あなただけを…
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#520 [ひ-こ]
私が別れ話を切り出した
時のように気まずい空気が
流れていた。
そして電車に乗り,無言のまま
どこかへと向かう。
行き先は決まっていなかった。
何駅か行ったところで
よしくんが何かを
思い出したかのように
「次で降りよ」
と,言った。
:08/07/31 01:38 :SH703i :☆☆☆
#521 [ひ-こ]
私はそれに従う。
そして電車から降りる時,
私が携帯を電車におき忘れて
いきそうになったのを
よしくんがもってきてくれた。
その時,中を少し
見てしまったらしい。
「何で…?」
「…え?」
:08/07/31 01:41 :SH703i :☆☆☆
#522 [ひ-こ]
「何であいつに電話したん?」
「別に誰でもよかってんけど
誰かと話してたくって。」
と,私が言うと
「誰でもいいならあいつに
だけは連絡して欲しく
なかったな」
と,悲しそうな顔をした後
「俺が悪いんやけどね」
とつけたした。
:08/07/31 01:45 :SH703i :☆☆☆
#523 [ひ-こ]
さっきより一層微妙な
空気が流れる中
たどり着いたのはなぜか
ラブホテル。
「なんで…」
と私が呆れ顔で言うと
「ここやったらいくらでも
暴れられるやん?
美月の気持ちの発散が
できるかと思って」
と,よしくんは言った。
:08/07/31 01:48 :SH703i :☆☆☆
#524 [ひ-こ]
でも,私は部活の用意で
でてきたので制服である。
…制服って大丈夫なのかな?
でもここまできたら
なるようになれっと
開き直り入ることに。
:08/07/31 06:57 :SH703i :☆☆☆
#525 [ひ-こ]
しかし,やはり予想していた
通りにロビーのような所で
「すいません,学生のご利用は
ちょっとご遠慮ください。」
と,放送のように
聞こえてきた。
ので,しかたなく外にでる。
:08/07/31 14:53 :PC :☆☆☆
#526 [ひ-こ]
「何で制服でくるかなぁ?」
「そんなこと言ったって
しかたないやんか〜。」
なんて言いながら
来た道をとぼとぼ戻る。
「どこいこっかぁ?」
「う〜ん…」
なんて言いながら結局
着いたのはいつもの川だった。
:08/07/31 14:57 :PC :☆☆☆
#527 [ひ-こ]
川の近くに2人並んで
座り無言のまま
川を見つめる。
そのまま5分ほど
経った頃に
「ほんまにごめんな…」
と,よしくんが口を開いた。
するとまた,私の脳裏に
よしくんと愛の姿が
浮かんでくる。
:08/08/01 08:46 :PC :☆☆☆
#528 [ひ-こ]
夜中のように泣き叫んだりは
しなかったが私の頬を
涙が静かにつたっていく。
「もう…いいよ。
今更どうにもできないし。
鈍感だった美月も悪いから」
と,言うと
「もうこんな思い絶対
させへんから!!
全部忘れさせてあげるから。
ほんとにごめん。」
:08/08/01 08:52 :PC :☆☆☆
#529 [あ]
>>0―>>200
>>201−>>400
>>401−>>600
:08/08/01 10:32 :SH905i :yQaW8Nno
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