に思いっきり笑われて、何だか凄く恥ずかしくなったと同時に、何故だか急に気持ちが軽くなった。

⏰:08/03/14 00:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#298 [我輩は匿名である]
あげ(。・_・。)ノ

⏰:08/03/14 06:44 📱:D705i 🆔:F4tWZPkU


#299 [東脂ヤ転
我が輩は匿名さん★

あげてくれて、ありがとうございますッ☆!!(^-^)

⏰:08/03/14 07:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#300 [東脂ヤ転
「そっかぁ〜・・・
静のモノやったら、手ぇ出せへんなぁ」

ひとしきり笑った後、圭吾は残念そうにため息をつく。

「こんな可愛い子・・・静にはもったいないわ・・・」

そう言って圭吾はそっと俺の髪を撫でた。

「え・・・・・?」

急に雰囲気の変わった圭吾にドキッとして、俺は思わず圭吾から目が離せなくなる。

⏰:08/03/14 08:13 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#301 [東脂ヤ転
ガチャッー・・・

その時、更衣室のドアが開いた。

「あれ、鳴・・・と圭吾かよ」
静兄は中から出てくると、圭吾に向かってキツめの言葉をかける。

「"圭吾かよ"って何やねん!!ほんま失礼な奴やなぁ!」

圭吾はワザと膨れた顔をすると俺の側を離れる時、何かを俺のポケットに入れた。

「何かあったら連絡してな」

圭吾は小声で俺にそう言ってウインクする。

そしてそのまま静兄の側へ行くと、静兄の耳元で何かを囁いた。

その時の俺には聞こえない小さな声で、圭吾は囁く。


「あんまりよそ見してると、俺が貰っちゃうで?
あの可愛い、お前の義弟」

⏰:08/03/14 11:42 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#302 [東脂ヤ転
「ほな、俺も着替えてくるわぁ♪」

圭吾は明るく言うと、更衣室に入ってしまった。
「アイツ・・・」

静兄は小さく呟くと、睨みつけるように圭吾を見ていた。

「静兄?」

俺は様子が変なことに気付いて、静兄に呼びかける。

「ん?どした、鳴」

振り返った静兄の顔はいつもと同じ、優しい目をして笑っている。

[なんだ、気のせい・・・か]
ちょっと安心して、胸をなで下ろす。

さっきの静兄は別人の様に、冷たい目をして圭吾を見ていた。

[圭吾さんに・・何か言われたんかな・・・]

⏰:08/03/14 21:40 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#303 [☆☆☆]
面白いッス
あげる

⏰:08/03/14 23:42 📱:SH904i 🆔:Vc1Pf6gk


#304 [我輩は匿名である]
静兄かっけ><//

⏰:08/03/15 07:00 📱:D705i 🆔:Bv1Xbyx.


#305 [東脂ヤ転
>>303
☆☆☆さん★
ありがとうございます!!頑張りますねッ♪♪

>>304
我が輩は匿名さん★
静兄を気に入ってくれて嬉しいです!o(^▽^)o
また感想版でも、コメントお待ちしてますね♪

⏰:08/03/15 15:12 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#306 [東脂ヤ転
「あ、そうそうコレを取りに行ってたんだよ」

静兄は思い出したように言うと、持っていた紙袋から一式の制服を取り出した。

「これって・・・制服!?」

静兄は笑顔で「そう」と頷く。

["そう"じゃねーよッ!!]

「いや、だから!
俺はまだ働くなんて一言も・・・ッん・・ッ!!」


また勝手なことをする静兄に向かって、抗議しようとした時突然、壁に押しつけるように唇を塞がれた。

⏰:08/03/15 16:58 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#307 [東脂ヤ転
「ん・・あ・・ッ!・・ハァッ・・んん・・・ッ」

たまに離れる唇の間から、俺は吐息のような声を出してしまう。

息を吸う暇も与えない様に、静兄のキスは激しさを増す。

[静・・・兄?]

やっぱり静兄が変だ・・。俺は直感的にそう思った。

いつもと違って、まるでお互いを確かめ合うかの様に、静兄はいつまでもも俺を離してくれない。
[何がそんなに、静兄を焦らせるんだ・・・?]

⏰:08/03/15 20:58 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#308 [未零]
この小説ハマりましたぁ(b`‥dx゚
大好きです!!

