木の下でかくれんぼ
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#208 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「……カ、カミヤマくん……」

一体どうしてしまったの。

わたしはカミヤマくんから一歩、また一歩と遠ざかる。

カミヤマくんはそれに合わせ、わたしとの距離を縮めていく。

何故逃げてしまうのか分からないが、わたしの中の何かがけたたましく警鐘を鳴らしていた。

⏰:08/05/11 16:54 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#209 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「アサミを殺したのは君なんだろう?」

何故、そんなことをいきなり言い出すの。

もう訳が分からず、わたしは必死に首を横に振る。

いや、来ないで。わたしアサミさんをコロシテなんかない。

わたしの見開いた目がカミヤマくんをとらえた。

笑っていた。

⏰:08/05/11 16:55 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#210 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「何を怯えることがあるの? 僕は君を誉めてあげたいくらいなのに。アサミを殺してくれてありがとうって……」

「……わたしは……アサミさんを殺してなんか、ない……」

「嘘だよ。君は僕を愛していた。だから邪魔なアサミを殺した。そうだろう……? そうに決まってる……」

⏰:08/05/11 16:56 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#211 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

カミヤマくんはわたしを抱き締めた。

カミヤマくんの温もりが、愛が、狂気が伝わってくる。

わたしは恐怖で身動きできずにいた。

体の震えが、恐怖が止まらない。

⏰:08/05/11 16:57 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#212 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「愛してるよ、サエコ。僕の為に狂気に走った君を、僕は受け入れるよ。だからこそ君の手伝いをしてきた。《後始末》の手伝いをね……」

「……《後始末》の手伝い……?」

⏰:08/05/11 16:58 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#213 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

カミヤマくんは《後始末》の手伝いの内容を淡々と話し始めた。

わたしがアサミさんを屋上から突き落とした後、死体を溝に隠したこと。

葉の山に隠されたアサミさんの死体が見つからないよう、休み時間の度にずっと見張っていたこと。

昨晩、わたしの《後始末》を見て気が狂ったアンドウさんを早朝に《始末》したこと……。

⏰:08/05/11 16:58 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#214 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

信じられなかった。

都合よく進んでいた計画の裏で、カミヤマくんがこれ程までに暗躍していたなんて。

わたしは信じられない、と言わんばかりにカミヤマくんを見つめた。

⏰:08/05/11 17:00 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#215 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「全ては君の為さ。君と僕の望みの実現の為。君は僕のことを、僕は君のことだけを考えて生きていく為」

だから……。

カミヤマくんは続けて話し始めた。

「君の叔母さんと叔父さんも、今朝殺してあげたよ。僕の両親もだ。これからは親なんていない方がいい。これから二人が一緒に生きていくのを邪魔するに決まってる」

⏰:08/05/11 17:02 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#216 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

カミヤマくんは微笑んだ。

「…………」

わたしは口をぽかんと開けたまま、カミヤマくんの言葉を理解しようと頭をフル回転させていた。

⏰:08/05/11 17:03 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


#217 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

叔母さんと叔母さん……?

わたしのオバサンとオジサンのコト……?

殺したって、どういう意味なのだろう。

殺した?殺した?

ころした……

殺した?

わたしの叔母さんと叔父さんをカミヤマくんが殺した?

⏰:08/05/11 17:03 📱:L704i 🆔:5YNNSfM6


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