狼男にご注意を
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#201 [さ]
この小説まえからすごい
すきでしたxx
たのしみにしてるんで
完結まで頑張ってください
:08/07/27 00:35
:W61SH
:M.Rft9zM
#202 [
マイマイ
]
ささん

ありがとうございます

本当に嬉しいです


完結まで頑張りますのでよろしくお願いします


.
:08/07/27 00:43
:F904i
:YbrwpTiM
#203 [
マイマイ
]
牙塚恭弥がそう言った瞬間ほんの少しだけ痛みが和らいだ気がした。
「助けて…」
まだ痛みを伴う胸元を抑えながら私は言った。
この人なら…
この人だけが…
この痛みから救ってくれるような気がした。
.
:08/07/27 00:46
:F904i
:YbrwpTiM
#204 [
マイマイ
]
私の言葉を聞くと彼は軽々と私を持ち上げた。
「次の授業出ないから…頼むな。」
私を抱えながら牙塚恭弥は智香に向かって言った。
「…わかった。」
智香の凛とした声を聞いたのを最後に私達は教室を後にした。
.
:08/07/27 00:51
:F904i
:YbrwpTiM
#205 [
マイマイ
]
柔らかい風が私の頬を優しく暖かく撫でる。
私を包む彼の腕の中は酷く安心出来た。
「ここで良いか。」
彼はそう言って私をゆっくりと地面に降ろした。
「…ありがとう。」
.
:08/07/27 00:58
:F904i
:YbrwpTiM
#206 [
マイマイ
]
彼に連れてきてもらったのはこの学校の穴場の屋上。
「良いよ。
あ…俺の事は恭弥で良いから。」
彼…
恭弥は遠くを見ながら笑って言った。
「うん…」
.
:08/07/27 01:03
:F904i
:YbrwpTiM
#207 [
マイマイ
]
しばらくの沈黙の後、少し痛みが戻ってきた。
「イッ…ンッ…」
私はぎゅっと胸元を握り締める。
「見せてみろ…」
恭弥は落ち着いた声でゆっくりと言った。
.
:08/07/27 01:07
:F904i
:YbrwpTiM
#208 [
マイマイ
]
私はだだをこねる様に首を横に振る。
「夜深…」
恭弥は少しため息混じりに私の胸元を抑える手をゆっくりと退ける。
「やぁ…ハァ…」
私は酷くなる痛みに首をただただ横に振る。
.
:08/07/27 01:10
:F904i
:YbrwpTiM
#209 [
マイマイ
]
そんな私に恭弥はしびれを切らしたのか少し強引に私の胸元のボタンを開けた。
「ンッ…ハァ…」
姿を表した胸元の傷跡に恭弥は唇を押し当てる。
私は恭弥が傷跡を舐めると確実に和らぐ痛みに気付き、抵抗が出来なかった。
.
:08/07/27 01:14
:F904i
:YbrwpTiM
#210 [
マイマイ
]
熱くなる息…
もどかしさから溢れ出す涙…
聞き慣れない卑猥な音に火照ってゆく頬…
全てに酔いしれる…
「…大丈夫か??」
痛みがひいた事に恭弥は気付いたのか、傷跡から離れ心配そうに聞いた。
.
:08/07/27 01:19
:F904i
:YbrwpTiM
#211 [
マイマイ
]
:08/07/27 01:21
:F904i
:YbrwpTiM
#212 [みな]
:08/07/27 10:28
:F703i
:AMuvDHRo
#213 [らりっくま]
これやばい


キュン死にする〜

主さん頑張れ


ハマりましたッ

笑
:08/07/27 14:04
:SH903i
:qmRZ2llA
#214 [
]
夜深ちゃんむっちゃかわゆすです><
恭弥もかっこいい
!
がんばってください
p
qω`)!
:08/07/27 16:40
:SO704i
:Ollc96K2
#215 [
マイマイ
]
:08/07/27 18:37
:F904i
:YbrwpTiM
#216 [
マイマイ
]
なんだか感想板が
おかしかったみたいです


