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#513 [甘い夢(1/3)果樹]
陽介と知り合ったのはホストクラブ。
初めて友達と行って私の席についたのが陽介だった。なんだか話が妙に合って、そのまま指名した。
それから陽介の店に何度か遊びに行ったし、メールも電話も毎日した。
私はまるで彼女気分だった。
ある夜、陽介といつものように電話していた。
「次はいつ遊びにくるの?」
「気が向いたら」
「いつだよ」
私の言葉に笑って返す陽介。
:08/10/17 12:27 :P902iS :☆☆☆
#514 [甘い夢(2/3)果樹]
陽介の声が好きだった。
甘えてくるようななんともいえない声。
私より五つも年上なのにそんなの感じさせないしゃべり方や服装。
全てが愛しかった。
「俺ね。猫飼い始めたの。レオちゃんていうんだよ」
猫を呼ぶときのあの声がなんだか羨ましくて私は猫になりたいって思った。
無条件で私の好きな人の側にいられるその猫がなんだか憎らしかった。
だから思わず聞いちゃったの。
「ねぇ陽介。あたしたちってなんなのかな?」
「は?」
:08/10/17 12:28 :P902iS :☆☆☆
#515 [甘い夢(2/3)果樹]
「あたしたちの関係ってなんなのかな?」
陽介は言葉に詰まっていた。
嘘でもいいからなにか言って欲しかったけど陽介は結局なにも言ってはくれなかった。
だから私は気付いてしまった。
ああ。この恋は実らないんだって。
私は甘い夢を見すぎたんだって。
あれから私は陽介に会っていない。
もちろん連絡もとってない。
ねぇ陽介。あなたは今も元気でやっていますか?
まだホストを続けているのかな?
私は本当にあなたが好きだったよ。
甘い夢をみさせてくれてありがとうね。
さようなら。
:08/10/17 12:29 :P902iS :☆☆☆
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