狼男にご注意を
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#11 [マイマイ]
  

「うんっ!!」

私は大きく頷いて笑った。

ーワオォーンッ…ワオォーンッ…

「あっ!!!
狼さんだぁ!」

私は楽しそうに言った。

「本当だなぁ…」

.

⏰:08/03/29 10:09 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#12 [マイマイ]
  




満月に照らされた
2つの大小の影は…

ぴたりとくっ付き
ながら家路を辿った…




.

⏰:08/03/29 13:34 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#13 [マイマイ]
  
ー−ー…‥・

「おとぉーさぁーんっ!
お山行ってくるー!!」

朝日が登り
霧が少し晴れたころ
小さな小屋に大きな声が響きわたった。

「おー…
気をつけてなぁ…」

お父さんの眠そうな声が聞こえたのを確認して私は玄関の扉を開いた。

.

⏰:08/03/29 13:43 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#14 [マイマイ]
  

ーバタン

扉を閉めると小鳥の鳴き声が聞こえて、
山の隙間から太陽が覗いている。

「ふわぁぁあ…」

私は大きく欠伸をした。

「さてと…
早く行こっと!!」

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⏰:08/03/29 13:48 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#15 [マイマイ]
  

しばらく歩いていると、昨日の狩りをした場所まで来た。

「前が…見えない…」

そこに行くといきなり霧が濃くなっていて何だか肌寒かった。

ーガサッ

小さく木の葉のぶつかり合う音が聞こえて私はバッと振り返った。

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⏰:08/03/29 13:51 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#16 [マイマイ]
  

そこにいたのは…
お腹の辺りから血を流した子供の狼だった。

「大丈夫っ!??」

私は急いでその狼に近寄って行った。

「グゥゥゥ…」

狼は小さく私を威嚇した声を出したけれどその場にパタリと倒れ込んだ。

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⏰:08/03/29 13:55 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#17 [マイマイ]
  

「わぁ!!」

私は急いで近寄って持っていたハンカチで狼の傷口を抑えた。

「グゥゥゥ…ワオォー…」

狼は大きく吠えた。
私はびっくりして後ろに転び尻餅をついた。

「おと…う…さ…ん。」

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⏰:08/03/29 17:19 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#18 [マイマイ]
  

いきなり立ち上がった狼はゆっくりと私に近付いて来る。

「グゥゥゥ…ハァハァ…」

息を荒くして近付いて来る狼に、私の心臓は音を立てて暴れ出す。

ードクンッ…ドクンッ…

私は息が詰まり胸が締め付けられるような衝動に襲われる。

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⏰:08/03/29 17:23 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#19 [マイマイ]
  

「はぁ…はぁ…」

私の目には涙が浮かび
私はぎゅっと心臓の辺りを抑える。
足はすくんで逃げられる状態では無い。

「グゥゥゥ…」

狼は私の前まで来るとぴたりと止まった。

「…っ…」

⏰:08/03/29 17:27 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


#20 [マイマイ]
  

私の体中が危険信号を出している…
私は軽く過呼吸状態に陥った。

「グゥゥゥ…」

狼は軽く私に鼻を近づけてくる。

「ひっ…」

私はその行為に体を震わせ小さく声を漏らす。

.

⏰:08/03/29 17:30 📱:F904i 🆔:U7Tq5nHk


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