*柴日記*
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#836 [○○&◆.x/9qDRof2]
「僕の、友達…?」
そう、人見知りで泣き虫な君の、たった一人の友達だったんだ。
笑って頷くと君は嬉しそうに、けれど恥ずかしそうに再びブランコを漕ぎ出した。
「じゃあ…ブランコを押してくれる?」
:22/10/04 17:24
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#837 [○○&◆.x/9qDRof2]
「…もちろんだよ」
僕は鉄柵から立ち上がり、緩くブランコを漕ぐ君の細い背中を優しく押していく。
⏰:10/12/17 22:09 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6
:22/10/04 17:25
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#838 [○○&◆.x/9qDRof2]
#7 [不発花火]
「しっかり掴まってるんだよ?」
手放さないように。
「うん!もっと、もっと高く―」
あの時のように、手放さないように。
僕は少し強めに背中を押すが、君はまだ満足出来ないのか『もっと、もっと』と楽しそうに笑っている。
:22/10/04 17:25
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#839 [○○&◆.x/9qDRof2]
ふと、雨が降り出した。
ポツポツと雨粒が乾いた地面に小さな染みを作り、地面の色を変えていく。
「さあ、雨が降って来たよ。お家に帰ろうか」
また天気が良い日に、君に会いに行くよ。
そしたら君に謝りたいことがあるんだ。
⏰:10/12/17 22:10 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6
:22/10/04 17:25
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#840 [○○&◆.x/9qDRof2]
#8 [不発花火]
「―どうして?」
君は許してくれるだろうか。
「どうして、って雨が降ってるからだよ。風邪を引いてしまうだろ?」
僕からは君の顔は見えない。
僕の心臓は急激に早く鼓動を刻み始めた。
声は震えていなかっただろうか。
「あの時は雨が振ってても、もっと強く背中を押してくれたのにね?」
:22/10/04 17:25
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#841 [○○&◆.x/9qDRof2]
ぐるり、と180度君の顔が僕の方を向く。
人間では、有り得ない向きで君は僕の顔を見ている。
「ひっ」
つい嗚咽が漏れてしまい、慌てて手で口を塞ぐ。
心臓の音が煩い程に鳴っている。
⏰:10/12/17 22:10 📱:SH04B 🆔:f3tn8iq6
:22/10/04 17:26
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#842 [○○&◆.x/9qDRof2]
#9 [不発花火]
「どうして僕を置いてったの?」
「僕はまだ生きていたのに」
「どうして?」
君は僕を許してくれるだろうか。
「ごめ、ごめん…本当にごめん…怖かったんだ…責められるのが」
:22/10/04 17:26
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#843 [○○&◆.x/9qDRof2]
『君を殺した』と責められるのが。
あの日たまたま雨が振っていて、僕はブランコを漕ぐ君の背中をいつものように押していたんだ。
ほんの少しの雨だったから、構わず親友である君と遊んでたんだ。
:22/10/04 17:26
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#844 [○○&◆.x/9qDRof2]
君を喜ばせたくて、雨粒がキラキラと宝石のように綺麗だったから、いつもより強く背中を押していたんだ。
⏰:10/12/17 22:11 📱:SH04B
:22/10/04 17:26
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#845 [○○&◆.x/9qDRof2]
#10 [不発花火]
『立ったら、きっともっと楽しいよ』
その言葉で立ち上がった君の背中を僕が強く押した瞬間、雨で濡れた鉄で出来た手摺りから君は手を離してしまい、君の小さな体は宙を舞った。
高く飛んだ君の体は地面に強く叩き付けられ、しばらくビクビクと痙攣し、血を吐き出した後ピクリとも動かなくなった。
:22/10/04 17:27
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