狼男にご注意を
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#51 [
マイマイ
]
「顔色凄く悪いけど…」
沢野くんはゆっくりと私に手を伸ばした。
ーガンッ
その瞬間大きな音が後ろから聞こえて私はすぐに振り向いた。
「さわんじゃねーよ。」
.
:08/03/29 21:02
:F904i
:U7Tq5nHk
#52 [
マイマイ
]
私の目に飛び込んできたのは机に足を置きこちらを睨みつける転校生だった。
「えっ…」
教室中が静まり返って
みんなが転校生を見る。
「どうしたの牙塚君…??」
.
:08/03/29 21:08
:F904i
:U7Tq5nHk
#53 [
マイマイ
]
先生が心配そうに少しいつもより高めの声で言う。
「…」
無視…怖いなぁ…
少し教室の雰囲気が悪くなり始めた。
ーキーンコーンカーンコーン
.
:08/03/29 21:27
:F904i
:U7Tq5nHk
#54 [
マイマイ
]
すると絶妙なタイミングでチャイムが鳴り響いた。
(やった…)
「じゃあここまでー…」
そう言った先生の顔はさっきの無視が影響か引きつっているような気がした。
.
:08/03/29 21:30
:F904i
:U7Tq5nHk
#55 [
マイマイ
]
元通りざわめき始める教室…
(それよりさっきのはいったい誰に…)
「さっきのって僕に言ったのかな??(笑)」
沢野くんはへらへらと笑いながら言ってきた。
「よくわかんないね(笑)」
.
:08/03/29 21:33
:F904i
:U7Tq5nHk
#56 [あ〜チャン
]
:08/03/29 21:35
:F703i
:QVdFwCJs
#57 [
マイマイ
]
私も沢野くんの笑顔につられて笑った。
「なぁなぁ…!!」
牙塚くんの周りには男女共が集まり質問をしていた。
「大変だよねぇ♪」
肩にいきなり重みを感じ振り返ると智香が私にのしかかっていた。
.
:08/03/29 21:36
:F904i
:U7Tq5nHk
#58 [
マイマイ
]
:08/03/29 21:37
:F904i
:U7Tq5nHk
#59 [
マイマイ
]
「本当だねぇ…」
私は智香に笑いかけながら言った。
「それよりさっき夜深、思いっ切り睨まれてなかった!?大丈夫!?」
智香はオロオロとしながら私に訪ねた。
.
:08/03/29 21:40
:F904i
:U7Tq5nHk
#60 [
マイマイ
]
それを聞いて私と沢野くんは顔を見合わせて笑った。
「何っ!?何で笑ってるの!?私本当に心配してるんだよ!??」
智香は私の反応が気に入らなかったのか頬を膨らませて怒る。
「ごめんごめん!!大丈夫だよ(笑)」
.
:08/03/29 21:43
:F904i
:U7Tq5nHk
#61 [
マイマイ
]
私は笑って智香の頭を撫でてあげた。
「もぉ〜…」
って怒りながらもしぼんでゆく智香の頬を見てまた笑みが零れた。
「智香は本当に可愛いね(笑)」
私が笑って言うと智香は耳まで真っ赤にして首を横に振った。
.
:08/03/29 21:46
:F904i
:U7Tq5nHk
#62 [
マイマイ
]
「私沢野くん恨むよ(笑)」
「それは恐ろしい(笑)」
沢野くんは笑って言った。
そう…
智香と沢野くんは付き合っている。
私から見ても羨ましくなるぐらい本当に仲のいいカップルだ。
.
:08/03/29 21:48
:F904i
:U7Tq5nHk
#63 [
マイマイ
]
:08/03/29 21:49
:F904i
:U7Tq5nHk
#64 [
]
この話大好きです

頑張ってくださいっ!
:08/03/29 22:53
:N903i
:qQL1NvUY
#65 [
マイマイ
]
:08/03/29 23:26
:F904i
:U7Tq5nHk
#66 [いちご]
あげえ


