【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#471 [応援(1/3)に]
ー暇だなあ。
普段の忙しさからは考えられないゆっくりとした時間の流れの中でそれを感じずには居られない。
夏とは思えない肌寒さと激しい雷雨の所為か、一番混雑している筈の夕方、院内には殆ど患者の姿が見られない。暖かい膝掛けと、微かに流れている院内の音楽を掻き消して外壁を打つ雨の音が心地良く耳に響いて、私の眠気を誘った。本当に寝てしまいそう。
「ねえねえ、これ見て」
一瞬飛んだ意識を起こして声のする方へ首を捻ると、同僚が嬉々とした様子で茶封筒を差し出していた。
「…なにこれ」
ぼんやりした頭で差出人を読むが、全く記憶が呼び起こされない。既に封が破ってあり、中身を出すと一枚の手紙と写真が入っていた。
「ほら、あの時の患者さんだよ!」
「…ああ」
写真の中でどこかの牧場を背景に女性と幸せそうに微笑んでいる中年男性、この顔には見覚えがある。
「こんな、元気になったんだね」
:08/08/31 09:18 :N904i :rzQdvrtA
#472 [応援(2/3)に]
最初ここに来た時は人生が終わったような顔で来てたっけ。絶対大丈夫、一緒に治そうってその度に励まして。患者のあの泣きそうな笑顔が印象に残ってる。
手紙の内容は、あの時の貴方達の励ましが無ければ今の自分は居なかった、本当に感謝していると言うものだった。
「幸せそうで良かった」
同僚もそれに頷く。こうゆうのは素直に嬉しい。
「写真の裏側、見て」
言われるがままに裏に返すと、丁寧な字で『これからも頑張って下さい』とだけ書かれていた。
「…私、この仕事してて良かったな」
「私も」
嫌な事や悲しい事も沢山あるけど、患者さんと触れ合える、喜びを分かち合えるこの仕事で良かった。辛いことがあったら応援してくれる人の事を思い出して頑張れる気がする。
仕事頑張るぞ。
雨も上がり見覚えの無い顔が入ってきた。何か凄い悩みを抱えてそうな雰囲気を醸し出している。
:08/08/31 09:19 :N904i :rzQdvrtA
#473 [応援(3/3)に]
20代後半と言った所だろうか。男性だ。
「こんにちは。今日はどうされましたか?」
笑顔で話し掛ける。なるべく、緊張を解いてあげられるように。
「えっと…」
目をキョロキョロさせて口をつぐんでしまい中々言いだせない様子。初めてここへ来た人の大半がそうだ。皆それぞれが抱えた深い闇だ、言って認めてしまうことも怖いのだろう。
「大丈夫ですよ」
とびっきりの笑顔で言ってみせた。
「円形脱毛症、絶対治りますから」
張り詰めていた男性の顔が少し弛んだ。
「一緒に頑張りましょうね!」
ここはリーブィーワンダホー。悩み無用だ。
:08/08/31 09:32 :N904i :rzQdvrtA
#474 [我輩は匿名である]
このひとwの意味わかって使ってんのかな
:08/08/31 09:56 :W42S :4cRE.XJk
#475 [◆vzApYZDoz6]
上げます
:08/09/05 13:00 :P903i :eNsEU7Zo
#476 [トイレ]
粉々になってしまえばいい。
泥々になってしまえばいい。
その潤んだ目、か弱き細い腰、唾液が伝う口元、快感で小刻みに震える身体。
ああ、勿論愛しいと思うよ。けれど、鬱陶しさが勝ってしまう。
───全て、壊してしまえたならば、どんな悦楽が僕に降りかかるだろうか。
愛するが故、混沌に駆られる僕の脳はきっとイカれてる。
その血管が透けて見える君の喉を締め付けた。死を拒むその表情は幾度見ても、魅力的だ。
────さぁ落ちよう。
ナラクノソコニ
:08/09/05 21:24 :W51SA :XkGO105s
#477 [愛情表現]
「好きだよ」
…違うな
「愛してる」
ん〜…何か違う
そんな言葉じゃない
そうじゃないんだよ
「何やってんの?」
「ん〜…言葉がね、見付からないの」
「は?バカじゃね?」
「うるさいな〜…」
「そういう時こそこうすんだろ?」
抱きしめてくれる腕に驚いて
抱きしめてくれる体温に安心して
あぁ、そっか…
言葉が見付からないなら
態度で表せれるんだ
そんな方法もあるんだね
ありがとう
END
:08/09/05 22:50 :W52S :8uyV8KuM
#478 [ベリー(1/1)あお☆まる]
恋は中々上手くいかない
今回が最後の恋!!!
…なんて思ってみても、
突然終わりがくる
今回の恋もきっと最後の恋だと思っていたが
冬が終わるそんな時期に私の恋も終わった
そんな寂しい私は別れ話を終えて自宅に帰る帰り道に花屋に寄った
【今話題!恋が実るワイルドベリー】
:08/09/06 05:33 :812SH :JTxLYlWE
#479 [ベリー(1/1)あお☆まる]
あぁ…昔テレビでよく見たっけ。
そう思い出し、その力を信じる訳ではないが、なんとなく買って帰った。
数日後、昔から仲のイイ男友達の春彦に、いつもの様に失恋の経緯を話していた
失恋したら、いつも春彦に電話で愚痴る。昔からの失恋の儀式みたいなもの。
春彦はそれを嫌がる事なく毎回優しく聞いてくれる
「それでね−……」
:08/09/06 05:39 :812SH :JTxLYlWE
#480 [ベリー(1/3)あお☆まる]
ふと鉢植えに目をやると、小さい白い花が、かわいらしく咲いていた
「あっ!!咲いてる!」
「何が?」
「ワイルドストロベリー!!やったぁ。花が咲くとね運命の人に出会えるんだって!誰かなぁ?」
「あぁ…。それ、きっと俺だよ」
春が近づくそんな日に、私は凝りもせず新しい恋の予感を感じていた。
END
:08/09/06 05:45 :812SH :JTxLYlWE
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