【続】あいつはあの子のことが好き。
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#121 [みぉり]
有「今度は……動けるよ、前みたいにためらう理由はない」
あ「………」
有希の言葉を黙って聞く
確かに、これから先の私たちは……たぶん私がどうするかで決まる
私は……どうしたい?
:08/03/16 22:16
:N905i
:p/AqwKkM
#122 [みぉり]
有「……真野のことも…………遠慮しなくていいんだよ」
!!!!!
あ「有希っ!?…ッ…知ってたの?」
驚く私にバツの悪そうな顔の有希が舌を出して笑った
:08/03/16 22:18
:N905i
:p/AqwKkM
#123 [みぉり]
有「………あかりわかりやすいんだもん」
あ「うそぉ〜…………いつから?」
有「球技大会直後?から…んー……最初はなんとなくだったけど……一緒に歩いててたまに真野と廊下ですれ違うと黙り込んだりすることあったしね」
有希は思い出しながら淡々と言う
あ「マジですか…………泣」
:08/03/16 22:23
:N905i
:p/AqwKkM
#124 [みぉり]
私が肩を落とすと有希はくすりと笑った
有「まぁ……気付いた時に言うべきだったんだけど……」
そこまで言って言葉をつまらせた有希
あ「………わかってるよ?私のこと………………考えてくれた結果黙っててくれたんでしょ?」
:08/03/16 22:26
:N905i
:p/AqwKkM
#125 [みぉり]
"ありがとう"と言うと、有希は顔をあげて涙を目にいっぱいためて首を振って笑った
有希のやさしさが本当にうれしくて落ち着いた私は
昨日の備品室での出来事を話すことに……
つたない私の話を有希は黙って聞いてくれた
:08/03/16 22:32
:N905i
:p/AqwKkM
#126 [みぉり]
有「……今泉さんの気持ちも…………ちょっぴりわかるなぁ」
あ「え?」
有「そりゃ、あかりの中学こと知ってたくせにってむかついた気持ちもあるよ……でもさ、きっと………傷つくことが怖いことも…あるよなぁって思って……」
有希は天井を仰ぎながら話す
有「………見てるだけでよかったのが……近くにいられるようになったら……欲張りにもなるんだよね」
:08/03/16 22:53
:N905i
:p/AqwKkM
#127 [みぉり]
有「だから……今泉くん、絢先輩と……きっぱり切ったんだろうし……あかりのこと…本当に想ってるからこそ…だと思う…………」
有希は少しずつ声のトーンを落として
有「…………本当は全部わかってるんでしょう?」
私に問い掛ける
:08/03/16 22:55
:N905i
:p/AqwKkM
#128 [
]
面白いです

主さんのペースで頑張って下さい

:08/03/16 22:56
:SH902iS
:it70PiTI
#129 [みぉり]
私は何も答えずに黙る
有「…まぁ、まずは……あかりがどうしたいか……誰を想っているか……考えてみなよ」
有希は言うと立ち上がり、"その顔じゃ今日はお休みね"といたずらっこみたいに笑って帰っていった
玄関で有希を見送って、洗面所に行く
:08/03/16 23:00
:N905i
:p/AqwKkM
#130 [みぉり]
>>

