木の下でかくれんぼ
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#168 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「熱い火と自分の犯した罪への後悔に苦しむがいいわ! わたしが毎日見にきてあげるわよ、あんたの骨になった見るも無惨なツラをさぁ! あは、あはははははは!」

アサミさんの体を葉の山から引き抜く。

そこには目も当てられぬほど皮膚が変色し、ただれ、得体の知れない虫に全身の肉をついばまれるアサミさんがいた。

⏰:08/04/29 18:24 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#169 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

途端に込み上げてくる優越感と満足感。

たくさんの人を魅力的な笑顔で魅了していたアサミさんも、今では鼻をつまんで避けられる腐乱死体なのだ。

⏰:08/04/29 21:36 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#170 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

美しかった顔も、可憐だった華奢な身体も、もうすぐ土に還る。

つまりは無に帰すのである。

スズキアサミはこの世界から消えてなくなる。

⏰:08/04/29 21:37 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#171 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「わたしの勝ち……。わたしの勝ちよ! やっぱりわたしが全てにおいて正しかったのよ!そのむくいとしてオマエは罰受けたっ……!」

わたしはアサミさんの顔を足蹴にした。

アサミさんの腐った肉はわたしの足の重みに耐えきれず、スポンジのようにスルスルと無抵抗にへこんでいく。

そのさまが酷く滑稽で、わたしは思わず笑い声をあげた。

⏰:08/05/07 23:33 📱:L704i 🆔:E0QSiT6M


#172 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「あっはははは、あはははは! なぁにぃ、その不細工なツラは! カミヤマくんに見せてやろうかぁ? あははは!」

更に力を込めて顔を踏みつけると、頭蓋骨から顔の肉が削げ落ちた。

「あら、ごめんなさい。これじゃあカミヤマくんに合わす顔が本当に無くなってしまったわねぇ。あははははははは!」

⏰:08/05/07 23:36 📱:L704i 🆔:E0QSiT6M


#173 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

なんて楽しいのだろう。こんなに楽しいことがこの世にあったなんて。

もっと……。

もっとわたしを溺れさせて、狂気に、溺れさせて……!


わたしが冷酷非道な行動に酔いしれていた、その時だった。

⏰:08/05/07 23:37 📱:L704i 🆔:E0QSiT6M


#174 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「……うぅ……」

すぐ近くの背後でうめき声が聞こえた。風や木々の音ではない、確かに人の声だった。

わたしは咄嗟にそちらを向く。

しかしそこには深い闇が果てなく続くだけで、人影など何処にもなかった。

⏰:08/05/07 23:50 📱:L704i 🆔:E0QSiT6M


#175 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「…………」

馬鹿な、こんな深夜に誰かいるのか? 誰かわたしをつけて来たのか?

うめき声が聞こえたその先、そこには花壇と飼育小屋がある。隠れるなら飼育小屋しかないだろう。


まさしく袋の鼠……焦ることはない。

⏰:08/05/08 21:52 📱:L704i 🆔:2yDdo7qU


#176 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「……誰かいるのね?」

返事はない。

「隠れても無駄よ。貴方は今、飼育小屋にいる。逃げ場はないわ。大人しく出てきて命乞いなさい」

⏰:08/05/10 09:13 📱:L704i 🆔:xNNDi4Qw


#177 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

ゆっくりと、物音を立てないように、てさげ鞄から肉切り包丁を取り出した。

アサミさんを解体するために持ってきたものだった。

それは月明かりに反射し、ぎらぎらと妖しくきらめいている。

⏰:08/05/10 09:13 📱:L704i 🆔:xNNDi4Qw


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