木の下でかくれんぼ
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#125 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
わたしがそう言った後、重苦しい沈黙がしばらく続いた。
それを先に破ったのはアンドウさんだった。
「……ますます怪しいわね……」
:08/04/27 20:08
:L704i
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#126 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
校内のスピーカーから四時を知らせるチャイムが鳴り響く。
同時にアンドウさんは鞄を背負い直し、無表情のままこちらに顔を向けた。
:08/04/28 13:17
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#127 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
「何はともあれ、面倒なことになりそうなのは変わりないみたいね。明日にはアサミさんの安否が分かるに越したことはないのだけれど。……これがもしあなた以外の殺人事件だったり、自殺のしそこないだったりしたら関わりたくはないわ」
「…………」
「楽しみよ、これからのあなたを思うとね。仲良くしていきましょう。ムラカミサエコさん……」
:08/04/28 13:35
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#128 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
アンドウさんはわたしに微笑んだ後、足早に玄関へと去っていった。
わたしはその背を黙って静かに見送る。
「とんだ好かれ方をされてしまったものだわ」
くけけ。
わたしは込み上げる笑いを必死に抑える。
:08/04/28 13:37
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#129 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
面白い。面白いよ、アンドウさん。
あの子はなんて頭の冴える子なのだろう。
精神力も並みではない。
:08/04/28 13:39
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#130 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
飛び降りてきたアサミさんにも動じず、ただ冷静に、半場楽しむかのようにわたしがアサミさんを突き落とした犯人だと推測し言い切った。
……くけけ。
:08/04/28 13:40
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#131 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
教室へと戻り、テラスからアンドウさんが校内から遠く離れていくのを確認した。
ガラス越しに小さくなったアンドウさんをゆっくりと指でなぞる。
:08/04/28 14:02
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#132 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
「今日はとっても楽しかったわよ、アンドウさん……」
今日はアンドウさんの胸中で様々な思いが交錯するのが手に取るように分かった。
まさに疑い合い、探り合い。
相手の出方を見て聞いて探る。
:08/04/28 14:13
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#133 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
「わたしをもっともっと楽しませて頂戴」
ポケットに手を入れ、丁寧に畳まれたハンカチを取り出した。
そのハンカチには可愛らしい花のイラストがプリントされ、四方には質素な白いレースがあしらわれている。
:08/04/28 14:28
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#134 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]
畳まれたハンカチを広げると、そこには、まだ乾ききらないアサミさんの血が染みついていた。
「くけけ」
安心して探偵気取りで悩むがいいわ、アンドウさん。
ジョーカーは逃げも隠れもしない。
ジョーカーはわたしなのだから。
:08/04/28 14:39
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