⏰:08/03/15 21:28 📱:W51P 🆔:ZBmZxyNQ


#309 [東脂ヤ転
>>307
×いつまでもも
○いつまでも
デス(;_;)
訂正すみませんホホ


未零さん★
ほんまですか!?
凄い嬉しいです!!(^O^)/また感想版にもコメント下さったら嬉しいです!!(≧▽≦)ノシ☆

⏰:08/03/15 22:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#310 [トキノ]
面白いっすイイ
頑張ってくれっすイ

⏰:08/03/15 23:03 📱:W51SH 🆔:9On3ufAY


#311 [竜稀]
すごくおもしろい!   だぁぁいすき 
頑張ってね!

⏰:08/03/15 23:40 📱:N905i 🆔:BjtKi6As


#312 [東脂ヤ転
トキノさん★

ほんまですか?!
ありがとうございます!!頑張りますねッ♪(^O^)/

竜稀さん★

大好きだなんて・・・!!!
小説書いてて良かった!って思えます!!!(;_;)
ありがとうございますッ☆(ノ_<。)ホホ

⏰:08/03/16 00:15 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#313 [失礼します]
>>1-40
>>41-80
>>81-120
>>121-160
>>161-200

⏰:08/03/16 01:30 📱:W42S 🆔:neC1X8oU


#314 [失礼します]
>>201-240
>>241-280
>>281-320

ごめんなさい(;ω;)

⏰:08/03/16 01:32 📱:W42S 🆔:neC1X8oU


#315 [東脂ヤ転
>>313-314
失礼しますさん★

アンカーありがとうございます!!(=^▽^=)

⏰:08/03/16 07:27 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#316 [東脂ヤ転
「・・ッ・・ハァ・・鳴・・・」

凄く長いキスの後、静兄はゆっくり唇を離すと俺の名を低く囁く。

「ハァッ・・いっつも・・・静兄は強引なんだよ・・ッ!!」

まだドキドキしてる胸を押さえ、俺は静兄を睨んだ。

「鳴・・・あんまり、俺を不安にさせないでくれ・・」


そんな俺とは対称的に、静兄は小さくそう言うと俺の頬に優しくキスした。
その眼は、俺が初めて見る様な陰りのあるものだった。

⏰:08/03/16 07:44 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#317 [東脂ヤ転
[それはこっちのセリフだし・・・・]

俺の頭には、瞬と一緒だった静兄の姿が浮かび上がる。

でもこんな事が不安だなんて、絶ッッ対静兄は言えない!!!

俺はひとしきり自分の気持ちを整理した後、静兄に向かって言った。


「・・・分かったよ!
ここでバイトすればいいんだろ?」

俺だって出来るだけ長く静兄と一緒に居たいし、余計なことで静兄を不安にさせるのも、心外だからな・・・。

⏰:08/03/16 07:56 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#318 [東脂ヤ転
俺が静兄の要求を承諾した途端、静兄の顔が急に明るくなった。

「やっぱり・・・鳴は俺に逆らえないよな?」

静兄は嬉しそうにそう言うと、俺の髪を撫でる。

「ま・・・ッ満足だろ!?自分の思い通りにいって!」

俺は照れを隠す為に、少し強めの言葉を言ってしまった。

「あぁ、大満足だ」

しかし静兄はそんな言葉気にも留めず、満足気に微笑んでいる。

こんな瞬間も、静兄を愛おしいと思ってしまう俺は、きっと相当重症なんだ・・・。

ハァ・・・(泣)

⏰:08/03/16 20:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#319 [東脂ヤ転
バタンッー・・・

更衣室は六畳位の大きさにロッカーが並べられていて、小さなソファーとテーブルが備えられている、質素な空間だ。

[まさか、こんな展開でバイト先が決まるとは・・・]
まぁた俺は静兄に流されてるな・・・と思い、自分に呆れてため息が出る。

「まぁ、店は俺の好きな雰囲気だし・・・気持ち切り替えて頑張ろ!!」


自分自身を元気付けるように、大きな声を出して上着を脱いだその時、ポケットから紙が落ちてきた。

⏰:08/03/16 21:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#320 [藍桜]
めちゃ気になりマス(∀)
続き楽しみデス(ω)