さん

ありがとうございます

頑張りますので

お付き合いください

:08/03/16 23:02
:N905i
:p/AqwKkM
#131 [みぉり]
>>129から
あ「うわっ……ぶさいく」
鏡に映った自分の顔に思わず呟く
まぶたはぼっこり腫れて二重が一重になってるし
顔全体がむくんでるし……
リビングへ時間を見に行くと時刻は6時半を示していた
……お風呂はいろ
:08/03/16 23:08
:N905i
:p/AqwKkM
#132 [みぉり]
お風呂にゆっくり浸りながら、まぶたをマッサージ
あー……気持ちいいなぁ…
こうやってお湯にゆっくり浸かってのんびりした気持ちになれたのって…すごい久しぶりな気がする
コンコン……
「あかり?」
:08/03/16 23:13
:N905i
:p/AqwKkM
#133 [みぉり]
お母さんだッ!!
昨日はご飯も食べずに寝ちゃったから………謝らなきゃ
あ「うんッ…早く目が覚めたから……昨日はごめんなさい」
「体調は大丈夫なの?」
あ「ん…でも……今日は休み……たいかな」
「……わかったわ、学校に連絡しておくからゆっくりなさい」
:08/03/16 23:16
:N905i
:p/AqwKkM
#134 [みぉり]
お母さんは何も聞かずに学校を休ませてくれた
……顔がめちゃめちゃむくんでることも、まぶたが腫れてることも
そんなお母さんの優しさにも助けられて一日をゆっくり過ごした
:08/03/16 23:23
:N905i
:p/AqwKkM
#135 [みぉり]
翌日、有希に"今日のお昼休みに屋上で"とだけメールして
学校へと向かう
・・・・"真野篤"を見ていたあの時間通り
教室にカバンを置いて、備品室へと向かったー・・・
:08/03/16 23:43
:PC
:rigkQ.SE
#136 [みぉり]
備品室の窓から"真野篤"を探した
・・・・グラウンドを走っている姿を見ながら自分の気持ちをもう一度見つめなおしたかったから
彼女がいなくなった"真野篤"に・・・・私は近づきたい
なんて・・・・そんなことは全然思えない自分がいる
:08/03/16 23:46
:PC
:rigkQ.SE
#137 [みぉり]
私は大きく深呼吸をすると、すぐに備品室をあとにした
少し早いけど・・・教室に行ってみんなの登校を待つ
一人・・・二人と登校しはじめて、いつものようににぎやかな教室
凪も来たけど・・・・・お互い目も合わさずにSHR、授業へと進んだ
:08/03/16 23:52
:PC
:rigkQ.SE
#138 [みぉり]
今日は幸いなことに選択授業もない
4時間目が終わるとすぐに教室を出て、屋上へと向かった
扉の前で有希と会ってから、いつもの場所でお弁当を広げる
あ「ね・・・・有希、ひとつだけわかったことがあったよ」
有「ん?」
:08/03/17 00:33
:PC
:mVcJvHaI
#139 [みぉり]
あ「私ね・・・"真野篤"に・・・・近づきたいって思えないんだ」
有「・・・・・へぇ」
あ「有希は・・・・・凪に近づきたいって思う?」
有「なっ・・・なんでいきなり私ぃ?!」
突然の質問に有希は、顔を真っ赤にさせる
:08/03/17 00:35
:PC
:mVcJvHaI
#140 [みぉり]
あ「なんでもっ(笑)・・・・ねぇ?」
有「・・・・////・・・・思う」
あ「そっかぁ〜・・・・」
私は空を見上げて大きく息を吐き出した
そんな私に有希は"なによ一体"と赤くなった顔をごまかすみたいに呟く
あ「・・・・ううん、ありがとっ有希」
:08/03/17 00:38
:PC
:mVcJvHaI
#141 [みぉり]
有「え??」
あ「ちゃんと・・・・見えたことがひとつだけあったなって確信できたからさっそのお礼♪」
有希はキョトンと"変なあかり"と笑って私にデコピンする
私は額をさすりながらも笑って、お昼休みを過ごした
:08/03/17 00:41
:PC
:mVcJvHaI
#142 [みぉり]
そのまま・・・何日も過ぎていって・・・・
凪とは席が隣なのに一切話さなかった
さすがにクラスメートも何人かは気づいて"大丈夫?"って声かけてくれたりして
私と凪がいつまでもこのままでいることはクラスにとっても
いいことではないなって感じたりしながらも・・・・
どうしても・・・・話しかけられずにいた
:08/03/17 00:52
:PC
:mVcJvHaI
#143 [みぉり]
選択授業でも、凪と今泉さんはバラバラに教室に来るし
私たち3人が一緒になって話すこともなくなって・・・・
そんな日々が1,2週間ほど続いたある放課後
石田先生に頼まれた仕事を終えて教室に戻るとー・・・
凪が一人、静かに窓に寄りかかるように立っていた
:08/03/17 00:54
:PC
:mVcJvHaI
#144 [みぉり]
・・・・・入るのやめようかな
一瞬、そんな考えが頭の中をよぎる
でも・・・・いつまでもこのままでいいわけない
私は凪と・・・・友達でいたいから
:08/03/17 00:56
:PC
:mVcJvHaI
#145 [みぉり]
戸口で大きく息を吸い込むと、勢いよく扉を開けた
ガラッ
その音に凪が反応してこちらを見つめる
驚いてはいない様子だ
もしかして・・・・私を待っててくれたの?
:08/03/17 00:58
:PC
:mVcJvHaI
#146 [みぉり]
私はつかつかと自分の席まで歩く
凪はゆっくりと寄りかかっていた体を起こして私の方へと向き直った
