木の下でかくれんぼ
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#157 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

気分は最悪だった。

アサミさんを殺害したことで続いていた幸福感は煙のように消え去り、変わりに土足で心の中を歩き回られているような気分だけが残った。

ようやくアンドウという邪魔者を消すだけの段階に入ったというのに、ここで再び思わぬ障害が現れてしまった。

⏰:08/04/29 18:03 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#158 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

畜生。

せめてアンドウをさっさと消していれば少しは負担が軽くなったかもしれないのに。

「本題に入るよ。サエコさん、君に付いてきて欲しいところがあるんだ」

「……付いてきて欲しいところ……?」

⏰:08/04/29 18:06 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#159 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

わたしはうなだれながら繰り返す。

カミヤマくんは静かに頷いた。


「アンドウさんの、家に」

⏰:08/04/29 18:07 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#160 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

カミヤマくんの申し出を承知した後、わたしはあまりの気分の悪さにトイレで嘔吐した。



……カミヤマくん。

……一体キミは何を考えているの。

⏰:08/04/29 18:08 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#161 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

感想、ご意見お待ちしています
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/7686/

⏰:08/04/29 18:15 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#162 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]



アサミさんの死体とアンドウさんを始末しなければならない。

一日中、そればかりがわたしの脳内を支配していて授業どころではなかった。

手始めにアサミさんを片付けよう。

アンドウさんを始末するのは、その後でも十分間に合うだろう。

⏰:08/04/29 18:16 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#163 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

深夜、わたしは家を抜け出し学校へと忍び込んだ。

真っ先に校庭の端に埋められた銀杏の樹に駆け寄る。

辺りには大量の銀杏の実が落ちて潰れ、腐敗臭に近い独特の臭いを放っていた。

⏰:08/04/29 18:17 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#164 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「今晩わ、アサミさん」

わたしは樹の下に列なる葉っぱの山に挨拶をした。

正確にいえば、その中で眠るアサミさんに。

「……貴方から出る腐敗臭も、銀杏の実のお陰で誰にも気づかれなかったわ。わたしにとっては幸運だけれど、貴方にとっては不運なことだったみたいね……」

⏰:08/04/29 18:19 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#165 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

わたしはアサミさんを突き落とした後、中庭の溝にはまったアサミさんの死体を見つけた。

それをアンドウさんは運よく見逃したのである。

校庭掃除係だったわたしは銀杏の実の臭いを利用してアサミさんを腐るまで銀杏の葉の山に隠すことにした。

葉の焼却日に合わせ、柔らかくなり処分しやすくなったアサミさんを燃やし処分するためだった。

⏰:08/04/29 18:20 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#166 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

焼却日は明日。

今、焼却炉にアサミさんを入れておけば、そんなことは何も知らない教師の手によって明日燃やさせる。

⏰:08/04/29 18:22 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


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