木の下でかくれんぼ
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#64 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


そうなれば今まで優しく接してきてくれた叔母さんや叔父さんに迷惑がかかる。

噂の対象にされて、散々弄ばれた後に同情されるのだ。


……それだけは出来ない。

⏰:08/03/28 21:22 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#65 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「アサミさんっ!」

わたしは立ち上がり、大声で叫んだ。

階段を降りようとしていたアサミさんは驚いて振り返り、立ち止まった。

わたしはすぐさまアサミさんに駆け寄り、強く腕を掴んだ。

⏰:08/03/28 21:26 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#66 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「痛い!」

叫ぶアサミさんを無視し、強引に屋上のフェンス付近へと引き戻した。

アサミさんは力が弱くて体が軽く、簡単に連れてくることができた。

⏰:08/03/28 21:35 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#67 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


わたしは腕をはなし、素早くアサミさんの首を締め上げた。

迷いはなかった。

アサミさんのわたしを見る目は大きく見開かれている。

わたしはそのままフェンスから落とすつもりだった。

⏰:08/03/28 21:36 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#68 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「あ、アンタ……止めなさいよぉっ……」

「うるさい、落ちろっ……!落ちてしまえ……!」

⏰:08/03/28 21:45 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#69 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


しかし駄目だった。

何度必死に首を掴んで押しても、フェンスはアサミさんの肩下あたりまであるためになかなか落ちない。

わたしは更に力を込めて押した。

もう、頭の中が真っ白だった。

⏰:08/03/28 21:45 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#70 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


「あっ……!」

アサミさん足が浮き、落ちる寸前になった、その時だった。

階段付近で、ドアが閉まる音がしたのだ。

わたしは慌ててアサミさんを引き上げる。

⏰:08/03/28 23:11 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#71 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


首の締め付けから解放されたアサミさんは床に這いつくばり咳き込んだ。

階段には誰もいない。

わたしが扉が風でしまったことを確認して戻った時には、アサミさんは既に咳き込むのを止めていた。

⏰:08/03/28 23:16 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#72 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


代わりに、わたしを恐ろしげに見上げる目がふたつ並んでいた。

それをしばらく黙ってみつめていた。

途中、アサミさんは口を金魚のようにパクパクとさせていた。

何か言いたいけれど、声が出ないのだろうな、と思った。

⏰:08/03/28 23:16 📱:L704i 🆔:8OkOW9yI


#73 [ちむ◆kIFO7LoPgI]


気付けば、わたしは屋上にひとりでいた。

少ししてアサミさんが叫びながら出ていったのを思い出した。

⏰:08/03/31 21:23 📱:L704i 🆔:ewm6Hs66


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