【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#360 [◆vzApYZDoz6]
あげまーす
:08/05/16 00:47 :P903i :hRPlghPg
#361 [窓際の私(1/4)RIE]
「おはよう。」
あなたは今日も優しく私に微笑みかける。
お互い無口な私たちだけど、朝の挨拶は欠かしたことはないの。
あなたは今日も忙しそうに朝の支度をする。
私はそれをじっと見てる。
バタバタ歩き回るあなたが可愛くて、とても微笑ましいわ。
そしてあなたは私を置いて仕事へ出かけた。
今日も置いてかれちゃった。
でも待ってるわ。あなたが帰るまで。私はね、どこにも行かないから。
:08/05/17 01:29 :N905i :WFx37q7U
#362 [窓際の私(2/4)RIE]
夜になってあなたが帰ってくると、やっぱり私はあなたのことが好きなんだなって実感するの。
体の細胞一つ一つが喜んで、あなたとの二人の生活がどんなに幸せなものか実感する。
いつまでもいつまでもあなたと一緒にいたいわ。
どちらかが先に死ぬまで、できれば私が先に死にたいわ。
「今日はちょっとくたびれてるね。」
あなたは心配そうに私に言った。
そして私の足元に注射を刺すの。
薬物が私の体に入っていくのが分かる。
私の体は単純な程に反応して、気分はハイになって、体は張りと潤いが増す。
:08/05/17 01:31 :N905i :WFx37q7U
#363 [窓際の私(3/4)RIE]
でもね、できればこれあんまり使って欲しくないんだ。
自分でも押さえきれないほど、病的なほどに咲き狂ってしまうから。
この時だけはね、少し泣きたくなるの。
生命が縮まってしまう気がして。
先に死にたいと言ったけれど、できるだけあなたと長い時間一緒にいたいの。
けれどあなたはそんな私を見て、すごく優しい笑顔を作る。
「綺麗だよ。」
そう言って喜んでくれる。
だから私は、この葉も花も枯れて散るまでは、乱れ咲いていようと思うの。
:08/05/17 01:33 :N905i :WFx37q7U
#364 [窓際の私(4/4)RIE]
きっと外の土のほうが、いつでも輝く太陽の下で、質素だけど長く咲いていられる。
だけどあなたと一緒にいたいから、私はこの部屋での短い一生を選んだ。
ハイになって無理やり花を輝かすのも、あなたが喜んでくれるから。
愛してるの。
この生命尽きるまで、私はあなたの美しい花でいる。
この生命尽きるまで、私はあなたのそばにいる。
:08/05/17 01:36 :N905i :WFx37q7U
#365 [RIE]
気分転換にスペースお借りしました(´∀`)
ありがとうございました。
:08/05/17 01:37 :N905i :WFx37q7U
#366 [RIE]
あっ!ルールやぶって4レスなってました(;_;)
すみません…(´Д`)
:08/05/17 01:55 :N905i :WFx37q7U
#367 [我輩は匿名である]
次から気をつけりゃいいんじゃね?
それはともかく発想に脱帽した。想像力が貧困な私にとってはうらやましい。
後、「ハイ」って言葉だけ浮いてるように感じる。
:08/05/17 15:46 :SH903i :☆☆☆
#368 [RIE]
>>367さん
ありがとうございます(;_;)
今読み返したら確かにハイは余計ですね^ロ^;4レス目のハイは邪魔ですね(笑)
ご指摘、アドバイスありがとうございますm(__)m
:08/05/17 17:38 :N905i :WFx37q7U
#369 [◆vzApYZDoz6]
RIEさん乙でーす
まぁ量的には2レス分ぐらいだし別にいいかとw
次から気をつけていただければw
アドバイスしていいのなら、3レス目から前フリもなくいきなり『主人公=花』みたいな感じで描写されてるのが気になった…かな
せっかく一人称使ってるんだし、前2レスでそれっぽい(「私は花」的な)描写を入れておけば、もっとよくなったかと思います
>>367▼発想力が貧困な私にとってはうらやましい
お前のような奴が創作意欲をぶちかますために
>>352ここにお題があるんだぜ…
:08/05/18 01:18 :P903i :FtTRL0q2
#370 [◆vzApYZDoz6]
あとRIEさん、次もぜひ参加してくだされ!w
参加者が少ないのでw
:08/05/18 01:19 :P903i :FtTRL0q2
#371 [朝海『スキ』(1/3)]
サラ「コウチャン〜おはよ」
私サラ高校3年生の普通の女の子!
