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#116 [リナ]
>>115ふむサン
あれは少しマザーグースを意識して書きました。
全然でしたが((´∀`))
 
あたしふむサンの『空』好きです。
最後の花は勝手に信長イメージで読みました(ノ∀`*)

⏰:08/03/06 16:08 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#117 [「偽物家族」(1/2)リナ]
 
窓から冷たい風が吹き込む夕飯時。
大声で私を呼ぶ声で目が覚めた。
気持ち良く寝てたのになんだってのよ?
ベッドから抜け出て部屋のドアを開けた。
 
「なぁに?博人(ヒロト)」
「なんで姉ちゃん寝てんだよ……。
あー!一緒にこの興奮を分け合いたい!」
キモッ。
いいや、もー一眠りしよ。
「ちょっ!
なんでドア閉めんのさ?
き、い、て!!」
仕方ないなぁ
「なぁぁぁぁぁぁに?」
いやいや聞いた。
「俺また見たんだよ!
未確認飛行物体!
すごくね?
これで連続5回は見てる!」
興奮冷め止まぬようで声がでかい。
「…………で?」
博人は一瞬シュンとした表情を浮かべ
「あいつら絶対侵略しにきてんだ!
今はきっと偵察期間だな」
言って一人で納得した。
 
「そんなことよりあんた明日試験でしょ?
勉強しなさいよ」
「俺には勉強の方が『そんなこと』だよ。
どーしよー?
俺の前にこんな頻繁に現われるって事は、俺連れ去られてチップとか埋め込まれんのかな?こえぇー」
顔がこんなだよ(*´∀`*)生き生きしてんじゃん。
 
弟よ、あんた今凄くめんどくさいよ。
 

⏰:08/03/06 16:13 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#118 [「偽物家族」(2/2)リナ]
 
「はいはい。
連れてかれないから大丈夫」
「姉ちゃん夢がねぇなぁ。
目が冷たい、とことん冷たいっつの!
もーいぃよ。
はぁ……勉強しよ……」
 
自分の部屋に迎う弟の背中を見ながら、爬虫類のように長い舌をチロチロ出し思う。
だってもー連れて来られてるもん。
END

⏰:08/03/06 16:14 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#119 [[誘拐事件(1/2)]蜜月◆oycAM.aIfI]
6年前、私は誘拐された。
パパとママと、3人で普通の生活を送っていたのに、ある日突然学校の帰り道で見知らぬ車に連れ込まれた。
それから6年間、私は誘拐犯の隠れ家らしき場所に監禁されている。
 
 
誘拐犯はどうして私を選んだのか。
 
たまたま私が目に付いたから?
 
それとも初めから私を狙っていたの?
 
6年間、あたしはずっと考えている。他にすることがないから。
でも、答えは見つからない。
 
 
パパとママはどうしているんだろう。
 
まだ私を探してくれている?
 
それとも私のことなんか忘れて、楽しく過ごしてる?
 
考える度に涙が溢れてくる。普通の生活がどんなに幸せなことか、終わってから気付くって本当だ。でも、いつか涙が枯れるっていうのは嘘だった。
 
 
監禁が始まってからずっと、逃げる方法を無限に考えているけれど、どれもうまくいかない。
誘拐犯は慎重なやつだ。
私が閉じ込められている部屋には、生活に必要なものはほとんど揃えられている。
なのにその中には、犯人を襲うための武器になるようなものは一つも無い。
 
そして、私が自分の命を絶つための道具になるものも無い。

⏰:08/03/06 17:59 📱:SH903i 🆔:IsrrLMx6


#120 [[誘拐事件(2/2)]蜜月◆oycAM.aIfI]
そうして絶望した私は、現実から目を背け、昼も夜も夢の世界に逃げ込んだ。
けれどいつからか、目を覚ますと違和感を感じるようになっていた。
何がおかしいのか解らない、でも何かがおかしい。
 
 
そしてある日、ユウという少女と出会った。
彼女は私の中に存在していた。
誘拐犯は、私が眠りユウが現れると、ひどい暴行を働いたようだった。
しかしユウは私が作り出したあやふやな存在。私が私の都合の良いように記憶を消してしまうから、次の日には覚えていなかった。
 
犯人からの屈辱を受け、ユウはそれを忘れる。私は辱められたという事実だけを受け止める。
 
いつしかこの方程式によって、私の精神はギリギリで均衡を保っていた。
 
 
そして今日、ユウと私はこの均衡をぶち壊す。
私たち自身の均衡を守るために。
 
ユウが痛みを感じ忘れる。私は事実だけを受け止める。
 
ベランダの窓を突き破り、そのまま空中へ――。
 
“死”という事実だけを。

⏰:08/03/06 18:05 📱:SH903i 🆔:IsrrLMx6


#121 [◆vzApYZDoz6]
俺が二日酔いで潰れてた間に皆様かなり書いてますねw
今から読ませていただきます


>>114
あれほのぼのですかw
言われてみれば、ほのぼのダークな感じかもですねw

ガンガン投下しちゃって下さいね

⏰:08/03/06 22:36 📱:P903i 🆔:5soVjE/o


#122 [我輩は匿名である]
?「ふふふふふふ
あのこ絶対あたしが好きなのよ
うふふふふふふ」

電車の中で鏡を見ながら呟く女
その名は『済須 未来-サイス ミライ-』
成績優秀
顔上の中
なんでもできる優等生。
しかし、済須未来は少し違う。
人と目が合えば呟き
人に話しかけられればにやける
そいつについた
あだなは…
ー妄女ーモウジョ
聞いてたらわかるだろうがこいつは、顔を汚すかのような
妄想女
恋するのは自分じゃなくて相手

そんな妄女の1日の妄想を見てみようではないか

⏰:08/03/06 22:56 📱:W43H 🆔:LHm6bI72


#123 [我輩は匿名である]
(告白ってヤッパリ卒業式の後だよね)

何を考えているかはわからないが不気味な笑みとともに、こいつの1日は始まった

⏰:08/03/06 23:00 📱:W43H 🆔:LHm6bI72


#124 [「夕日」向日葵(1/2)]
疲れた体を、壁に預ける。

電車にゴトゴトと揺れながら、今日も1日終えたと安堵のため息を静かに吐いた。

毎日すぎる当たり前の時間。
自分はこんな時間を過ごしていて本当にいいのだろうか。
自問自答する。

何かしなくちゃならないのではないか?
でもそれが何かは分からない。

分からないから、無駄な時間を使っている気がしてならない。

このままの毎日が過ぎる事の方が、友達と合わせて笑ったり、溜った課題を済ませるよりしんどく感じた。

⏰:08/03/07 22:26 📱:SO903i 🆔:Ii/OqDZE


#125 [「夕日」向日葵(2/2)]
そんな時、外から眩しい光が差し込んだ。

それは今にも海に隠れそうなオレンジ色の夕日だった。

誰もが口々に綺麗だと言う。
私もその1人。

でもまた、明日から頑張れる気がした。
がむしゃらにでも、何かをやりとげれる気がした。

そう思うと、急に切なくなって、胸がいっぱいになった。

そこでようやく心身共に疲れきっていた自分に気づく。

夕日の光が、自分の心にも差し込んできたように感じたのだった……。

⏰:08/03/07 22:29 📱:SO903i 🆔:Ii/OqDZE


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