夢の中の私の影
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#91 [紫陽花]
本当におじさんにはかなわないな。
さりげない行動が今まで孤独だと思って、暗く闇の奥のほうに沈んでいた心を温めてくれる。心に渦巻く不安を取り去ってくれる。

⏰:08/04/28 22:32 📱:F905i 🆔:fbLOZbSQ


#92 [紫陽花]
「ありがとう…」

紙を受け取るときの私の手は震えていたのかもしれない。

祖母を亡くしてから初めて家族と言ってもいいような温もりにふれたのだ。



ただ、ただ嬉しかった。

⏰:08/04/28 22:33 📱:F905i 🆔:fbLOZbSQ


#93 [紫陽花]
「じゃあ僕は行くから……先輩は怖い人じゃないから安心していいよ」

「分かった。じゃあ、せっかくアドレス教えてもらったから連絡する…と……思う」


それを聞くとおじさんは優しく微笑み私に背を向けて歩き出した。

⏰:08/04/29 15:30 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


#94 [紫陽花]
私も前に進まなきゃ―――

そしてドアノブに手をかけゆっくりと扉を開けた。

⏰:08/04/29 15:31 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


#95 [紫陽花]
――――――――………

―――――――……

「秋野 柚紀さんだね?」

扉の向こうにはYシャツを肘まで捲り上げ黒のネクタイを締めた一人の男性が椅子に座っていた。

⏰:08/04/29 15:32 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


#96 [紫陽花]
部屋の中には椅子、机、時計など必要なものだけが置いてあり壁は白く、いたって簡素な造りだ。
だが、窓がない……。
それを除けば普通の部屋なのだが窓という光を取り込むものがなければ、ここはとても重い空間となっている。

⏰:08/04/29 15:32 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


#97 [紫陽花]
私が挙動不審とも見られるように部屋を見回していたからか男性は苦笑し、口を開いた。

「どうぞ、座ってください」

そう言って椅子を示され私は言われるまま無言で椅子へと腰掛ける。ちょうど机を挟んで向かい合うような形だ。

⏰:08/04/29 15:33 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


#98 [紫陽花]
「私が堂本優人の同僚である浅田賢です。今日はあなたに大切な話があるのでわざわざ来ていただきました」


おじさんの先輩は浅田と言うらしい。髪型は坊主に近い短髪で優人おじさんに比べれば体格はがっちりとしている。捲り上げたYシャツから体育の先生のようなイメージを連想させた。

そして左手にはキラリと光る指輪が。

⏰:08/04/29 15:34 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


#99 [紫陽花]
「私に何かついてますかね?」
あまりにも観察しすぎたのか浅田さんは不思議そうな顔で尋ねてきた。

「い…いえ。何でもないです。それより大切な話とは何ですか?」

⏰:08/04/29 15:34 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


#100 [紫陽花]
私はいきなり核心を突いた質問を投げかける。回りくどいのは嫌い。それに疑っているのならハッキリと言ってもらった方が反論しやすいから。

浅田さんは机の上に両手をのせ指をくんだ。先ほどまでとは違った雰囲気が小さなこの部屋に立ち込める。

⏰:08/04/29 15:35 📱:F905i 🆔:beHrmtzs


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