夢の中の私の影
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#332 [紫陽花]
秋野の表情はよく見えないが、誰が見てもこの状況は芳しくない。
「やめろ!!銃を降ろせ。やつを刺激するな!!……堂本が危ない」
「しかし……」
「いいから!!」
半ば叫ぶように同僚に言い聞かせる。
:08/06/24 23:59
:F905i
:kVepP.ak
#333 [紫陽花]
「がはッッッ……。な、んで……ゆず、きちゃん!!」
堂本は悲痛な声を上げながら秋野に問う。
「……答えろ秋野柚紀。こんな事をしても意味ないだろう」
早く、早く堂本の首からあいつの手を離さなければ窒息死してしまう。
:08/06/25 00:01
:F905i
:V7Fgm8D2
#334 [紫陽花]
「あなた達は知らないでしょ?私がどれだけ優人さんの事を好きだったか」
秋野は泣いていた。
大きな瞳からこぼれ落ちる涙は止まる気配もなく頬をつたい床に落ちる。
「好きな人から疑われる気持ち分かる!?ねぇ!!姪っ子でもいいと思ってた……。優人さんの側にいられるなら、それで言いと思った」
:08/06/25 00:02
:F905i
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#335 [紫陽花]
「秋野……」
彼女の悲しみがこの部屋を満たしている。首を締められている堂本も悲しそうな目で秋野を見つめる。
「でも……もう駄目ね」
また秋野は下を向いてしゃべり出した。
だが今度は先ほどの声とは違って少し笑っているような、幼い声がした。
:08/06/25 00:03
:F905i
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#336 [紫陽花]
「もうダメよぉぉおお!!私のものにならないなら、私を疑うのなら殺してあげる!!!!キャハハハハハ!!!!!!!!」
秋野柚紀は下を向いたかと思うと、次の瞬間目つきは鋭くつり上がり、口元はさっきの2倍ほど裂け、瞳は狂気に満ちた殺人鬼の顔へと変貌した。
:08/06/25 00:04
:F905i
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#337 [紫陽花]
「ぐわッッッ!!」
一気に秋野の手が堂本の首を締め上げる。
堂本の唇が青い。
酸素が足りていないんだ!!
このままじゃ……
このままじゃ……
:08/06/25 00:04
:F905i
:V7Fgm8D2
#338 [紫陽花]
「やめろぉぉお!!!!!!!!」
「バイバイ、優人さん。すごく、すごく好きでした……」
ゴキ
「ぐぁ……………」
俺の叫びは虚しくも秋野には届かなかった。そして、堂本は二度と息をしなくなってしまった。
:08/06/25 00:06
:F905i
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#339 [紫陽花]
芯の抜けた堂本の体は秋野柚紀の体からスルリと落ち無気力にその場に倒れ込んだ。
すかさず俺は堂本に駆け寄り首に手を当てる。首は生きている人間ではあり得ないほどぷらぷらと左右に揺れる。
完全に首がおれていた。
「堂本!!堂本!!……お前なんて、ことを……」
秋野柚紀を睨みつける。
:08/06/25 00:06
:F905i
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#340 [紫陽花]
その時彼女は、
瞳から赤い涙を流しながら
笑っていた……。
:08/06/25 00:07
:F905i
:V7Fgm8D2
#341 [紫陽花]
―――――――………
―――――………
3日後、俺はある精神病院にいた。あの後、多くの同僚が秋野柚紀を取り押さえその場は収まり彼女は現行犯逮捕された。
:08/06/25 00:07
:F905i
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