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#312 [紫陽花]
「好きです……」
ここはとある学校の体育館裏。今まさにその学校の生徒であろう女が告白をしていた。
女の顔は林檎のように紅くなり、とても恥ずかしそうに俯いた。
それに比べて……男の方は右手で頭をかきながら困った顔だ。
「ごめん俺、君とは付き合えない……」
女はなおも下を向き続け、その華奢な肩は涙をこらえているのだろうか小刻みに揺れている。
「なんでかな…?好きな人でもいるの?」
女は絞り出すようなか細い声で男に問う。
今度は男の頬がほんのり赤らめながら話しだした。
「俺、守りたい奴がいるんだよ。たまに話しかけないと後ろの方に行っちゃって人目に付かない奴なんだけど、いろんな顔を見せてくれるんだ……だから俺が守ってやんないとな……!!」
「そっか!!ありがとう……」
それを聞くと女は走ってその場から立ち去った。
体育館裏には、もう夏の香りがしていた。
--ーendーーー
P.S.
一応保守ネタのつもりWw
:08/04/26 22:34 :F905i :☆☆☆
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