現在同じクラスのコウチャンに恋してます
コウ「よぉ」
コウチャンはいつもと変わらずアタシに手をあげ返事をした
アタシの朝はこれがなきゃ始まらん!
どんな事でもいいから話したいもん
コウ「…ラ…」
「…サ…」
「…サラ…」
「…サラ!!」
サラ「へッ!?」
私は自分の世界に入っていたところを現実に引き戻された
コウ「何ボォーッしてんだよ(呆;」
サラ「ごめん;どうしたの」
アタシはコウチャンをみた
コウ「今日の放課後学祭の準備すっからお前も手伝え!人足りねぇんだ」
サラ「暇だし全然いいよぉ」やったコウチャンからのお誘い(喜)
コウ「マジか!サンキュ」
アタシがウキウキしてるときコウは自分の席じゃなく友達のタケル君の元へ行く何か話始めていた
その内容でアタシはガックリ;
コウ「タケル〜サラが良いってよ!よかったな」
タケル「マジで!やった〜コウサンキュ〜」
タケル君がコウチャンにたのんだからだ;はぁ…
コウチャンの意思じゃあん
:08/05/23 18:10 :V803T :esIcs3BE
#372 [朝海『スキ』(2/3)]
やっぱり片思い…
泣こうかな;絶対両想いなんかになれないよ…
そんなことを一日考えていて放課後を迎えた
サラ「はぁ;憂鬱」
すると
コウ「サラ〜いくぞ」
コウチャンはアタシの席にきた
サラ「はぁぃ」
まぁコウチャン一緒だからいいや!
コウ「ジャージに着替えたほうがいいかも!汚れる」
コウはアタシの制服をみた
サラ「だねぇ」
コウ「じゃぁ俺先体育館いってっから」
サラ「うん;わかったょ」
一緒にいきたかったのに
アタシは渋々着替え始めた
すると
ガラガラ〜
:08/05/23 18:47 :V803T :esIcs3BE
#373 [朝海『スキ』(3/3)]
タケル「コウ〜いる〜?」
タケルが教室に入って着た
アタシは下着姿;
タケル「……」
サラ「……」
アタシとタケル君は10秒ほど見つめ合った;
そして
サラ「ぎあぁぁ〜!!!」
学校中に響き渡ったアタシの声;
するとちょうどコウも教室にきた
コウ「うっせぇ〜;どうし…」
アタシは恥ずかしさで上下下着のまましゃがんだ
タケル「サ…///」
タケルは顔が真赤っか;
するとコウはすぐに自分のセーターを脱ぎサラに近付きセーターごとアタシを抱き締めて見せないようにしてくれた
コウ「タケル教室出て」
コウはタケルをみた
タケル「///あッ-―おぅ//」
タケルは教室を出てどっかにいった
教室にサラとコウが残った
コウ「何してんだよサラ他の奴なんかに見せんな」
コウの腕に力が入った
サラ「えッ―-」
アタシ今顔真赤だよ;
コウ「もぅ無理!」
コウは急に大声で言った
サラ「え!?コ…コウチャン?;」
コウ「お前がスキなんだけど…」
完
:08/05/23 19:00 :V803T :esIcs3BE
#374 [[とある無人島での話(1/3)]]
さて、どうしたものか……
俺が無人島に流れ着いてもう3回も太陽は東から上り西へ沈んだ。最初こそ、この状況を楽観視して大自然の中で見る夕日に感動していたが、さすがに3日も独りとなると夕日を見る余裕すらなくなっていた。
お腹が……空いたな。
少し山を登ったところにある岩場からチョロチョロと流れ出る湧き水をを見つけだしたことでのどの渇きはさほど問題ではなかった。
だがこの胃袋が血、肉を求める空腹感だけはどうしようもなかった。1日目に島全体を歩き回って食料を探してみたものの島に生息しているカラスのような鳥たちに全て啄まれ腐敗した果実しか見つけられず、魚を釣ろうと手製の釣り針を作ってみたがそう易々と魚は釣られてはくれなかった。
そして今、俺は最後の手段として浜辺の砂全体にメッセージを残すことにした。もしかしたら頭上を渡る飛行機やヘリコプターがこれを見てくれるかもしれないし、俺を捜してくれている人がこれを見つけるかもしれない。
:08/05/23 21:20 :F905i :☆☆☆
#375 [[とある無人島での話(2/3)]]
とても、とても小さな祈りだが俺はこの方法にすがるしかなかった。いや、もう俺は体力の限界で精神的にもこの方法を絞り出すことしかできなかった。
適当な丸太を拾って文字を書く。波にさらわれないように場所を考え、できるだけ大きな文字を砂浜いっぱいに書く。
誰か……気付いてくれ!!