頑張ッて下さい(▽)v

⏰:08/03/16 23:15 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#321 [東脂ヤ転
藍桜さん★

コメントありがとうッ☆
(^O^)/今日は出来るだけ沢山更新しますね!!♪

⏰:08/03/17 07:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#322 [東脂ヤ転
「??」

不思議に思い、その紙を拾い上げてみる。

「・・・あぁ」

それは圭吾の名前や、メルアドの書かれた名刺。
さっき別れ際に俺のポケットに入れた物だろう。
「浅草・・・圭吾・・か」

自らも認める男癖の悪い、男。

何だか全てを見透かしているようなあの"目"が、何故か忘れられない。

「・・・気には・・なるよな」

名刺を捨てる気にもなれず、俺はカバンにしまい込んで、制服に着替えた。

⏰:08/03/17 16:22 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#323 [東脂ヤ転
「ヒュゥッ♪すっげぇ似合うやんッ」

真新しい制服を身に着けホールに戻ると、既にみんな集まっていた。

一番先に声をかけてきたのは圭吾。
制服を着た圭吾は、また違った雰囲気でよりカッコ良く見える。

「そうです・・か?」

制服は黒のベストとズボンに白地のシャツ、といった至ってシンプルな物だ。

ただ一つ気になるのが、胸元に付けるコサージュのような物。

紫色の花なのだが、何故これを付けるのだろうか・・・。

鳴◆制服 [jpg/17KB]
⏰:08/03/18 13:17 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#324 [東脂ヤ転
「ウチの店、"Violet(ヴァイオレット)"って言うだろ?」

俺が胸元のコサージュを見ていると、何かのノートを見ていた明が顔を上げて言った。

「Violetはフランス語で、"紫"って意味なんだよ。
だから・・・」

「だから、俺等従業員にも何か紫色のモノを、身に付けさせたかったんやって♪」

明の話に割り込むように、圭吾が話を続けた。

「〜ッ!!!
だから!今それを俺が言おうとしてただろ!!」

余程自分で言いたかったのか、明は掴みかからんばかりの勢いで、圭吾を怒鳴りつける。

⏰:08/03/18 16:38 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#325 [竜稀]
あげ

⏰:08/03/18 23:52 📱:N905i 🆔:V0vRON8Y


#326 [東脂ヤ転
竜稀さん★

あげてくれてありがとうッ☆o(^▽^)o

⏰:08/03/19 01:09 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#327 [東脂ヤ転
[おいおい・・・大丈夫なのか!?]

端から見たら喧嘩になりそうな勢いで、明は圭吾に文句を言い続けている。

「大丈夫だよ。
あれがあの2人のじゃれあい方だから。」

俺がオロオロしながら2人を見ていると、近くに座っていた瞬が声をかけてきた。

「鳴さん・・・でしょ?
僕は瞬(シュン)。よろしくね」

あどけなさの残る笑顔を向ける瞬。
あまりにも無防備なその笑顔に、俺は「よろしく」としか言う事が出来なかった。

[このメンバーと・・・やっていけるかぁ!!??俺!!!]

⏰:08/03/19 08:18 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#328 [東脂ヤ転
「そんなとこに突っ立っとらんと、鳴ちゃんもこっち来て座りぃなぁ」

ひとしきり明とじゃれあった(?)後、圭吾は手招きしながら俺を呼んだ。
「あっ・・はい!」

俺は呼ばれた通り、圭吾の隣の席に座ろうと歩き出した、その時、

「鳴は俺の隣だろ?」

突然グイッと腕を引っ張られ、ほぼ無理矢理の状態で瞬の隣に座らされる。

驚いて振り向くと、少しムッとした顔の静兄がいた。

⏰:08/03/19 08:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#329 []
あげ!!

⏰:08/03/19 09:13 📱:D705i 🆔:KFVCblTk


#330 [東脂ヤ転
ケさん★

あげてくれてありがとうッ☆(x^-^)/

⏰:08/03/19 09:19 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#331 [東脂ヤ転
[な・・なんで怒ってんの!!??]