:08/03/30 00:34
:SH703i
:7Xg2t6Mc
#67 [
マイマイ
]
いちごさん

あげありがとですっ

.
:08/03/30 09:26
:F904i
:VjOTRXeM
#68 [我輩は匿名である]
続き気になる


:08/03/30 09:36
:D705i
:It6DNrA2
#69 [
マイマイ
]
我輩は匿名であるさん

読んで下さって
ありがとうございます

今から更新ですっ

.
:08/03/30 09:52
:F904i
:VjOTRXeM
#70 [
マイマイ
]
でも私にはわからない。
異性を好きになる気持ちがよくわからない。
怖いとも思わないし…
良い人もいるし…
恋だってしてみたい…
だけど…
誰かを好きになったり、胸がときめいたりしたことは無い…
.
:08/03/30 09:55
:F904i
:VjOTRXeM
#71 [
マイマイ
]
「好きって何??」
私はぼぉーっとしながら小さく呟いた。
「どーしたの夜深??」
智香は突然訳の分からない事を言った私を可笑しそうに見ながら言う。
「へっ??…ぁ…別に…」
.
:08/03/30 09:57
:F904i
:VjOTRXeM
#72 [
マイマイ
]
「夜深…焦らなくったっていつか大事に思える人は出てくるよ。」
智香は私の頭に手をぽんっと置いて笑った。
「だよね…」
私も智香の方を向いて笑った。
「2人とも僕忘れてない?;」
.
:08/03/30 10:00
:F904i
:VjOTRXeM
#73 [
マイマイ
]
野沢くんが少し苦笑いしながら言った。
「「忘れてた(笑)」」
私と智香が同時に言った。
「ひどすぎる…」
それから3人で笑いあった。
.
:08/03/30 10:03
:F904i
:VjOTRXeM
#74 [
マイマイ
]
「夜深っ!!
次移動教室だから早く行かないとっ!!」
智香がハッと思い出したように言った。
「あっ!!そっか!!
私日直だから先に行ってて??」
私はガタッと席を立ち上がり言った。
.
:08/03/30 10:08
:F904i
:VjOTRXeM
#75 [
マイマイ
]
「了解っ!!」
智香と野沢くんは2人で教室から出て行った。
「私も早く行こっと!」
私は教室の鍵を閉めるために前にある鍵を取りに行く。
ーガタッ
.
:08/03/30 10:11
:F904i
:VjOTRXeM
#76 [
マイマイ
]
「あっ…」
私は取った鍵を床に落としてしまった。
「握力大丈夫かな?;;」
何てふざけた事を考えながらしゃがみ込み床に落ちた鍵に手を伸ばす。
「ふぅ〜…
早くしないと遅刻しちゃう!」
.
:08/03/30 10:14
:F904i
:VjOTRXeM
#77 [
マイマイ
]
軽くため息をついてから立ち上がりスカートをはたきながらドアに向かった。
ーズキッ
「…っ!?」
突然胸元の傷が痛んだ。
(今日はよく痛むな…)
.
:08/03/30 10:16
:F904i
:VjOTRXeM
#78 [
マイマイ
]
胸元を軽くこすりながら思った。
ーガラッ
「いっそっげーっ!!」
1人変にテンションが高いまま教室の外にでた。
「…っ…」
.
:08/03/30 10:25
:F904i
:VjOTRXeM
#79 [
マイマイ
]
息が出来ない…
「やっと見つけた…」
私にそう言ったのは
転校生の牙塚恭弥だった。
「はぁ…っ…」
胸元の痛みがだんだん酷くなって私はしゃがみ込みそうになる。
.
:08/03/30 10:29
:F904i
:VjOTRXeM
#80 [
マイマイ
]
だけど私の体は床にはつかなかった…
顔をあげるとそこには大きな胸板があった。
私の腰には手が添えてあり私を支えている。
「はぁ…誰な…の??」
私は私を支えている手を掴みながら言う。
.
:08/03/30 10:39
:F904i
:VjOTRXeM
#81 [
マイマイ
]
ゆっくりと顔をあげると私を真っ直ぐ見つめる整った顔…
「ずっと探したんだ…
忘れるなよ…」
牙塚恭弥は目を細めて私を見ながら空いている手で私の胸元をゆっくりとなぞった。
「…っ!!//」
.
:08/03/30 10:44
:F904i
:VjOTRXeM
#82 [
マイマイ
]
:08/03/30 10:46
:F904i
:VjOTRXeM
#83 [あひる]
読んでますっ★
野沢クン=沢野クン
ですかね
?
もし違ったらすみません;
更新ふぁいとです
!
:08/03/30 11:04
:SH902i
:IzZXJ6hQ
#84 [
マイマイ
]
あひるさん

