*柴日記*
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#886 [○○&◆.x/9qDRof2]
茂みを掻き分けてどのくらい進んだだろうか、コテージが見えてきた。だが、周囲に人影らしきものはない。あの中で、あいつはまた淫らなことをしているんじゃないだろうか。見たくない。

⏰:22/10/04 17:43 📱:Android 🆔:☆☆☆


#887 [○○&◆.x/9qDRof2]
はずなのに、ぼくのからだは意識を無視して行動していた。ぼくは建物の裏側から、周囲の様子を伺いながら慎重に近づいた。そしてコテージの壁にはりついて、窓からこっそりと内部を覗く。緊張しながらも、ぼくはひとみの姿を探した.......だが、ひとみどころか中には誰の姿も無かった。

⏰:22/10/04 17:43 📱:Android 🆔:☆☆☆


#888 [○○&◆.x/9qDRof2]
ほっとしたのと同時に、期待を裏切られたような気分だった。もう帰った後だったのだろうか。ぼくは、表に回ってコテージのドアを開けた。やはり中には誰もいない。

⏰:22/10/04 17:43 📱:Android 🆔:☆☆☆


#889 [○○&◆.x/9qDRof2]
だが、テーブルの上に置かれた赤い布がぼくの目に映った。あれは……制服のスカーフだ。近づこうとしてコテージの中に一歩足を踏み入れた瞬間、頭に衝撃が走ってぼくは崩れ落ちた。痛みに顔を歪めているぼくの耳に、男の声が聞こえた。

⏰:22/10/04 17:43 📱:Android 🆔:☆☆☆


#890 [○○&◆.x/9qDRof2]
「こいつ、やっちゃっていいの?」
「うん。いいよ」

それに答えたのは.......間違いない、ひとみだ!どういうことだ?なぜひとみがぼくを?

⏰:22/10/04 17:44 📱:Android 🆔:☆☆☆


#891 [○○&◆.x/9qDRof2]
「ずっと付きまとわれててさ。キモいんだよね」

ぼくはもうお前に付きまとうつもりは無い!だが、男の足が倒れているぼくのみぞおちを強打したため、声にはならなかった。痛みをこらえて目を開けると、視線の先には嫌悪感に満ちたひとみの顔があった。

⏰:22/10/04 17:44 📱:Android 🆔:☆☆☆


#892 [○○&◆.x/9qDRof2]
視界の端を棒のようなものが通りすぎると、すぐに頭に痛みを感じた。何かが弾けるような感覚の後、ぼくは意識を失った。

⏰:22/10/04 17:44 📱:Android 🆔:☆☆☆


#893 [○○&◆.x/9qDRof2]
現実を遮断する直前に聞いたのは、ひとみの声だった。



「ストーカーだったなんて、幻滅した.......好きだったのに」

⏰:22/10/04 17:44 📱:Android 🆔:☆☆☆


#894 [○○&◆.x/9qDRof2]
卒業

 もうこの学校に先輩はいない。先輩は少しだけ春の木漏れ日が差し込んだ先週の金曜日、わたしの通う高校を卒業した。もうこの学校に先輩はいない。朝わざとぎりぎりに学校に登校しても、昼休みに売店に行っても、移動教室の時友達に無理を言って遠回りしてみても。

⏰:22/10/04 17:45 📱:Android 🆔:☆☆☆


#895 [○○&◆.x/9qDRof2]
もう先輩を見つけることはできない。


 あと二年早く生まれたかった。なんどその言葉を口にしただろう。所詮、わたしは後輩。たまに挨拶をするのがわたしの精一杯の自己表現。だけど先輩は、少しだけめんどくさそうな顔をして頭を下げてくれる。

⏰:22/10/04 17:45 📱:Android 🆔:☆☆☆


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