【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
最新 最初 🆕
#328 [度忘れではない(3/3)◆vzApYZDoz6]
演説めいたその言葉は、どこかで聞いたような気がした。

何故だろうと考えている俺の視線が、ふと妹が持つ漫画『さよなら絶望先生』に向く。
そういえば『さよなら絶望先生』にそんな台詞があった気がする。

その後は、妹の付け焼き刃の説教を延々と聞かされた。
全体的に漫画をパクっていた気もするが、『人と人との触れ合いが大切だ』という信念は伝わってきたように思う。

結局、なぜか俺が謝って説教は終了した。
返してもらった携帯をすぐさま開いて確認する。
どこもいじられていなかった。

続いて、習慣的にパソコンを立ち上げる。
起動中のディスプレイを眺めているあいだ、こんなんだから妹に説教されたんだな、と自嘲した。


ちなみに妹はかなりの機械オンチで、携帯すらロクに操作できずよく俺に泣き付いてくる。

⏰:08/05/06 02:50 📱:P903i 🆔:bpkRP9FQ


#329 [◆vzApYZDoz6]
久々に普通ネタ投下w


>>326は(1/3)ですね、間違えた

⏰:08/05/06 02:51 📱:P903i 🆔:bpkRP9FQ


#330 [[元気玉(1/2)]紫陽花]
「こら――!!テレビばっかり見てないで宿題しなさい」

「うぇ――――い」

少年は母親と思われる女性にあからさまに上辺だけの返事をして視線をテレビへと戻した。
少年は宿題もせずに一体何を見ているのか?
広いリビングに設置されたテレビの映し出されているのは……

ドラゴンボール


ドラゴンボール
それは多くの人をその独自の世界の虜にさせ、世界中を魅了した有名な漫画……。
少年の年齢は9〜10歳ほどだろうか。世代こそ違うがこの少年もこの漫画に魅了された一人のようだ。

アニメの中では一番のクライマックスをむかえているようで少年も握り拳を作っている。

『オラに元気を分けてくれ!!』

テレビの中の主人公が叫ぶ。
それと同時に場面は人々が両手をあげているところに変わった。先ほどの叫びに答えるように一人また一人と両手を天高く、大空に向かってあげだす。

⏰:08/05/06 08:09 📱:F905i 🆔:3F5UizrQ


#331 [[元気玉(2/2)]紫陽花]
『もっと……元気を!!』

その言葉を聞いた瞬間、少年の握り拳がピクリと動いた。
そしてそのまま、少年もテレビの中の人々のように両手を真っ直ぐにあげだした。

「俺の元気もあげるよ!!頑張ってそいつをやっつけて〜!!」

少年の願いが通じたのか主人公の上に発生していたエネルギー弾は見事に悪役に命中したようだ。

「やった――!!」

少年は自分が勝ったかのように喜びそしてはしゃいだ。

いつの時代も漫画、アニメといったものは人々の心に勇気を与え感動も与えてきた。
そしてこれらを見て感動を覚えた人によって次の世代へと伝わり、世代を越え時代を越えて永遠に止まることのない曲線を描くことになるだろう。

今まさに、この少年もその曲線を描くことになるであろう人間となったのだ。

「テレビ終わったんでしょ〜?宿題しなさい!!」

「……今、元気を分けたから無理〜」


「…………………」

---end---

⏰:08/05/06 08:10 📱:F905i 🆔:3F5UizrQ


#332 [君とコーヒー(1/3)◇東脂ヤ転
「遥、コーヒー入った・・・」
そこまで言うとまた気がつく。

「そっか・・・居ないんだった・・・」

彼女がこの家を出て行ってから2週間が経つ。

毎朝二人分のコーヒーを入れるのが日課だった俺は、こうしてたまに、もう居ない遥の分までコーヒーを入れてしまっていた。

最初は楽しかった同棲生活も、お互いが忙しくなるにつれ、喧嘩の絶えない日々が続いた。

⏰:08/05/07 15:59 📱:W52P 🆔:NK/CCjVE


#333 [君とコーヒー(2/3)◇東脂ヤ転
いや、忙しさのせいにして、俺はいつも遥の話を聞いていなかった。

だから遥の苦しみも、分かってやれなかったんだ。

「ごめん・・・・遥」

一言そう呟くと、俺はコーヒーに口をつける。

冷めていて苦い。

その苦みがやけに悲しくて、胸が熱くなる。

「居なくなってから気付くなんて・・・・ハハッ・・本当、皮肉だな・・・」

「・・・・・本当ね」

その時、自分自身に言ったつもりの言葉に、返答する声が聞こえた。

唯一、俺を振り向かせる声。

⏰:08/05/07 16:50 📱:W52P 🆔:NK/CCjVE


#334 [君とコーヒー(3/3)◇東脂ヤ転
「遥・・・・・」

出て行ったハズの遥が、そこに居た。

「遅いよ気付くの」

遥は持っていた荷物を下ろすと、テーブルの上にあったコーヒーを飲む。
「マズッ!!・・・全然成長してないんだから・・・!!」

そう言う遥の目には涙が溜まっていた。

「・・・・・おかえり、遥」

それだけ言って、俺は遥を抱きしめる。

「・・・・・・・・・・ただいま」

小さな声で呟いた遥の声が、コーヒーの苦みを優しく溶かしていった。


そして俺はまた明日からコーヒーを入れるんだ。
君と、僕



二人分のコーヒーを。

⏰:08/05/07 21:29 📱:W52P 🆔:NK/CCjVE


#335 [我輩は匿名である]
三点リーダー使うべきだぜ。後、やたら改行すると見にくくなるぜ。

⏰:08/05/07 23:25 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#336 [◆vzApYZDoz6]
月花さんのSSS読んできましたー

いい話w

まぁ言うなれば、もうちょい話を掘り下げてもよかったかな?と思います
遥が出ていった時の描写とか…
あとなんかスレで指摘されてましたが、三点リーダ(…)を使いましょーw

⏰:08/05/08 04:11 📱:P903i 🆔:gM9eSuGU


#337 [◆vzApYZDoz6]
あれ…?
なんでこっちに書き込み…ああ、寝ぼけてたのかな俺はw
スルーしてくれい

⏰:08/05/08 04:13 📱:P903i 🆔:gM9eSuGU


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194