太陽が4回東から上ったとき俺の願いは通じた。頭上からバリバリと機械音が聞こえる。最初は小さくて見えなかった物体は徐々にこちらに近づいてきてこの島の真上、俺が残したメッセージの真上に着陸した。
助けがきたのだ。
助かった……。
:08/05/23 21:21 :F905i :☆☆☆
#376 [[とある無人島での話(3/3)]]
精神的にも肉体的にも限界だった俺は頭上から降りてくるヘリコプターを見ながら自然と頬に一筋の涙が流れていた。
「やぁ、助けに来たぞ。大丈夫か?」
「あぁ……ありがとう。本当に助かったよ。それにしてもよくここが分かったな」
「探すの大変だったんだぞ。お前すごく後ろに流されてたんだから。でも……これのおかげで見つけられた」
そう言って地面を指差す。
「お前ぐらいだろ。こんなの書くやつ」
そう、俺が砂浜に残したメッセージとは
保守
この言葉が俺を救ってくれた。俺を暖かい外の世界へと助け出してくれたんだ。
---end---
:08/05/23 21:22 :F905i :☆☆☆
#377 [紫陽花]
上の投稿私です(・∀・)
保守ネタだったんですけど、もう上がってたんで無理やり、とあるネタにしましたWw
:08/05/23 21:23 :F905i :☆☆☆
#378 [朝海『指輪』(1/3)]
アタシ今高校三年生の乙葉(オトハ)
アタシが6才の時お隣りに住んでいた男の子瀬奈(セナ)君に恋をしました
毎日一緒に遊び
ずっと一緒にいる約束をしたけど瀬奈君は一週間後引っ越しをすることに…
そこでアタシと瀬奈君は二人で安い指輪を買いに行きました
瀬奈「この指輪は乙葉がもっててね」
瀬奈君はアタシにピンクのリングを渡した
乙葉「うん」
アタシはうれしくてもらった指輪を握り締めた
瀬奈「じゃぁこの指輪は僕が持ってるからね」
瀬奈は黒のリングを乙葉に見せた
色違いのリング
あれから12年瀬奈君とは一度もあってない
どうしてるかな―-
友達(カナ)「乙葉〜今日遊びいこぉ」
カナはアタシの席まできた
乙葉「彼氏サンは?」
カナ「タクヤは部活なんだって〜だから寂しいんだもん一人はさぁ;乙葉は彼氏なんでつくらないの?初恋の彼なんで絶対戻って来ないよ!その指輪もその〜瀬奈君だっけ?もらったの!あっちはそんなの無くしてるかもよ―-」
乙葉「カナ!アタシは瀬奈君しか考えらんないの!」
:08/05/23 22:11 :V803T :esIcs3BE
#379 [朝海『指輪』(2/3)]
カナ「はぃはぃ;応援しますよぉ〜」
カナは溜め息をついた
そして放課後
アタシとカナは近くのファミレスに入った
乙葉「カナ〜カナの初恋ってどんな人だったの?」
カナ「アタシの初恋は幼稚園のタカシだったかなぁ〜やんちゃですごくすぎだったけど結局片思いのまま終了だよ;」
乙葉「そうなんだぁ〜」
そのとき
「ごらぁ―-てめぇら調子こくなよ表出ろよ」
奥の方からヤンキー集団がもめていた
カナ「こわぁ;乙葉もう出よ;」
カナはアタシを引っ張り足早に出た
アタシはヒールが引っ掛かり立ち止まるとヤンキー集団が後ろにいた
「てめぇら死にてぇの―-」
ボコッ
リーダー格の人が一人の男を殴った
男はアタシのもとに倒れこんだ
乙葉「うぁ;いったぁ―-」
アタシは膝を付いて倒れ込んだ
すると殴られた男は
「じゃまなんだよ―-」
乙葉「すいません;」
でもアナタのせいで立てません…
リーダー「関係ねぇ奴にあたってんじゃねぇよ」
ボコ…
「チッ」
男は逃げて行った
乙葉「はぁ」
:08/05/23 22:29 :V803T :esIcs3BE
#380 [朝海『指輪』(3/3)]
リーダー「大丈夫?悪かったな」
リーダーがアタシを立たせてくれた
乙葉「ありがとぅ」
カナ「だ…大丈夫?」
乙葉「うん大丈夫;帰ろ」
カナ「そだね」
リーダー「ほんと悪かったなまきこんじ待って;」
乙葉「……」
