夢の中の私の影
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#259 [紫陽花]
優人さんと少しでも長くしゃべれるのは嬉しいけれど、何か内側を探られているような私の中の何かを探しているような、変な違和感を感じる会話だった。
誕生日、血液型、好きな色……見え見えの上辺だけの会話。
:08/06/22 23:54
:F905i
:N5pkM4HY
#260 [紫陽花]
優人さんはやっぱり私を疑ってるのだろうか。
そう考えた途端に胸が締め付けられるように痛んだ。
……いやだ!!
私を捜査の対象としてみないで!!
いつもみたいに、たわいのない話で『叔父さん』と『姪っ子』と言うささやかで、でも確かな繋がりを作って!!
私は優人さんと一緒にいられるなら『彼女』じゃなくて『姪っ子』でもいいの……。
:08/06/22 23:55
:F905i
:N5pkM4HY
#261 [紫陽花]
地元の駅に着き、車内からホームへと降り立つ。しびれるような木枯らしが私の皮膚に寒さを伝え、その寒さが私の体内を一瞬で冷やしていく。
「さむっ……」
思わず口にするとより一層、身体に寒気が駆け巡る。
:08/06/22 23:56
:F905i
:N5pkM4HY
#262 [紫陽花]
「じゃあ今日はこれで帰りますね」
本当は近くのファミレスや喫茶店に入って体を暖めながら、たくさん話したかったし、もっと一緒にいたかった。
:08/06/22 23:57
:F905i
:N5pkM4HY
#263 [紫陽花]
けれど優人さんは今、仕事で私と一緒に居るわけでプライベートなことは勤務中に出来ない。
それに私自身、優人さんの近くにいたいと思う自分と今日は早く家に帰って一人になりたいと思う自分もいた。
つい30分ほど前に久子先生が話していた私の過去をちょっと整理しないと頭がおかしくなりそうだったから。
:08/06/22 23:58
:F905i
:N5pkM4HY
#264 [紫陽花]
「それでは、また今度……」
今度なんてあるのかな?
優人さんは私を疑ってるかもしれないのに?
極度のネガティブ思考に自分でも笑いがでる。
:08/06/22 23:58
:F905i
:N5pkM4HY
#265 [紫陽花]
「………柚紀ちゃん!!」
私が優人さんに背を向け立ち去ろうとするとそれに逆らうかのように私は呼び止められた。
:08/06/22 23:59
:F905i
:N5pkM4HY
#266 [紫陽花]
「家まで送るよ……それにこのご時世、女子高校生が夜道を独りじゃ危ないでしょ?」
少し含みのある笑みをこぼしながら優人さんは私の隣へと足を進め、横に並んでくれた。
:08/06/23 00:00
:F905i
:EaJBTFrg
#267 [紫陽花]
もちろん優人さんが車道側。私を車から守るように隣にきてくれた。
だめですよ、そんなことしちゃ……。
:08/06/23 00:00
:F905i
:EaJBTFrg
#268 [紫陽花]
私はまた優人さんの事を好きになってしまう。
あなたの行動、言葉、気遣い、全てが私を一人の女にさせる。
かわいい家族としての姪っ子でもいいと考えていたわたしの決意をあっさりと壊し、かわりに期待という名の甘い誘惑を残していく。
:08/06/23 00:01
:F905i
:EaJBTFrg
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