本当ですね


ご指摘ありがとう
ございますね

頑張りますっ

.
:08/03/30 16:26
:F904i
:VjOTRXeM
#85 [
マイマイ
]
私は目を見開きとっさにその腕を掴み離そうとするが腕はびくともしない。
「やっ…!」
牙塚恭弥は胸元をなぞっていた手でゆっくりと前のボタンを開ける。
「何するのっ!?///」
.
:08/03/30 16:31
:F904i
:VjOTRXeM
#86 [
マイマイ
]
私の必死の抵抗も虚しく前のボタンは3つ開けられた。
「やっぱり…」
牙塚恭弥はぼそりと呟き私の胸元の傷を目を細めながら見つめる。
「いやっ!!!…私っ!!
あなた何か知らないっ!!」
.
:08/03/30 16:35
:F904i
:VjOTRXeM
#87 [
マイマイ
]
私が言うと
牙塚恭弥は私の胸元に顔を埋めた。
「なっ///」
誰も居ない廊下…
私はいったい何をしているんだろう…
「俺は知ってる…」
.
:08/03/30 16:42
:F904i
:VjOTRXeM
#88 [
マイマイ
]
牙塚恭弥は胸元に顔を埋めたまま私を見上げ言った。
「えっ…っ!??」
すると牙塚恭弥は私の胸元の傷をぺろっと舐めた。
「もう離さない…」
私を見上げる目は…
まるで野獣のような…
まるで…狼…
.
:08/03/30 16:47
:F904i
:VjOTRXeM
#89 [
マイマイ
]
不意にあの狼が頭をよぎった。
真っ黒な瞳に吸い込まれそうになる…
私を支える筋肉質な腕に壊されそうになる…
狼の毛並みのような灰色の髪が顔をかすめる…
胸が高鳴る…
.
:08/03/30 16:55
:F904i
:VjOTRXeM
#90 [
マイマイ
]
ードクンッドクンッ
"逃げられない…"
「いやっ!!!
離してっ!!あなたなんか知らないっ!!」
私は牙塚恭弥の胸を強く押した。
「何故逃げる???」
.
:08/03/30 17:02
:F904i
:VjOTRXeM
#91 [
マイマイ
]
「授業遅れるからっ!!」
とっさに出た言い訳だったんだ…
「遅れなかったら良いのか??」
牙塚恭弥は私を見つめながら首を傾げた。
「もぉ遅いよ…」
.
:08/03/30 18:25
:F904i
:VjOTRXeM
#92 [
マイマイ
]
私は牙塚恭弥の胸元に手を添えながら言った。
「遅れたくないか??」
無理に決まってる。
ここから移動教室まで五分弱はかかる。
時間は後二分…
「遅れたくわ無いけど…」
.
:08/03/30 18:28
:F904i
:VjOTRXeM
#93 [
マイマイ
]
「夜深が望なら…」
牙塚恭弥は私の目の横にキスを落として私を軽々と持ち上げた。
「きゃっ!??///
なっ何するのっ!?//」
私は反射的にいきなり持ち上がった体に驚き牙塚恭弥の首に腕を回す。
.
:08/03/30 18:33
:F904i
:VjOTRXeM
#94 [
マイマイ
]
「走るぞ…
捕まっとけよ。」
牙塚恭弥は私をお姫様だっこして言った。
「そんなっ…」
とは言いながらも私は体が宙を浮いている恐怖に体を硬直させて牙塚恭弥にしがみつく。
.
:08/03/30 18:44
:F904i
:VjOTRXeM
#95 [
マイマイ
]
:08/03/30 18:54
:F904i
:VjOTRXeM
#96 [
マイマイ
]
「道案内よろしく。」
牙塚恭弥はにっこり笑った後走り出した。
「…っ!」
速い…
怖い怖い怖いっ!!!
私は涙目になりながら必死に肩にしがみつく。
「次どっち??」
.
:08/03/30 21:51
:F904i
:VjOTRXeM
#97 [
マイマイ
]
「かい…だん…お…下りて…っ…!!!」
余りの怖さに声が震える。
「了解。」
牙塚恭弥は走った状態で余裕の表情で言った。
「しんどくないの…キャッ!」
.
:08/03/30 22:01
:F904i
:VjOTRXeM
#98 [沙倭]
沙倭(サワ)です♪
頑張って下さいd(@^∇゚)/
:08/03/30 22:58
:auSH34
:8P0Rx.8c
#99 [ミキ
]
:08/03/30 23:45
:P904i
:eh4PilAc
#100 [
マイマイ
]
沙倭さん

読んでくださって
ありがとうございます

頑張りますね


ミキ

さん

本当ですか

とても嬉しいです


もっと引き込めるような
文章を目指して
頑張りますね


.
:08/03/31 01:17
:F904i
:OA0pEh4A
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