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#131 [梓【決意】(1/2)]
ベッドの中で彼にしがみつきながら、朦朧とした意識の中で私は考えた。
―今日、言おう。
きっかけを待っていたらいつまで経っても切り出せない。
彼と私は求めるものが違いすぎる。
「ん…あっ…!」
彼を強く感じ、私の思考はそこで途切れた。
:08/03/08 17:29 :SO703i :☆☆☆
#132 [梓【決意】(2/2)]
下着を着けながらどう切り出そうか考えていると、3年間の彼との思い出がぼんやりと浮かんできた。
温かく、そして切なくなった。
でも、これでいい。彼との今までの生活は、決して悲しいものじゃない。愛しているからこそ、大切に思うからこそ、お互いのために離れよう。
「悠介…」
瞬間、後ろから彼に抱きすくめられた。と同時に左手に無機質な冷たさを感じた。
指輪だった。
「お前は俺と一緒にいればいいんだよ。」
私の決意は、柔らかく崩れていった。
*End*
:08/03/08 17:43 :SO703i :☆☆☆
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