上の感想板が正しいのでよろしくお願いします


.
:08/07/27 18:39
:F904i
:YbrwpTiM
#217 [
マイマイ
]
私を覗き込んで、心配そうな真剣な顔を見て、さっきとは違う胸の痛みを感じた。
「ありがとう…」
私は少しだけ目を反らして言った。
「夜深が俺の全てだからな。」
恭弥は笑いながら私の頭をぐりぐりと撫でた。
.
:08/07/27 20:57
:F904i
:YbrwpTiM
#218 [
マイマイ
]
「ッ…///」
顔が火照る。
胸が締め付けられるように苦しくて。
甘く優しく胸が音を立てて騒ぎ出す。
でも私にはこの痛みが何なのかは解らない。
ただただ突然襲ってきた甘い痛みに、頭を傾げるだけだった。
.
:08/07/27 21:03
:F904i
:YbrwpTiM
#219 [
マイマイ
]
風が私の頬を撫でるようにして吹く。
「気持ちいい…」
私たちは今更授業に戻るのも何だから、この時間の間だけこの屋上に居ることにした。
「夜深はここによく来るんだな。」
恭弥はグラウンドの方を見ながら言った。
.
:08/07/27 21:06
:F904i
:YbrwpTiM
#220 [
マイマイ
]
「何でわかるの??」
私は耳元で髪を抑えながら恭弥を見た。
「ここの風が言ってる。」
恭弥は柔らかく笑いながら言った。
(どうゆうこと??)
そう聞こうとしたけど何だか妙に納得してしまったから言えなかった。
.
:08/07/27 21:12
:F904i
:YbrwpTiM
#221 [
マイマイ
]
「そっか。」
変わりに小さく呟いて私は空を見上げた。
見上げた空は…
朝よりずっと広く感じた。
「私ね…
死んだら鳥になりたいんだ。」
私は空を飛んでいる鳥を指で追いながら言った。
.
:08/07/27 21:18
:F904i
:YbrwpTiM
#222 [
マイマイ
]
「何でだ??」
恭弥は不思議そうに首を傾げ、私を見た。
「んー…
まず空を飛びたいの。」
ぐーっと伸びをして一気に両手を広げて言った。
「なら虫も同じだろう??」
.
:08/07/27 21:22
:F904i
:YbrwpTiM
#223 [
マイマイ
]
恭弥は本当に不思議そうに眉をひそめた。
「あははははっ!!
虫かぁ…フフッ…考えもしなかった!」
私は何だか可笑しくて、くすくすと笑った。
「????」
恭弥は笑われてることに首を傾げる。
.
:08/07/27 21:27
:F904i
:YbrwpTiM
#224 [
マイマイ
]
「私ね思いっ切り羽を広げていろんな空を飛びたいの。
寒い所や暑いところ。
雨や雪や快晴。
空の上からいろんな景色を見てみたい。」
自分でも何で今日会ったばっかりの恭弥にこんな事言ってるんだろう??
って思うけど。
何だか恭弥には言っておきたかったんだ。
.
:08/07/27 21:33
:F904i
:YbrwpTiM
#225 [
マイマイ
]
「じゃあまず下からも見ておかないとな。」
恭弥は私の方を向いて笑いながら言った。
「えっ…??」
私は目を見開き問い返す。
「下から全部みた後に上から見た方がいろいろな違いが解るもんだ。」
.
:08/07/27 21:36
:F904i
:YbrwpTiM
#226 [
マイマイ
]
何だか凄く泣きたくなった。
この人の何が私をこんなにも揺さぶるんだろうか??
「ねぇ…
あなたは…ンッ…」
私が話そうとした瞬間だった。恭弥が私の唇を優しく塞いだ。
.
:08/07/27 21:40
:F904i
:YbrwpTiM
#227 [
マイマイ
]
拒むことなんか出来るわけ無いと思った。
こんな優しい人を離すことなんか出来ないと思った。
何でか解らないけど涙が溢れて止まらなかった。
凄く懐かしくて…
愛しくて仕方なかった。
.
:08/07/27 21:48
:F904i
:YbrwpTiM
#228 [
マイマイ
]
この暖かい風に…
もしかしたら流されてるのかもしれない…
でも…
こんなに暖かいのなら…
流されても良いと思った。
.
:08/07/27 21:51
:F904i
:YbrwpTiM
#229 [
マイマイ
]
:08/07/27 21:54
:F904i
:YbrwpTiM
#230 [
マイマイ
]
「ンッ…ハァ…」
ゆっくりと唇が離される。
私は馴れない行為に息を荒くして目に涙を溜める。
「すげー…そそる…」
恭弥はそう呟くともう一度私に口づけた。
.
:08/07/27 22:48
:F904i
:YbrwpTiM
#231 [
;)あちゃむ]
:08/07/28 00:01
:SH906i
:zta0ry92
#232 [
マイマイ
]
:08/07/28 10:43
:F904i
:ZV5TRwBQ
#233 [
マイマイ
]
拒まなきゃ…
そう思っても動くのは頭だけで、体は自分の体では無いんじゃないかと思うぐらいぴくりともしなかった。
「ふぁ…ンッ…」
苦しくて息をしようとするけれど、それさえも許してもらえない…
.
:08/07/28 16:53
:F904i
:ZV5TRwBQ
#234 [
マイマイ
]
いきなりパッと解放されたと思うと、体に全然力が入らなくて、私は勢いよく後ろに倒れる。
(ダメ…力が入らな…)
もうだめだと思った時、恭弥が私の腰を持ち支え上げた。
「疲れたようだな…
少し寝た方が良い…」
.
:08/07/28 16:57
:F904i
:ZV5TRwBQ
#235 [
マイマイ
]
恭弥が呟く…
目の前が暗くなって…
私は意識を手離した…
.
:08/07/28 17:02
:F904i
:ZV5TRwBQ
#236 [我輩は匿名である]
頑張ってください♪
:08/07/30 14:55
:N905imyu
:v.lfuzio
#237 [我輩は匿名である]
あげ

