*柴日記*
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#786 [○○&◆.x/9qDRof2]
これも比喩?

ううん、違う。明るくて、優しくて、柔らかいものを感じる。後ろを振り返ると、眩しさに目が眩んだ。田舎の山々の上に広がる入道雲。その更に上で輝く太陽。太陽の光を受けた蒸気が、虹となって山々に掛かっていた。

⏰:22/10/04 09:24 📱:Android 🆔:☆☆☆


#787 [○○&◆.x/9qDRof2]
.......あぁ、そっか。暗かったのも、怖かったのも、尖ってたのも、わたしが下を向いていたせいなんだ。


だって、そうでしょう?

いつでもそこにある空が、こんなにも。

⏰:22/10/04 09:25 📱:Android 🆔:☆☆☆


#788 [○○&◆.x/9qDRof2]
後ろの家の戸が開き、聞き慣れた声が聞こえてきた。

「あら、あんた.......帰ってくるなら電話の1本ぐらい入れたらいいのに。なんかあったのかい?」
「別に。何となくだよ」

本当はふられちゃったからなんだけど。

⏰:22/10/04 09:25 📱:Android 🆔:☆☆☆


#789 [○○&◆.x/9qDRof2]
ホームシックになって何が悪い。でも、思ったより早くにわたしのこころの雨はあがった。もう大丈夫。だって、そうでしょう?そこにいつでもある空が、こんなにも。

⏰:22/10/04 09:25 📱:Android 🆔:☆☆☆


#790 [○○&◆.x/9qDRof2]
こんなにも、おっきいんだから。

⏰:22/10/04 09:25 📱:Android 🆔:☆☆☆


#791 [○○&◆.x/9qDRof2]
 雨のち晴れ。わたしのからだを、夏のぬるい雨が打つ。こころの中も同じく晴れていない。闇が、わたしのこころに突き刺さる。

⏰:22/10/04 09:26 📱:Android 🆔:☆☆☆


#792 [○○&◆.x/9qDRof2]
.......まぁ、これは比喩なんだけど。

どうせならもっと明るいものに刺されたい。上を向く気力が出ない。向いてもどうせ雨雲だけ。傘が無くても雨宿りしようとは思わなかった。でも光化学スモッグに侵されたこの街の雨は、体にチクチクと突き刺ささってすごく痛い。

⏰:22/10/04 09:27 📱:Android 🆔:☆☆☆


#793 [○○&◆.x/9qDRof2]
.......まぁ比喩なんだけど。

どうせならもっと優しい雨に刺されたい。そう思って、とりあえず街から離れるためにバスに乗り込む。以外と乗車してる人は多い.......って、いま、雨降ってたんだっけ。バスの中でもずぶ濡れのわたしに視線が痛く突き刺さる。まぁ比喩なんだけど。どうせならもっと柔らかい視線に刺されたい。

⏰:22/10/04 09:27 📱:Android 🆔:☆☆☆


#794 [○○&◆.x/9qDRof2]
バスの中はうつ向いてやりすごした。着いた先は駅。視線を避けるようにうつ向いたまま、さっさと特急電車に乗り込んだ。尖った視線はもう慣れた。街から離れる程に人は減る。でもその分、馴れ馴れしい人が増える。あまり話し掛けてほしくなかったから、ここでもうつ向いて歩いていった。

⏰:22/10/04 09:27 📱:Android 🆔:☆☆☆


#795 [○○&◆.x/9qDRof2]
着いた場所は田舎町の、ある1軒の家。久しぶりに来た気がする。そこで初めて顔を上げて、家を見上げる。


 いつの間にか雨はあがっていた。あれ?上を向いただけなのに視界が明るくなった気がする。突き刺さるものは柔らかい。

⏰:22/10/04 09:27 📱:Android 🆔:☆☆☆


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