*柴日記*
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#346 [向日葵]
「大丈夫だよ。もう恐くない。ゆっくり深呼吸してごらん」

言われた通り、震えながらも深呼吸をする。
柴も私と一緒にやってくれた。
何回かやっていくと、段々と落ち着いてきた。
そして柴の顔を見る。

目の前に、茶色い髪が揺れている。
その向こうには灰色の瞳。
その色からは、私を気遣う温かさが感じられた。
穏やかに微笑まれれば、一層胸は切なくなり、頬に熱い滴が流れた。

それに柴は驚く。

⏰:08/06/07 00:12 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#347 [向日葵]
>>319に感想板がありますので、感想などあればよろしくお願いします

⏰:08/06/07 00:13 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#348 [向日葵]
「越……っ!?どうしたの?どこか痛い?」

慌てて壁に押し付けられていた背中をさすってくれる。
でも痛かった訳じゃない。
柴が来てくれた安心と、柴の笑顔がいとしく感じたのとが合わさって、なんだか胸が熱くなったのだ。

もっと柴がいると実感したくて、抱きつきたかったけど、恥ずかしいと感じる冷静な自分が心の隅に小さく存在していたのでやめた。

それでも、まだ涙は止まらない。

「とりあえず家入ろう?」

⏰:08/06/09 00:16 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#349 [向日葵]
優しく手を引いてくれる柴に素直に従う。

とりあえず、と、柴は皆がいるリビングより私の部屋まで連れて行ってくれた。
気遣ってくれたらしい。

ベッドに座らせてくれると、柴も隣に座った。
そしてまた背中をさすってくれる。

「痛くない?大丈夫?」

皆が来る前に、ヒドイ事を言ったと言うのに、柴は優しく私を心配してくれる。安心させなきゃと、必死に泣くのを堪える。
そのせいで、しゃっくりが出だした。

⏰:08/06/09 00:19 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#350 [向日葵]
そんな私を柴はクスクス笑った。

「まるで子供だね。しゃっくり出すだなんて……」

その笑顔にまた泣きそうになったけど必死に堪える。

「ご……ごめん……。すぐ泣きやむから……」

「いいよ別に。越も俺に甘えてくれてるから嬉しいし」

さっと顔が赤くなった。

柴に無意識の内に甘えていた自分が恥ずかしくなった。
おかげど涙も引っ込んでくれる。

⏰:08/06/09 00:23 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#351 [向日葵]
「そ、そういえば柴、庭にいたんじゃなかったの?」

「散歩に行ってたんだ。で、帰って来たらこうなってたって訳」

「会話……聞いてた?」

「会話?」

立川君との会話。
確実に私の好きな人が柴とバレてしまう会話。

聞かれていれば……マズイし気まずい……。

「んーあまり」

良かった……。

「越の好きな人は俺なんだーとは思ったけど」

⏰:08/06/09 00:26 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#352 [向日葵]
ん?としばらく動きをとめた。

それって……つまり。

……――――――っ!

「聞こえてるじゃないっ!」

動揺を隠せない私に対し、柴は楽しそうと言うか嬉しそうと言うか、にっこり笑っている。

「嬉しいなー。越が俺を好きだなんてー」

「ち、ちが……っ、あくまで家族としてで……」

「本当に?」

急に真面目な灰色の瞳が接近した。

⏰:08/06/09 00:29 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#353 [向日葵]
そんな真剣に聞かないで欲しい。
余計「うん」と肯定するのが恥ずかしくなってしまう。

「本当に、ちが……」

目をそらそうとした時、今以上に柴が近づいて距離を詰める。

「俺は越が好きだよ」

目を見開いた。

柴が……私を好き……?

「う……そ……」

「本当。ずっと前から好きって言ってるし、態度で示してるけど、越はまったく気づかないんだもんなー」

⏰:08/06/09 00:33 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#354 [向日葵]
>>319に感想板がありますんで良かったらお願いします

⏰:08/06/09 00:34 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#355 [向日葵]
「そんな事……」

言われたって……。

「で、越は?」

また覗き込まれる。
顔が熱くなる。
顔が近づけば、その分私は離れた。

しかし何故か強気な柴は、更に近づく。

「な、な、にが……」

「俺の事、好き?嫌い?どっち?」

そ、そりゃもちろん好きだけど……。
……ええい……こうなりゃヤケだ……。

「普通!」

⏰:08/06/13 00:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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