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#281 [[秘密(3/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
 
それは解りきったこと。
俺は隠しているモノをどうするか、今日の仕事中も考えていたが、結局何も思い付かなかった。

誰にも咎められることなく、無事に自分の部屋にたどり着き、鍵を開けて慎重にドアを開く。

周りに誰も居ないことを確認し、ドアの隙間に体を滑り込ませる。

「はぁ……」

今のは安堵のため息だ。
俺は買い物袋の中から丸い形をしたものを取り出し、隠しているモノに近づいた。

一歩、また一歩。
この扉の向こうに、アレがいる。

扉に手をかけ、ゆっくりと、引く。


「ニャ〜?」

「ただいまぁ、ご飯だよ〜」


言うまでもなく、俺の住むマンションは、ペット禁止なのだ。

⏰:08/04/09 04:16 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#282 [◆vzApYZDoz6]
蜜月さん乙ですー

うーん、最近減速ぎみですねぇ…
ちょっと早いけど追加お題を考えてみようかな

てゆうか誰か書きやすそうなお題を出してくれー\(^O^)/

⏰:08/04/09 19:11 📱:P903i 🆔:MUJBtO/s


#283 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>282 ◆vzApYZDoz6さん

乙っす!
ほんとに一時期と比べるとすっかり過疎っちゃってますね(´・ω・`)

私で良いか解らないですが…お題考えてみました!

@窓
A指輪
B怒り
C葬式

イメージ膨らみ易そうなのをチョイスしたつもりですが…使えなさそうならスルーして下さいww

⏰:08/04/09 20:00 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#284 [◆vzApYZDoz6]
>>283
おー、サンクスですw
全然いいですよ!ていうかむしろこれからも勝手にお題追加しちゃってもおkですw


俺もそのお題でなんか考えてみるかなー

⏰:08/04/09 20:33 📱:P903i 🆔:MUJBtO/s


#285 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>284 ◆vzApYZDoz6さん

まじすかw了解です!

⏰:08/04/09 20:49 📱:SH903i 🆔:APNEtQ/Q


#286 [【雨】(1/3)名無し]
「ねぇー、朝だよー。」

俺を起こすのは誰だ…??

「起きないの??」

遠慮がちに囁きながら頬をつつく。

はっと思い目を覚ますと、想い描いた笑顔とは違うものがあった。

「あぁ…はよ。」

窓ガラスには水滴が流れる。

「雨か…」

だからあいつの顔が浮かんだのか…??

あいつと出会ったのも、こんな静かに雨の降る日だった。

⏰:08/04/09 23:35 📱:F703i 🆔:3JY/tCHs


#287 [【雨】(2/3)名無し]
高校の時、急に降り出した雨に打たれながら家へ急いでいると、目の前に立ちつくしている女がいた。

目からは、雨とは違うものが流れている。

泣き方をしらないかのように、ただ落ちるだけの涙は、その人をより一層美しく見せた。

足を止め、何故か引き込まれるようにその人を見つめた。

すると向こうも俺に気づき、思いがけない一言を発した。

「助けて…」

「…どうしたんですか??」

そんな事を言われたら、声をかけずにはいられない。

「笑。ウソ、なんでもないよ。じゃあね…」

「待って!!名前は??」

「また今度会ったらね。」

「今度って…」

会うわけないと思い、若干落ち込むとその人は言った。

⏰:08/04/09 23:45 📱:F703i 🆔:3JY/tCHs


#288 [【雨】(3/3)名無し]
「また…こんな雨が降ったら、ここにいるから。」

そう言い残し、去っていった。

あれから、雨が降ると俺はその場に向かった。

何度目かでやっと出会い、声をかけた。

初めて会って時とは対照的な、明るい笑顔にまた引き込まれた。

そのまま一緒に過ごし、隣に温もりを感じながら眠った。

朝、俺の頬をつつきながら起きないの??と問いかけるあの人と、今隣にいるやつの姿が重なった。

あれから、いくら探してもあの笑顔には出会う事はなく、忘れたつもりでいたのに…またこうやって思い出す。

あの短期間で恋をしたのかはわからない。ただ、興味本位にしては切なすぎる。

あれから、人の温もりもなく一人眠りにつくのが寂しく感じ、とりあえず誰かを隣に置いていた。

外は小雨。

今日も俺は、あの場所へと向かうだろう。

そしたらきっと会えるはず。

そう空に広がる虹に願いを込めた。

⏰:08/04/10 00:01 📱:F703i 🆔:r.AIidn6


#289 [◆vzApYZDoz6]
おっと、名無しさんの参加キタコレw

過疎ぎみなんで、よければもっとお願いしますw

⏰:08/04/10 03:13 📱:P903i 🆔:I5eSL1Vk


#290 [気まぐれ(1/1)◆vzApYZDoz6]
「いったいどういうつもりよ!?」

「それはこっちの台詞さ。僕は、君とあの男がホテルに入るところをちゃんと見ていた」

激昂する女とは対称的に、男はただひたすらに淡々と話していた。
だが声質のせいだろうか、淡々としているわりにどこか柔らかい感じがした。

「それは…その…」

「気まぐれ?」

「そう! なんていうか、ちょっとした気の迷いというか…」

「へぇ。僕の告白を受けたのも、気まぐれ? 何年も付き合ったのも、プレゼントをくれたのも、気まぐれ?」

「ち、違う…気まぐれなんかじゃないわ!」

女の表情はどんどん潮らしくなっていき、今にも泣きそうなほど。
それでも男は眉ひとつ動かさず、淡々と喋り続けていた。
それでも声の柔らかさは変わらない。

「いいんだよ、別に。僕はそんなに本気で怒っちゃいないさ」

「なんで…? どういうことよ…?」

「それは、だから──」

男の淡々としてまったく動かなかった表情が、少し緩む。
代わりに女の顔がひきつり、青ざめた。

「──気まぐれさ」

そう言って男は、何か言おうとした女の喉を切り裂いた。

⏰:08/04/11 04:04 📱:P903i 🆔:zCCoSRx2


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