【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#109 [◆vzApYZDoz6]
>>108勉強になりますかwまぁネタ思い付いたら投下しますw
どうぞー
連続投下もおkですよ
:08/03/06 09:46 :P903i :5soVjE/o
#110 [[手紙]ふむ(3/3)◆s8/1o/v/Vc]
朝の眩しい陽射しを浴びて俺は玄関から外に出た。
冷たく清々しい空気を肺いっぱいに吸い込む。
サンダルの隙間から刺さるような冷たささえ、早朝を感じさせる。
俺は門にある郵便受けの前に立った。
白い郵便受けも陽射しを浴びて反射しながら朝を楽しんでいる。
自然と緊張で顔が強張る。
俺は今にも早くなりそうな鼓動を抑えた。
ゆっくり深呼吸をして、冷たい空気が肺に流れ込めば、早くなりつつある脈拍を緩くしていった。
意を決して郵便受けに手を伸ばす。
微かな金属の摩擦音を立てて開かれた蓋の中には、いくつかの郵便物があった。
俺の視線はそれらを一切捉えず、ある一つの郵便物にだけ目を奪われていた。
黒い、無地の便箋。
切手や宛先主の名がない事から、直接郵便受けに入れられた事がわかる。
中身を確認しなくても内容はわかった。
……殺人予告だ。
すでに二週間近く続いているこの脅迫状。
中には恐らく今までと同じように「今日、貴方を外出中に殺します」と書かれているのだろう。
今日も暗い部屋でびくびくと怯える一日が始まると思うと、自然と表情も曇る。
:08/03/06 12:26 :SH905i :☆☆☆
#111 [[手紙]ふむ(2/3)◆s8/1o/v/Vc]
犯人を突き止めようと、徹夜で窓から見張ったこともあった。
しかしどういうことか、脅迫状は何故か朝には郵便受けに収まっているのである。
その後も見張ったが、結局わからず仕舞いで、三日で諦めた。
警察には言えなかった。
理由はない。俺の本能が嫌っているのだ。
同時に、本能は警察に言えば手紙は止まるとも言っている。
しかし止まるといっても、それを確信している本能自身が警察に行くなと言うのだから仕方がない。
俺は郵便物を引っ張り出すと黒い便箋を片手に家に戻った。
カーテンが締め切られた薄暗い部屋に入ると、真っ先に机に向かう。
途中ベッドを横切る時に、他の郵便物を投げ捨てた。
机に辿り着くと引き出しを開ける。
中には手に持っているのと同じ黒い便箋が十何通も入っていた。
無造作に手に持っていたそれも、引き出しに放る。
ぱさり、と軽い音を立てて黒い便箋は中に収まった。
引き出しを戻すと、俺は気分が悪くなってきた。
毎日のように来る脅迫状に、精神的に舞ってきたのだ。
力無くベッドに倒れ込む。
目を閉じればすぐに睡魔はやって来た。
俺は糸が切れたように眠りに着いた。
:08/03/06 12:27 :SH905i :☆☆☆
#112 [[手紙]ふむ(3/3)◆s8/1o/v/Vc]
ひやりとした寒さを感じて、俺は目を覚ました。
カーテンに光はなく、すでに夜だということがわかった。
俺は起き上がると、机に付いている照明の電源を入れた。
明日の支度をしなければ…。
白い紙を出して、ボールペンで文字を綴る。
書き終えると机の隅に置いてある封筒から、黒い便箋を取り出した。
紙を中に入れると、俺は黒い便箋を片手にふらふらと部屋に出ていった。
しばらくすると、部屋の扉が開かれる。
帰ってきた俺の手にはすでに手紙はなく、外に行ってたのか身体が更に冷えて小刻みに震えていた。
再びベッドに崩れ落ちる。
黒い便箋は明日も送られて来るだろう。
俺に恐怖を運ぶために…。
:08/03/06 12:29 :SH905i :☆☆☆
#113 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/06 12:30 :SH905i :☆☆☆
#114 [リナ]
>>96-99作品リスト
>>77vzApYZDoz6サン
>>78ふむサン
初めまして
死にたがりのリナです。
あれホラーでしたか?
めちゃほのぼの書いてたんでホラー部門に驚きました(ノ∀`*)アリガトーゴザイマス
皆さんのように巧く書けませんが、また参加させて貰います
:08/03/06 14:33 :N905i :☆☆☆
#115 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
>>114恐らくオカルトホラーの部類かと…;
間違っていたら申し訳ありません!
私なんて全然ですよ!
もっと上手くなりたいものです
:08/03/06 14:59 :SH905i :☆☆☆
#116 [リナ]
>>115ふむサン
あれは少しマザーグースを意識して書きました。
全然でしたが((´∀`))
あたしふむサンの『空』好きです。
最後の花は勝手に信長イメージで読みました(ノ∀`*)
:08/03/06 16:08 :N905i :☆☆☆
#117 [「偽物家族」(1/2)リナ]
窓から冷たい風が吹き込む夕飯時。
大声で私を呼ぶ声で目が覚めた。
気持ち良く寝てたのになんだってのよ?
ベッドから抜け出て部屋のドアを開けた。
「なぁに?博人(ヒロト)」
「なんで姉ちゃん寝てんだよ……。
あー!一緒にこの興奮を分け合いたい!」
キモッ。
いいや、もー一眠りしよ。
「ちょっ!
なんでドア閉めんのさ?
き、い、て!!」
仕方ないなぁ
「なぁぁぁぁぁぁに?」
いやいや聞いた。
「俺また見たんだよ!
未確認飛行物体!
すごくね?
これで連続5回は見てる!」
興奮冷め止まぬようで声がでかい。
「…………で?」
博人は一瞬シュンとした表情を浮かべ
「あいつら絶対侵略しにきてんだ!
今はきっと偵察期間だな」
言って一人で納得した。
「そんなことよりあんた明日試験でしょ?
勉強しなさいよ」
「俺には勉強の方が『そんなこと』だよ。
どーしよー?
俺の前にこんな頻繁に現われるって事は、俺連れ去られてチップとか埋め込まれんのかな?こえぇー」
顔がこんなだよ(*´∀`*)生き生きしてんじゃん。
弟よ、あんた今凄くめんどくさいよ。
:08/03/06 16:13 :N905i :☆☆☆
#118 [「偽物家族」(2/2)リナ]
「はいはい。
連れてかれないから大丈夫」
「姉ちゃん夢がねぇなぁ。
目が冷たい、とことん冷たいっつの!
もーいぃよ。
はぁ……勉強しよ……」
自分の部屋に迎う弟の背中を見ながら、爬虫類のように長い舌をチロチロ出し思う。
だってもー連れて来られてるもん。
END
:08/03/06 16:14 :N905i :☆☆☆
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