木の下でかくれんぼ
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#31 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
彼女は美しく、常に無表情で正気の感じられない白い肌をしている。
その為か、どこか近寄りがたいオーラを放っていた。
:08/03/18 13:51
:L704i
:I.TS6sAs
#32 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「サエコさん」
下校のため教室を出ようとした時、アンドウさんに呼び止められた。
わたしは驚いて目を丸くする。
それに構わず、彼女は無表情のまま続けた。
:08/03/18 14:17
:L704i
:I.TS6sAs
#33 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「明日の放課後、アサミさんが何か企んでるみたいよ。彼氏をサエコさんにとられたってわめいてたわ。席が近いから偶然きこえたの……」
消え入りそうにか細い声は、わたしの脳内に何度もこだました。
:08/03/18 14:19
:L704i
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#34 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
アサミさんの彼氏をわたしが盗った?
そもそも彼氏が誰なのかも分からないのに。
わたしの声と手は焦りと混乱で震えた。
:08/03/18 14:20
:L704i
:I.TS6sAs
#35 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「私、あなたのこと嫌いじゃないから教えてあげたのよ。頑張って逃げてちょうだいね。かなり危ないことするつもりみたいだから」
それだけ言うと、アンドウさんは教室から出ていった。
:08/03/18 14:22
:L704i
:I.TS6sAs
#36 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
気づくと、教室にはわたし一人になっていた。
わたしは机に突っ伏し、見回りの警備員がくるまでひとり泣いた。
:08/03/18 14:22
:L704i
:I.TS6sAs
#37 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
2
朝、教室に入るとアサミさんに声をかけられた。
その表情は愉快な玩具でも見つけたかのように生き生きとしていていた。
一晩中泣いて酷い顔になった自分が馬鹿らしく思える。
:08/03/18 14:50
:L704i
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#38 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「今日の放課後、屋上にきてよ。大切な話があるの。絶対きてよね」
うん……。
渋々返事をしたわたしをアサミさんは鼻でフンと笑い、友達の元へと帰っていった。
椅子に座ると、無慈悲な冷たさを足に感じた。
:08/03/18 14:52
:L704i
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#39 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
クラスメイトの楽しそうなざわめきがいつも以上に不愉快だ。
わたしは机に突っ伏した。
もう全てが疎ましい。
:08/03/18 14:54
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#40 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
「サエコさん、大丈夫?アサミになにか嫌なことでも言われたの?」
その後すぐに入れ替えでカミヤマくんが話しかけてきた。
その声は優しく、つい気を許してしまいそうになるものだった。
しかし、わたしの中の醜い警戒心がそれを拒む。
:08/03/18 15:20
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