凪「・・・・・よぉ」
あ「ん・・・・」
:08/03/17 01:00
:PC
:mVcJvHaI
#147 [みぉり]
なんて切り出そう・・・・と言葉に詰まっていると
凪「ごめんなさい」
あ「・・・・・・・」
凪が私に深く頭を下げて謝罪する
:08/03/17 01:07
:PC
:mVcJvHaI
#148 [みぉり]
凪「有希から・・・・聞いただろう?」
あ「ん・・・・聞いた」
私が呟くと凪は顔をゆっくりと上げて・・・
真剣な顔で私をまっすぐに見つめる
:08/03/17 01:08
:PC
:mVcJvHaI
#149 [みぉり]
凪「謝って済む問題じゃないってわかってる・・・・あの時・・・中学ん時は知らなかったけど、去年の夏休みに・・・有希から聞いたとき・・・すぐに俺のせいだって気づいてた・・・」
私は黙って・・・でも凪から目をそらさないで聞く
凪「でも・・・俺は・・・・・勇気がなくて・・・あかりや有希に嫌われるのが怖くて・・・・いえなかったッ・・・」
:08/03/17 01:10
:PC
:mVcJvHaI
#150 [みぉり]
凪「中学ん時・・・あきらが・・・・・あかりで賭けしてたって・・・その原因は全部俺で・・・俺があんなことさえ言い出さなければ・・・あかりは」
凪は思いつめた表情で言葉を紡ぐ
その顔で私は・・・凪もずっと苦しかったんだって気づいた
・・・・一昨日、有希が言ってたっけ
:08/03/17 01:16
:PC
:mVcJvHaI
#151 [みぉり]
いつものようにお昼を食べていた一昨日
有希が"凪が彼女作らなくなった理由がなんとなくわかった"って・・・
何のことかわからなかったけど・・・・今の話でピンときた
:08/03/17 01:17
:PC
:mVcJvHaI
#152 [みぉり]
あ「凪・・・・ちょっと聞いて?」
凪は私の言葉に一瞬、表情をこわばらせて・・・でもすぐにキッと私をしっかりと見つめてくれた
・・・・私の言葉に何を言われても受け入れようって
逃げないって・・・そんな決意のようなものを感じた
:08/03/17 01:20
:PC
:mVcJvHaI
#153 [みぉり]
あ「正直・・・あの賭けゲームのきっかけが・・・凪だったなんてショックだった・・・・すごく悲しかったし・・・どうしてって何度も思った」
私は一呼吸おいて続ける
あ「だけど・・・・ねぇ凪?・・・私は賭けゲーム自体の責任が凪にあるって思ってない」
私の言葉に凪は一瞬、目を丸くする
:08/03/17 01:23
:PC
:mVcJvHaI
#154 [みぉり]
あ「確かに・・・凪が言い出さなければ私はあんなに悲しい思いはしなかったかもしれない・・・・でも、結局はあきらが勝手にしたことだよ」
私は"あきら"という名前を口にして・・・中学の時を思い出した
"あきら"・・・・結構かっこよかったし、人気もあったから
告白されて嬉しくて・・・・・浮かれてた
付き合った理由は・・・もちろん密かに恋心を持っていた相手だったから
:08/03/17 01:27
:PC
:mVcJvHaI
#155 [みぉり]
あ「あきらが・・・・自分で決めて私に告白してきた、私はそれを自分で付き合うことを決めた・・・・それだけのこと」
言葉にしながら思った
あぁ、こんなにシンプルなことだったんだって
:08/03/17 01:31
:PC
:mVcJvHaI
#156 [みぉり]
あ「その結果が・・・まぁ・・・私は振られちゃったわけだけど」
私は苦笑いしながら凪に言う
凪は真剣な目つきのままでじっと私を見つめる
あ「凪・・・・私が恋愛できなくなったのは自分のせいだから・・・自分には誰とも付き合う権利なんてないって・・・思ったでしょう?」
:08/03/17 01:36
:PC
:mVcJvHaI
#157 [みぉり]
凪「・・・ッ!!!!」
その言葉に凪は俯いてしまった・・・・
やっぱり・・・思った通りだ
あ「だから・・・・夏休み明けから・・・・誰とも付き合わなくなった」
:08/03/17 01:38
:PC
:mVcJvHaI
#158 [みぉり]
私が"違う?"と訊ねると、俯いた凪は両手をぐっと硬く握った
あ「私ね・・・・・有希に・・・あの日、有希が保健室で今泉さんをひっぱいた日に家で言われたことがあるの」
凪は私の声に俯いていた顔をあげる
あ「"傷つくのが怖いこともあるよ"って・・・」
:08/03/17 01:42
:PC
:mVcJvHaI
#159 [みぉり]
瞬間、凪の目から一筋の涙が流れた
あ「そりゃ・・・正しいことをして・・・立ち向かうことって大事だよ、当たり前のことかもしれない・・・・でもさ、人間だもん・・・やっぱり、つらくなったり逃げ出したくなったり・・・・聞きたくないことから耳をそむけたくなることだってある」
言いながら私は自分自身へも話しかける
凪は""
:08/03/17 01:46
:PC
:mVcJvHaI
#160 [みぉり]
あ「凪は・・・・・その時ちょっとタイミングが悪かったんだよ、有希から話を聞いた夏休みのあの凪は・・・・・少し傷つくのが怖かっただけ・・・それは逃げたとかそういうことじゃなくて・・・今きちんと私に向き合ってくれてるのがその証拠」
私が笑って言うと凪は流れる涙を拭いながら何度も"ごめんごめん"と繰り返した
:08/03/17 01:50
:PC
:mVcJvHaI
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