*柴日記*
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#35 [向日葵]
宝物のような私の名前。

だからね、柴……。

「一緒にいたら、きっと何でも越えていけるよ。安心して、いいんだよ……?」

目を開くと、灰色の瞳がすぐそこにあった。
潤んだ瞳は尚美しい。

柴はその魅力的な目を瞑ると、頭を私の肩に預けて静かにまた泣いた。

でもその肩の重みが、私に心を許してくれた証のようでなんだか嬉しかった。

……これが、私と柴の出会いだった。

⏰:08/03/21 00:37 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#36 [向日葵]
―1日目―

柴って慣れると本当に子犬みたいなの。
気がつけば寄り添ってすぐ側にいるんだよ。
(神田家・長女・越談)






柴と出会って、2週間が経ちました。
徐々にだけど、家のルールとか、皆との接し方とか分かってきたみたいで、柴は毎日楽しそう。

良かった良かったぁ!

「……ん、よし!」

⏰:08/03/21 00:41 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#37 [向日葵]
現在私は朝食作ってます!
朝と言えば、やっぱり味噌汁っしょ!
今日もいい出来に仕上がったよー。

忙しい両親のお手伝いをする私の日課。
桜と自分のお弁当も私が作ってます!

卵を割ろうと、卵を持った瞬間、頭に重みが……。
間違いない……。

「ちょっと柴っ。眠いならまだ寝てればいいのに」

「なんか起きたんだもん……」

柴はよく、こうして私の頭に自分の頭に乗せて甘えてくる。

⏰:08/03/21 00:45 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#38 [向日葵]
柴がこうして甘えてくるのにはもう慣れた。

柴が私に心を許してくれた時からすりこみしたヒヨコみたいに柴は私の後を追いかけてくるようになった。

とは言え、別に困ってる訳じゃない。

どちらかと言えば、世話好きの血が騒ぎだして柴の事を1から10まで面倒見れて嬉しいくらい。

苺や空も私をこんな風に追いかけてくる時もあるし。

柴はペット兼弟みたいなものだ。

「今日は何時に帰ってくんの……」

「もー柴。毎日毎日同じ事言わせないで。4時半頃だよ」

「もっと早く帰って来てよー」

⏰:08/03/22 17:54 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#39 [我輩は匿名である]
「出来るだけね」

食事をテーブルに運ぶ間も柴はちょこんと服の裾を持ってついてくる。
イメージ的に柴の足にピヨピヨサンダルが履いてあってピヨピヨ鳴ってる感じ。

「まぁった柴はお姉ちゃんにくっついてー」

「あ、桜おはよう」

桜は優しくて、いつも早起きして私を手伝ってくれる。

頭を結びながら降りてきた桜は、お箸を並べてくれる。

「だってくっつきたいもん。それとも桜くっついて欲しい?

⏰:08/03/22 17:57 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#40 [我輩は匿名である]
「やめてくれ」

と言っても柴は私以外にはこうしないじゃない。
苺とか空は逆に柴に「遊べ」とくっついてくるけど。

「じゃあ文句言わないでよ」

「ちょっと、お姉ちゃんはアンタのものじゃないんだからね!あんまりそうやってると空達がお姉ちゃん取られたって拗ねちゃうんだから。少しは離れなさいよ」

すると柴は私の体に腕を回して桜に舌を出した。

「いーやーだー」

桜のこめかみ辺りに青筋が出来るのが見えた。
ついでに2人の間に火花が散る。

朝から何やってんだか……。

⏰:08/03/22 17:58 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#41 [我輩は匿名である]
―――――――…………

柴の構ってオーラをなんとか振り切って、私は自転車で学校へ向かいながら爽やかな風を体で感じていた。

甘えるのはいいけど学校に遅刻するっつーの……。

学校について、指定された場所に自転車を置き、下駄箱へ向かう。

「越!おっはよー!」

「美嘉。おはよ。早いね今日は」

「失礼なっ。美嘉だってやれば出来るっての!」

友達の島田美嘉(シマダミカ)ちゃんは、明るくて元気な……遅刻常習犯……です。
ハンドボールをやってて、小麦色に焼けた肌と短めの髪の毛が彼女の印象によく合っていた。

⏰:08/03/22 17:59 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#42 [我輩は匿名である]
「おはよう、ございます」

「椿おはよう。」

大人しい野々垣椿(ノノガキツバキ)ちゃん。
社長令嬢で体が少し弱い。
腰までの長い黒髪はため息をつきたくなる。

「椿今日も体育休むって。アンタ体平気なのー?」

「この頃良くなってきてますから、平気です……」

大きな声で豪快な美嘉と違い、椿の声は耳を近づけないと聞こえないくらいか細い。

そんなアンバランスな2人は実は幼なじみ。
だからとても仲が良い。

⏰:08/03/22 18:00 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#43 [向日葵]
「何かあったら美嘉に言いなよ!家まで担いで行くから!」

本当にやってのけそうな美嘉が恐い……。

教室に入れば、皆が挨拶をしてくれる。

「神田。おはよう」

「あ、立川君おはよう」

立川憲吾(タツカワケンゴ)君。
学級委員長で、皆から「眼鏡男子!」と唱われるほど美形な男の子。
そして何を隠そう私も学級委員。

「先生から頼まれた事があります。後で一緒にやってもらえますか」

しかも世に珍しい敬語キャラなので美形+眼鏡+敬語とくれば乙女達は歓喜の叫びを上げる。

⏰:08/03/23 02:42 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


#44 [我輩は匿名である]
私は歓喜と言うよりこんなにモテる立川君に感心しちゃうけどなぁ。

「了解!じゃあ後でねっ」

私は席へ向かう。
すると鞄を置いた美嘉と椿がすぐに私の元へてやって来た。

「いやーモテるねー」

「ねー。あれだけ美形だったらそりゃモテちゃうよねー」

美嘉と椿は目を点にする。
2人の反応に私も目が点になって「何?」と聞き返した。

「おモテになるのは越さんの事です……」

え、私……?
モ、モテ……って……。

「何言ってんの。私告白すらされた事ないのに。」

⏰:08/03/23 02:43 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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