*柴日記*
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#85 [向日葵]
「そんなの俺の自由だし」
「アンタねー!!」
柴の機嫌も、何故か悪くなってしまったので、桜と柴のケンカは暫くおさまりそうにはなかった……。
――――――……
「そー……しんっとぉ!」
前の事もあって、遅くなる日には柴にメールを入れる事にした。
学校は体育祭の準備で慌ただしく、特に私の役職である学級委員は大変だった。
:08/03/27 23:57
:SO903i
:☆☆☆
#86 [向日葵]
実行委員と打ち合わせたり、足りなくなったペンキとか、その他諸々の調達をしなくちゃならなくて、学級の中を駆けずり回っていた。
柴は私との時間が減った!とか言うし、桜は柴がまた何かやらかしたと怒るし……。
学級と家で私は手が一杯になっていた。
「神田さん。大丈夫ですか?」
「あ、立川君。大丈夫だよ。平気平気!」
「何かあれば、頼って下さいね」
それだけ言うと、立川君を呼んだクラスメイトの所へと行ってしまった。
:08/03/28 00:01
:SO903i
:☆☆☆
#87 [向日葵]
やっさしいなー立川君……。私はその一言でまた頑張れるよ!ありがとうー!!
「気を付けなよー」
「わ!美嘉!」
いきなりニュッと現れた美嘉に驚いて、私は文字どおり飛び上がってしまった。
その後ろに控えめに椿がいる。
「気を付けるって……何を?」
「どんっっかんな越でも分かってる通り」
そんな力込めて言わなくても……。
ってか私鈍感なの?
:08/03/28 00:05
:SO903i
:☆☆☆
#88 [向日葵]
「立川って人気じゃん?だから越は仲良いし、目つけられるかもよっつってんの」
「あーそっか。なるべく気を付けるよ。でも学級委員だから喋ったりするのは仕方ないんだけどなー」
「中には、情熱的な方もいらっしゃいますから……気にくわない方も多くいるんですよ……」
うーん。
私って立川君を好きな子からしたら邪魔なのかー。
それは申し訳ないなー。
「越ちゃーん!赤のカラーテープ無くなっちゃったー!」
:08/03/28 00:08
:SO903i
:☆☆☆
#89 [向日葵]
クラスメイトの要望を聞いて、美嘉達に「後でね」と言うと、私は教室を出た。
「えーと……」
カラーテープの青と赤、ペンキの緑、ゴミ袋、それからー……。
色々考えながら歩いてると、女の子に肩がぶつかった。
「あ、っと。ごめんなさい!」
謝ったと言うのに、少し化粧をしたギャルっぽい女の子は私をギッと睨んできた。
念のため、頭を少し下げてから私はその場を去ろうとした。
「拾いもんばっかの家族のくせに……でしゃばんじゃねーよ」
:08/03/28 00:14
:SO903i
:☆☆☆
#90 [向日葵]
確かに、そう聞こえた。
大した音量で言った訳じゃなかったけど、聞こえた。
止まってしまいそうな足を動かして、なんとか歩き出す。
あれは……多分立川君を好きな子なんだろうなぁ……。
歩きながら深呼吸して、なんとか気分を変える。
大丈夫。
そんなの言われ慣れてる。
いくらでも言えば良い。
馬鹿にされても、自分は柴も含めてあの家族に誇りを持ってるんだから。
:08/03/28 00:16
:SO903i
:☆☆☆
#91 [向日葵]
思い直して、私は胸を張って歩く。
恥ずかしい事なんて、何もないんだから。
――――――…………
皆がパラパラと帰りだしてきた。
時刻は5時。さっきまで騒がしかった周りが、少しずつ静かになり始める。
教室で自分の分のポンポンを美嘉、椿と一緒に作っている。
私達のクラスはB組なので、体育祭のクラス色はオレンジ。
と言う事でオレンジのポンポンだ。
:08/03/28 00:21
:SO903i
:☆☆☆
#92 [向日葵]
「しっかし、体育祭って腕鳴るよねー!リレーめちゃくちゃ楽しみ!」
「美嘉はアンカーだよね」
美嘉は見た目通りスポーツ万能なので、各種目に引っ張りダコだった。
各種目のリーダーがじゃんけんした結果、100mリレーに出る事になった。
「美嘉ちゃんはいつも早かったですよね……。中学の頃は3人も抜きましたしね……」
「あれは爽快だったなぁぁ!後で他のクラスの連中が嘆いてたしね!」
美嘉は豪快にアッハッハッハと笑う。
:08/03/28 00:26
:SO903i
:☆☆☆
#93 [向日葵]
そんな中、私はぼんやりとしていた。
「……」
―拾いもん―
「ハァ……」
ひどいなぁ……別にそこまで言わなくていいじゃない。
思い直しても、やっぱり大きな塊が私の胸につっかえてるみたいで、さっきから息を何度も吐いてるけれど、すっきりする事は無かった。
私だって、皆が快適に作業出来るように動いてるだし、別に媚てるとかそんなの無いのになぁー……。
:08/03/28 00:31
:SO903i
:☆☆☆
#94 [向日葵]
「……つ。越っ」
「え……。あ、ゴメン、何?」
「作業5時半まででしょ?そろそろ帰らない?」
「あ、そだね。よしっ、かいさーん!」
辺りに散らばるゴミを拾って捨ててから変える支度。
誰もいないのを確認してから、教室を出た。
私は自転車があるので、椿のベンツで帰る美嘉と椿にバイバイと言った。
しかし……。
私はチラリと校門を見る。
:08/03/28 00:37
:SO903i
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