*柴日記*
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#95 [向日葵]
黒いベンツ。
さすが椿。お嬢様なだけあるなー……。

椿が近づいていけばSPみたいな人が出て来てガチャリとドアを開けているのが見えた。

あれかな……やっぱりああいう時って、「おかえりなさいお嬢様」とか言っちゃうのかな……。

うわー生執事言葉聞いてみたいなー!

とかくだらない事を考えながら自転車の鍵をガチャリと入れる。

早く帰って桜の手伝いしてやらないと、桜も大変だな。

⏰:08/03/28 00:41 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#96 [向日葵]
風を感じながら、自転車をこぐ。
秋に入る前とは言え、やっぱりまだ暑い。

涼しいなぁーとのんびりした気分で校門を出た時だった。

「越!」

「え?」

ブレーキをかけるのが遅くて、数m離れた所でキキーッと停止。

後ろを振り向けば

「柴ぁっ!」

柴はにこぉと笑うと、私の所へテクテクとやって来た。

⏰:08/03/28 00:45 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#97 [向日葵]
>>94

※訂正

×変える支度
○帰る支度

⏰:08/03/28 01:04 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#98 [向日葵]
柴が目の前で止まると同時に、私は自転車を降りた。
カサと音が聞こえたので下を見ると、柴の手にスーパーの袋が持たれていて、入りきらないネギがニョキリと出ていた。

「桜にパシられた」

おそらく昨日の仕返しだろう。

不服な顔をしながら私の前に袋を出す。
そんな柴が少し笑えた。

「で、帰りに越がいるかなって」

それで私が帰ってたらどうするつもりだったんだろう……。

⏰:08/03/30 00:35 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#99 [向日葵]
それでも待っていてくれた事が嬉しかった。

陰口なんて気にしていたらダメだ。
だって皆、私の家族は暖かい……。

柴と夕焼けでオレンジに染まる街を歩いた。
そんな街を見ているだけでも、胸に残って重たかった気持ちが薄れていった気がした。

――――――…………

そして次の日。

相変わらずザワザワと騒がしい学校。
ドタバタ走り回るっている人ばかりなので曲がり角の所でよく人が衝突事故を起こしそうになっていた。

⏰:08/03/30 00:39 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#100 [向日葵]
私は相変わらずポンポン作ったり、無くなった道具を補充したり……。

そして今も、ハサミが足りないと言う事で美術室へ物色しに来てたり……。

美術室は別棟なので、静かだった。
でもそのせいで石膏の人物像が不気味に感じる。

すばやく道具置きの場所からハサミを何個か持って早足でクラスへ戻る。

体育祭はあと何日だっけなー……。

自分の指を折りながら数えていると、トンと誰かにぶつかってしまった。

⏰:08/03/30 00:50 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#101 [向日葵]
「あ、ごめんな……」

と途中で止まってしまった。

何故ならぶつかった相手がまたもや昨日の陰口を言った女の子だったからだ。

女の子は眉間にしわを寄せて上から下までジロジロと見てくる。

大丈夫。
今日は立川君とそんなに喋ってないし、因縁つけられる事もないと……思いたい。

変な汗が額に滲んできたところで、女の子が喋った。

「アンタさ、前も向いて歩けないの?」

「えと……ゴメンネ、ちょっと考え事してて」

⏰:08/03/30 01:55 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#102 [向日葵]
女の子はまた私をジロジロ見出した。

行き交う生徒は私達の事なんか一切気にしない。

どちらかと言えば、今は気にして欲しい気もするんだけど。
この気まずい空気から早く解放してほしい。

女の子は私を一通り観察し終わると、にっこり笑った。

それにホッとした私も笑い返そうとした。

――――その時だった。

「また捨てられたの?」

「……え」

⏰:08/03/30 02:06 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#103 [向日葵]
頭の中で、同じ言葉が鳴り響く。
めまいさえ起きそうだ。

「やっぱり拾いもんは出来が悪いから、すぐにポイッてされるんでしょ?可哀想に」

全然可哀想だなんて思ってない口調に表情。

その私をを見る姿を一言で言えば……嘲笑。

胸の奥が熱くなってくる気がした。
知らずの内に、スカートを握り締めて、歯を食い縛る。

膝に力を入れておかないと、崩れて……ううん、何かしてしまいそう……。

⏰:08/03/30 02:11 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#104 [向日葵]
「やめて……」

「え?」

私は何を言われても良い……。
でも。

「私の家族を馬鹿にしないで。拾いもんだろうがなんだろうが貴方には関係無い。立川君を好きなら、私につっかかってないで言えばいいじゃない。」

毅然と言えた。
そう思った瞬間、左頬が熱くなって、目がチカチカしだした。

何が起こったか分からないまま、数回瞬きを繰り返して女の子を見た。

⏰:08/03/30 02:14 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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