俺は静兄の険しいオーラを感じ取り、何か怒らせるような事をしたか、考えを巡らせてみる。

すると、静兄が俺の肩に手を置いて耳元でそっと囁く。

「"離してやらない"って、言ったでしょ?」

「!!」

鳥肌が立ちそうな程の甘い声が、一瞬にして俺を襲う。

静兄は満足気に微笑むと、俺の隣に座った。

⏰:08/03/19 19:34 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#332 [東脂ヤ転
「えらい過保護な、お義兄ちゃんやなぁ〜」

その様子を見ていた圭吾が、嫌な笑みを浮かべて静兄をからかう。

「俺が過保護かどうかなんて、お前には関係ない。ミーティング始めるぞ。」
静兄は一瞬イラッとした表情を見せたが、すぐいつもの静兄に戻り、ノートを取り出した。

⏰:08/03/19 20:20 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#333 [ひかる]
失礼
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/03/19 21:19 📱:SH904i 🆔:cL07fukM


#334 [東脂ヤ転
ひかるさん★

アンカーありがとうございます♪(^O^)/

⏰:08/03/19 21:48 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#335 [藍桜]
続き気になる(∀)

頑張てくださぁぃ(ω)

⏰:08/03/20 01:21 📱:W53T 🆔:☆☆☆


#336 [東脂ヤ転
藍桜さん★

いつもよく上げてくれて、ありがとうッ☆(^O^)/

今日はちょっと更新遅れマス(>_<)ホホ

また良かったら感想版の方で、お喋りしましょうッ♪♪(=^▽^=)

⏰:08/03/20 11:00 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#337 [東脂ヤ転
「今日は、休み明けだからお客の入りもまばらになると思う。
だから今日、大体の仕事内容を鳴に教えてやって欲しいんだ、明。」

静兄はそう言うと、明の方に向き直り「よろしくな」と、付け足した。

「絶対ヤダね」

ところが明は、即答で静兄の願いを断った。

「俺は意外と客からの指示率が高いんだよ。
しかも、静が勝手に入れた新人だろ!?
静が相手してやればいいじゃん」

明は素っ気なく言うと、静兄を睨んだ。

「また始まった・・・」

隣の瞬は呆れたように呟く。

[俺って・・・始めから明さんに嫌われてる・・・!?]

⏰:08/03/20 15:02 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#338 [東脂ヤ転
「明・・・お前のワガママはいつもの事だけど・・」

「ワ・・ッ!・・ワガママじゃねぇよ!!!
俺は、正論を言ってるだけだ!」

静兄の話を遮って、明は反論する。
その様子からは、一向に頷いてくれる気配が無い。
俺は困ったように、静兄を見る。

「俺は瞬と、次のメニューに乗せるカクテルについて、やらなきゃならない事があるんだよ。
明が一番この店の勝手を知ってるだろ?」

ーズキン・・・ッ!

静兄の口から、瞬さんの名前が出た途端、胸に痛みが走る。

[・・・ッ!・・まただ・・・]

⏰:08/03/20 16:36 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#339 [東脂ヤ転
ソンナニ、瞬サンガ大事カヨ・・・!!
[止めろ・・・ッ!!]

口に出せない叫びが、胸に響いて止まない。

「ハッ!義弟のことより、瞬との仕事が大事ってことかよ」

「!」

明が嫌みな言い方をする。何故か相当イライラしているように見える。

明が何気なく言い捨てた言葉が、今の俺には妙に刺さる。

⏰:08/03/20 21:32 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#340 [東脂ヤ転
「静さん、カクテルは別に今日じゃなくても・・・」

チラッと明を見て、瞬さんが静兄に小さく言う。
「何言ってんだよ。
休み明けに出したくて、考えて来たんだろ?」

静兄が何気なく瞬さんをかばう台詞が、今の俺には妙に刺さる。

瞬サンノ方ガ..俺ノ事ヨリ..!?
[やっぱり・・・バイトなんか止めるかな・・・]

こんなに嫌な気持ちになったのは久々だ。

[俺だって、自分から望んでココに来たわけじゃないし・・・]

その方が楽な気がした俺は、静兄に話しかけようとしたその時、

「はぁい、ちょっと聞いてくれへ〜ん??」

⏰:08/03/20 21:41 📱:W52P 🆔:☆☆☆


#341 []
あげ

⏰:08/03/20 23:39 📱:D705i 🆔:GFol9Q8Q


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