木の下でかくれんぼ
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#147 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

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⏰:08/04/29 15:11 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#148 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「サエコさん」

声の主はカミヤマくんだった。

ガールフレンドのアサミさんが行方不明になったというのに、いつも通りの優しい笑顔と眼でわたしを見据えていた。

困惑など影も形もない。それに驚きを覚えた。

⏰:08/04/29 17:07 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#149 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「アサミが行方不明になって一週間経ってしまった……。何か怪しいと思わないかい?」

「……ええ。自宅にも連絡を入れないなんて、アサミさんったら何をしているのかしらね」

「僕にも言えない事情でもあったのかもしれない……。早く無事な姿を見たいところだよ」

⏰:08/04/29 17:08 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#150 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

カミヤマくんは小さな溜め息を吐いた。

アサミさんを心配する言葉に特別な感情は一切感じられない。

アサミさんが消えて、クラスメイトで一番悲観し嘆くのはカミヤマくんだとばかり思っていた。

しかし実際は違った。

⏰:08/04/29 17:09 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#151 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

いの一番に行方不明を至って冷静に解釈し、わたし以外には自分から話題に出さない。

殺人犯のわたしよりもはるかに「普通」すぎると言える。


「そういえば、おとといからアンドウさんも学校に来てないね」


ドキリとした。無意識の内に鼓動が高鳴る。

⏰:08/04/29 17:11 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#152 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「……そ、そうね……」

「先生は風邪だと言うけど……もしかしたら……アンドウさんにも、何かあったのかな?」

わたしはうつむいたまま目を見開いた。同時に全身に妙な汗が滲む。

駄目だよ、カミヤマくん。それ以上は駄目。カミヤマくんが何をいいたいのか薄々は理解できる。けれど、駄目、だからこそ、駄目。

⏰:08/04/29 17:13 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#153 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「何か……って何? ……カミヤマくん……」

「もしかしたら、アサミとアンドウさんは、同じ理由で学校に来れないのかもしれない」




こいつ、殺す。

コイツもアンドウのように首を突っ込んでくるに違いない。

殺してやる。

⏰:08/04/29 17:16 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#154 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

抑えきれない感情を必死に抑え、わたしは問いかけた。

「そうかしら? わたしにはただ風邪で寝込んでいるだけのように思えるけれど……」

わたしがそう言うと、カミヤマくんは首を横に振った。

⏰:08/04/29 17:18 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#155 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「…………。実は、昨日アンドウさんの家にお見舞いに行ったんだ。それでアンドウさんのお母さんは『一日中、部屋の隅でぶつぶつの独り言を呟いて、ご飯もろくに食べずに引きこもってる』って……」

「…………」

⏰:08/04/29 18:01 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


#156 [ちむ◆Hi9o8eIXuA]

「その話が本当なら、アンドウさんは何か尋常じゃないことがあったんじゃないかな、と思うんだ。アサミが行方不明になったのと、ほぼ同じタイミングだし……関連があるのかも」

「か、関連が……。そうね、あるのかもしれないわね……」

⏰:08/04/29 18:02 📱:L704i 🆔:vX8MJVrM


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