:08/08/01 10:58
:P905i
:or3SuQQ6
#238 [まぁこ]
あげます

:08/08/01 23:08
:F905i
:TYOwrDPc
#239 [我輩は匿名である]
:08/08/02 19:22
:W54T
:cnx9H/9g
#240 [愛浬]
書いて下さい

:08/08/02 22:04
:912SH
:hse0sTmI
#241 [
マイマイ
]
:08/08/03 22:46
:F904i
:EWcLxc7g
#242 [
マイマイ
]
ー−ー…‥・
重たい瞼をゆっくりと開いてゆく。
月明かりが私を照らす。
私はどうやらベッドの上に眠っているようだ。
「んっ…」
私は顔をゆっくりと傾ける。
.
:08/08/03 22:55
:F904i
:EWcLxc7g
#243 [
マイマイ
]
息が詰まる…
時が止まったような気がする…
体が…動かない…
「あぁ…夜深…
起きていたのか。」
声が出ない…
私の目の前にいたのは、灰色の瞳に、白っぽくなった髪色をした恭弥の姿だった。
.
:08/08/03 23:05
:F904i
:EWcLxc7g
#244 [
マイマイ
]
「驚いているのか??
まぁ…無理もないか。」
恭弥は私の頬を撫でながら小さく笑う。
私の目から自然と涙がこぼれ落ちる。
何で涙が零れるのか自分でもわからない…
恐怖から??驚きから??
懐かしさか…ら…??
.
:08/08/03 23:12
:F904i
:EWcLxc7g
#245 [
マイマイ
]
ベッドが少し軋んだ音と共に恭弥が少し覆い被さった体制になる。
「ずっと探してた…」
恭弥は私の涙を拭うように目元を舐めた。
「ッ!!…」
私は突然のことに固く目を瞑る。
「もう…
気づいているだろう??」
.
:08/08/05 00:22
:F904i
:bIul7EjI
#246 [
マイマイ
]
ードキンッ…
私の胸が音を立てて暴れ出す。
「俺の真の姿…
ちょうど今宵は綺麗な満月…御披露目させて頂くとしよう…」
そう言って恭弥は小さく微笑んだ。
.
:08/08/05 00:29
:F904i
:bIul7EjI
#247 [
マイマイ
]
目の前が急に真っ暗になった。
と、思ったら部屋中が徐々に月明かりに照らされてゆく。
「ッ!?…ッ…」
私の前に居たのは…
恭弥ではなく…
あの時より遙かに大きくなった狼だった。
「久しいな…夜深…」
.
:08/08/05 00:34
:F904i
:bIul7EjI
#248 [
マイマイ
]
あの時の声…!!!
「やっ!!いやぁっ!!!」
私は勢い良くベッドから起き上がってドアへと走る。
ドアノブに手をかけたとき私は腰を引かれ、顔の横には勢い良く手が伸びてきた。
ーバンッ!!
静かな部屋に、大きな音が響き渡る…
.
:08/08/05 00:42
:F904i
:bIul7EjI
#249 [
マイマイ
]
「逃がすかよ…」
恭弥が耳元で少し小馬鹿にしたように笑いながら言った。
「いやぁ…ぃ…ゃ…」
私の抵抗も虚しく人間の姿の恭弥によって軽々とベッドへ戻される。
「ぃ…ゃ…」
.
:08/08/05 00:46
:F904i
:bIul7EjI
#250 [
マイマイ
]
「夜深…」
私に跨った状態で髪をかきあげ、薄ら笑いを浮かべる恭弥…
月明かりに照らされた恭弥は美しかった…
「全て…俺のものだ…」
そう言って恭弥は私の胸元に顔を埋めた。
.
:08/08/05 00:51
:F904i
:bIul7EjI
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