【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
最新 最初 🆕
#505 [タイトル未定(1/3)英]
夏が終わり、雨が降り続いた。
雨が降る度に風は徐々に冷たいものへとなり、秋が始まったのだ。



久々に晴れた空は青く清々しかったが、私の心は空のように清々しくはなかった。

進学、就職。
そんなものまだ先の話と思って何も考えず過ごしていたら、あっという間に高校三年の二学期が始まってしまった。いや、もう三学期へと時は進んでるんだけど…そう思うと深い溜め息が出てくる。

鉛のように重たい足を引きずり、学校から家へと帰る途中にある、小さな公園へと入った。
たった一つだけのベンチに腰掛け、私は何をするわけでもなくただボーッと空を見上げていた。冷たい風と一緒に流れて小さい子達の楽しげな声。


昔はよく此処で遊んだっけ…。


学校や家とは違い、進路の事を言ってくる者も焦りや不安、苛立ちを与えてくる者も居なく、とても落ち着ける。

⏰:08/10/04 15:29 📱:W53T 🆔:VPxnXd7.


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194