アタシは彼の顔をみて何故か懐かしくなった
リーダー「…?」
すると
♪〜リーダーの携帯がなった
リーダー「あぁなんだよ;わかった」
ピッ-
携帯には見覚えのあるリングが…
乙葉「えッ―-瀬奈…君?」
アタシは彼の顔をみた
「なんで俺の名前―-」
アタシはピンクのリングを彼に見せた
「その指輪…乙葉か?」
瀬奈君はアタシをみた
乙葉「やっと…会えた…」
瀬奈「俺ずっとお前を探してた」
離れ離れだった指輪が再び一つになった
完
:08/05/23 22:42 :V803T :esIcs3BE
#381 [◆vzApYZDoz6]
おお伸びとる伸びとるw
朝海さん、紫陽花さん乙っす
保守ネタでもなんでもいいんだぜ!
:08/05/24 00:31 :P903i :NlRUikQM
#382 [とある歪んだ恋の話(1/3)紫陽花]
 ̄
「いやぁぁぁあ!!!!」
彼女の悲痛な叫びが俺を狂わせる。切り裂いた柔らかく温かい皮膚から溢れ出す生々しい鮮血が俺の中の自制心をグチャグチャに引きずり回す。
もっと見たい
もっと見たい
もっと見たい
もっと鳴いてくれ
彼女は本当に綺麗だ。風になびく少し長い黒髪のツヤは黒曜石。彼女の瞳はどんな宝石にも勝る輝きを放ち、彼女の唇から零れ落ちる声はどんなクラシックよりも優雅で、どんな鳥のさえずりよりも軽やかだった。
だが、今ではどうだ!!その黒髪も瞳も声も全部俺が壊してやった!
ククク。
黒髪はライターで焼いてやった。顔も誰だか分からなくなるまで殴ってやった。瞳からは涙が流れ落ち、顔全体を見れば涎と涙と鼻水と血で前の彼女の面影などないグチャグチャなもへと変わり、最後にはあの麗しい声で俺に命乞いをした。
ゾクゾクするよ……。
もう、お前は俺の物。俺がこの手でお前の身体に痛みと傷という証拠を残してやったんだ。
もう、逃げられない。お前は俺というケージの中でもがき続ける哀れな小鳥。
:08/05/29 22:22 :F905i :☆☆☆
#383 [とある歪んだ恋の話(2/2)紫陽花]
……おまえが悪いんだ。
本当はこれからも隠れてずっと見てるだけで良かったんだ。たまにあなたの写真を撮ったり、あなたが使った物を拾ったり、そのたびに困った顔をするあなたが可愛くて、いじらしくて、愛しくて……。もっと知りたくて。
でも、お前は俺を拒絶した。
ウザイ・キモイ・シネ
あなたの口からそんな言葉が出てくるなんて知らなかったな。また一歩あなたに近づけた気がしたんだ。
けどね……口のききかたを知らない行儀の悪い子にはお仕置きをしなきゃ。
君は僕のもの。
その叫びで、その血で
その悲痛で苦痛にに歪んだ顔で俺を満たしておくれ。
---end---
:08/05/29 22:23 :F905i :☆☆☆
#384 [紫陽花]
>>382ミスです
(1/3)→(1/2)です;;;
今回の作品はちょっとだけグロくしてみたんですけど、苦手な人がいたらすみません(/_・、)
:08/05/29 22:26 :F905i :☆☆☆
#385 [わたしの家1/3 林檎]
私は一軒家に住んでいる。
大きくはないけれど、なんだか落ち着けるところ。
家族みんな仲が良く、休日になればみんなでどこかに出掛ける。
そんな家族が大好きだ。
なのに、ある日目覚めると知らない家にいた。
大きなお屋敷で、知らない人たちだらけだった。
私は逃げようとした。
しかしすぐに捕まってしまった。
:08/05/30 22:24 :D705i :s9NUpGeM
#386 [わたしの家2/3 林檎]
そうか…
私、誘拐されたんだ…
暴れてみても相手はびくともしない。
しばらく泣き叫んでいたけれど、いつの間にか疲れて寝てしまった。
そして次の日から監禁生活が始まった。
ご飯も食べれるし自由に動き回れる。
しかし、これだけは何度も言われた。
「絶対に外に出ちゃ駄目だよ…」
