*柴日記*
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#812 [○○&◆.x/9qDRof2]
どれ程の時間が経ったのだろうか。
僕は君が亡くなってから、一体何年この公園に足を運ばなくなったのだろうか。
「おじさん、誰?」
まだ声変わりをしていない、高らかな少年の声。
何も知らない、君の声。
:22/10/04 17:18
:Android
:☆☆☆
#813 [○○&◆.x/9qDRof2]
「僕は君の友達だよ」
懐かしさから涙が零れそうになるのを必死で耐えながら、言葉を紡ぐ。
君は気付いてくれるだろうか。
⏰:10/12/17 22:09
:22/10/04 17:19
:Android
:☆☆☆
#814 [○○&◆.x/9qDRof2]
#6 [不発花火]
「でも、僕はおじさんを知らないよ?」
「僕は君をずっと昔から知ってるよ」
ブランコを漕ぐのを止め、僕の目を見透かえながら君はきょとん、とした顔をしている。
「僕の、友達…?」
:22/10/04 17:19
:Android
:☆☆☆
#815 [○○&◆.x/9qDRof2]
そう、人見知りで泣き虫な君の、たった一人の友達だったんだ。
笑って頷くと君は嬉しそうに、けれど恥ずかしそうに再びブランコを漕ぎ出した。
「じゃあ…ブランコを押してくれる?」
「…もちろんだよ」
:22/10/04 17:19
:Android
:☆☆☆
#816 [○○&◆.x/9qDRof2]
僕は鉄柵から立ち上がり、緩くブランコを漕ぐ君の細い背中を優しく押していく。
⏰:10/12/17 22:09 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6
#7 [不発花火]
「しっかり掴まってるんだよ?」
手放さないように。
「うん!もっと、もっと高く―」
あの時のように、手放さないように。
:22/10/04 17:19
:Android
:☆☆☆
#817 [○○&◆.x/9qDRof2]
僕は少し強めに背中を押すが、君はまだ満足出来ないのか『もっと、もっと』と楽しそうに笑っている。
ふと、雨が降り出した。
ポツポツと雨粒が乾いた地面に小さな染みを作り、地面の色を変えていく。
「さあ、雨が降って来たよ。お家に帰ろうか」
:22/10/04 17:20
:Android
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#818 [○○&◆.x/9qDRof2]
また天気が良い日に、君に会いに行くよ。
そしたら君に謝りたいことがあるんだ。
⏰:10/12/17 22:10 📱:SH04B
:22/10/04 17:20
:Android
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#819 [○○&◆.x/9qDRof2]
8 [不発花火]
「―どうして?」
君は許してくれるだろうか。
「どうして、って雨が降ってるからだよ。風邪を引いてしまうだろ?」
僕からは君の顔は見えない。
僕の心臓は急激に早く鼓動を刻み始めた。
声は震えていなかっただろうか。
「あの時は雨が振ってても、もっと強く背中を押してくれたのにね?」
:22/10/04 17:20
:Android
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#820 [○○&◆.x/9qDRof2]
ぐるり、と180度君の顔が僕の方を向く。
人間では、有り得ない向きで君は僕の顔を見ている。
「ひっ」
つい嗚咽が漏れてしまい、慌てて手で口を塞ぐ。
:22/10/04 17:20
:Android
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#821 [○○&◆.x/9qDRof2]
心臓の音が煩い程に鳴っている。
⏰:10/12/17 22:10 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6
#9 [不発花火]
「どうして僕を置いてったの?」
「僕はまだ生きていたのに」
「どうして?」
:22/10/04 17:20
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