木の下でかくれんぼ
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#91 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


アサミさんが悲鳴をあげながら上から落ちてきたの。

アンドウさんは極端に声を小さくし、回りを気にするかのように言った。

もう校舎には一握りの教師しかいないが、それでもアンドウさんは気になるらしかった。

⏰:08/04/04 10:10 📱:L704i 🆔:53ZqndD.


#92 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「でも、それなら屋上から落ちてきたなんて特定は出来ないじゃない。三階からかもしれないし、二階からかもしれない」

わたしがそう言うと、アンドウさんは黙り込んだ。

考えたくはないが、きっとアンドウさんは最初からわたしを疑っていたのだろう。

⏰:08/04/04 10:13 📱:L704i 🆔:53ZqndD.


#93 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


だから屋上から落ちてきたなどと説明し、わたしを混乱させて、あわよくば白状させるために言ったことなのだろうか。

できればそう思いたくはないのだが、それはアンドウさんも同じなのだろう。

⏰:08/04/04 10:14 📱:L704i 🆔:53ZqndD.


#94 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「あっ……」

アンドウさんが急に足を止めた。

「この扉を開ければ、アサミさんの倒れているところにすぐにいけるわ」

⏰:08/04/05 19:41 📱:L704i 🆔:eFgCny7w


#95 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


アンドウさんは目の前の扉を指差した。

それは軽くて薄い、よく見掛ける銀色の扉だった。

……この先にアサミさんがいる。

⏰:08/04/05 19:42 📱:L704i 🆔:eFgCny7w


#96 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「…………」

わたしは頷いた。

アンドウさんがゆっくりとドアノブを回し、手前に引く。

その先にはアサミさんが倒れていた近くにある花壇が並んでいた。

⏰:08/04/05 19:45 📱:L704i 🆔:eFgCny7w


#97 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


唐突に、アンドウさんがわたしの制服の裾を掴んだ。

その手は震えていた。

「……私、怖いわ……」

わたしは固く目をつぶる。

「……それはわたしもだけど、このまま放っておけるものでもないわよアレは……」

⏰:08/04/05 19:45 📱:L704i 🆔:eFgCny7w


#98 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


目を開けて大きく深呼吸をした後、わたしはアサミさんの元へと歩き出した。

アンドウさんも口を押さえてうつむきながらついてくる。

しばらく歩いていると、アンドウさんが口を開いた。

⏰:08/04/05 19:56 📱:L704i 🆔:eFgCny7w


#99 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「ねぇ、おかしいわ。アサミさんが倒れていたのは確かにこの辺りのはずなのにいない……」

アンドウさんの言うとおりだった。

屋上から覗いた時、確かにわたしもこの辺りにアサミさんが倒れていたのを見た。

それがいったいどうしていないのか、立って歩いたとは考えにくい。

⏰:08/04/05 20:08 📱:L704i 🆔:eFgCny7w


#100 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「……アサミさん、きっと無事だったのよ。だから歩いてここから出ていった……」

わたしがそう言うとアンドウさんは怪訝な顔をした。

正直、わたしもそんな気持ちだった。

⏰:08/04/05 20:10 📱:L704i 🆔:eFgCny7w


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