木の下でかくれんぼ
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#41 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「別に……」

わたしは顔を伏せたまま返事をした。

きっとカミヤマくんはアサミさんと内通しているに違いないのだ。

そうでなかったら、わたしなんかと親しくするわけがない。

⏰:08/03/18 16:17 📱:L704i 🆔:I.TS6sAs


#42 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


そう考えたとたん、わたし胸がチクリと痛んだ。

原因は考えたくもなかった。

「あっちいってよ」

わたしは涙声で訴えた。

⏰:08/03/19 08:48 📱:L704i 🆔:s9ELimn6


#43 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


しばらくしてカミヤマくんの気配を感じなくなったので、去ったのだと思った。

しかし違った。

⏰:08/03/19 08:50 📱:L704i 🆔:s9ELimn6


#44 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


唐突に、誰かに頭を撫でられた。

わたしが驚いて顔をあげると、カミヤマくんの優しい笑顔があった。

⏰:08/03/19 08:55 📱:L704i 🆔:s9ELimn6


#45 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「アサミは、本当は君の事が好きなんだよ。いつも君と話したがってた。だけど感情表情が苦手な子だから、うまく気持ちを伝えられないんだよ。それに今はサエコさんに何かを取られたってすねてるから、気がたってるんだよ」

⏰:08/03/19 11:39 📱:L704i 🆔:s9ELimn6


#46 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


アサミを許してあげて。

カミヤマくんはそう言い残し、自席へと戻っていった。

わたしは頭を撫でられた感触が忘れられず、自分の手でそっとなぞった。

わたしの手は冷たくて骨ぼねしく、カミヤマくんのそれとは全然違った。

⏰:08/03/19 21:45 📱:L704i 🆔:s9ELimn6


#47 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


わたしは数学の時間、ずっとカミヤマくんの手のことばかりを考えていた。

わたしは黒板ではなく、前方に座るカミヤマくんばかり見ていることに気付いた。

⏰:08/03/20 06:36 📱:L704i 🆔:orSzYUvQ


#48 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


『アサミを許してあげて』

カミヤマくんのいった台詞が頭をよぎる。

謝るのはずっとわたしの方だと思っていた。

似てしまっていてごめんなさい、と。

⏰:08/03/20 12:23 📱:L704i 🆔:orSzYUvQ


#49 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


しかしカミヤマくんは違った。

わたしではなく、アサミさんを加害者にした。

わたしではなく、アサミさんを……。

⏰:08/03/22 14:28 📱:L704i 🆔:8N6PfEkM


#50 [ちむ◆kIFO7LoPgI]




放課後、屋上に上がると既にアサミさんが待ち構えていた。

転落防止用の柵にもたれかかったアサミさんの目は細められ、まるで汚いものを見る目でわたしを見ていた。

⏰:08/03/27 19:36 📱:L704i 🆔:HTG3HFsY


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