:08/05/30 22:35 :D705i :s9NUpGeM
#387 [わたしの家3/3 林檎]
私は守った。
しかし監禁されて何日も経っていくうちに、とうとう我慢できなくなってしまった。
家族に会いたいという欲求に耐えられなかったのだ。
その夜
晩ご飯中にリビングを飛び出し、階段を駆け下りて全力で走った。
一枚の大きな扉目指して。
後ろからはドタドタと大きな足音と叫び声が付いてきている。
後ろを振り返らずひたすら走る。
玄関まであと少しのところで体が浮いた。
「もー、駄目でしょ。逃げたら。」
今日も駄目だった。
これで何度目だろうか…
今日もまた女の子に抱かれながら階段を上がる。
いつになったら私の家に帰れるのだろうか。
長い廊下に今日も
「ニャー」という虚しい鳴き声だけが響き渡る。
:08/05/30 23:00 :D705i :s9NUpGeM
#388 [林檎]
初投稿です(・∀・)
何か意味不明になりました
このスレ好きです
これからも機会があれば投稿していくんでよろしくお願いします!
.
:08/05/30 23:04 :D705i :s9NUpGeM
#389 [[デーブ。1/3]キノコ。]
『はぁ〜…』
またため息が出てしまった。
そのため息を見て後輩の真理が言った。
『どうしたんですか、紀(のり)さん?』
ため息の理由?そんな事はわかっていた。だけどそれを言ったらたぶん引かれて先輩・後輩の関係が崩れ仕事がやりにくくなるかも…それ以上にもしかしたら言いふらされて会社を追い出されるかも…などと得意な妄想を膨らましたあげく
『なんとなく…?』
などと考えた時間がもったいないくらいの中途半端な答えを出してしまった。
少しめんどくさそうな顔になった真理は仕事に戻った。
仕事が終わり、いつものようにレンタルショップに立ち寄る。店内の行き先が決まってると足取りも軽い。
『あっ、あった。』
DVDコーナーから取った作品は《ミート・ザ・○アレンツ2》大好きなハリウッド俳優《ベン・○ティラー》のものだ。私は最近彼にはまりすぎている。
仕事帰りにいつもDVDを借りて暇さえあれば彼とのloveを妄想している毎日。今日のため息も妄想の結果である。
『彼とどうやったら出会えるんだろう。』
『結婚してるし最初は不倫になるのは避けて通れない道ね〜。』
悩んだあげく答えも出ずため息だけが出た。
:08/05/31 02:53 :D905i :89QFacG2
#390 [[デーブ。2/3]キノコ。]
家につき郵便受けを開けると広告が入っていた。『駅前にジオ○オープン…ふ〜ん。』
部屋に入りビールを飲みながらその広告を見て考えた。
『いざベンに会った時、英語が喋れないと不便だ。共に生活をしていくうえでコミュニケーションも取れず文化の壁が乗り越えられない。』
沸々とわいたやる気と焦り。焦りはなぜもっと早く気づかなかったのかという焦り。ビールを一口飲み
『ベン・紀になるのかぁ〜。あれ、紀・ベン?○ティラー・紀?紀・○ティラー?アメリカってどっちが名字だっけ…。』
まぁ、どっちでもよかった。わからなかったらジオ○に聞こう。
ただ、《紀・ベン》だけは少し嫌だった。
翌週、私はジオ○の教室にいた。イケメン講師がいると受付の人に言われたのにまったく見当たらない。目の前にいるのはデーブ・○ペクター風な外国人講師だった。それでも私は必死に勉強した。その間に講師はデーブ・○ペクターからデーブ○久保風な日系アメリカ人に変わったが必死に勉強した。DVD鑑賞を週1に抑え、日課の妄想をお休み前の10分だけに我慢して必死に勉強した。そのかいあって半年後には結構ペラペラになっていた。
ただベン・○ティラーには会っていない。
:08/05/31 02:56 :D905i :89QFacG2
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